中島らもの長編小説。星五つでオススメしたい最大級におもしろい小説だった。
ガダラの豚〈1〉中島らも
オウム真理教みたいな新興宗教の教祖と超能力の種明かしをしてしまうマスクマジシャンみたいなのが「奇跡VS種明かし」で対決したり、ケニアの最高位の呪術師同士の「オニャピデのギジーツVSバナナのギジーツ」対決、神父の西洋医学VS呪術師の呪術対決、、、
「科学VS超能力、呪術」といった構図があるのだけど、この対決がおもしろい。最終的に物語はすごいとこまで飛んでいって、どこまでが科学でどこまでが超能力なのかがわからなくなってくる。
催眠術、洗脳、サブリミナル効果、薬物、、といったものは人間にどれだけの影響を与え、どれだけ操ることができるのだろうか。
超能力や呪術が「本物」だと思わせるのもまたひとつの心理的効果である。
ケニアが舞台になる第二部では、ケニアの実態が垣間見えた。「アフリカ」と一括りにしてはいけないわけで、ケニアはとりわけ潤っている国で、都市はニューヨークや東京とあまり変わらない。
しかし、ケニアの生活には呪術がある。ケニアの人々は何かあると呪術をかけ合っているのだ。だからケニア人は自分に呪術がかけられていないかいつもビクビクして生活している。
それでも、悪い人間が呪術をかけられるので、ケニアの呪術は法律の裁きに似た社会的効果を持っているのである。
ミスターミラクルの種明かしのひとつを紹介したい。
日本刀の上を渡るという「刃渡り」の種明かし。
私の予想は、刀の刃が鋭利ではなく、分厚かったのではないか、というものだった。
刃が鋭利でなくても(定規みたいな厚さでも)大根を切ることはできる。大根を切って見せて、「この刀は切れ味がするどい」と言うことで、日本刀の鋭利なことをすり込むミスリーディング(誤導)。
定規の上を渡るなら、足の裏が少し痛いくらいで誰でできるだろうと、そう予想したのです。
でも違いました。
正解は「日本刀というのは、引かんと切れん」でした。「いくら引かないと切れないといっても、弾性のあるものの場合だけです。大根のようなものなら垂直に刃をおろしても切れます。腹の上で大根を切ったというのは、つまりこの性質を利用したもので」
いつかの新春かくし芸大会で藤原竜也がその「腹の上で大根を切る」というのをやっていたけど、あれはつまり真っ直ぐ垂直におろせばいいわけで、それでも恐怖を克服し集中しなければやれない芸当なのだと思った。
マジックブーム
マジックブームってまだ続いてる?
少し前は、MR.マリック、ふじいあきら、マギー審司、山上兄弟、、なんかが連日テレビに出ていたような気がする。お笑いブームとともにマジックブームが訪れるという話もある。
で、私は子どもの頃はマジック番組とか好きでよく見ていたのだけど、最近はダメですね。種がほとんどわかっちゃうからつまらない。だってやってることいつもおんなじだからさ、それ前見たよ~ってなっちゃう。
カードマジックとかさ、あぁここでカードを入れ替えて、、みたいなことがわかってしまうのです。クイズ番組みたいなものでさ、わかってるのに続けられると嫌になるでしょ。そんな感じ。
でもどうしてもわからないマジックもあるわけで。
MR.マリックの、たばこが100円硬貨をすり抜けるってやつ。あれ思いっきりアップでやってるのにまったくわからない。超魔術!?
コインかたばこに細工がしてあるはずなんだけど、わからないです。ハンドパワーおそるべしです。
千円札にボールペンを突き刺すってやつは磁石みたいなボールペン使ってるんだろうな、と予想しているのだけどね。それにしてもテクニックがすごいよね。
マジックは種はわかるけど、それをやるテクニックがすさまじいものがたくさんある。
だから、私はマジックを見ることはできるけど、やることはできない。
英語みたいなものです。読むのと聴くのはできるけど、書くのと話すのができない。。
「ガダラの豚」には超魔力が宿っている。。
今日のヘビーローテーションは高橋瞳「sympathy」です。
シングルの「青空のナミダ」が最高によかった高橋瞳の1stアルバム。完璧なアルバムでした。
「もうひとつの夜明け」「SKULL」は「青空のナミダ」くらい最高のポップパンクロックでヘビーローテーションです。
鋭くて、すこしザラついた声がいいですね。
「evergreen」「16」といったスローな曲もいい。
「16」って、高橋瞳はまだ16なのか、、現役高校生とはいったが、平成生まれ、、あれ、俺の妹と同い年?やばいね。田中れいなとか、若すぎるよ。
北出菜奈の「18 -eighteen-」というなかなかよいロックアルバムが昨年あったけど、北出菜奈は今どうしているだろうか。あまりプッシュされていない気がする。
高橋瞳は今年来年もプッシュしてほしい。SONYさん。
上木彩矢、木村カエラ、中ノ森BAND、MARIA、などなどガールズロック市場が賑わいを見せる昨今、生き残り競争は激しそうです。
チャートの入れ替わりが激しい日本の音楽市場では新人アーティストが現れては消え現れては消え、10年アーティストはなかなか誕生しない傾向にある。
10年経ったときにはじめて最高のパフォーマンスができるようになったりするのに、2年3年で消えてしまうアーティストが多いのは悲しい限りです。
新しいものを求める部分も否定はできないのだけど、やはりLIVEは経験がものをいうでしょう。
愛内里奈や三枝夕夏もみんな生き残ってもらいたい。。
ガダラの豚〈1〉中島らも
オウム真理教みたいな新興宗教の教祖と超能力の種明かしをしてしまうマスクマジシャンみたいなのが「奇跡VS種明かし」で対決したり、ケニアの最高位の呪術師同士の「オニャピデのギジーツVSバナナのギジーツ」対決、神父の西洋医学VS呪術師の呪術対決、、、
「科学VS超能力、呪術」といった構図があるのだけど、この対決がおもしろい。最終的に物語はすごいとこまで飛んでいって、どこまでが科学でどこまでが超能力なのかがわからなくなってくる。
催眠術、洗脳、サブリミナル効果、薬物、、といったものは人間にどれだけの影響を与え、どれだけ操ることができるのだろうか。
超能力や呪術が「本物」だと思わせるのもまたひとつの心理的効果である。
ケニアが舞台になる第二部では、ケニアの実態が垣間見えた。「アフリカ」と一括りにしてはいけないわけで、ケニアはとりわけ潤っている国で、都市はニューヨークや東京とあまり変わらない。
しかし、ケニアの生活には呪術がある。ケニアの人々は何かあると呪術をかけ合っているのだ。だからケニア人は自分に呪術がかけられていないかいつもビクビクして生活している。
それでも、悪い人間が呪術をかけられるので、ケニアの呪術は法律の裁きに似た社会的効果を持っているのである。
ミスターミラクルの種明かしのひとつを紹介したい。
日本刀の上を渡るという「刃渡り」の種明かし。
私の予想は、刀の刃が鋭利ではなく、分厚かったのではないか、というものだった。
刃が鋭利でなくても(定規みたいな厚さでも)大根を切ることはできる。大根を切って見せて、「この刀は切れ味がするどい」と言うことで、日本刀の鋭利なことをすり込むミスリーディング(誤導)。
定規の上を渡るなら、足の裏が少し痛いくらいで誰でできるだろうと、そう予想したのです。
でも違いました。
正解は「日本刀というのは、引かんと切れん」でした。「いくら引かないと切れないといっても、弾性のあるものの場合だけです。大根のようなものなら垂直に刃をおろしても切れます。腹の上で大根を切ったというのは、つまりこの性質を利用したもので」
いつかの新春かくし芸大会で藤原竜也がその「腹の上で大根を切る」というのをやっていたけど、あれはつまり真っ直ぐ垂直におろせばいいわけで、それでも恐怖を克服し集中しなければやれない芸当なのだと思った。
マジックブーム
マジックブームってまだ続いてる?
少し前は、MR.マリック、ふじいあきら、マギー審司、山上兄弟、、なんかが連日テレビに出ていたような気がする。お笑いブームとともにマジックブームが訪れるという話もある。
で、私は子どもの頃はマジック番組とか好きでよく見ていたのだけど、最近はダメですね。種がほとんどわかっちゃうからつまらない。だってやってることいつもおんなじだからさ、それ前見たよ~ってなっちゃう。
カードマジックとかさ、あぁここでカードを入れ替えて、、みたいなことがわかってしまうのです。クイズ番組みたいなものでさ、わかってるのに続けられると嫌になるでしょ。そんな感じ。
でもどうしてもわからないマジックもあるわけで。
MR.マリックの、たばこが100円硬貨をすり抜けるってやつ。あれ思いっきりアップでやってるのにまったくわからない。超魔術!?
コインかたばこに細工がしてあるはずなんだけど、わからないです。ハンドパワーおそるべしです。
千円札にボールペンを突き刺すってやつは磁石みたいなボールペン使ってるんだろうな、と予想しているのだけどね。それにしてもテクニックがすごいよね。
マジックは種はわかるけど、それをやるテクニックがすさまじいものがたくさんある。
だから、私はマジックを見ることはできるけど、やることはできない。
英語みたいなものです。読むのと聴くのはできるけど、書くのと話すのができない。。
「ガダラの豚」には超魔力が宿っている。。
今日のヘビーローテーションは高橋瞳「sympathy」です。
シングルの「青空のナミダ」が最高によかった高橋瞳の1stアルバム。完璧なアルバムでした。
「もうひとつの夜明け」「SKULL」は「青空のナミダ」くらい最高のポップパンクロックでヘビーローテーションです。
鋭くて、すこしザラついた声がいいですね。
「evergreen」「16」といったスローな曲もいい。
「16」って、高橋瞳はまだ16なのか、、現役高校生とはいったが、平成生まれ、、あれ、俺の妹と同い年?やばいね。田中れいなとか、若すぎるよ。
北出菜奈の「18 -eighteen-」というなかなかよいロックアルバムが昨年あったけど、北出菜奈は今どうしているだろうか。あまりプッシュされていない気がする。
高橋瞳は今年来年もプッシュしてほしい。SONYさん。
上木彩矢、木村カエラ、中ノ森BAND、MARIA、などなどガールズロック市場が賑わいを見せる昨今、生き残り競争は激しそうです。
チャートの入れ替わりが激しい日本の音楽市場では新人アーティストが現れては消え現れては消え、10年アーティストはなかなか誕生しない傾向にある。
10年経ったときにはじめて最高のパフォーマンスができるようになったりするのに、2年3年で消えてしまうアーティストが多いのは悲しい限りです。
新しいものを求める部分も否定はできないのだけど、やはりLIVEは経験がものをいうでしょう。
愛内里奈や三枝夕夏もみんな生き残ってもらいたい。。
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