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むずむず脚症候群に朗報♪

2013年04月30日 | 気になるネタ

睡眠障害のひとつ、“むずむず脚症候群”。発症頻度は人口の2-4%と言われ、決して珍しい病気ではない。今年2月、貼るタイプの新治療薬が登場した。飲み薬が面倒な患者には朗報だ。

 【脳内物質が関係?】

 症状は、ふくらはぎなど脚の深部に異常感覚が現れる。ムズムズする、つっぱる、チクチク、ヒリヒリ、虫がはう感じ、かゆい、ほてる、痛い…など、感じ方は人によってさまざま。

 睡眠障害に詳しい「クリニック西川」(東京・大塚)の西川嘉伸院長が説明する。

 「原因は分かっていませんが、貧血や妊娠をキッカケに発症したり、悪化することがある。脳の神経伝達物質“ドーパミン”の働きの低下や、その分泌に必要な鉄の欠乏が原因とみられています」

 なぜか、子供の発症はなく、中高年になると発症しやすくなるという。

 【寝不足で抑鬱にも】

 症状の現れ方も特徴的。脚を動かさないで、じっとしていると症状が現れる。しかも、夕方から夜間に出やすく、強くなる。夜、眠れないのが最もつらい。

 「ベッドに入り10-30分ぐらいすると異常感覚が強くなり、深夜帯はずっと眠れない。明け方になると症状が出にくくなるので、早朝になってやっと眠れるのです」

 寝不足が慢性的に続くので、日中は眠くてたまらない。仕事に身が入らないだけでなく、二次的に抑鬱症状が現れることもあるという。

 「症状の似た病気に抗精神病薬の副作用で起こる“アカシジア”があります。しかし、アカシジアは脚や体を動かしても異常感覚が治まらないのが大きな違いです」

 【認知度低く、誤診も】

 むずむず脚症候群は根治できないが、薬を飲んでいれば症状を抑えることができる。ただし、医療機関で「適切に診断されていれば-」の話。

 「この病気は、精神科医や心療内科医の間でも、まだ認知度が低いのが現状です。そのため、皮膚病、神経過敏、鬱病などに間違って診断されることが多い。患者さんが不眠を訴え、睡眠薬を処方されてしまうと、良くなるどころか、かえって症状が増悪してしまう危険性があります」

 治療薬は、従来パーキンソン病の治療薬であったドーパミンの働きを助ける薬(内服薬)が3年前に保険適用になっている。そして今年2月、皮膚に貼るタイプのパッチ薬が新たに発売された。

 「貼り薬は、肩や腕、腹部などに1日1回貼るだけ。効果は24時間持続します。薬の飲み忘れの心配がないので、症状の管理が非常に楽にできるのがメリットです」

 脚がムズムズする不眠。そんな症状があったら別項に該当しないかチェックしてもらいたい。

【むずむず脚症候群の特徴】
★脚に不快感があり、脚を動かしたくてたまらなくなる
★脚の不快感は、じっとしている状態で起こる、強くなる
★脚の不快感は、歩いたり、脚を動かすと改善する
★脚の不快感は、日中より夕方や夜間に起こる、強くなる



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