新・名も無い馬ですが・・・・・

2013年11月3日に旅立ったマイネルスティング。
その想い出と一緒に、これからも名も無い馬たちの応援をしていきます。

適性について・・・・・サーチ君の場合

2012-11-18 | 日記
 日常に流されているうちにもう今年も残り僅かになっていました。
‘あらら・・’という間もなく今日はついに初雪が・・・・(爆)。

この前、玄関や塀の周りに分厚い絨毯のように敷き詰められていた、落ち葉を掃き集めて擦りむいてしまった指の傷が治る頃に、今度は除雪道具を握る日々がすぐそこまで来ているわけで・・・・(ガックリ)。

出来る事なら春まで冬眠していたいエドリンです、こんばんは。





       サーチとスター


やっと暑さから解放された去る11月3日、高知競馬を卒業して、NPO法人引退馬協会の“フォローアッププログラム”3期生となったリュウノスターを応援するため、チームテイオーとサーチエネミーの会が合同で「励ます会」が行われました。

その日集まって下さった方達から、たくさんの人参やリンゴ、レタスなどを貰ってチョウご機嫌な2頭だったそうです。

まだ、競走馬の世界から離れてそれほどたっていないリュウノスターですが、とにかく大人しいのだとか。
現役の牡馬なのに、牝馬の側にいてもまったく変化なし、牝馬の方も無視状態とかで、ホントに牡?と不思議がられているそうです。

また現在、乗馬調教をうけているスターのお稽古も見せて貰ったのだそうですが、インストラクターさんの指示には素直に従い、とても良い生徒のようです。
ただ、走らない・・・・・何度も何度も指示をだされてやっと走りだすといった感じ。
でも、止まるのは上手。って、つい最近までレースで目一杯走っていたんですよね。

結果、スターは乗馬向き、それも初心者でも安心して乗れる馬とのお墨付きになりました。
スターは乗馬に適性があったのですね。

                    


スターはもともとが大人しく、闘争心というのも薄かったような気がします。
人に個性があるように、馬にも様々な性格があると思うのです。
スターの穏やかで優しい性格は、乗馬というお仕事にぴったりなのではないでしょうか?
何だかスターも自信がついてきたようで、顔つきもちょっぴりドヤ顔に見えます。



     リュウノスター、れっきとした男子です。




走るより止まる方が得意なスターです。



      
      ちょっとドヤ顔です。

                 

スターとは全く反対で、現役時代には癖馬と呼ばれ続けた仔がいました。

 サーチエネミーです。

癖馬とは気難しいところがあり、しばしば騎乗者の指示に従わない馬。
馬自体が何らかの癖をもっているということばではなく、レースや調教でまともに走らない馬、とされています。

サーチは一口馬主のクラブ馬で、最初は栗東から競走馬デビューしました。
でも、新馬戦こそ2着にきたものの、2戦目9着、そして‘調教でも真面目に走らない’と去勢手術をうけます。
手術後、体調を崩し復帰できたのは3才になってからでした。
そして2戦して勝てずに、再ファンドを期待して10月名古屋競馬に移籍します。
奇しくも厩舎さんはオキテ君と同じ角田厩舎さんでした。
引退時の関係者さんのコメントです。
「能力は良いものがあるのですが、気持ちが後ろ向きの馬で、調教するのも難しい馬というのが正直なところです」

再ファンド制度とは、未勝利馬が地方競馬に移籍し、地方競馬で5回以上出走し1勝以上もしくは2勝以上あげると、再び中央競馬へ登録できる制度です。

そこで、年明けまで調教を積み、初出走は1月6日、何と圧勝でした。
連闘で挑んだ笠松でも楽勝。
サーチはわずか2週間で再ファンドの権利を獲得したのでした。

栗東から名古屋、そして再び中央美浦と移籍してきたサーチ。
マル地となって7戦目、関係者さんの努力のおかげでやっとあげた中央初勝利。
1000万クラスもわずか3戦で勝ち上がり、あれよあれよという間に準オープン馬です。
その後は残念ながら頭打ち状態になり、障害へ活路を見出すも2戦して故障、そのまま引退となったのでした。


サーチの引退が決まる1年も前から、その後を心配していた人がいました。
サーチの一口馬主で、名付け親のママチさんです。
彼女はサーチの引き取りを決意しながらも、まだ7歳と若いサーチにとってどういう形がベストなのかを思い悩んでいました。
引退馬協会の代表さんともいろいろ話し合った結果、サーチがのんびりと引退生活を送るべき年齢まで、イグレット乗馬倶楽部に預託し、サーチも乗馬のお仕事をして協力するという結論になりました。
引退馬協会としても初の試みだそうです。

そう決まったものの、ママチさんには新たな悩みが生れました。
現役時代、気性難で関係者さんを困らせ、いろんな矯正馬具を使わなくてはならなかったサーチが、乗馬馬になれるのだろうか・・・。
それでも決断して、サーチの会を発足させ、第二のサーチの馬生が始まったのでした。

そして・・・

案ずるより産むがやすし、とはこの事なのでしょうか。

イグレットで乗馬調教が始まったサーチは、難なくその環境に馴染んでいったのです。
スタッフさんからも「素直で、真面目で、ホントに良い仔です」とのお褒めの言葉が・・・!

あのクセ馬サーチはどこに行ったのでしょう!!

ママチさんも私もただただ唖然・・・・・。

私たちのそんな驚きをよそに、サーチはドンドン成長し、今ではサーチご指名のお客様も増えているのだとか。
加えて今年は競技会デビューもしちゃいました。
「初めての時は、雰囲気に慣れるだけで良い」という周りの思いとは別に、3位入賞という立派な成績で黄色い入賞リボンまで頂いてしまいました。

あくまで人間サイドの見方ですが、サーチは競馬が好きではなかったのではないでしょうか?
やりたくないから抵抗する、怒られるからますます嫌になる・・・・・まぁホントのとこはサーチに聞かなくてはわかりませんが(笑)。

ただ一つ言える事は、サーチには乗馬が合ったということです。
あの生き生きとして楽しそうなサーチを見たら、疑う人はいないと思うのです。

選択肢は少ないのですが、馬にも確かに適性があると思うのです。
チャンスさえあれば・・・・・。


サーチエネミー、与えられたチャンスをがっちりつかみ、乗馬馬として、競技馬として日々のびのびと第2の馬生、生きてます!!



こういうサーチに興味をお持ちになられたらこちらもご覧下さい。
    
              サーチエネミーの会



         
         素直で良い仔のサーチでっす!



         
          リンゴ、好き~!!



         
          レタスも大好き~!!




          
          競技会でゲットした入賞リボンでっす。





          
          こんなに凛々しい姿もほんとの僕でっす。





          
          サーチエネミーでっす。  これからも宜しくお願いでっす! 




             ママチさん、資料、画像ありがとうございました。        

♪ツアー済んで日が暮れて・・・その後のスティング君

2012-11-04 | 日記
 日本シリーズ、終わってしまいました。
結果は残念だったけど、この時期まで楽しませてくれ、夢を与えてくれた日本ハムファイターズに感謝です。
喜んだり、泣いたり、怒ったり、スポーツはいろいろな感情を与えてくれます。
友人に、普段は物静かなのですが、車のハンドルを握ると人格の変わる人がいます。
それと同じように、普段は物静か (・なにか?・)ですが、野球の試合が始まると人格が変わってしまう私です。
野球中継がある間は、さすがの悪ガキダックス‘クロッピー’も側にきません。

応援しているのか、ただのストレス発散なのか、自分でもわからないエドリンです、今晩は。




       お引っ越し

ツアーでは、営業部長スティングの実力発揮で、みんなを楽しませてくれたスティング君。
いつもの日々に戻り、寂しがっているのじゃないかとちょっと心配したりしてました。

牧場さんからのメールによると、今までの放牧地を、離乳したおチビさんたちとお守役のお婆ちゃん馬に譲って、スティング君は厩舎そばの放牧地にお引っ越ししたそうです。
お隣には道産子モヒカン君がいて、女子好きスティング的には‘チッ’かも・・・()。





        
        おいら、引っ越ししたねん。



        
        隣にへんなのおるねん。



        
        変なのって僕ちんのこと?




        
        おいらの部屋の近くやねん。  ネームプレート新しくなったんやで。




        
        ぶらんさんがまた作ってくれたんや。  なんや噂ではおいらのパネルがくるとかいうてるけど、まだ届いてないねん。 ただの噂なんかいな?  




        
        
        だれかきいへんかなぁ・・・・。
        

  

こんなふうに、新しい場所でそれなりの楽しみを見つけながら日々過ごしているスティング君なのでした。






       お久しぶりです、オキテ君情報です


11月1日、名古屋9レース“ゴールドウイング賞(SP1)2才オープン ダ・1600”に未勝利の身ながら果敢に挑戦しました。
結果は、やっぱり重賞の壁は厚く12頭立ての11着・・・・・(シュン)。
でも、強い相手と戦った経験はきっと無駄にはならないでしょう。
何たってまだ2才、競馬の意味も良く分かっていないのかも。
それに、スティングおじちゃんも初勝利まで11戦かかってます。
それまで、大きな負けはしないものの、勝てそうで勝てない歯がゆいレースが続いていました。
オキテ君ももう少し体も心も大人になってくれば、変わってくれると思います。
焦らず、とにかく怪我しない様に頑張って欲しいです。
オキテ君、めげずにファイトでっす!!


                   

11月3日、オキテ君のお兄ちゃん、コスモスィートテン(父リンカーン、母グレートテン)が盛岡競馬で2勝目をあげました。
中央未勝利で、水沢競馬に移籍して5月に初勝利をあげてから久々の2勝利目でした。
お兄ちゃんも初勝利まで、11戦ついやしました。
オキテ君もきっと時間はかかっても、自分の能力に目覚める時がきます。
クラックステーブルの土井先生と村上代表が一生懸命に教えてくれたのですから、大丈夫!
おばちゃん達もスティングおじちゃんも、いつでも見守っていますからね。
 


                   坂本牧場さん、ままちさん、画像ありがとうございました。