2022年のステップ・アップ・ツアー8戦目となる「カストロールレディース」が千葉県の富士市原ゴルフクラブで27日(水)に開幕する。名匠ロバート・T・ジョーンズJr.設計のコースは、フェアウェイは広々と作られているものの、グリーンに近づくにつれて戦略性、そして技術が求められる。そこで同ツアーを放送するCSチャンネルのスカイAで16年からラウンド解説を行うプロゴルファーの下村樹美に今週の見どころを聞いた! 今回はジャンボ軍団の若き飛ばし屋が登場!
これが270ヤードを生むスイング!小林夢果のドライバーショット【連続写真】
■その飛距離、魅力です
約1カ月ぶりのステップ・アップ・ツアーは10年から開催されている伝統の一戦。17年大会を除けば一貫して富士市原ゴルフクラブで行われ、昨年優勝の岩井千怜やその前年優勝の小野祐夢といった多くの選手たちがここからレギュラーツアーに羽ばたいている。また、共催のカストロールはレギュラーステップ関係なく多くの選手をサポートしており、19年優勝の井上りこをはじめ、多くの選手が恩義を感じて今年もプレーする。
そんな注目選手満載の大会だが、下村が「(前戦の)ユピテルのときも取材したのですが気になっているんです!」というのがルーキーの小林夢果。海外メジャー「アムンディ エビアン・チャンピオンシップ」で3位に入った西郷真央や、日本ツアー4勝の原英莉花、そして昨季のステップ・アップ・ツアー賞金女王リ・ハナ(韓国)らと同じ尾崎将司に師事する“ジャンボ軍団”だ。
ジャンボ軍団だけあって何よりも魅力はその飛距離。平均260ヤードという打棒は、ツアー最多の144名が出場した6月末の「アース・モンダミンカップ」の予選ラウンドでも実力者たちを差し置いてドライビングディスタンス1位を記録(279.5ヤード)するほど。
「スイング的にもヘッドスピードが速いですし、アークも大きい。右サイドに手元を引き付けてそこから大きなフォローを出すさまは、さながら姉弟子の原英莉花さんといったところです。両手の握力が46、47キロもあり中高の体力テストは1位だったほどで、精鋭揃いの軍団のなかでも身体能力は高いほうだと自分で認めるほどです」
■元々のパワーに安定性が追い付いてきた!
元々定評があったパワーに最近は安定性がついてきたと下村はいう。「ジャンボ軍団の中でいろんなトレーニングを基礎から細かな所まで磨いて飛距離も安定してきたように見えますね。そこまで曲がらないドローヒッターですが、プロとなってからはフェードをどれだけ打てるか課題にしているように見えます。抑えた球もプロテストに合格してから使い始めていますよね。そういった1つ1つが少しずつ実になっているように見えますね」。一発の飛ばしではなく、ツアープロらしい安定した球質となってきた。
クラブセッティングにも注目したい。性能が上がったことで女子プロが多く入れるユーティリティではなく、「最近ではほとんど見ませんね」(下村)という4番アイアンを入れているのだ。こういったロングアイアンを入れるところも原を彷彿とさせる。
もちろん、ジャンボ軍団だけあって身体も仕上がっている。「プロに入ったばかりの選手って線が細いことが多いのですが、トレーニングもしっかりとやっているみたいで、プロの中でもすぐに戦えそうなフィジカルを持っています。そのなかでまだまだ伸びしろがあるというか、ポテンシャルが非常に高い。楽しみしかない選手ですよ」と太鼓判を押す。
■性格もプロ向き!
メンタル面でもプロっぽさを感じるという。最初は人見知りもあったというが、基本的には常に笑顔だ。「本人は『自分のゴルフのいいところはプレー中にあまり考えすぎない、悪いことも引きずらないし、そんなに深く考えすぎずにプレーができるところ』と言っていました。性格も、『明るい性格だと思います』と。まだ18歳なのであどけなさもありますが、笑顔の似合う選手です」。こういった前向きさも戦いを勝ち抜いていくなかでは重要なファクターだ。
一方で本人が課題に挙げるのが“細かい”部分。「マネジメントやパッティングのスキルを上げていきたいと言っていました。逆に言えばそこが身に付いてきたら、あっという間に上位で戦える選手になるのでは」。ポテンシャルだけに頼らないゴルフもできれば鬼に金棒だ。
思えば先輩・原英莉花もステップ・アップ・ツアーで2戦2勝を挙げてレギュラーツアーへと飛躍していった。小林も同じ系譜をたどるのだろうか。
解説・下村樹美(しもむら・じゅみ)
1988年5月13日生まれ、愛知県出身。2011年にプロテストに合格。ケガなどもあり一線からは身を引いたが、16年からはスカイAでラウンド解説をしている。プロ目線での解説が好評。今年もステップ・アップ・ツアーから選手のプレーの模様や声を届ける。
以上、アルバニュース
パワーは、トッププロ並みの小林夢果選手ですが、総合的には結果が残せていません。
ここ1,2年、技術取得してレギュラーツアーの上位でプレイしてもらいたいですね。早く佐久間朱里選手に追いついてほしいものだ。
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