
利口と愚直(正邪と美醜の4象限)の文脈で、上の表を考えました。
「インテグリティが道徳である」的には私は(あえて)言ってこなかったのですが、誠実とか高潔とか訳される以上、道徳的なニュアンスはインテグリティには含まれています。
その道徳って、プラトン・アリストテレス・カントの流れでは、美。私がインテグリティを美しさ的にここ数年表現しているのは、西洋哲学の実はど真ん中に戻ってきた感があります。
最近、勇気を出すコツとして、「結果を先回りしすぎるのはダメ」って考えを知りました。
(超おすすめの)尾崎俊介『14歳からの自己啓発』に書いてました。
結果の正しさばかり考えて、眼前の行為の美しさを軽視すると勇気が出ない。結果の正しさよりも、行為の美しさを優先すると勇気が出る。
なんだか陽明学的ですが、こう考えるとコンプライアンスは「結果の正しさ」で、インテグリティは「行為の美しさ」なんだなと思います。
そんなことを冒頭の表にしました。
一番下に「利口」「愚直」を入れたのはオマケですが、利口と愚直はこういう関係にあるんだと思います。
この文脈で、私が今探しているのは、「結果の正しさ」よりも、「行為の美しさ」を優先して成功した例です。
いい例(ないし近い例)がありませんでしょうか?
遠慮なくご連絡お待ち申し上げております。