何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

’’想定外’’の誤解を、詫びる

2018-01-24 07:00:00 | ニュース
本日根山の噴火のニュースから、過去の事例や本を思いだし、「速報 山よ鎮まれ命を守れ」で 「噴火情報の遅れに、科学的要素以外のものが紛れた可能性はなかったか?」と書いたが、今現在の状況からして、今回は完全なる’’想定外’’の事象だったようだ。
事態が明らかでない段階で、憶測にもとづき書き付けたことを反省したい。

<草津白根山「鏡池」 過去3000年噴火せず想定外> NHK 1月23日18時34分 配信より一部引用
草津白根山について国土交通省は、平成27年に土石流などの被害を軽くするために「火山噴火緊急減災対策砂防計画」を作成し、砂防施設の整備などを進めてきました。
しかし、今回噴火した鏡池付近からおよそ2キロ離れた湯釜と呼ばれる別の火口は噴火することが想定されていましたが、鏡池については、地質調査などで過去3000年噴火していないことから想定されていませんでした。
このため監視カメラは湯釜方向に向けられていて、噴火の瞬間は撮影できなかったということです。


ただ、今回噴火した地点から二キロ離れた湯釜という火口は噴火が想定され監視されていたことを考えると、あと少し範囲を広げて監視できなかったのか? 二キロという距離は、’’想定外’’と言い切るに相応しいのか? という疑問は、残らないでもない。
だが、その道の学者さんが「予想外の場所で噴火が起こったことに衝撃を受けている。これで、日本全土いつ どこで噴火が起こるか分からない、火山活動活発期に入ったといえる」という趣旨のコメントをテレビでしていたので、今回の件は本当に’’想定外’’であり、しかも、これからも次々’’想定外’’は起こりそうだ。
であれば、「いずれにせよ’’想定外’’になるのだから、その直前まで やはり儲けまっせ」となりそうな気がしなくもない・・・と性懲りもなく思ってしまうのは、過去の様々な事例と本の影響だ。

これで、「フィクションである本の内容を、安易に現実に持ち込んではならない」と学べば良いのだが、本の世界にすぐ巻き込まれる私は、あるニュースで、性懲りもなく、ある本を思い出している。

本文は反省の弁であるため、ショックを受けたニュースとそれで思い出した本については、連作方式で次回へ、つづく。







速報 山よ鎮まれ命を守れ 

2018-01-23 19:07:37 | ニュース
このニュースを見た時、ある本が思い出された。

<鏡池付近、最近の火山活動ない=本白根山、噴火速報発表できず―気象庁>時事通信1/23(火) 13:50配信より引用
気象庁の火山課長は23日午後、群馬県・草津白根山のうち本白根山の鏡池付近で発生した噴火について記者会見し、最近の火山活動は鏡池から約2キロ北に離れた白根山の湯釜付近が中心であり、鏡池付近の活動はなかったことを明らかにした。
(火山)課長によると、同日午前9時59分に火山性微動が発生し、約8分間続いたが、噴火かどうか直ちに判断できなった。このため、2014年に長野・岐阜県境の御嶽山で起きた噴火をきっかけに導入した「噴火速報」の発表ができなかったという。

「火竜の山」(樋口明雄)
一年前に阪神淡路大震災から22年を振り返るなかで記した本書は、使役犬の受け留め方や、山岳救助の在り方など考えさせらる内容を多く含んでいたが、印象に残っているものの一つに、観光地が自然災害が生じる危険性の発表を拒むという問題があった。
今手元に本書がないため詳細に書くことはできないが、たしか地質(火山)学者が、何度も山の関係者に噴火の可能性を指摘したにもかかわらず、市議会や商工会議所の「観光への悪影響のリスクは誰がとるのか」という強固な反対で、公表がなされないまま、大噴火・大災害になるというストーリーだった(と思う)。
小説に学び 小説に勝て
昨日1月17日は、阪神淡路大震災から22年だった。あの時には、これほどの惨事を二度と見ることはないだろうと思ったのだが、あの日から22年、地震だけでなく噴火に土砂災害など、毎年......
今回は、「火山性微動が8分だったため、噴火かどうか直ちには判断できなかった」(火山課長)というが、それでも、その判断に科学的要素以外のものが紛れていなかったかは、他の事例に鑑みて、微妙なものがあるように思えてならない。
被害の全貌が不明で、救助を待っている人もいるかもしれない現在、憶測でモノを云うべきではないのは勿論だが、この本白根山の更なる噴火予測だけでなく、日本全国 噴火の警戒レベルをあげている山が多いことを、風評被害を恐れずに、今一度周知させなければならないと強く感じている。

<参照>
火山情報-日本気象協会 http://www.tenki.jp/bousai/volcano/

<桜島で海底調査 マグマの存在示す現象を確認 海上保安庁>NHK1月19日 5時55分配信より一部引用
大規模な噴火の可能性も指摘される鹿児島県の桜島の火山活動の状況を調べるため、海上保安庁が鹿児島湾で海底の調査を行いました。
この調査は、火山噴火予知連絡会の活動の一環として海上保安庁が数年ごとに行っています。18日は、海上保安庁の測量船「海洋」が調査に当たり、船底の装置から発した音波の跳ね返りを利用して海底の地形などを調べました。
このうち、深さおよそ200メールの海底では、地下のマグマの存在を示す「たぎり」と見られる気泡が海中にわきあがる現象が確認されました。
桜島では鹿児島湾奥部の「姶良カルデラ」の地下にある「マグマだまり」に、マグマの供給が続いていることを示す地殻変動が観測されていて、今後、大規模な噴火が発生する可能性も指摘されています。
海上保安庁は今回、潜水無人機を使って海底の状況をより詳しく確認する調査を行う予定でしたが、不具合のため実施できず、改めて調整することになりました。
海上保安庁海洋情報部の新村拓郎主任海洋防災調査官は「桜島やその周辺は多くの人が住んでいるので、今後も調査を続けて噴火の予測につなげられたらと思う」と話していました。

ワンコの愛は一生犬命②

2018-01-22 23:51:25 | ひとりごと
「愛を運んでくれるワンコ」 「ワンコの愛は一生犬命①」より

今日はさ、雪のせいでダイヤが狂うことを見越して、研修出張が早めに終わったんだけど、
想像以上に交通機関が乱れて、結局帰宅が遅くなりヘトヘトだよ ワンコ
ほの明るいシャーベット状の雪?道を歩いていると、
雪の日のワンコとの散歩を思い出したよ ワンコ
ワンコは寒がりなのに、まだ誰も足跡をつけてない所を歩きたいから、いつもより多く歩こうとしたな、とか
こんな写真もご愛嬌だな、とか笑顔で思い出せるのは、
時間薬のおかげかな?
それとも、ワンコは’’お空組’’で楽しくやっていると信じることができるからかな?
 

でも今でこそ、ワンコは’’お空組’’で楽しんでいると信じることができるけどさ、
正直に云うと、ワンコが天上界の住犬になってしまった当初、
あの有名な「虹の橋」という言葉を素直に受け留めることができなかったんだよ ワンコ
なんだか、陳腐な言葉で誤魔化されている気がしたんだよ
でも、まるちゃん&まるちゃんママさんに出会って、
’’お空組’’という言葉を知って、本当に救われて・・・
そんな頃に、「虹の橋」の原詩を知ったんだよ
これはね、ネイティブアメリカンの言い伝えをもとにアメリカで生まれたものなんだそうだよ ワンコ
動物を愛する気持ちは、古今東西皆同じなんだね ワンコ

「虹の橋」
天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、
みんな暖かくて幸せなのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、
元のからだを取り戻すのです。
・・まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが
ここにいない寂しさのこと・・。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日・・その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです・・・。
https://www.rainbowsbridge.com/Poem.htm


ワンコが私の腕のなかで、眠るように笑うように眠っていったから、
その眠りがあまりに静謐で穏やかで、ワンコは笑っていたから、
命の終焉を恐れる気持ちが薄れたし、
ワンコが待っていてくれる処へ行くなら、悪くないなとも思うのだけど、
まだまだ修行が足りない私は、まだ天上界へは行けないな
だから、ワンコに帰って来ておくれと頼むのだけど、
そんなことばかり願っていては、いけないのかな?という詩と本に出会い、
すっかり困り果てているんだよ ワンコ

今日は寒さと予定外のアレコレに疲れたから、又つづくとするね ワンコ

ワンコの愛は一生犬命①

2018-01-21 16:33:51 | ひとりごと
「愛を運んでくれるワンコ」より
☆タイトルの「一生犬命」は、ワンコがお空組で仲良くしてもらってると信じている愛犬まるちゃんのお姉さんの名言に共感し、お借りしています。

さて、ワンコが再チャレンジせよと勧めてくれた「アキラとあきら」(池井戸潤)の本筋については、又いずれ書くとして、気になって仕方がないチビの運命はいかに?

結論から言うとさ、ワンコ 大丈夫なんだよ
夜逃げする瑛一家は、チビを置き去りにするしかなかったのだけど、
チビは、200キロの道を二週間かけて歩き通し、
夜逃げ先の叔父さんの家に辿り着くんだよ ワンコ
チビは、瑛たちと一緒に車で、叔父さんの家に行ったことが何度かあったから、
瑛の乗る車が、叔父さんの家の方へ向かっていると思ったんだよ
だから、数回行っただけの200キロも離れた叔父さんの家に、二週間かけて辿り着くんだよ
夜逃げ先の叔父さんに家にまで借金取りは押しかけてくるし、家出してまで連れ戻しに帰った元家にはチビはいないし、
・・・だけど、ある日、
すっかり打ちのめされながら眠りについていた瑛の耳に、チビの声が聞こえたんだよ
訝しく思いながら表に出ると、
あばら骨が浮き出るほど痩せこけ、全身汚れてしまったチビがいたんだよ
家族のもとに着き、ご飯を食べ、うたた寝しても、
目が覚める度に、家族がそこにいることを確認せずにはおれないチビ・・・
このシーンは涙なくしては読めないよ ワンコ

この場面を読んで、青蓮院門跡の庭の鯉を思い出したといったら、ワンコは驚くかい?
それともバレタか、って笑うかい?
 
知恩院だよ 青蓮院門跡の池には鯉がいるよ、とワンコに話しかけながらの旅

ワンコはいつもいい子でお留守番をしてくれたけれど、
本当はいろいろな所へ一緒に行きたかったし、特に知恩院には一緒にお参りしたかったから、
今回は、ワンコブラザーズも一緒にお出かけして色々お話ししたね
「お池はこんなに広いのに、鯉が池の隅でかたまってしまって押し競饅頭をしてるのは、寒いからかな?」なんて話たね


お庭を堪能し、そこを離れようとしたとき、
一匹の鯉が仲間を離れて必死に、私達を追って来たんだよ
それは、あまりに必死な感じだったから
そこにワンコを感じたんだよ
ワンコ ワンコはあの鯉に姿をかえて会いに来てくれたんだろう ワンコ
私達を目指して必死に泳ぐ姿は、どう考えても、ワンコだったよ
家人も、思わず「ワンコだね」と言ったんだよ
ねえ あれはワンコだったんだろう 

夜逃げする車を必死で追いかけ、更には200キロ歩きとおしたチビとは違うのは分かっているけれど、
本書の、この場面を読んでいると、
家族を必死で追いかける姿という点で、なんだかチビと鯉と、そしてワンコが重なったよ
そして、それは「家族のもとへ必死で帰ろうとしている途中なんだよ」といワンコからのメッセージにも思えるんだよ

ねえワンコ 
昨年ワンコは「戌年には、いいことがあるよ」とお告げしてくれたから、
「ワンコはまた我が家に還ってこようとしてくれているんだ」と信じているのだけれど、
最近、それについて色々なものを読み、色々思い悩んだりするよ ワンコ
それについては、また次回相談するよ ワンコ






愛を運んでくれるワンコ

2018-01-20 09:51:25 | ひとりごと
ワンコ
ワンコが天上界の住犬になって二年もの月日がたってしまったよ ワンコ

二年と数か月前の日々
毎晩丑三つ時になると、大声で歌い始めるワンコを抱いて、庭から見上げた犬星とオリオン座
ワンコとの約束の星を大切に想っていることは変わりないけれど、
この秋から冬にかけては、
思いがけない方向にどんどん進んでいくことが、どうにもしんどくて、
下ばかり向いて歩いていたからかな?
犬星もオリオン座も見上げることなく、年を越えてしまったんだよ ワンコ

それが、先週帰宅途中にふと見上げた夜空に犬星とオリオン座を見つけ・・・
すると、年末読みかけたまま、置きっぱなしにしていた本が脳裏をよぎったんだよ ワンコ
ワンコだな ワンコの仕業だな
そう思い、その本に再挑戦することにしたのだけれど、
めったなことでは本を途中で放りださない私が、その本を放置した理由が、犬だったから、
ワンコが、そこにどんなメッセージをこめているのかと期待と不安で一杯だったよ ワンコ

だって、その本は、ワンコとちっとも接点がない感じの本なんだよ ワンコ

「アキラとあきら」(池井戸潤)
本の裏表紙の あらすじ より
『零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。感動の青春巨篇。』

ねっ ワンコ
あんまりワンコのジャンルではないだろう ワンコ

この本は、年末 知恩院と青蓮院門跡を訪ねた時も鞄に入れていたのだけれど、
物語が始まったばかりの、ある場面で涙を堪えられなくなり、読むのを止めてしまったんだよ 
それはさ ワンコ
主人公の一人山崎瑛の父の零細工場が倒産し、夜逃げする場面なのだけど、
夜逃げに 飼い犬チビは連れていけないというので、瑛と妹が泣く泣くチビと別れをする場面なんだよ
家の異変に気づいたチビは、瑛が乗る車を必死で追いかけるんだよ
必死に車を追うチビと、それを見て泣き叫ぶ兄妹と・・・
だけどチビは、置き去りになってしまうんだよ ワンコ
そんな思いまでして身を寄せた叔父さんの家にも、借金取りは押しかけるんだよ
小5の少年・瑛には過酷な出来事の連続だと思うのだけど、
瑛は、ただ落ち込んでいるだけじゃなく、家出してまでチビを迎えに行こうとするんだよ
たった一人で、200キロの道程を、電車とバスを乗り継いで、元の家に辿り着いたけれど、
そこは、もう元の家でも工場でもなかったんだよ
いつも賑やかに動いていた機械の音はなく、借金取りに荒らされ、
そして肝心のチビも、いなかったんだよ
チビは、どこへ行ってしまったんだろう?いや 家族も食べ物もなく、もしかすると・・・

ねえワンコ 泣けるだろう
ワンコは、夕方少し遅くまで庭の別荘にいるだけで、家の中をうらめしそうに睨め付けていただろう
孤高の犬を装っていながら、その実いつも家族を目の端にいれて安心しているワンコだったろう 
それを思うと、
チビが不憫で、
チビを置いていかなければならなかった瑛に、心が痛んで、
先を読めなくなってしまい、そこで本を閉じてしまったんだよ ワンコ

その本については、又つづくとするけれど、今日は嬉しい報告があるんだよ ワンコ
いや、ワンコは私より先にそれを知ってるね ワンコ

昨日はさ、ワンコの天上界住犬二年の日が来ることや、仕事がらみの諸々でドンヨリしていていて、
重い足を引きずり、遅くに帰宅したのだけれど、
今年初めてとなる苺が、仏壇の経机のワンコ写真の前にお供えされていたのだよ
それは、大切な人を一生懸命応援する流儀を教えて下さる人生の先輩から届けられた苺だったんだよ
ねえワンコ ほんとうに目頭が熱くなったよ ワンコ

二年前の年明けから、
ワンコは、ふやかしたフードも お粥も すりつぶした野菜も食べにくくなっていたけれど、
最後まで嬉しそうに食べようとしてくれたのが、苺とカスタードクリームだったね
そんな思い出のある苺だから、ワンコの日の前日の贈り物は本当に嬉しいのだけど、
この苺は、もう一つワンコに縁があるから、更に嬉しいことなんだよ ワンコ
この苺をね、心をこめて育てて下さっている農家さんは、犬と穂高が好きな人なんだよ
ねえワンコ 不思議な縁を感じるだろう
そして有難くって、涙がでるだろう ワンコ
昨日はさ、いろいろ疲れていたから、
美味しそうな真っ赤な苺が、
まるで、人生の先輩とワンコからのエールのように思えて、
本当に嬉しかったんだよ ワンコ
ありがとうね ワンコ

なんだか最近、とってもワンコを身近に感じるのだけれど、
そんな気持ちや、「アキラとあきら」については、又つづくとするね ワンコ
これからワンコ聖地へお参りに出かけるよ ワンコ