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肥満と痛風に悩まされながらも新鮮な食ネタを捜し求めて・・・

成分ではなく飲む温度

2015年07月14日 | おいしんぼうネタ

男女を問わず人気の高いお酒、ワイン。ついつい楽しく飲みすぎて、失態を演じることも多々ある。いちばんやらかしてしまった記憶は、飲んだ翌朝に自宅トイレの壁が真っ赤だったこと。おそらくしこたま飲んだ赤ワインをマーライオンしてしまったのだろう、まったく覚えてはいないが。

白ワインならほろ酔い程度ですむ量でも、赤ワインだとしっかり酔っ払ってしまう気がする。「おしトピ by 教えて!goo」の「赤ワインと白ワイン、どっちが好き?」の回答を参考にしてみたところ「赤ワインはなぜか悪酔いしてしまうので」(モーグリさん)、「白。飲み過ぎて悪酔いするのは赤の方」(mr_poohさん)と、同志が見つかった。

赤ワインはやはり、白よりも酔いやすいのではないか。ソムリエ経験の豊富な食育インストラクターの冨澤慎介氏に教えてもらった。

■成分ではなく飲む温度
アルコール度数が同じなら酔い方も一緒のはず。赤ワインには酔いやすい成分が含まれているのだろうか。冨澤氏の答えは「成分よりも飲用温度の違いが原因ではないかと推測されます」。

ワインをおいしく飲むには一般的に、白は冷やして赤は室温といわれる。「赤ワインは常温で飲用されるケースが多いので、そのままアルコールが胃や腸から吸収されて体内を巡ります。一方白ワインのように冷やした場合、低温が血流に悪いため、アルコールは吸収された直後ではなく温度が上がってから体内を回ります。冷たいワインは後から酔うのではないでしょうか」(冨澤氏)

ちなみに「室温」とは、ヨーロッパの石造りの家屋の年間平均気温である18度くらいをさすとのこと。高温多湿な日本の木造家屋の「常温」とは異なるそうだ。

平均的な成人男性の適正アルコール摂取量は、純アルコール換算で20グラムといわれる。これは、ビールなら500ミリリットル、ワインで210ミリリットル、日本酒では170ミリリットル程度。酔いやすさや酔いにくさにかかわらず、過度なアルコールの摂取は体に負担をかけるもの。冨澤氏は「休肝日を設け、健全なアルコール摂取を心掛けましょう」と呼びかけている。

●専門家プロフィール:冨澤 慎介
食育インストラクター。株式会社資生堂パーラー入社後、レストラン「ロオジエ」のシェフソムリエ、資生堂パーラー銀座本店店長兼シェフソムリエを歴任。現在は広報担当部署に所属。食育インストラクターやテーブルマナー講師の資格を活かし、活躍の幅を広げている。



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