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63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか

2014年10月31日 | 気になるネタ

厚労省の「2013年簡易生命表」によれば、男性の平均寿命が初めて80年を超えた。しかし、男女共に介護を必要としない健康寿命は、平均寿命よりおよそ10年も下がり、70代とされている。

健康寿命を延ばすには、63歳の健康状態がカギ。乗り越えれば120歳までの長寿も可能という。

     

 【厄年でリスク急上昇】

 人間は老いに逆らえない。だが、病気を退ければ、当然のことながら健康長寿は実現できる。そんな病気のリスクと年齢を科学的に分析した結果、「新厄年」が明らかにされた。

 『63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか』(講談社)の著者、「エミリオ森口クリニック」(東京都品川区)の板倉弘重理事長が説明する。

 「老化に伴うリスクの研究などを行う『年齢研究所』で、科学的なデータ分析を行ったところ、寝たきりに結びつく7つの病気と、発症リスクの高まる年齢がわかりました(別表参照)。男女ともに最大の『新大厄』は、63歳。この時期を健康で乗り越えれば、健康寿命を延ばし、長寿も可能になると思います」

 厄年ごとに病気の発症リスクは高まるが、63歳の新大厄では、そのリスクが格段にアップ! 脳血管疾患は、40歳を1とした場合、63歳の男性は7~8に上昇。回避するには、年齢に応じた対策が不可欠だ。

 【石灰化を防ぐ】

 男性50歳の新厄年では、心筋梗塞や狭心症などの血管病のリスクが高まる。生活習慣病で動脈硬化が進むだけでなく、骨量の低下に伴うカルシウム不足により、血管が「石灰化」しやすいのも要因となるそうだ。

 「カルシウムは人間にとって大切な成分です。不足すると骨から血中にあふれ、血中濃度を一定に保とうとするのですが、動脈硬化で血流が悪くなっていると、目的地まできちんと届けられません。血中で過剰となったカルシウムは血管壁などにたまり、石灰化しやすいのです。だからこそ、50歳から石灰化を防ぐ習慣が重要になります」(板倉理事長)

 豆腐やがんもどき、ひじき、小魚、乳製品、緑黄色野菜などを食事に取り入れ、適度な運動を心掛けると、石灰化を防ぐことが可能という。

【細胞寿命を延ばす】

 50歳の厄年に、食生活を見直し、適度な運動習慣と適正体重の維持、さらには、生活習慣病のコントロールがうまくいくと、健康長寿に結びつくという。では、すでに63歳の新大厄になってしまった場合はどうか。

 「新大厄は、生活習慣を見直すラストチャンスです。健康を維持するだけでなく、細胞の寿命を延ばすために、色のついた野菜やバナナ、ナッツなどの抗酸化食品を積極的に取り入れてください。また、保存料や着色料など含む加工品は、なるべく避けましょう」(同)

 細胞の寿命は120年程度といわれているだけに、63歳は折り返し地点。この段階で病気を退け、細胞を元気にする食生活の見直しが重要だ。

 「第2の人生を歩み始めた方は、ボランティア活動などに参加すると、脳の活性化につながります。抗酸化食品をバランス良く取り、骨や関節の成分を補い、趣味を楽しむことで、120歳の健康長寿の実現は可能になると思います」と板倉理事長は話す。

■7大疾患の発症リスクを高める新厄年

【7大疾患】
(1)脳梗塞や脳出血などの「脳血管疾患」
(2)狭心症や心筋梗塞などの「虚血性心疾患」
(3)糖尿病
(4)変形性膝関節症
(5)骨粗鬆(こつそしょう)症
(6)認知症
(7)がん

【新厄年】
男性…24歳、37歳、50歳、63歳
女性…25歳、39歳、52歳、63歳

*「63歳で健康な人は、なぜ100歳まで元気なのか」より抜粋



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