何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

愛を運んでくれるワンコ

2018-01-20 09:51:25 | ひとりごと
ワンコ
ワンコが天上界の住犬になって二年もの月日がたってしまったよ ワンコ

二年と数か月前の日々
毎晩丑三つ時になると、大声で歌い始めるワンコを抱いて、庭から見上げた犬星とオリオン座
ワンコとの約束の星を大切に想っていることは変わりないけれど、
この秋から冬にかけては、
思いがけない方向にどんどん進んでいくことが、どうにもしんどくて、
下ばかり向いて歩いていたからかな?
犬星もオリオン座も見上げることなく、年を越えてしまったんだよ ワンコ

それが、先週帰宅途中にふと見上げた夜空に犬星とオリオン座を見つけ・・・
すると、年末読みかけたまま、置きっぱなしにしていた本が脳裏をよぎったんだよ ワンコ
ワンコだな ワンコの仕業だな
そう思い、その本に再挑戦することにしたのだけれど、
めったなことでは本を途中で放りださない私が、その本を放置した理由が、犬だったから、
ワンコが、そこにどんなメッセージをこめているのかと期待と不安で一杯だったよ ワンコ

だって、その本は、ワンコとちっとも接点がない感じの本なんだよ ワンコ

「アキラとあきら」(池井戸潤)
本の裏表紙の あらすじ より
『零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。感動の青春巨篇。』

ねっ ワンコ
あんまりワンコのジャンルではないだろう ワンコ

この本は、年末 知恩院と青蓮院門跡を訪ねた時も鞄に入れていたのだけれど、
物語が始まったばかりの、ある場面で涙を堪えられなくなり、読むのを止めてしまったんだよ 
それはさ ワンコ
主人公の一人山崎瑛の父の零細工場が倒産し、夜逃げする場面なのだけど、
夜逃げに 飼い犬チビは連れていけないというので、瑛と妹が泣く泣くチビと別れをする場面なんだよ
家の異変に気づいたチビは、瑛が乗る車を必死で追いかけるんだよ
必死に車を追うチビと、それを見て泣き叫ぶ兄妹と・・・
だけどチビは、置き去りになってしまうんだよ ワンコ
そんな思いまでして身を寄せた叔父さんの家にも、借金取りは押しかけるんだよ
小5の少年・瑛には過酷な出来事の連続だと思うのだけど、
瑛は、ただ落ち込んでいるだけじゃなく、家出してまでチビを迎えに行こうとするんだよ
たった一人で、200キロの道程を、電車とバスを乗り継いで、元の家に辿り着いたけれど、
そこは、もう元の家でも工場でもなかったんだよ
いつも賑やかに動いていた機械の音はなく、借金取りに荒らされ、
そして肝心のチビも、いなかったんだよ
チビは、どこへ行ってしまったんだろう?いや 家族も食べ物もなく、もしかすると・・・

ねえワンコ 泣けるだろう
ワンコは、夕方少し遅くまで庭の別荘にいるだけで、家の中をうらめしそうに睨め付けていただろう
孤高の犬を装っていながら、その実いつも家族を目の端にいれて安心しているワンコだったろう 
それを思うと、
チビが不憫で、
チビを置いていかなければならなかった瑛に、心が痛んで、
先を読めなくなってしまい、そこで本を閉じてしまったんだよ ワンコ

その本については、又つづくとするけれど、今日は嬉しい報告があるんだよ ワンコ
いや、ワンコは私より先にそれを知ってるね ワンコ

昨日はさ、ワンコの天上界住犬二年の日が来ることや、仕事がらみの諸々でドンヨリしていていて、
重い足を引きずり、遅くに帰宅したのだけれど、
今年初めてとなる苺が、仏壇の経机のワンコ写真の前にお供えされていたのだよ
それは、大切な人を一生懸命応援する流儀を教えて下さる人生の先輩から届けられた苺だったんだよ
ねえワンコ ほんとうに目頭が熱くなったよ ワンコ

二年前の年明けから、
ワンコは、ふやかしたフードも お粥も すりつぶした野菜も食べにくくなっていたけれど、
最後まで嬉しそうに食べようとしてくれたのが、苺とカスタードクリームだったね
そんな思い出のある苺だから、ワンコの日の前日の贈り物は本当に嬉しいのだけど、
この苺は、もう一つワンコに縁があるから、更に嬉しいことなんだよ ワンコ
この苺をね、心をこめて育てて下さっている農家さんは、犬と穂高が好きな人なんだよ
ねえワンコ 不思議な縁を感じるだろう
そして有難くって、涙がでるだろう ワンコ
昨日はさ、いろいろ疲れていたから、
美味しそうな真っ赤な苺が、
まるで、人生の先輩とワンコからのエールのように思えて、
本当に嬉しかったんだよ ワンコ
ありがとうね ワンコ

なんだか最近、とってもワンコを身近に感じるのだけれど、
そんな気持ちや、「アキラとあきら」については、又つづくとするね ワンコ
これからワンコ聖地へお参りに出かけるよ ワンコ
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