新・名も無い馬ですが・・・・・

2013年11月3日に旅立ったマイネルスティング。
その想い出と一緒に、これからも名も無い馬たちの応援をしていきます。

津軽海峡とび越えてオキテに会いに行ってきたぁ!パート4

2014-11-10 | 日記
本線に戻りま~す。

電車の中で眠りこけながら群馬から帰って来た翌日は、埼玉県で~す。
昨日に比べるとメチャ近かった・・・・・(爆)。
今度は前日に連絡を入れ(もっと前から今日お伺いする事は連絡してました)、送迎のバスの時間もちゃんと予約しました。
私だってまだまだ学習するんですよ~(特に偉そうに言う事でもないけど・・・)。

あの日バスに乗っていた方たち、乗馬のレッスンには似合わない変な3人組が同乗しちゃって、ども済みませんでした。

向かった先は「日本乗馬倶楽部」。

今まで見た中で一番立派な施設の乗馬倶楽部さんでした。
平日なのに沢山の生徒さん達がレッスンを受けに来ています。
日本の乗馬ファンも増えてきているんだなぁ、と今さらながら感心してみたり。
明らかにセレブらしき方もいて、私なんぞは口をポカーンとあけて見てましたです、ハイ。

受付の方から2階の休憩所に案内され、インストラクターの方に紹介して頂きました。
片面全部ガラス張りで、下でレッスンを受けている様子が良く見えます。
前もって電話連絡とニンジンを送ってあったので、私たちがミラクルに会いに来た事はインストラクターさんもご存じで、「ミラクルは今レッスン中なのであと少し待っていてあげて下さい」と。
下を見ると、奥の方のレッスン場に葦毛の仔が2頭いました。
「どっちがミラクルだろうね」「後ろの仔かな?」
結局遠すぎてわかりませんでした。 

ミラクルには “もしかしたら北海道で暮らしていたかも知れない” というちょっとしたイワクがあって、絶対に会いたかったのです。
10歳で障害に転向して3戦目で大怪我して、その後の情報がなく、本当にあの頃は生きた心地がしなかった・・・。
「誘導馬の話がありますから」という関係者の言葉に諦めた引き取り。
それが嘘なのか、気が変わったのかはわかりませんが、それからすぐの障害転向。
あの当時は、馬の引き取りなどに関して何の知識もノウハウもなくて、ただ言われた言葉を信じて諦めたのに・・・・。
チームテイオーの代表ソロモンさんに調べて頂きやっとわかった安否。
それから4年。
長い治療期間を経て、すっかり乗馬馬へと変身したミラクル
本当に貴方の馬生はミラクルだね!
やっと会えます。


「レッスンが終わりましたよ」の言葉で、お仕事後のお手入れをして貰っている洗い場へ移動。
すっかり白くなった、テイオー産駒には珍しい葦毛のミラクル。
毛色は違うけれど、テイオーの仔らしく美形です(勝手にそう思ってます)。
穏やかで優しく落ち着いた光を放つ瞳からは、今の彼が幸せな日々を送っている事が伺えます。
鼻筋を触っても嫌がらずじっとしていてくれます。
人を信頼して、安心しきっているんだね。
オープン馬でもなかったミラクルですが、やはりそこはテイオーの仔、ファンが多い様で、ミラクルに会いに来て乗馬に関心を持ち、ここの会員さんになった方もいるのだとか。
ミラクルは、馬場馬術もやるくらいなので、初心者さんやビギナーさんには難しいのだそうです。
なのでその方は、いつかミラクルに乗ることを夢見てレッスンに励んでいるそうです。
そういう形の応援の仕方もあるのですね。
あと10年若かったら、私も乗馬やるんだけど・・・・(運動神経の問題もあるよ、という外野の言葉は聞こえません)。
































そして何気に横をみると、端正なお顔のお馬さんがお手入れして貰ってます。
「あの仔も元競走馬なんですよ」
気づいたインストラクターさんが教えてくれました。
“アイルラヴァゲイン”という名前です。  って、オープン馬じゃないですか!
2007年のオーシャンS(G3)の勝馬、今は亡きエルコンドルパサーの仔、そして安田記念馬リアルインパクトの半兄。
彼も10歳で引退後、ここで乗馬馬として第2の馬生を過ごしています。














たくさんミラクルと触れ合って、「もう、ご飯にしてあげなきゃ」とお部屋に帰してあげました。
ミラクルの馬房の壁には、馬場馬術で貰ったリボン( 何位かはわかりません )が2つ飾ってありました。
乗馬の世界では10歳以上のお馬さんの方が良いそうで、ミラクルもまだまだこれからなのだそうです。














ミラクルお疲れ様、そして今日は有り難う
これからもみんなに可愛がられて乗馬頑張ってね。
何よりも元気で、健康で、それが一番だからね。
たくさん、たくさん長生きするんだよ。
いつも祈っているからね!




「バイバイ」 ってウソで~す。 「ニンジンもっと~」のまえがきです(笑)。





1回に降りる階段の踊り場にこんなものがありました。
サインから、柴田大地騎手のもののようです。
柴田騎手も怪我からの復帰後、障害までずっとミラクルと闘ってきた方です。
きっと今の元気なミラクルの姿に喜んで下さっていると思います。




            











さぁ、いよいよ明日でこの長い旅も最終日になります。

続きま~す。



★追記★

先日、遠いオーストラリアでレース後に突然旅立ってしまった、アドマイヤラクティ。
ハーツッ仔応援の私にもショックな出来事でした。
いろんな意見や批判がネット上を駈け回っていますが、これを見て頂きたいと思います。

         サザンクロスの休息地便り


そして、昨日怪我をしたままゴールし、予後不良になってしまったシゲルスダチ。
NHKマイルの時のように蘇って欲しかった・・・・・・。

2頭のご冥福を祈ります。

お疲れ様、そして有り難う。









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8 コメント

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それぞれのストーリー (毛玉)
2014-11-10 20:17:34
こんばんは
昨日からちょっと、辛いけど頑張ります。

毎日毎日
競走馬はじめ、お馬さんそれぞれの生きる道を生きているんですよね。

ミラクルのミラクルなストーリーも、心ある人達の輪と、ミラクルの生命力のなせる技ですね。

何しろ、人懐こくて可愛い!
丸ごと人参の食べ方を見て、顎や歯が丈夫なんだなぁと、思いました^ ^

もしかしたら、しなくても良かった大きな怪我を克服して、馬術で活躍している姿。
これからの競走馬の次の道として、お手本になってます。

これからも元気に頑張ってほしい。
心から思いました。

またいつか会いに行きたいです。

アドマイヤラクティ
日本に帰りたかったね。
シゲルスダチ
お疲れ様でした。忘れないよ…
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Unknown (きなこ)
2014-11-10 20:37:06
はじめまして。
その日、倶楽部でレッスンを受けていました。
またミラクルに会いに来てくださいね。引退後を見守ってくださる方がいらっしゃるのが嬉しいです!
ミーくんは幸せですね♪
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名前のように。 (エドリン)
2014-11-10 21:05:50
毛玉さん、こんばんは。

ミラクルも持っている仔です。
あれだけの大ケガを乗り越え、今は本当に輝いています。
人に対して全く疑いを持たない、周りのかた達に大事にされている何よりの証拠でしょう。
安心感に包まれてまったりしているお馬の顔を見ることは、何よりも嬉しいですよね。

ラクティの事も、スダチの事も、神様を怨みたくなるほど切なく悲しいです。
ただ、彼らを愛し、助けたいと願った沢山の人に囲まれて旅立てた事だけが、せめてもの救いだと思います。

でも、こういうニュースはもう2度と聞きたくないですね。
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きなこ様 (エドリン)
2014-11-10 21:19:53
コメントありがとうございます。
嬉しいです。

あの日いらしたんですか!

ミラクルののんびりした表情を見て、今の環境に満足して、安心しきっていると確信しました。

インストラクターさん始め、みなさんに愛されている事も。

生き物は正直ですから。

本当に嬉しかったです。

北海道なので簡単には行けませんが、機会があったら是非またお伺いしたいです。

どうぞミラクルの事、宜しくお願い致します。

そして時々で良いので、ミラクルの様子をコメント して頂けたら感謝感激です!
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信頼を寄せてくれている表情 (でぃらろーしぇ)
2014-11-11 01:53:10
エドリンさん、こんにちは!
ミラクルさんの表情をみていると、こちらまで温かい気持ちになりますね。ミラクルさんを取り囲む皆さまの温かさがそのまま伝わっているんでしょうね。

そして、ラクティさんについては、アメブロ教えて頂き感謝です。それぞれに個性があるように気持ちの表現方法はそれぞれだと思います。ただ共通している事!「馬を殺したくないから!みんなその思いは一緒です!」私が力づけられるコメントでした。
それぞれの立場や環境など違っていても、みんなの思いが集結していつか大きな変化が来るはず!そう信じて頑張ります!

スダチくんは・・・・今の時点では気持ちの整理がつかないです。神様…。すみません、うまい言葉が見つからずです(泣)。。。
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Re:信頼を寄せてくれている表情 (エドリン)
2014-11-11 16:51:06
でぃらろーしぇ様、こんばんは。

本当にミラクルの表情は、こちらまでまったりさせられるようなオーラをかもし出していました。
人を信頼しきっているのでしょうね。
それを見ただけで、会いに来た甲斐がありました。

ラクティの死には、ホクトベガが重なりました。
遠いドバイの砂に散ったホクトベガ。
ラクティまでが、と、胸が苦しくなりました。

スダチまでも・・・・・。

でも泣いてくれる人がいるだけでも、その仔は幸せなのかも知れません。

誰にも知られずひっそりと消えていく大多数の仔達。

スダチと同じ日に、やはり予後不良になった仔がいました。

せめて、たくさん悲しんで泣いてあげましょう。

十把一絡げで奪われた命の分も。

そして忘れずにいてあげる限り、その仔は生きているのですから。

本当に、大型動物の命は儚いです。
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お疲れ様でした! (karengo)
2014-11-12 03:08:40
ご無沙汰しております。
相変わらずパワフルですね~ww

私も取り合えずは一段落して日常生活に戻りつつあります。
ここんとこお馬の訃報が続いて・・・・私も大好きなスダチ君の事で・・・・また落ち込んでしまいました。
また牧場行きましょうね!
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karengo様 (エドリン)
2014-11-12 15:01:14
お久しぶりです。

先日はすれ違いだったようで残念でした。

やっと落ち着かれたようで良かったです。

馬達の訃報続きで心が曇ります。

会えるときに会っておかなきゃ精神で頑張ってます。

また牧場巡りしたいですね!
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