ペ・ヒギョン(韓国)のように“背水の陣”でツアーに臨んでいる選手、特に外国勢が、今季はさらに優勝するかもしれない。
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先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」は、“黄金世代”の小祝さくらが途中まで試合を引っ張った。だが、その初優勝に待ったをかけたのが日本ツアー4年目のヒギョン。最終日に7バーディー・ノーボギーの「65」で回って、大逆転優勝を飾っている。
これまで何度も優勝争いをしながら勝てずにいたヒギョンだが、今年は必死にならざるを得ない状況にあった。来年から実施されるツアーの制度改革で尻に火が付いたからだ。
2019年からの新制度では日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の会員しかQTに参加できなくなる。「最終的に単年登録がなくなるのは21年。バッファ(移行措置期間)もあります」と、小林浩美会長がいうように、さまざまな条件でもう少し猶予はあり、その他の条件で試合に出場できることもあるが、基本的にはLPGA会員の“クローズド”なツアーになると言い換えてもいい。
「門戸を広げる」という目的で、LPGAがQT制度を始めたのは04年のこと。それまでどおりプロテストも続ける“2つの入り口”状態が続いている。プロテストを受けなかったり、不合格だった選手でもQTのサードステージ以上に進めばTP単年登録ができる。その上でQT上位に入れば、プロとして試合に出場できる。日本の選手はLPGA会員というライセンスを取ろうと、後からでもプロテストを受ける者が多かったが、すでに自国でプロとなっている外国勢は改めてプロテストを受けない場合がほとんどだった。
TP単年登録で出場して優勝すれば、手続きを経てLPGA会員になれた時期もあるが、これを一度撤廃。イ・ボミ(韓国)のように2年連続賞金女王になっても、会員にはなれない時期もあった。だが、昨年、LPGAは優勝で会員になれる制度を復活させた。ボミやテレサ・ルー(台湾)、キム・ハヌル、イ・ミニョン(ともに韓国)らは、昨年、優勝した時点で手続きをして会員となっている。だが、優勝できていないヒギョンは、徐々に追い詰められている1人でもあった。今年も日本の女子ツアーでは外国勢が強い。12試合を終えて半分の6試合が外国勢。日本勢6勝のうち3勝は鈴木愛だから、日本人で優勝しているのは4人に過ぎないということになる。
今年の外国勢優勝者のうち、アン・ソンジュや申ジエ、ミニョン(いずれも韓国)はすでにLPGA会員になっている。だが、フェービー・ヤオ(台湾)は14年「フジサンケイレディス」で優勝経験があっても会員になってはいなかった。だから、今年の「アクサレディス」優勝で会員資格を得られるようになり、今回のヒギョンも、この初優勝で会員となることができる。
もちろん、日本勢でもTP単年登録で試合に出ている面々は同様に必死で戦っている。だが、日本で戦う外国勢にとって、プロテストに受からなければQTを受けられないという事態は、物理的にも苦しい。今回の制度改革が“外国人締め出し策”といわれてしまう理由でもあるのだが、それだけ、必死さの度合いが高い。
現在、シード選手に加えQTランク50位まででプレーしている選手を見渡すと、フェービーやヒギョンと同様の状況にある外国勢には、ユン・チェヨン、ジョン・ジェウン(ともに韓国)、カリス・ディビッドソン(オーストラリア)、チャン・ウェイウェイ(中国)らが名を連ねる。シード選手で賞金ランク8位と好調のチェヨンを筆頭に、この面々の全員が、LPGA会員資格を取るためにも優勝をという気持ちでいるのは間違いない。
現在の賞金ランク1位は、昨年の賞金女王・鈴木愛だが、トップ10を見ると6人が外国勢という現状もある。一度開放した門戸を「一定の役割を果たした。今は変革期なんです」(小林会長)と、再び閉ざしてしまったように思えるLPGAの制度改革。これが逆に、外国勢の闘志に火をつけた格好となっているのは間違いない。(文・小川淳子)
以上、アルバニュース
いままで外国選手に甘かったんじゃないでしょうか?
垣根を作って当然です。
本腰を入れて日本ツアーに参戦する親日な選手だけで十分だと思います。
特に反日国の選手の垣根はもっと高くすべきです。マスコミは、キムチ系なのでアンシネなどに大騒ぎするのが気に入らない。