新・名も無い馬ですが・・・・・

2013年11月3日に旅立ったマイネルスティング。
その想い出と一緒に、これからも名も無い馬たちの応援をしていきます。

☆千葉リポート・・・オキテだよ~!2☆

2015-11-20 | 日記

2日間かけて書いた記事・・・・・・・消えてしまいました。
茫然自失・・・・ショック・ショ~ック・大ショック!!
どこ行った?あの5千文字は・・・・・?

1日たってやっと気持ちを取り直し、も1度チャレンジ!
グァンバルドゥ!!


     

5日の空もチョウご機嫌で、青空に優しい風。
やっぱり私って晴れ女だわ~とかひとり言を言いながら目覚めた千葉の朝。
今日の予定は、昨日とは逆パターンで、まずイグレットにお邪魔して、午後からアクシスさん、そして6時の飛行機で帰札。
とまぁこんなスケジュールです。
イグレットでは、サーチエネミーの会の代表ママチさんと、会員さんのWさんと待ち合わせ。
そのまま一緒にアクシスさんへ。
N代表がホテルまで迎えに来て下さり、アクシスさんまで送って下さるというので、素直な私は(図々しいとも言う)お任せです。
アクシスさんからは昨日の酒々井駅までアクシスさんに送っていただき、そこから京成電車で成田空港まで。
これが最初の計画だったのですが、何とN代表が空港まで送って下さるという、引退馬協会の代表をこき使ってしまったエドリンです。
代表、すみません&ありがとうございました。


サーチエネミー君は、いわゆるクラブ馬でした。
一口馬主を楽しんでいたママチさんが、牡馬は先行きが気になるからと、繁殖にいく可能性のある牝馬しか見なかったのに、何故かその年に関しては牡馬のサーチ君の一口を持ってしまったのでした。
おまけに馬名募集に応募して、それが決まってしまうという、最高にして最悪の状況にハマってしまったのでした。
何故なら、それでなくても引退後のお馬に関心を持ち、引退馬協会に参加したくらいの優しい気持ちの彼女です(ちなみに彼女のFHはトウショウフェノマです)。
自分が一口でも馬主になり、その馬名まで付けてしまった、となるとその行く末が気にならない分けがありません。
やはり、引退を意識する頃になって彼女は悩みました。
悩んで、ご家族にも相談し、そして遂に決めました。
サーチを引き取ると。
初め、彼女は1人での引き取りを考えていました。
そんな彼女に会を作る様に勧めてしまったのは・・・・・実は世話焼きおばさんこと私なんです。
ちょうど彼女が悩んでいた頃は、スティングが個人馬主さんのアクシデントで命の危機に瀕していた時だったのです。
彼女はいろんな想定をして、もし自分に何かがあったら息子さんに後を引き継いでもらうと決めていましたが、私的にはやっぱり1人でも仲間がいた方が安心な気がしたのです。
勧めはしましたが、最終的に決めるのは彼女です。
それからしばらくして「引退馬ネットでサーチエネミーの会を立ち上げることにした」と彼女からメールがきました。
そして、まだ7歳と若いサーチに余生を過ごさせるのは反って可哀相じゃないかという事で、N代表と相談した結果、イグレットでしばらくの間乗馬として過ごすという事になったと。
でも、乗馬クラブの預託料は、牧場さんよりも高めの設定です。
なので、預託料の半分はサーチ会で、残りの半分は乗馬でサーチ自身が稼ぐ、そして引退年齢になったら養老牧場で余生をすごす、そういう結論に達したのでした。
形は少し違いますが、オキテもそう云う流れになるでしょう。
現役時代クセ馬として名を馳せたサーチでしたが、乗馬に向くのかという周りの心配をよそに、素晴らしい乗馬適性を示し、今では馬場馬術の競技会にも出るほどです。
イグレットでは、自由人としてクラブ内をうろつく権利も得ています。


      
       自由人サーチです。

      
       
      
       すっかりイグレットの古株的貫録がでてきました。




      
       穏やかで満ち足りた日々が感じられる表情です。
  


私の理想はオキテもそんな風になって欲しい、と云うものです(代表、宜しくで~~~~~す)。

        
            


そして、何と言ってもこのお方、FHのハリマブライト様を忘れてはバチが当たります。
ハリマ嬢がいたから、スティングが坂本牧場さんにお世話になることができ、オキテと私たちの出会いがあったのですから。
すべてはここから始まっていたのです。
まるで一筆書きのように1本の線で繋がっていたストーリー。
それを偶然という言葉で括るのは余りにも鮮やか過ぎると思います。
サーチの時もそうですが、馬との縁は、まるでマリオネットのように運命の糸で操られているように感じます。
こういう嬉しい事にならいくらでも操られたいです。
幸せな馬は、少しのきっかけと人の熱意が作るものなのだと改めて思いました。


     
  昨日はお食事中で、最後まで顔をあげてくれませんでした。



     
     
      今日は顔は上がっていますが、おねむなようで、というより寝てるんじゃないですか?もしもし・・・



                  

さて我らがオキテ君。
今日のご機嫌は如何かな?


      
      「ニンジンが来た!」



昨日と違って今日はお部屋の中のオキテでした。
やっぱりグイバンドとの戦いは続いているようで、上手くいかなくてもめげずにチャレンジ・・・ってこんな事で根性見せてどうする!
そして、お隣さん、カイテキボス君・・・・・ナリタトップロードの遺児という由緒正しきおぼっちゃま。
ところがこの方、大井競馬で10勝もしたほどのお馬なんですが、女性が大好き、でも男性は嫌い。
で、ジョッキー落としという困った趣味の持ち主で、勝ち星をあげたのに次の騎乗を断って来るジョッキーさんが多々だとか。
それでも、調教師さんの奥様がとても可愛がってらして「何もしなくても良い、生きていてくれるだけで良いから」と、引退後引き取られて、ここアクシスさんで悠々自適の暮らしをしているのです。(さすが女性キラー!)


       
       「隣の奴、気にいらねぇ! 」byカイテキボス 


そんなボス君、隣にいる牡のオキテ(最近セン馬になった事はご存じない)が気に入らない。
おまけに数人の女子組(一応)が訪れて「オキテ、オキテ」と騒いでる。
二重に面白くないボス君、頻繁に噛みついて来ます。
オキテも男子たるもの(本人もまだ変化に気づいてない・・かも)売られたケンカは買わずにいられないとばかりにやり返します。
アクシスのオーナ様(やはり女性です)が言うには、11歳のボス君とまだ5才のオキテではやはりオキテに分があるようで、時々ホッぺから血を出しているのはボス君だそうです(ごめんね、ボス君)。
グイバンドとの戦い、お隣さんとの攻防で充実(?)しているオキテの日々でした。



       
       こらっ、二人とも(2頭?)やめなさい!!




       
       「僕はしりませ~ん。」byオキテ




       
        「今日は良い天気だなぁ」byオキテ




       
 まだまだ少年のようなオキテです(親ばかでっす、はい)。




       
 初めてオキテと一緒の写真撮ってもらいました。(Wさんありがとう)           

     
 
                       

1泊2日という私にしてはちょっと慌ただしい旅でしたが、お天気に恵まれ、引退馬協会の代表ともじっくりお話ができ、お久しぶりの会員さんや初めましての会員さんに会う事ができ、そしてそして何よりもオキテの元気そうな顔を見る事ができて、笑顔にあふれた楽しい幸せな時間をすごす事ができました。
こんな嬉しい思いを味わえるのも、お馬たちが結んでくれた人の絆のおかげだと思います。
馬好きで良かった!!

大変お世話になった沼田代表、そしてアクシスのオーナ様、ありがとうございました。
また行きますので、お世話宜しくお願い致します(ペコリ)。

さぁ次はコスモセブンのいる園田に行かなきゃ!!

                   
画像の1部にWさんから送られた写真を使わせてもらっています。
     Wさん、ありがとうでした。


また、オキテと同じ誕生日の春風ヒューマ君のブログに、オキテの引退の事がアップされています。
とても暖かい文章で綴られています。
良かったら覗いてみて下さい。

       春風ヒューマの会~トウショウヒューマ応援団

☆ 千葉リポート・・・オキテだよ~! ☆

2015-11-15 | 日記

ちょっと時間がたってしまいましたが、今月の4日、5日と千葉まで、オキテに会いに行って来ました。
引退して2カ月近く、どんな風に日々を過ごしているのか、自分の目で確かめて、会員さん達やお世話になった方達に報告しなきゃとの思いが半分と、自分自身がオキテに会いたいという気持ちが半分でした。
安いチケットは成田空港が多くて、これは千葉が目的地の私には願ったりかなったりです。
2人のオキテ会の会員さんが同行して下さるというので、アクシスさんが送迎できるという酒々井駅で待ち合わせしました。
実は会員さんがもうお1人、先にアクシスさんに行って待っていて下さり、車で次の目的地イグレットまで送って下さるという有難い約束をしていました。
このあたりは初めての私たちなので、酒々井駅はJRと京成線があるのを知らずにいたため(実はこのシスイという読み方も知らなかったのです)、2つの駅でお互いに待ってしまうと云うハプニングがありましたが、何とか無事に合流できアクシスさんの送迎でオキテの所へ向かったのでした。

何日か前に去勢の手術をしたオキテは、お天気も良いし、経過を見る為にもと放牧されていました。
状態の良くなかった脚の方も、蟻洞も良くなりつつあり、かなり退屈しているオキテは、さく癖が酷くなってきたようでグイバンドをつけられていました。
そのため上手くグイが出来ないのをこっそり練習しているらしいと、アクシスのオーナーさんが苦笑いしていました。
練習のおかげか何度かに1度は上手くできる様になったとか、って、これはまずいでしょう(笑)。

私たちに気づいたオキテは、見た事のある顔だと思ったのかどうかはわかりませんが、近くまでズンズンと寄ってきました。
昨年会った時よりも何だか大人っぽく見えました。


思い返せば1頭の馬の行動がここまで広げたストーリーです。
7年前のあの日、マイネルスティングという名もない馬が、自分の命の期限を知ってか知らずか私たちの前で見せた1世1代のパフォーマンス。
全てはそこから始まったのでした。
彼の命が繋がり、それがまた1頭の仔馬の命へ続くという輪廻のような流れをこの目で見られた事、それは私の一生において最高に幸せな事でした。
そして、1つの役割を無事終えて、次の道へ歩き出そうとしている1頭の馬。
それを見守る優しく暖かい人たち。
こういう羽毛にくるまれるような感動を味わえた私は誰よりも幸せだと、その時、オキテを見つめながら深く感じていたのでした。



      
 「誰かきたぞ。」by オキテ   逆光で見づらくてごめんなさい。




      
  優しい手が伸びて・・・「手よりニンジン~~」by オキテ 




      
      顎のあたりが逞しくなったような・・。

     

      
      
       「グイの練習しなくちゃ」by オキテ

 
          

オキテに“明日また来るから”と約束し、私たちは引退馬協会のあるイグレットに向かいました。
イグレットでは協会の代表が待っていて下さいます。



ここはいつ来ても世俗の風がシャットアウトされた異空間のような気がします。
時間の流れが緩やかで、そこに集う人も動物も肩の力が抜け、ゆったりと自然の中で深呼吸するようなそんな安らぎを与えてくれると思うのは私だけでしょうか?



      
     
        「イグレットにいらっしゃ~い」 って寝てるし~~!





                君たち、まったりしすぎ~~。





              やっと起きたオテントさん。     




     
      でも中に入ったらこれで~す(笑)




     
      外では乗馬のお稽古中





     
     ポニー舎ではシャモのシャモミちゃんが監督中





     
     「気味の態度はなってない!!」とシャモミ現場監督に怒られているポニーちゃん(違)



お馬の画像は明日でぇ~す。

イグレットでまったりお馬やワンコやニャンコ達に癒された後、N代表を囲んでのお食事会でした。
久しぶりにお会いしたせいか話は尽きず、馬世界の今、これからについて、たくさんの事を教えて頂きました。
まだまだ馬たちの明日は厳しく辛い事が多いです。
それでも、この状況を何とかしたいと考え、動き出している人達は確実に増えてきていると思えます。
JRAを頂点としたら、私たちはピラミッドの下の層の小さなちいさな1部分でしかないけれど、裾野が広がらなければピラミッドは崩れます。
めげずに、くじけずに、焦らずにこの裾野を広げる活動をやっていくべきなのだと、それがいつか今日のオキテの様な幸せを約束されたお馬を増やす事に繋がっていくんだと改めて思った夜でした。

次の日もオキテに会いにいきます、だから続いちゃうんです(笑)。