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大勝軒が揺れている★

2015年10月04日 | おいしんぼうネタ

人気ラーメン店「東池袋大勝軒」(東京豊島区)の創業者・山岸一雄氏(享年80)が今年4月に亡くなって半年、大勝軒が揺れている。

 約60人の弟子で構成された互助組織「大勝軒のれん会」が分裂。「のれん会」を脱会した弟子ら31人が今年8月、「大勝軒 味と心を守る会」を発足した。「守る会」代表の一人で「お茶の水、大勝軒」店主・田内川真介氏(38)は、「2代目からひどい仕打ちを受けた。山岸さんの後継者として認めるわけにはいかない」などと話し、真っ向から対立する構えを見せている。

 “ラーメンの神様”と呼ばれ全国に100人以上弟子がいるという山岸氏が4月1日にこの世を去ったわずか4か月後、「東池袋大勝軒」2代目店主・飯野敏彦氏(47)に対して“クーデター”が勃発していた。

 田内川氏によると、7月末に「のれん会」から16人の弟子が脱会。同会に所属していなかった弟子らと合流し、8月1日に「味と心を守る会」を全国31店で発足した。同会は「飯野氏を2代目と認められない。我々こそが本流」と宣言した。

 分裂が決定的となったのは、山岸氏の告別式が執り行われた4月8日だった。田内川氏らによると、焼香を終えると、雨が降る中、葬儀が終わるまで外で待たされ、火葬場の場所も知らされなかったという。「せめてマスターと最後のお別れがしたい」と火葬場を探し、たどり着いたが「身内だけしか入れない」と、古参を含め約20人の弟子は門前払いを受けた。

 その夜、集まった多くの弟子の中から「亡くなったことや葬儀の日程も知らされなかった。『のれん会』にいる意味があるのか」などと怒りの声が噴出。飯野氏側から謝罪はなかったという。

 「守る会」の相談役となった「東池おはこ大勝軒」店主・柴木俊男氏(67)は、07年に閉店となった旧本店で約15年間、番頭を務めた。「47年も付き合いがあるのに火葬場に入れてくれなかった。弟子に対する愛情を感じない」と語った。

 これに対し、飯野氏は、火葬場で弟子らを門前払いをしたことは認めたが、「自分が言葉にすると影響が大きい」と詳細は語らなかった。「守る会」については「無理やり一緒にいるより、いいかもしれない。分裂して良い結果になることもある。同じ釜の飯を食べた仲間たちなので頑張ってほしい」とエールを送った。

 「のれん会」は、業者の紹介や、均等に取材が受けられることなどを目的として、08年ごろに弟子らで設立されたというが、「『のれん会』に所属していても、店のPR取材の対応や、新商品開発などは本店の許可を得なければならず自由がなかった」と田内川氏。

 2日に開幕した「大つけ麺博」(東京都新宿区)に、「山岸一雄一門」として14日から参加する。今後は「守る会」に参加する店を増やし、本店に対抗していく考え。グッズ開発なども視野に入れている。

 ラーメン評論家・大崎裕史氏「山岸さんは心を開いて、多くの弟子をとっていたので、いつかは分裂するのではと思っていたが、こんなに早いとは…。でも、一門が分裂することは、よくあること。田内川さんの店はとても忠実に(山岸さん時代の)大勝軒の味を再現していて、山岸さんは体調が悪い時もよく食べに行っていた。2代目の飯野さんは山岸さんが生前に認めた人だから、それぞれのグループが大勝軒を盛り上げていけばいいと思う」



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