はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ホシガラス狩川へ行く

2010-01-24 20:35:19 | Weblog
 1月24日  今日も予報に反して無風快晴 の暖かい日でした。
 
 毎月訪れる小田原の酒匂川の支流になる狩川での探鳥です。
 ここは毎年、近くで淡水の鴨類が沢山見られるので楽しみな所で今日も期待して出掛けました。
 小田原から大雄山線に乗り三つ目の穴部で降りて100mも歩くと狩川の堤防にでます。

 堤防に出ると唖然としました。鴨が見渡す限りぱらぱらです。コガモが僅かに泳いでいるだけ
です。河川工事で以前より川幅が広くなり流れも急になっています。そして工事はまだ続いて
おり、ずーっと上流まで杭が打たれています。
 洪水対策とか、下流の水防対策とか、いろいろと理由が有ることでしょうが何か使う為の工事
のように思えてなりません。
 今まで事故も無く平穏で自然が保たれ鳥達も平和に暮らしていたのに、突如として川の様相が
変わり鳥達を始め多くの生物が戸惑って居ることでしょう。

 それはそれとして良い天気です。箱根の連山、その後ろに雪を戴いた富士山そして丹沢の山塊
がくっきりです。

 先日登った870mの矢倉岳が、又いらっしゃいとばかりに身近に迫っています。



 富士山は八合目辺りから上だけが見えます。完全に厳しい冬の姿です。



 1169mの明神岳がなだらかな山頂の起伏を見せています。



 目を転ずると北東に丹沢山塊で、その右端に大山(1252m)が聳えています。



 鳥が少ないので、周囲をきょろきょろですが川にはコガモが寂しく泳いでいます。



 工事中の土塊をバンの若鳥が歩いていました。鼻から嘴にかけての赤がまだ有りません。



 少ないながらも、ぼつぼつ出始めますが、個体数は僅かです。乾いた田にモズが下りました。



 遠くの土塊に隠れるようにイカルチドリが見えます。



 本日の狩川の流れです。右上の禿げた山は723mの大野山で山頂に牧場があります。



 単線を三両編成の大雄山線が走って行きます。



 水辺の哲学者と言いましょうか、暇人と言うのでしょうかアオサギが、ひねもす佇んでいます。



 カルガモとコガモしか見られなかった中で、やっとヒドリガモが現れました。



 対岸に貼り付くようにカイツブリが、ひっそりと浮いています。



 同行者が対岸から携帯で、タシギが居ると知らせて来たので戻って行って見ましたが、お寝み
中でなかなか起きて呉れません。仕方なく寝姿をパチリです。首を羽根に突っ込んでいますが、
こちらが正面です。



 傍の人家の庭に、蝋梅が満開でした。柔らかい匂いが漂っていました。



 河川敷の杭に婦人のモズが止まっています。



 季節の鳥とも言うべき、ジョウビタキの♀です。



 再び、バンが現れました。矢張り、これも若鳥でした。長ーい足指が見えます。



 対岸の工事用の杭に、イソヒヨドリが止まっています。♂です。



 セグロセキレイは良く現れます。日本の固有種とされていますが、韓国やウスリー川での
繁殖記録がありますので怪しくなって来ました。それでもアメリカ大陸やヨーロッパ・アフリカ
には居ませんから世界的には貴重種になります。



 綺麗なキセキレイが飛んで来ました。本当は、もっと綺麗になりますが今の時期では良い方
でしょう。少し、くどく載せました。





 後ろ姿もなかなかです。



 もう一つ、おまけです。



 今年は暖冬なので、あちこちで梅が綻んでいます。特に紅梅は早いです。メジロがやって
来ました。



 メジロだけをクローズアップして見ました。



 少ない少ないと言いながらも狩川沿いに約5Kmを4時間半かけて歩き、特別に珍しい種は
有りませんが、兎も角も43種の鳥に出逢えました。

 個体数の少ないのが気になる探鳥会でしたが、天気に恵まれ心地よい一日が過ごせた事に
感謝です。