
国連NGOには3種類ある。
- 総合協議資格
- 特殊協議資格
- ロスター協議資格(リスト)
それぞれ:
- 総合:2%
- 特殊:83%
- ロスター:15%
という割合になっている。
安倍元首相がメッセージを送って、それが暗殺の遠因となったUPF(Universal Peace Federation)は、最上位の、2%しかない、総合協議資格。
その総合協議資格の要件は、こちら(経社理決議 -UN ECOSOC Resolution- 1996/31 第三章 22条)に書いてありまして、
- 経社理(中山註:国連経済社会理事会)およびその補助機関の活動のほとんどに関連し、
- 第1条に記された分野(中山註:経社理およびその補助機関の権能の範囲内にある事柄)において国連の目的の達成に対して大きな持続的貢献をするということを経社理の満足できる形で明示することができ、
- その組織が代表している地域の人々の経済的、社会的な生活に密接に関わっており、
- 世界の異なる地域の多くの国における主要な社会集団を幅広く代表する多数のメンバーをもつNGO
の4つです。
特に2の「国連の目的に対して大きな持続的貢献をするということを経社理の満足できる形で明示することができ」(can demonstrate to the satisfaction of the Council that they have substantive and sustained contributions to make to the achievement of the objectives of the United Nations)などは、結構ハードルが高いですね。。そりゃあ上位2%だけですからね。
ちなみに、日弁連は、真ん中(2)の83%の特殊協議資格。
創価学会インターナショナル(SGI)は、一番下(3)の15%のロスター。
こちら(日本に本部を置くもののみ記載)
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■ 真ん中(2)の特殊協議資格の要件は、23条に従い:
経社理およびその補助機関によって行われる活動の一部の分野においてのみ特別な能力と関心をもち、協議資格を有する/求める分野で活動しているNGOは、特殊協議資格を有するNGOとよばれる。
■ 一番下(3)のロスターの要件は、24条に従い:
総合協議資格または特殊協議資格をもたないが、経社理およびそのNGO委員会との協議に基づき、経社理または国連事務総長が、経社理もしくはその補助機関、またはその他の国連組織の業務に対して、それぞれの能力の範囲内で折々に有益な貢献をすることができると考えるNGOは、リスト(「ロスター」とよばれる)に登録される。
です。
上位2%の総合協議資格のハードルが、他の2つとはだいぶ違うことがわかりました!