筋肉は、収縮したり、緩めたりという綱引きをするんだけど
脳の機能が衰えてくると、
その調節ができなくなってくる
つまり、
足を突っ張った時
それを素早く引っ込めるという動作ができにくくなる
だから、
「頭が真っ白になった。パニックに陥ったから」という心理的な問題だけでなく
「アクセル・ブレーキの踏み間違いを瞬時に訂正する」のが
身体的な機能として、非常に難しくなる
70歳を超えると脳梗塞のあとがほとんどの人の脳に見られることから
症状はなくても、脳の機能低下は70歳を目安に始まっていると見て良いはずだし、
生活習慣や体質などいろいろな要因で、もっと若い世代から始まっている人も
少なからずいるはずである。
高齢者をターゲットにしたこの運転免許返納の動きはこうした点を踏まえると
脳機能の正しい評価のもと、全年齢層において検査をするという決まりにしたほうが
良いのでは無いかと思える。
現に、30歳に満たない年齢で多発性脳梗塞(それも症状が目立たない)が
CTでしかみつからないケースもあるからだ。
なにしろ、脳機能を、日常生活や動作の面と合わせて
総合的に、
客観的に判断する
指標を作らなければならない。
そのために
今以上に様々な分野の方々たちが 力を合わせて考えていく必要がある。
(自動運転だの、危険回避システムがまだ満足に普及するのが先なのだから。)
こういう場面で、
もうすこし理学療法士だとか 作業療法士だとかいう
「先生方」が、自らの職業を守るためにも、
シャシャリ出て、力を発揮するべきだと思うのだが
いかがでしょうか。