日常に流されているうちにもう今年も残り僅かになっていました。
‘あらら・・’という間もなく今日はついに初雪が・・・・(爆)。
この前、玄関や塀の周りに分厚い絨毯のように敷き詰められていた、落ち葉を掃き集めて擦りむいてしまった指の傷が治る頃に、今度は除雪道具を握る日々がすぐそこまで来ているわけで・・・・(ガックリ)。
出来る事なら春まで冬眠していたいエドリンです、こんばんは。
サーチとスター
やっと暑さから解放された去る11月3日、高知競馬を卒業して、NPO法人引退馬協会の“フォローアッププログラム”3期生となったリュウノスターを応援するため、チームテイオーとサーチエネミーの会が合同で「励ます会」が行われました。
その日集まって下さった方達から、たくさんの人参やリンゴ、レタスなどを貰ってチョウご機嫌な2頭だったそうです。
まだ、競走馬の世界から離れてそれほどたっていないリュウノスターですが、とにかく大人しいのだとか。
現役の牡馬なのに、牝馬の側にいてもまったく変化なし、牝馬の方も無視状態とかで、ホントに牡?と不思議がられているそうです。
また現在、乗馬調教をうけているスターのお稽古も見せて貰ったのだそうですが、インストラクターさんの指示には素直に従い、とても良い生徒のようです。
ただ、走らない・・・・・何度も何度も指示をだされてやっと走りだすといった感じ。
でも、止まるのは上手。って、つい最近までレースで目一杯走っていたんですよね。
結果、スターは乗馬向き、それも初心者でも安心して乗れる馬とのお墨付きになりました。
スターは乗馬に適性があったのですね。
スターはもともとが大人しく、闘争心というのも薄かったような気がします。
人に個性があるように、馬にも様々な性格があると思うのです。
スターの穏やかで優しい性格は、乗馬というお仕事にぴったりなのではないでしょうか?
何だかスターも自信がついてきたようで、顔つきもちょっぴりドヤ顔に見えます。
リュウノスター、れっきとした男子です。
走るより止まる方が得意なスターです。
ちょっとドヤ顔です。
スターとは全く反対で、現役時代には癖馬と呼ばれ続けた仔がいました。
サーチエネミーです。
癖馬とは気難しいところがあり、しばしば騎乗者の指示に従わない馬。
馬自体が何らかの癖をもっているということばではなく、レースや調教でまともに走らない馬、とされています。
サーチは一口馬主のクラブ馬で、最初は栗東から競走馬デビューしました。
でも、新馬戦こそ2着にきたものの、2戦目9着、そして‘調教でも真面目に走らない’と去勢手術をうけます。
手術後、体調を崩し復帰できたのは3才になってからでした。
そして2戦して勝てずに、再ファンドを期待して10月名古屋競馬に移籍します。
奇しくも厩舎さんはオキテ君と同じ角田厩舎さんでした。
引退時の関係者さんのコメントです。
「能力は良いものがあるのですが、気持ちが後ろ向きの馬で、調教するのも難しい馬というのが正直なところです」
再ファンド制度とは、未勝利馬が地方競馬に移籍し、地方競馬で5回以上出走し1勝以上もしくは2勝以上あげると、再び中央競馬へ登録できる制度です。
そこで、年明けまで調教を積み、初出走は1月6日、何と圧勝でした。
連闘で挑んだ笠松でも楽勝。
サーチはわずか2週間で再ファンドの権利を獲得したのでした。
栗東から名古屋、そして再び中央美浦と移籍してきたサーチ。
マル地となって7戦目、関係者さんの努力のおかげでやっとあげた中央初勝利。
1000万クラスもわずか3戦で勝ち上がり、あれよあれよという間に準オープン馬です。
その後は残念ながら頭打ち状態になり、障害へ活路を見出すも2戦して故障、そのまま引退となったのでした。
サーチの引退が決まる1年も前から、その後を心配していた人がいました。
サーチの一口馬主で、名付け親のママチさんです。
彼女はサーチの引き取りを決意しながらも、まだ7歳と若いサーチにとってどういう形がベストなのかを思い悩んでいました。
引退馬協会の代表さんともいろいろ話し合った結果、サーチがのんびりと引退生活を送るべき年齢まで、イグレット乗馬倶楽部に預託し、サーチも乗馬のお仕事をして協力するという結論になりました。
引退馬協会としても初の試みだそうです。
そう決まったものの、ママチさんには新たな悩みが生れました。
現役時代、気性難で関係者さんを困らせ、いろんな矯正馬具を使わなくてはならなかったサーチが、乗馬馬になれるのだろうか・・・。
それでも決断して、サーチの会を発足させ、第二のサーチの馬生が始まったのでした。
そして・・・
案ずるより産むがやすし、とはこの事なのでしょうか。
イグレットで乗馬調教が始まったサーチは、難なくその環境に馴染んでいったのです。
スタッフさんからも「素直で、真面目で、ホントに良い仔です」とのお褒めの言葉が・・・!
あのクセ馬サーチはどこに行ったのでしょう!!
ママチさんも私もただただ唖然・・・・・。
私たちのそんな驚きをよそに、サーチはドンドン成長し、今ではサーチご指名のお客様も増えているのだとか。
加えて今年は競技会デビューもしちゃいました。
「初めての時は、雰囲気に慣れるだけで良い」という周りの思いとは別に、3位入賞という立派な成績で黄色い入賞リボンまで頂いてしまいました。
あくまで人間サイドの見方ですが、サーチは競馬が好きではなかったのではないでしょうか?
やりたくないから抵抗する、怒られるからますます嫌になる・・・・・まぁホントのとこはサーチに聞かなくてはわかりませんが(笑)。
ただ一つ言える事は、サーチには乗馬が合ったということです。
あの生き生きとして楽しそうなサーチを見たら、疑う人はいないと思うのです。
選択肢は少ないのですが、馬にも確かに適性があると思うのです。
チャンスさえあれば・・・・・。
サーチエネミー、与えられたチャンスをがっちりつかみ、乗馬馬として、競技馬として日々のびのびと第2の馬生、生きてます!!
こういうサーチに興味をお持ちになられたらこちらもご覧下さい。
サーチエネミーの会
素直で良い仔のサーチでっす!
リンゴ、好き~!!
レタスも大好き~!!
競技会でゲットした入賞リボンでっす。
こんなに凛々しい姿もほんとの僕でっす。
サーチエネミーでっす。 これからも宜しくお願いでっす!
ママチさん、資料、画像ありがとうございました。
‘あらら・・’という間もなく今日はついに初雪が・・・・(爆)。
この前、玄関や塀の周りに分厚い絨毯のように敷き詰められていた、落ち葉を掃き集めて擦りむいてしまった指の傷が治る頃に、今度は除雪道具を握る日々がすぐそこまで来ているわけで・・・・(ガックリ)。
出来る事なら春まで冬眠していたいエドリンです、こんばんは。
サーチとスター
やっと暑さから解放された去る11月3日、高知競馬を卒業して、NPO法人引退馬協会の“フォローアッププログラム”3期生となったリュウノスターを応援するため、チームテイオーとサーチエネミーの会が合同で「励ます会」が行われました。
その日集まって下さった方達から、たくさんの人参やリンゴ、レタスなどを貰ってチョウご機嫌な2頭だったそうです。
まだ、競走馬の世界から離れてそれほどたっていないリュウノスターですが、とにかく大人しいのだとか。
現役の牡馬なのに、牝馬の側にいてもまったく変化なし、牝馬の方も無視状態とかで、ホントに牡?と不思議がられているそうです。
また現在、乗馬調教をうけているスターのお稽古も見せて貰ったのだそうですが、インストラクターさんの指示には素直に従い、とても良い生徒のようです。
ただ、走らない・・・・・何度も何度も指示をだされてやっと走りだすといった感じ。
でも、止まるのは上手。って、つい最近までレースで目一杯走っていたんですよね。
結果、スターは乗馬向き、それも初心者でも安心して乗れる馬とのお墨付きになりました。
スターは乗馬に適性があったのですね。
スターはもともとが大人しく、闘争心というのも薄かったような気がします。
人に個性があるように、馬にも様々な性格があると思うのです。
スターの穏やかで優しい性格は、乗馬というお仕事にぴったりなのではないでしょうか?
何だかスターも自信がついてきたようで、顔つきもちょっぴりドヤ顔に見えます。
リュウノスター、れっきとした男子です。
走るより止まる方が得意なスターです。
ちょっとドヤ顔です。
スターとは全く反対で、現役時代には癖馬と呼ばれ続けた仔がいました。
サーチエネミーです。
癖馬とは気難しいところがあり、しばしば騎乗者の指示に従わない馬。
馬自体が何らかの癖をもっているということばではなく、レースや調教でまともに走らない馬、とされています。
サーチは一口馬主のクラブ馬で、最初は栗東から競走馬デビューしました。
でも、新馬戦こそ2着にきたものの、2戦目9着、そして‘調教でも真面目に走らない’と去勢手術をうけます。
手術後、体調を崩し復帰できたのは3才になってからでした。
そして2戦して勝てずに、再ファンドを期待して10月名古屋競馬に移籍します。
奇しくも厩舎さんはオキテ君と同じ角田厩舎さんでした。
引退時の関係者さんのコメントです。
「能力は良いものがあるのですが、気持ちが後ろ向きの馬で、調教するのも難しい馬というのが正直なところです」
再ファンド制度とは、未勝利馬が地方競馬に移籍し、地方競馬で5回以上出走し1勝以上もしくは2勝以上あげると、再び中央競馬へ登録できる制度です。
そこで、年明けまで調教を積み、初出走は1月6日、何と圧勝でした。
連闘で挑んだ笠松でも楽勝。
サーチはわずか2週間で再ファンドの権利を獲得したのでした。
栗東から名古屋、そして再び中央美浦と移籍してきたサーチ。
マル地となって7戦目、関係者さんの努力のおかげでやっとあげた中央初勝利。
1000万クラスもわずか3戦で勝ち上がり、あれよあれよという間に準オープン馬です。
その後は残念ながら頭打ち状態になり、障害へ活路を見出すも2戦して故障、そのまま引退となったのでした。
サーチの引退が決まる1年も前から、その後を心配していた人がいました。
サーチの一口馬主で、名付け親のママチさんです。
彼女はサーチの引き取りを決意しながらも、まだ7歳と若いサーチにとってどういう形がベストなのかを思い悩んでいました。
引退馬協会の代表さんともいろいろ話し合った結果、サーチがのんびりと引退生活を送るべき年齢まで、イグレット乗馬倶楽部に預託し、サーチも乗馬のお仕事をして協力するという結論になりました。
引退馬協会としても初の試みだそうです。
そう決まったものの、ママチさんには新たな悩みが生れました。
現役時代、気性難で関係者さんを困らせ、いろんな矯正馬具を使わなくてはならなかったサーチが、乗馬馬になれるのだろうか・・・。
それでも決断して、サーチの会を発足させ、第二のサーチの馬生が始まったのでした。
そして・・・
案ずるより産むがやすし、とはこの事なのでしょうか。
イグレットで乗馬調教が始まったサーチは、難なくその環境に馴染んでいったのです。
スタッフさんからも「素直で、真面目で、ホントに良い仔です」とのお褒めの言葉が・・・!
あのクセ馬サーチはどこに行ったのでしょう!!
ママチさんも私もただただ唖然・・・・・。
私たちのそんな驚きをよそに、サーチはドンドン成長し、今ではサーチご指名のお客様も増えているのだとか。
加えて今年は競技会デビューもしちゃいました。
「初めての時は、雰囲気に慣れるだけで良い」という周りの思いとは別に、3位入賞という立派な成績で黄色い入賞リボンまで頂いてしまいました。
あくまで人間サイドの見方ですが、サーチは競馬が好きではなかったのではないでしょうか?
やりたくないから抵抗する、怒られるからますます嫌になる・・・・・まぁホントのとこはサーチに聞かなくてはわかりませんが(笑)。
ただ一つ言える事は、サーチには乗馬が合ったということです。
あの生き生きとして楽しそうなサーチを見たら、疑う人はいないと思うのです。
選択肢は少ないのですが、馬にも確かに適性があると思うのです。
チャンスさえあれば・・・・・。
サーチエネミー、与えられたチャンスをがっちりつかみ、乗馬馬として、競技馬として日々のびのびと第2の馬生、生きてます!!
こういうサーチに興味をお持ちになられたらこちらもご覧下さい。
サーチエネミーの会
素直で良い仔のサーチでっす!
リンゴ、好き~!!
レタスも大好き~!!
競技会でゲットした入賞リボンでっす。
こんなに凛々しい姿もほんとの僕でっす。
サーチエネミーでっす。 これからも宜しくお願いでっす!
ママチさん、資料、画像ありがとうございました。
寒くなりましたね。
サーチを大きく記事にしていただき有難うございます。
競走馬に不向きな馬はたくさんいます。他に適正が見つかれば助かる命も多くなるはずですが、現実には時間、場所等の制約があり、厳しい現状です。
そのような中、サーチは幸運にも適正を見出され、時間を掛けて乗馬へと転身できました。引退馬に対して、もっともっと多の受け皿が必要だと思います。何かアイデアがあると良いのですが・・。
そのような厳しい中で さすが!引退馬協会、フォローアッププログラムが発進し、3頭目のスターが研修中。また、1頭の命が助かりましたね。素敵な場所で余生を過ごせますように!
サーチは本当に変わりましたよね。
この姿を ‘クセ馬’とか‘乗馬にも無理だろう’とか言った方に見せてあげたいですね。
今回初めて知りましたけど、入厩してまだ2戦しかしていない若駒をセン馬にしてしまうってどうなんでしょう?
でも、今が幸せ一杯のサーチだからもういいっか。
ママチさんと出会えたサーチは持ってるお馬です。
スターにも見学者さんが現れたようですし、イグレットの空気は幸せ色なんでしょうね。