NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

遣隋使派遣から1400年、中国軍艦が東京港へ!

2007年11月30日 | Weblog
■「日出る国の中国、日没する国の日本」!
 今年は推古天皇が小野妹子らを随に派遣してから1400年(607年、608年、614年の3回派遣)の節目の年。以来1400年、日中間にはいろいろなことがありましたが、基本的には大国と小国の関係、徳川幕府が鎖国政策を採用したのも無理はなかったでしょう。
 ところで最近、中国海軍のミサイル駆逐艦が東京港を訪れました。ミサイル駆逐艦の寄港とは、遣隋使派遣への答礼?にしてはやや恐ろしげですが、これは日中間の防衛交流の一環で平和を模索する動き、来年は自衛艦が中国を訪問するとのことで、結構なことだと思います。
 それにしても「日出る国の天使、日没する国の天子に捧ぐ」とした遣隋使の国書は、当時の中国皇帝を怒らしたことでしょう。よく戦争にならなかったものです。その後、日中間は断絶の時代、戦争の時代などがあり、いろいろでした。
 明治維新で近代化を成し遂げ、軍事力と経済力で一時は中国を凌ぐまでに発展した日本も、今はバブル経済崩壊後の後遺症に悩み、元気がありません。「日出る国の中国、日没する国の日本」でしょうか。                                    以上

改正最賃法、労働契約法が成立!

2007年11月29日 | Weblog
■ワーキング・プアを無くすことができるか!
 昨28日、参議院本会議で、賛成多数により改正最賃法、労働契約法が成立しました。参議院での与野党逆転後、政府提出の重要法案が成立したのは初めてのことですが、これは民主党の修正要求を受け入れたためです。
 労働政策研究・研修機構が発行している「メールマガジン」第390号によると、改正最賃法は地域別最低賃金について、生活保護との整合性に配慮するよう法定基準を明確化することや、地域別最賃不払いによる罰金額の上限の引き上げなどを規定しています。
 また労働契約法は、就業形態の多様化、個別労働関係紛争の増加などに対応するため、労働契約の締結、変更、継続・終了などのルールを定めており、正規雇用と非正規雇用の格差を是正することが期待されています。
 改正最賃法のポイントは、日経新聞によれば「民主党の意向に沿い、憲法が保障する『健康で文化的な最低限度の生活』に配慮する文言を加えた」ことのようです。連合は同日、「パート労働者をはじめとする低所得者層が増加し、格差が拡大するなか、最低賃金制度の重要性はますます高まっている」との事務局長談話を発表しています。
 これによりワーキング・プアを無くすことができるのでしょうか。働いても働いても生活保護世帯以下の収入とは惨めすぎます。それにしても世の中、嫌な言葉が溢れています。ワーキング・プア、高学歴ワーキング・プア、日雇派遣労働者、ネットカフェ難民、ゲキセマ・アパート(ベット又は押し入れ一つ分だけのアパート。主として日雇派遣労働者が使用)・・・。
                                    以上

漁業資源を残さない漁師は、ただの泥棒!

2007年11月28日 | Weblog
■産卵が終わったサケだけを捕獲したアイヌの人々!
 昨夜のテレビ東京「ガイアの夜明け」は、「迫る魚の危機・・・乱獲の実態」とのタイトルで、拡大する魚需要、それに反比例し枯渇化する漁業資源について報じていました。
 確かに欧米各国では健康面から魚需要の拡大が進んでいるようですし、経済的に豊かになった中国では食生活の多様化に合わせ、魚消費が拡大しています。これでは魚資源が枯渇するのは当然でしょうし、それに拍車を掛けたのが漁業者の乱獲です。多くの漁師が長年に亘り、卵(いくらやタラコなど)を抱えた親魚を捕獲したり、子供の魚や蟹を親と一緒に捕獲してきたのです。
 昔、アイヌの人々は産卵のために遡上してくるサケを捕獲せず、産卵が終わったサケだけを捕獲し保存食料とした、との話しを聞いたことがあります。産卵後のサケは美味しくないでしょうが、それがアイヌの人々の資源保護だったのでしょう。
 しかし、多くの国の普通の漁業者は、「生活のため」と称して魚の乱獲を続け、今日の資源枯渇を招きました。漁師は本来、誰のものでもない海の資源を勝手(失礼)に獲っているのですから、せめて資源を祖先から子孫へ引き継ぐ謙虚さを持って欲しいものです。そうでなければ「資源を残さない漁師はただの泥棒」と批判されるでしょう。テレビ番組が報じていた魚資源を増やす努力を、全ての漁業者は実践して欲しいものです。

「トカイナカ」の「大井」に住んで!

2007年11月27日 | Weblog
■平安・鎌倉の時代から栄えていた大井宿、品川湊!
 昨日、大井町の本屋で森永卓郎さんの本を立ち読みしていたら、「トカイナカ」という言葉が出てきました。都会と田舎の中間地点というところでしょうか。この「トカイナカ」は、都心に出るのも1時間程度ならば十分に都会生活を楽しめますし、一方、緑豊かな地域も間近にあり、それなりに便利で豊かなところです。
 ところで本を立ち読みしていた「品川・大井町」は、江戸時代からの「トカイナカ」。江戸時代には御府内(江戸城を中心として、その四方、品川大木戸・四谷大木戸・板橋・千住・本所・深川以内の地)に含まれない微妙な地域でしたから、正に「トカイナカ」。東京の時代になってからも山手線の外ということで「トカイナカ」でした。
 しかし、目黒川河口の「品川湊」や立会川岸の「大井宿」は、平安・鎌倉の時代から栄えていた地域ですから、箱根の山の向こうから来た家康さんの「江戸」とは一緒にして欲しくない、との想いもあります。
 さて現在の「大井」は、京浜東北線で東京駅まで15分、臨海線で国際展示場まで11分、湘南新宿ラインで渋谷まで10分、新宿まで16分。さらに横須賀線で横浜や鎌倉、三浦半島へも乗り換え無しで直行OK、という交通至便の地になりました。サントリーホール(赤坂)や国立能楽堂(千駄ヶ谷)、横浜美術館や横須賀美術館などへ通うのもまずまずで、「トカイナカ」の「大井」も今はそれなりに便利で住める所です。
 大井町に関心のある皆様、ぜひ遊びに来て更科の「品川そば」、ブルドックの「メンチカツ定食」、パスチャーの「ステーキ」などを楽しんでください。新参のヤマダ電機だけが大井町ではありません。
                                   以上

ブラックマンデー、アジア危機、そしてサブプライムローン危機!

2007年11月26日 | Weblog
■市場の過剰な盛り上がりや突然の失速は、いつでも起こる現象!
 まもなく11月も終わり、師走の株式市場はどうなるか不明ですが、多くの人たちにとって今年はさんざんな年だったと記憶されるでしょう。
 今朝の日経新聞は、「サブプライムローン 欧米金融 損失7兆円に 20社今年末見通し 想定超え拡大」との見出しを掲げています。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題の影響は、まだまだこれからも続くようです。
 ところで経済危機は循環するのでしょうか。ブラックマンデーは1987年、アジア危機は1997年、そして10年後の今年はサブプライムローン危機ですから、市場の大きな変動が10年周期で発生しているようにも思えます。
 しかし、私たち長期投資の個人投資家には、関係の無いことです。バブルはいつかは弾けるものですし、バブルとその崩壊で利益を得る人達がいる以上、バブルは起こり、そして破裂するでしょう。
 あの澤上篤人氏は、「われわれ長期投資家は、 市場における上昇エネルギーの過剰なまでの盛り上がりや突然の失速などは、いつでも起こる現象と軽く受け流す。周期とかはあまり意識しない。小さいのを含めれば、市場の変動など数えられないほど発生しているのだから。それよりも大事なのは、ある時期どれほど市場で注目を集めたものでも、いつかどこかで暴落局面という市場のフルイ落としにかけられると認識しておくことだ。市場のフルイにかけられると、適者生存で本物は残るけれども、一時のあぶく人気に乗ったようなものは消えていく。これを市場の浄化作用という。経済の現場に溜まって淀んでくるあぶくを自律的に取り除いていく作業といってもいい」と述べています。
 私たちがやるべきことは、市場の失速を待ち、本物を適正価格で購入することです。本物はしばらくすると浮上してくるのですから。
                                    以上

困った円高、株安、原油高!

2007年11月22日 | Weblog
■1ドル108円台、日経平均1万5千円割れ!
 今日11月22日は「いい夫婦の日」だそうですが、世界経済・日本経済は厳しいようです。アメリカではサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題を契機に住宅産業が低迷し、シティなどの金融機関は大きな損失を出しています。米国経済そのものへの不安が高まっており、米連邦準備理事会(FRB)が20日に発表した2010年までの経済見通しによると実質経済成長率は1.8%~2.7%程度、2008年はいままでの予測を下回り1.8%~2.5%に下方修正されました。
 株式市場から流出した投機資金は原油市場に流れ込み、NY原油は初の99ドル台に突入しました。日本のガソリン価格も150円台に上昇し、個人や企業を直撃しています。円高も進み、昨21日は108円台に突入。このため輸出関連企業を中心に株価は大きく低下し、日経平均は1万5千円割れになっています。
 しかし、ものは考えようです。円高は原油高を多少なりとも緩和させるでしょうし、輸入企業は利益を拡大させることになります。ガソリン価格上昇は、エコカーの開発を促進させるでしょうし、大型車から小さい車に乗り換える人が相次げば地球環境にやさしいことになります。
 株価低下は、PBRやPERを好転させ、配当利回りは上昇します。品川区ゆかり企業の日本軽金属やセメダインの配当利回りは2.5%を超える水準にまで上昇していますから、ご当地投資や非営利投資NPIを実践している私たちは、じっくりと動きを観察し、適切な価格まで下がったときに株式を購入すれば良いのです。チャンスを待ちましょう。
                                    以上

これも偽装、音波蚊よけ器?!

2007年11月21日 | Weblog
■偽装大国の日本?!
 今朝の朝日新聞は「『音波で蚊よけ』効果ゼロ」との見出しで、オーム電機(東京)製の携帯型電気式蚊よけ器が、実際には蚊よけの効果がまったくないことを報じています。
 この蚊よけ器は「音波で蚊を寄せ付けない」との謳い文句で、先月までに約124万台を全国のホームセンターなどで販売してきたものですが、販売元のオーム電機は効果を確認もせずに蚊よけ器(中国製)を販売していたようです。公正取引委員会は景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した、とのことです。
 図々しい限りの会社ですが、これも立派な商品偽装でしょう。偽装、不正、欠陥商品は食費業界を中心に頻発していますが、どこまで拡大するのでしょうか。今日も新聞には「お詫びとお知らせ」広告が多数掲載されています。偽装大国日本は、いつまで続くのでしょうか。政治家や官僚の偽装もあるようですが。
                                    以上

「ミシュランガイド」東京版発行へ!

2007年11月20日 | Weblog
■三つ星は8店だが、格付けは大丈夫か!
 フランスのタイヤメーカーであるミシュランは19日、「ミシュランガイド」東京版に掲載する店舗を発表しました。「ミシュランガイド」とは、レストランを☆の数で格付けしたガイドブックですが、アジアでは初めての発行とのことです(22日に販売)。
 何れも高級なお店なのでしょうから、値段も高く、私たち庶民には縁がないところ、と思いながら新聞に掲載された三つ星店のリストを眺めていたら、8店のうち1店だけ行った店がありました。銀座にある寿司屋さんですが、それなりの値段だったと記憶しています。
 ところでミシュランのレストラン格付けは、本当に信用できるのでしょうか。料理の味だけではなく、サービス、雰囲気など多角的に評価しているのだと思いますが、評価する人の主観的判断(合議はするでしょうが)に基づく以上、格付けは難しいと思います。
 現在、サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題で、格付け会社の能力、姿勢が問われています。ミシュランのレストラン格付は、問題を引き起こさないでしょうか。
                                    以上

ゴルフが国や企業を誤らせる?!

2007年11月19日 | Weblog
■守屋前防衛次官のゴルフ接待漬け!
 国会から二度喚問され、質問を受けた守屋前防衛次官、逮捕された接待側の元商社専務、これから真実がいろいろと明らかになってくるでしょうが、驚くのは接待期間の長さとゴルフ中心の接待ということです。
 ゴルフの回数が8年間で100回とか1ケ月に4回とか、凄まじい回数です。ゴルフとはそんなに面白い、のめり込むものなのでしょうか。ゴルフをやらない私には理解できないところです。
 ところでアメリカでのゴルフの弊害が、日経新聞に報道されていました。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題で金融機関の巨額な損失が明らかになる中、「ゴルフのうまい経営者が率いる会社はダメになる」との批判が出ているようです。
 詳細は記事を読んでいただきたいと思いますが、例示されていたメリルリンチやベアー・スタンズのCEO(最高経営責任者)は何れもゴルフがかなりの腕前。一方、損害が軽微だったゴールドマン・サックスのCEOは、ゴルフの腕は程々のようです。
 「CEOがゴルフに熱中すると経営が悪化する」との仮説が、今回のサブプライムローン問題で証明されたのでしょうか。何れにしろゴルフは、自分のお金で程々に楽しんで欲しいものです。ゴルフが国や企業を誤らせることのないように願っています。
                                   以上

深谷市の「渋沢栄一と社会公共事業」展を見て!

2007年11月16日 | Weblog
■近代日本経済の父と労働組合運動の関係は!
 やや古くなりますが11日の日曜日、埼玉県深谷市で開かれた「渋沢栄一と社会公共事業」展(主催:深谷市、他。11月7日~11日)を見てきました。
 渋沢栄一と言えば近代日本経済の父で、「論語と算盤」で知られる明治の大実業家ですが、その「渋沢栄一」展が生まれ故郷の埼玉・深谷市の深谷駅ギャラリー(レンガ造りの素敵な駅の中にあります。駅前に巨大な渋沢栄一の座像が置かれていました)で開かれましたので、一日がかりで見学してきました。
 展覧会は同時に各種イベント、講座などを開催していました。詳細は深谷市のHPなどで見て欲しいと思いますが、注目したのは4つの講座の中に「渋沢栄一と労働組合運動」(講師:小林敏男)というテーマの講演があったことです。
 渋沢栄一について、労働運動との関連で論じるのは珍しいと思います。講演では、1.労働問題の発生と「工場法」の成立、2.渋沢栄一と労働問題ー「工場法」と「協調会」、労働者保護と労使協調の行方ー、などについて解説していました。以下、省略しますが、渋沢栄一ほどの巨人でなくても、人には様々な側面があり、それをきちんと見詰めることが大切だと思いました。
                                     以上