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釈迦とバカ壁。

2005年11月13日 | Weblog
<新書>養老さんの「バカの壁」が発行部数新記録

 発売以来、ベストセラーを続け、毎日出版文化賞特別賞も受賞した解剖学者
養老孟司さん(66)の「バカの壁」(新潮新書)の発行部数が
232万部に達し、教養系新書史上の最多記録になった。
これまでの最高は永六輔さんの「大往生」(岩波新書、初版は94年)の
224万部だった。(2年前の記事です)

「バカの壁」は、新潮新書の創刊10点の1点。  バカの壁とは
「自分が知りたくないことについて自主的に情報を遮断する」ことなどを指す。
脳科学や身体論に基づく鋭い社会批評で知られる養老さんの一人語りを
編集者がまとめた一冊で、平易な語り口も人気を集めている。

【有本忠浩】(毎日新聞)[2003/12月9日20時34分更新



養老孟j司さんの「バカの壁」はほんとうにベストセラーになりましたね。
内閣総理大臣の「小泉純一郎」おじさんも読んだそうです。ね。
もちろん読んでみました。 自分なりの感想や解釈をブログ・ネタにと
パソコンに残して置いた位です。

養老氏の言う「情報」という言葉の定義が、一定では無く翻弄されますね。
養老氏があの本の中で繰り返し主張したいことは、結局 仏教で言う「空」の
考え方だとすると、腑に落ちる部分が多く分かり易いですね。
釈迦の説く「空」(くう)とは森羅万象の存在の考え方についてです。

世の中のあらゆる物は条件によって成り立っていると仮定します。
ひとつの条件によって成り立っているものを「言葉」として
ひとまずは理解しているが、その言葉を超えて、その条件を取り去ったら
それが何であるという答えは出せない。 そんな状態の事です。

例えば、そこにビールの入ったジョッキがあるとする。
「そこのビールを取って」と言えば、同席者はそのグラスを取るだろう。
でも、そのビールを飲み干してウーロン・ハイを入れたら
「ビールを取って」が成り立たなくなる。
ジョッキ(グラス)の存在は、中身で変わる物では無いのにだよね。

この瞬間だけを切り取ったジョッキには、パラダイム(規範)としての
役割が有り中身の液体(個体も有り)を規則通りに収納する。
(つまり入れておくことは出来る)中身が変わっても
一定の分量は器の中に収まるよね。(中身が同じで器を変える逆も有る)

無造作に「花」なんぞを入れれば花瓶にも成るし・・・
使い方次第では変化する物だ。(バカとはこれを理解できないとの仮定)

釈迦は、色々な表現方法を使って伝えています。 それが「空」の考え方と
いう角度だったり「縁起説」だったり「四諦説(したいせつ)」
だったりするだけで、その人なりの分かり方で「あっそうか」と
感じ取れれば、それはそれで不正解なんて無い。(空の解釈に限定します)

反面 定義や自分自身の心の態度も、結局自分で選ばなければならないという
原理主義と正反対なファジーさもある。

養老氏の言う「ばかの壁」は、「なすべきこととは、こういうことであるべきだ」と
決めつけてしまう、認知の固定化の壁の事なのでしょうか?。 
「自分が知りたくないことについて自主的に情報を遮断する」も同意。

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