何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

どのように歩こうかワンコ

2017-11-21 21:00:00 | ひとりごと
「どこを歩こうか?ワンコ」より

この秋は、「右でも左でもなく、前へ」とかいうキャッチフレーズが流行ったろう ワンコ
とにかく今は、匍匐前進であれ何であれ、「前へ」と自分に発破を掛けねばならない時だから、
これは、何かにつけて後ろ向きな私には、タイミング的にもなかなかヒットな掛け声だったんだよ
それなのに、ワンコお告げの本が、こんなタイトルだから驚いたんだよ ワンコ

「後ろ向きで歩こう」(大道珠貴)
これまでに読んだことのない作家さんだし、いくらなんでも このタイトルはないでしょう?と思ったから、
手に取るのを止めようかと思ったのだけど、
今月のワンコからのお告げは何かな?と思いながら、図書館を歩いていた時に、
真っ先に目に飛び込んできたのが、この本だったから、読んではみたんだよ
・・・・・読めば読むほど分からない本だったよ

本書を紹介する「文芸春秋BOOKS」は「人と違う歩き方をしたら、見えてきたもの」と紹介しているけれど、
私もはじめは、「視点を変えれば景色も変わり視野が広がる」という話だと思ったんだよ
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167698034

でも、よく分からなかったんだな これが

19年前に離婚した後 再婚した主人公・小鳩さんは、今は新しい旦那さんと高校生の娘と暮らしている。
娘に、「犬を飼ってくれなきゃ高校を中退する」と脅されて犬を飼ったものの、娘はすぐに飽きてしまう。
娘は、毛がだんご状になっていようが、おかまいなしで放っているので、小鳩さんも放っていると、犬は、『自分がみすぼらしいのをちゃんと知っているらしく、「お恥ずかしいです」というように上目遣い』をし、『すごすご退散するみたいに見えて、わびしい』感じになっていく。
そして、咳をしたり少し様子がおかしくなると、「死ぬ前に、誰かにやってしまえ」と夫婦で相談したりする。
飼い始めてから時をおかずして、犬が癌で亡くなってしまうと、娘は それを習い事を止める方便にだけ使い、さっさと忘れて浮かれ生活の日常に戻る。

これが、「後ろ向きで歩こう」の あらすじなんだよ ワンコ
これの一体どこに、ワンコのお告げがあるんだろう?
タイトルの「後ろ向きで歩こう」という言葉は、
小鳩さんが元夫と再開して、一時の逢瀬なんぞを楽しんでいる時に出てくる言葉なのだけど、
元夫は、後ろ向きに歩きながら、こう言うんだよ
『喧嘩別れじゃないんだから。俺はあなたに自由にしてもらって、今もとってもすいすい気分よく生きてます。もう結婚なんてごめんです』
この言葉を聞いた小鳩さんは、後ろ向きに歩くと、景色がうんと違って見えるかもと期待して、自分も後ろ向きに歩いてみるのだけれど、
足が縺れて尻餅をつきそうになり、通りすがりの人を怯えさせただけで、何も得ることはなかったという。

ねぇワンコ、まさかワンコは、
「(私達の別れは)喧嘩別れじゃないんだから。僕はあなたがた家族に自由にしてもらって、(天上界で)今とってもすいすい気分よく生きてます。もうあなた方と家族になるなんてごめんです」
なんて思っているんじゃないだろう? ワンコ

そんなことを思って、悲しく侘しく寂しくなっていたのだけれど、
昨夜グーグルさんから届いた、一年前の「くるりと回って ずっと一緒」を読み、
ワンコの真意が分かったと思うんだよ ワンコ
くるりと回って ずっと一緒
ワンコ ワンコが天上界の住犬になって10ヶ月目の日、ワンコ実家の両親へ、ワンコ誕生18年の御挨拶に伺ったんだよワンコの誕生日前後には、毎年ワンコも一緒に御挨拶に行ったよね ワン......
ワンコはさ、視点を変える重要性は去年お告げしたから、
今年は一歩進んで、違った景色の中を’’歩いてみろ’’って言ってるんだろう ワンコ

右でも左でも、前でも、視点を変えて見るだけでなく ''進め''と言っているんだろう?

そう云えば、本書のタイトルは「後ろを向いてみよう」とか「後ろ向きでいよう」ではなく
「後ろ向きで歩こう」だもんね ワンコ
後ろを向きながら’’前へ’’と進めって言ってるんだね ワンコ

そんな歩き方しかできない年齢になったといえば、その通りだけれど、
そんな歩き方は、私らしいといえば私らしいね

後ろ向きでも、前へ歩いていけば、きっと辿り着ける場所があるね ワンコ
違う歩き方をすれば、違う景色を見ることになるけれど、
頑張った先にある場所には、きっと奇麗な花が咲いているね
そう信じさせてくれるような本を、もう一冊教えてくれたね ワンコ

その本の言葉は、その作者の来し方を知っているだけに、そこに重なるものがあるだけに、
胸に痛いものがあったのだけど、今は肯定的に受け留め、
頑張る糧にしたいと思っているんだよ ワンコ

そんな本については又つづく






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