54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

今日は人生で最も長い1日になりそうだ/ジャック・バウアー

2005年04月21日 | 飛行する時間
頭がフルに回転すると心理的時間は遅れて周りの時間が早く感じられる。ならば忙しい日は早く過ぎるように感じるはずだ。しかし実際は、「24」でジャックバウアーが「今日は人生で最も長い1日になりそうだ」と言うように、忙しい日は長く感じられるようだ。ジャックがボケーッとあのハードな1日を過ごしたとは思えない。心理的時間に関する私の考えは間違いだったのか。
人生の内で睡眠が占める割合は大きい。1日6時間寝たとするならば1日の1/4は睡眠に使っていることになる。寿命を80年とするならばその内20年間は眠っていたことになる。なんともったいない。80年生きてるつもりが60年間しか生きてないような気になってくる。もしも睡眠時間をゼロにできるのならば人生を無駄に使うことなく過ごせる。同じ80歳でも眠らない人は眠る人に比べて長い人生を送ることになる。ゼロ睡眠の80年間は普通の106年間にもなるのだ!睡眠時間を減らすことは私にとって重要なテーマである。が、ここでは別の話。
さて「24」がなぜ人生の中で最も長い1日になったか。答えは、24時間起きていたから。普通に6時間眠る人にとって1日は18時間であろう。しかしジャックはその日1日中起きていたので24時間だったのだ。なるほど、最も長い1日だ。もっと細かい区切りで時間を見るならば、ジャックは時間が早く過ぎるように感じただろう。チップが偽物であるという証拠を手に入れるために車を走らせているとき、時間がなんて早く過ぎるのだろうと思っただろう。時間がいくらあっても足りないと。1日という長い区切りで見ると違うものが関係してくるようだ。それは「記憶」だ。
たとえば昨日1日を思い出すとき24時間も記憶を再生することはできない。圧縮された昨日を思い出すことしかできないのだ。逆に何か特別な日の場合は、いろんなことが記憶に残る。そんな日を思い出すと長い間再生されるだろう。長い1日ということになる。何もなくただ過ぎていった日は少ししか思い出せない、あるいはまったく思い出せない。1日が0秒になってしまう。
「記憶」という尺度でみるならば、忙しい日は長く、どうってことない日は短くなる。「24」でいう1日はそういう意味で長くなったといえるのではないだろうか。しかし物理的な尺度でみるならばその1日は周りに比べて相対的に遅れていたはずで、心理的時間に関する私の考えは間違いではないであろう。

しかしながら、ここでいう「心理的時間」という言葉は誤解を生みやすいようだ。私自身使っていてどういう意味かわからなくなるときがある。正しくは「物理的心理的時間」とすべきだろうが長ったらしい。ここは新しい語を創り出す必要があるかもしれないが、私にはなかなか思いつかない。新語を創り出すのは難しい。

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