ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

モーツァルトの歌曲

2006年10月15日 23時47分13秒 | 音楽

 昨日は、自分たちでオールモーツァルトのコンサートをやったのですが、結果としては、あまりモーツァルトっぽく聞こえなかったような気がして、なにか、不完全燃焼している感じがしたのです。
 それぞれのモーツァルト像とどう演奏するかということ、あまり花h誌あっていなかったし、それぞれが温度が違うまま、演奏してしまったのでした。
 私は、ピリオド楽器演奏でばかり、モーツァルトを聴いてきたので、やはり、他のメンバーが考えているモーツァルトとはどうしても違ってしまうし、ましてや、主宰のクラリネットのMさんには、今回は彼のモーツァルト像に合わせて演奏したつもりですが、納得行かない部分が多々ありました。彼の歌いたいところで、矢鱈リタルランドしてしまうのは、本当は私は納得できなかったのです。それじゃあ、モーツァルトが細切れ演歌になってしまいます。モーツァルトは、もっと軽やかで、ワクワクする演奏だと思うんですが・・・・。ま、それも、終わってしまったので、後の祭り。それに、私自身、自分の理想とするモーツァルトを演奏できるわけではないし・・。
 ということで、どうしても聴きたかった演奏会に今日、行ってきました。池袋の自由学園明日館講堂で、5時開演の「古典派音楽の万華鏡」というタイトルの、モーツァルトとその周辺の作曲家の歌曲のコンサート。ソプラノが松堂久美恵さん、フォルテピアノは小倉貴久子さん。それはそれは、素晴らしい演奏でした。小島芳子さん亡き後、日本のフォルテピアノ奏者の最高の演奏者は小倉さんでしょう。本当に、いい席で聞かせていただき、目を見張って彼女の演奏を堪能させてもらいました。そして、松堂さんのソプラノの見事なことといったら、熱演も交えて時間を忘れて聞き惚れてしまいました。モーツァルトの歌曲は、NHKBSの「毎日モーツァルト」で聴いたものもあって、とても興味深かったです。あのお二人の演奏こそ、番組で使ってほしかったですよね。モーツァルトの時代は、いまのグランドピアノではないんですもの。
 同時代の作曲家の歌曲も、もちろん素晴らしかったけれど、モーツァルト像が、ますますはっきりと面白く浮かび上がってきたのです。彼の繊細さと人間観察、そして人生観、それが曲に出ている気がします。プログラム最後の「夕べの想い」は、「毎日モーツァルト」でも放送されましたが、親友の死を悼んで作曲したものです。胸が詰まって、涙が込み上げてきてしまいました。アンコールは、モーツァルトの「すみれ」と「春の憧れ」。松堂さんの表現力の豊かさに、感動しました。まさに、モーツァルトの世界です。昨日が、モーツァルトを演奏したにも拘らず、モーツァルトに程遠かったので、今日は大満足でした。最高のひとときでした。そう、モーツァルトは、まさにあの通りなんです!!彼は、若くしてなくなったけれど、他の誰よりもいろんなことを思い、知っていたと思います。彼の諦観、ときどきちらちらみえる悲哀の旋律、体は小柄だったけれど、巨大すぎる人間だったと思います。来年も、その先も、私が死ぬまで、ずっとずっとモーツァルトを弾きつづけたい。やっぱり、モーツァルトが一番好き!!!
 さて、21日は、OLC(オーケストラ・リベラ・クラシカ)の定演です。曲目は、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番K.466とハイドンのシンフォニー73番ですって。もちろんピアノ派、フォルテピアノです、楽しみ!

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山田花子似!?

2006年10月15日 11時56分52秒 | 日常
 そう、昨日のコンサート、緊張しましたが、無事何とか終わり、ほっとしています。ケーゲルシュタットトリオは、出来は自己採点70点。小さなミスも結構ありましたが、難関の3楽章が、最後の最後でちょっとドジッたくらいで済んでよかったです。それに、ピアノ派本番で譜めくりを頼んだので、演奏は練習の時よりよかったです。私の出る前のフレーズのピアノソロが余りに素敵でうるうるしてしまったときもありました。
 ただ、休憩後のソプラノのアヴェヴェルムコルプスの伴奏、ぼーっとしてちょっと間違えたりして、悪いことをしてしまいました。それと、今回で本番7回目のクラリネット五重奏曲、よく弾けなかったのでした。あーあ、というところばかりで自己採点は50点。ま、終わってしまったんだから、しかたありません。実力を本番で出せない自分が悪いのです。といっても、本当に実力が低いものだから、苦労しているのです。
 五重奏の2楽章、相変わらず「葉っぱのフレディ」の朗読つきですが、リハでは、朗読が演奏の枠に収まらず、困ってしまいました。それで、本番では、朗読が先にスタートして、演奏は後から入ることにしたのですが、前半繰り返し(強引に繰り返しています)したのに、最後のほうで、もしかしてまた、朗読があまりそう?と思った私は、自分のところを思い切りゆっくり引きました。続いてチェロがそれに王子でさらにゆっくりしたので、ラスト、ジャストタイミングで朗読と一緒に演奏が終わったのです。ほっとしました。もちろん、最後の音は延々と長く弾いていました。
 すべての演奏が終わって、私たちカルテットはアンコールがないから着替えようかと思っていたところ、呼ばれて最後にメンバーが一人一人紹介されてステージに上ったんですが、ファーストのAさんの時にはクラMさんは、彼女の年齢を言ったんです。後でAさんが怒っていましたが、女性の年齢をいうなんて、失礼ですよね。ロビーコンサートのときに、彼女本人が言ったことはありましたが、ほかの人が承諾もなしにいうなんて、ちょっとひどいです。そして、私の時はさらにひどいの。「山田花子に似ていると思いませんか?」とか言われました。それって、誉めていることにはならないじゃない。確かに、容姿に自信ないけれど、大勢の前で言われるのって、頭に来ますよね。昔、山田花子がCMに出たときに、大学の友人にそっくり!といわれたことがありましたが。それも、10年位前。あとは、さくらももこに似ているとか、まあ、いわゆる美人系よりもブス系に似ているといわれるけれど、何も人前で言わなくてもねーー。どういうつもりなんでしょうか。もう二度と、ケーゲルシュタット一緒に弾いてやんないよ!美人のヴィオラーを探せばいいじゃん。プンプンっ!
 そんなわけで、朝から(京王線が地震の影響で電車が遅れたし!)ものすごく疲れた長い一日でした。後味悪いしね・・・。
コメント (2)
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