先日のOLCの定演のときに入っていたチラシの中に、とても興味のあるものがあって夫に話したら、ぜひ行ってみようということになりました。 それは、若松奈津美さんの弟子で同じくOLCメンバーの小林瑞葉さんのバロックヴァイオリンのリサイタルです。12月8日金曜日の夜、初台のオペラシティ近江楽堂。アレグロミュージックに電話したら、ペア券がまだ残っているということで、早速送金しました。 バッハの無伴奏ヴァイオリン、特にシャコンヌを彼女の指板の幅がわずかに広い楽器で弾くのを、ぜひ聴いてみたいです。この曲は、とにかく重音が多いのです。それが、現代楽器で弾くと、たとえどんなに上手な人でも、4つの音を同時には引けないので、ズジャッ、ズジャッと切れ切れに聴こえてしまうんです。でも、バロックヴァイオリンだと、それがもう少しマシに聴こえるのです。さらに、幅があれば、それはそれは、きっと響きが素敵なんでしょう。これは、聴かないわけにはいきません。
+1.5mmで解き明かされる、「無伴奏フーガ」の真実。
バッハの時代に存在した、幅の広い指板が生み出す豊富な運指のヴァリエーション。
ヴァイオリン単独での対位法の表現に、革新をもたらす。