はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

秋本番のホシガラス

2010-11-10 16:49:32 | Weblog
 ホシガラスの棲む亜高山帯は既に冬の季節に入っています。或いは雪になっているかも
知れませんが地上は今、秋本番です。
 朝晩の冷え込みは有りますが日中は温かい日射しが降り注いでいます。

 11月6日  晴れ

 土曜日恒例の吹き矢です。会員が増えて嬉しい悲鳴ですが、4レーンしか取れないので
忙しいことです。

 午後から映画を観に行きます。鎌倉にも藤沢にも映画館が無くなりましたので遠くまで
行かなければなりません。
 今日は、私の好きな 吉村 昭 原作の 【桜田門外の変】です。

 安政7年(1860年)3月3日の雪の朝、彦根藩主から大老にまでなった、井伊直弼が
安政の大獄などの弾圧政策を憎んだ水戸浪士18人によって桜田門外で暗殺される話です。

 折しも7年前の1853年にペルー率いる黒船4隻が浦賀沖に来航し、日本中が開国か
鎖国かで大きく揺れ動いた時代、徳川幕府はその存命の為、鎖国を主張しますが日本の将来
を憂う一部の志士は脱藩をして開国活動をします。この為に多くの志士が捕らえられ刑死
したり獄死したりしましたが、その8年後に徳川幕府が大政奉還し明治の御代となりました。

 当時の志士達は身を賭して国難に立ち向かったのですが今の日本には、その気概も有りま
せん。国民総中流も結構ですが、余りにもぬるま湯に浸かり過ぎると現状に甘んじて進歩も
変革の気持ちも失せるのでしょうか?それともまだまだ余裕があるのでしょうか?

 老いたホシガラスの嘆きです。映画が終わると夕闇になっていました。

 桜田門で戦った18人の浪士達は悉く捕らえられ処罰されました。その一人の墓が鎌倉
大町の上行寺にあります。広木松之助は一時この寺に匿われていましたが逃れられない事
を知り切腹して果てました。

 人間は所詮、話し合いでは物事が解決出来ないのでしょうか?話し合い解決は理想論だ
けでしょうか?
 今の尖閣列島問題、ロシア大統領の北方四島訪問による領土問題を話し合いで解決する
事は困難なのでしょうか?何とか話し合いで両国が納得出来る結論を外交で出して貰いた
いものです。

 映画【桜田門外の変】を観て、いろいろと考えさせられました。

 11月7日    晴れの日曜日です。

 ゆっくりとして10時頃、BWの会の委員会に出席します。歩くと汗が出る程です。
 今日は何時もの会場が使えないので近くのお蕎麦やさんの二階を借りました。

 例によってたいした事はありません。二時間で終わったと言うよりも終わらせました。

 その後は気儘にぶらぶらです。

 11月8日   晴れて日中は温かい日でした。

 市民講座で、箱根駅伝で嘗て活躍した人のお話を聴きました。伝統的な箱根駅伝にも
いろいろと裏話が有り、記録や舞台裏の苦労がある事を話されました。
 面白い話でした。

 午後は横浜でADL体操と言う筋肉をほぐす体操を体験しました。二時間体操しますと
その時はそれ程の疲労感が無かったものの帰宅してから疲労が出て来ました。

 11月9日  日本の北の方に凄い低気圧が三つもあるので、太平洋岸は朝から強風
が吹き荒れます。
 
 グラゥンドゴルフは丘の上のサッカー場でプレーするので強風は難儀します。
 ポールの旗も低くしないと風で倒されてしまいます。気分が若干そがれます。
 今日は午後の予定があるので前半の7ラウンドで早引きしました。それでも4Kmは
歩いたことになります。

 一旦、帰宅して近くの丘の有る公園での恒例の自然観察に出掛けます。9名の参加
でした。

 入口の欅並木が紅葉しかけていました。





 毎月歩いているのに気づかない事も有り、今日は蕾のついているイヌガヤを見付け
ました。花は春に雌雄で咲きますが結実は翌年の秋とのことです。何とも不思議な植物
で、葉は普通のカヤのように固くなく柔らかく触ってもほんわかです。



 裏面です。



 先月白い花をつけていたサラシナショウマが、もう緑色になっていました。
 薬草で解熱・解毒に使われ、若葉を茹でて晒して食べる事から晒菜升麻と名付けられ
たとのことです。細くてバックにいろいろと有るので写真写りが悪くはっきりしません。



 秋の終わり感じさせる細かいヤクシソウも咲いていました。



 トリカブトはまだ咲いています。毒草だけに丈夫です。



 マムシグサは燃えるような赤い実を付けていました。



 ここは登ったり下ったりで約2Km強のコースですが、空を見たり花を眺めたり
時には虫を探したりしながら歩くので2~3時間はかかります。
 早春になると、日溜まりにスミレが咲くのが楽しみです。

 コースの終点にムクロジの大木が有り、今の時期には沢山の実が地上に落ちています。



 晩秋の15時は、もう夕陽です。古民家の屋根に秋の夕陽が注いでいました。



 池の側のラクウショウ(落羽松)も夕陽に輝いていました。



 ラクウショウの落葉が吹きだまりに蹲っていました。



 秋の夕陽は物悲しく落ちて行きます。長屋門もひっそりと見えます。



 落日に輝くケヤキ並木は3時間前の色とは変化していました。



 引き続き、夜は日本書紀の講座に出ましたので今日は殆ど出歩く事になりました。

 帰宅すると21時近くになっていました。今日も元気で息災に過ごせた事に感謝です。

 11月10日  昨日の風も収まって秋晴れの日となりました。

 午前中、吹き矢です。最近は漸く三段の地位が確保出来るようになりました。

 今日は私としては最高の出来で166点を確保し四段も取得出来る成績でしたが
何時まで継続出来るかは問題です。必ず又、スランプが来ると思います。
 気を付けましょう。

 今、会場にしている体育館が耐震検査の結果、来年年明け早々から3月まで工事に
入るので使用出来なくなるので寂しくなります。

 現在使用しているN社の光ファイバー通信より月々安くなるK社に切り替えると得
ですとK社の代理店から案内が有り、この種の電話紹介が過去何回も有ったものの今、
特段に不便を感じていないので聞き流していましたが余りの執拗さ(熱心さと言った
方が良いのかな)でついつい受け入れて今日の午後、工事に来ることになりました。
 待っていました。工事の会社の人がやって来ました。

 処が実際は面倒な事が結構有り僅かな事で、こんなに面倒なら断っても良いとの事
なので契約もしていないので断る事にしました。

 最近の、おれおれ詐欺ではないものの通信業界も代理店が契約確保の為に競争激化
で、あれこれ巧言を弄して契約実績を上げる勧誘をしています。

 K社のカスタマーサービスSCに電話して代理店教育を適切にするように注意して
今回は事なきを得ました。

 こんな事は良く有ることです。せちからい世の中です。代理店業界も大変でしょうが
勧誘には巧言を弄せず真実を伝え、顧客の本当の幸せになるように伝えて欲しいものです。

 目的の為には手段を選ばずで無く、多くの人が幸せになるように政界も民間も誠意を
持って対処するのが人間としての義務であり、生物界の頂点に立つ義務では無いかと思う
昨今です。




 
 


ホシガラスがヨシゴイを見る

2010-11-05 17:13:20 | Weblog
 11月5日  申し分無い秋晴れです。

 午前中、グラゥンドゴルフで9ラウンドをプレーして4.5Km程歩きました。
 快晴の空の下、気分も快適です。スコアはまずまずでしたが少し汗ばむぐらいの
気温で軽い疲労を感じました。

 午後は、それ程遠くない池にヨシゴイが来ているとの情報で昼食もそこそこに
出掛けて行きました。
 鷺の仲間ですが、仲間内では最も小さく体長36Cmです。夏鳥として渡来するので
本来なら居ない筈ですが何故か残っていました。若鳥のようです。

 季節によって訪れる珍鳥は経験の少ない若鳥が殆どで、このヨシゴイもそのようです。
 芦の中に居て危険を感じると直立して擬態を演ずることがあります。

 八態をご覧下さい。

















 この池にはカワセミもいました。♂です。おまけに撮りました。





 昨日のトラフズクは後ろ姿だけでしたが、今日は全身が見られ満足して帰途に
就きました。明日も晴れ日のようです。うきうきします。

ホシガラス秋を楽しむ

2010-11-04 15:38:31 | Weblog
 11月1日  曇りのち晴れ

 今日から遂に11月となりました。今年も後二ヶ月ですが、それでも泰然自若と
慌てません。自分に与えられた人生の大半を過ごしましたので今更あたふたしても
始まりません。
 
 市民講座で、救助犬の話です。ジャーマンシェパードを実際に同伴しての講座で
した。講座中、完全に温和しくしていました。休憩時間に受講の人たちが触っても
平気に触らせていました。オーストリア生まれの血統書付きの名犬です。
 今、資格を持って救助犬で災害地へ行ける人は日本で50人くらいしかいないよ
うです。各国の災害地へ出掛けるのも殆ど国の援助が無く自費で出掛けているとの
事で全くのボランティアのようです。大変な事です。
 救助犬は殆どがセントバーナードやシェパードなど西洋犬で日本犬は自己本位で
向かないとのことです。
 救助犬の訓練には根気のいる仕事のようでした。災害救助に何故このような民間
事業が国として認められていないのか不思議です。これには役所のセクショナリズム
があるようです。阪神淡路大震災の時も各国から応援に来日されたのに検疫の問題で
断られフランスなどは怒って帰って行ったと話されていました。

 いろいろな事があるものです。災害時の対応には国も民間も無いと思いますが頭の
固い行政には困ったものです。

 午後は、平家物語を須磨琴と薩摩琵琶で聴きました。



 須磨琴は一弦で昔、平家の武将が一ノ谷の合戦で敗れた後、烏帽子の紐をあり合わせ
の板に付けてつま弾いたのが始まりとの事です。
 鎌倉在住の須磨琴保存会の方が演奏しました。一弦だけに音色は軽いですが優雅です。

 薩摩琵琶は大きな撥で勇壮な音です。この演者も鎌倉の方でした。

 音楽には全くの素人ですが、聴くことは大好きです。

 終わって夜は平家物語の講座で、今日は平家物語に入り浸っていました。

 京都に残っていた平家の残党が、それぞれ各国へ流される事になり、清盛の下で
権勢を誇っていた時忠は能登へ流されることになりました。その子は上総へ、又或る
者は阿波や武蔵、隠岐、備後へ流されますが今では京都から能登などは電車で直ぐで
すが、当時は能登半島と言えば大変な僻地であったようです。
 配流と言えば今の終身刑のようなものであったようです。

 一方、義経と頼朝の不仲を感じて義経に従いていった大名達は一人去り、二人去り
ついには弁慶始め腹心の者以外誰も居なくなりました。この原因となったのが梶原
景時の讒言でした。そして、頼朝は京都に居る義経を暗殺するべく土佐房昌俊を派遣
するが反対に義経によって斬られた事から頼朝の義経憎しの念が嵩じて来ました。

 それから義経の難儀な旅が続き、遂には奥州平泉で非業の死を遂げる事になります
が、これ以降はいろいろな伝説が介在して真相は判りません。

 11月2日   今日も文句なしの秋晴れで嬉しくなります。

 午前中、体操教室で何時もの先生が都合悪くなり臨時に新しい先生に来て頂きました。
 新しいメニューで、新鮮味もあり家でも簡単に復習出来る体操でした。
 いろいろなメニューがあり、それぞれに理由が有るので老体の衰え防止に役に立ちま
す。
 一旦、帰宅して東京へ出ます。
 18時から開演される、地唄舞の鑑賞です。演者は我が国の地唄舞の名手である
出雲 容さんと、その一門です。







 ここ13年来、催しの都度鑑賞して来ましたが今回はこれまでの集大成とも言うべき
リサイタルで、二幕八場の大作です。
 二十台から女性としての晩年までを一人で演ずるので、舞は勿論、衣装から鬘、化粧
と背景、演奏に至るまで大変な気の入れようが感じられます。
 幕間には繋ぎとして、お弟子さんの舞もあり、いまや貴重な存在となった幇間の芸も
有り中身の濃い演出でした。

 特に地唄舞の場合は、手指の動き、身体の線と目の向きが大事です。優雅な中にも
温かみの有る所作が必要になります。

 何時、観ても感動しますが今回の最後に舞った【雪】は圧巻でした。少し希望を
言えば紙の雪をさんさんと降らせたらもっと良かったと思いますが舞台左右に大きな
本物の蝋燭を点けているので無理と言うものでしょう。

 20時半過ぎに終演となり、往きと反対コースで地下鉄半蔵門線ー東横線で横浜に
出て友人と軽く一杯やってJRで大船経由で帰宅しました。

 今日も満ち足りた一日となりました。

 11月3日  この日は晴れの特異日で予想に違わず快晴です。

 午前中に近くで生前親しくお付き合いしていた方が明日で100ケ日になるので、
お花を捧げて(キリスト教なので)5年前に撮ったポートレートをお届けしお詣り
させて頂きました。ポートレートは凄く喜ばれて、お元気な時の表情が出ていると
言われ今更ながら、その時の事がせつなく想い出されました。

 午後は句会です。12名の参加でした。何時もの会場が取れず大船まで出ました。
 5句出して3句が選ばれ不調です。全部選ばれる事は滅多に有りません。
 3句のうち、3点句が、1点句が1ですが、これは先生が採って下さったので値打
ちものです。

 11月4日  午前中は曇っていましたが、次第に晴れて来ました。

 トラフズクの情報を頂いたので出掛けて見ました。
 県央の小さな公園の樟の木が塒になっています。最初は判らなかったのですが
やっと梢近くの茂みにいました。然し、背中です。時々動くので顔が出ないかと
二時間程待ちましたが遂に駄目でした。まるで羽毛の塊でしかありません。









 今日の処は、こんなものです。長く居る事でしょうから機会を待ちます。
 近くの屋根にジョウビタキの♂がいましたので、おまけに撮りました。



2010年10月最後の日

2010-11-03 17:43:42 | Weblog
 2010年10月に、ぽつんと残されたような一日があります。それが
10月31日です。

 この日は晴れの予報でしたが朝から曇り空で、なかなか晴れません。
 葉山の林道を歩きました。前日からAさん、Yさんに電話で待ち合わせの
打ち合わせをして数日続いた雨の後なので家から長靴を履いて出掛けました。
 長靴はアスファルトの道では歩き難く、脚が疲れるので不安を感じましたが
山道に入ると楽に歩けるので安心しました。

 林道の入口に9時集合でしたが、天気のせいか集まったのは7名だけでした。
 
 今日は林道を歩いて自然観察をしながら終点での昼食には皆さんで茸汁を
賞味する事にしています。楽しみに出発します。

 最初に判らない茸に出逢いました。毒茸であることは歴然としているような
茸です。直径10Cmは有ります。





 傘に丸い穴が一様に開いています。

 クサギの実が赤くなっていました。鳥は少なくヒヨドリだけが喧しく啼いて
飛び回っています。



 カラスウリは青いのと赤いのがありました。





 この林道は、昨年と一昨年の大雨で出来た崩落現場が今でも残っています。
 年月が経過していますので、人々が歩いて不完全ながらも道が出来ています。





 リーダーさんが、鳥ばかりでなく植物・昆虫にも詳しくいろいろと教えて
頂きました。スズメウリです。小さくてカラスウリに対してスズメです。



 林道は随所に水溜まりが出来ていました。



 これも判らない茸です。危ない茸は敬遠するに限ります。



 途中に澤に張り出している木に沢山のヒラタケ?が出来ていました。
 暫く続いた雨の後なので、出来た茸も多いようです。



 地面を白い虫が這っています。リンゴドクガの幼虫ですが、近くにリンゴの木
も無いのに何故ここに這っているのか不思議です。体長3Cmぐらいで首に黒い
突起が有り、赤い尾をしています。体長3Cmぐらいです。





 ヒメツチグリの群落も発見しました。直径5Cmぐらいで、まだ若いので土埃は
出ません。





 ウバユリは実を付けていました。



 スッポンダケの未成熟個体も見付けました。いろいろと楽しみです。5Cmぐらい
から7~8Cmの大きさで群生していました。



 行き交う人も無く11時半頃に林道の終点に着きました。リーダーさんが
背負って来た鍋釜焜炉を出して炊事にかかります。持ち寄りの材料で七名では
多すぎるくらいの量です。



 沢の水は連日の雨で濁っているのでペットボトルの水を使いましたが、それまで
用意されたリーダーさんに感謝です。

 楽しい食事が一時間程続きました。13時過ぎに戻ります。ご馳走様でした。

 近くでカケスが啼き、ウグイスが笹啼きしていました。

 帰り際に幼虫を見付けました。オナガアゲハの幼虫とのことです。約4Cmです。
 アゲハの幼虫だけに体色が鮮やかです。



 荷物の上に極く小さなゴミのような虫を見付けました。最初はゴミかと思い
ましたが動くのでよくよく見ると虫でした。クサカゲロウの幼虫とのことです。
 体長約3mm程です。



 帰りの道で、またまた小さな虫に会いました。5mm程のオジロアシナガゾウムシ
とのことでした。昆虫の世界は大変です。とても覚え切れません。



 次の茸はベニチャワンタケです。



 雨の後だけに随所に小華厳の滝が落ちていました。



 最後は今日、美味しく食べたヒラタケです。これも沢山見られました。



 ゆっくりと地面を見、空を眺めて歩きます。遠くの枯れ木の梢に二羽のミサゴが
魚を食べていました。余りの遠さに現場の写真だけに終わりました。



 中央の茂みの割れている処の少し下にミサゴが止まっているのですが写真では
判りません。

 かくして楽しい一日が終わりました。暫くの雨と曇り続きで腐っていた気持ちが
晴れました。そしていろいろと教えて頂き、有意義な一日でした。