NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

耐震強度偽装事件に見る「仕事への責任と誇り」!

2006年04月28日 | Weblog
■業務拡大・利益追求に走ったイーホームズ!
 日本中を揺るがしたマンションの耐震強度偽装事件は、姉歯元建築士や木村建設の関係者、イーホームズ社長らの逮捕で今後の捜査の進展が注目されます。建築確認業務を行っていた藤田イーホームズ社長の逮捕は、やや別件逮捕の嫌いがありますが、検察・警察は徹底的に事件の調査をして欲しいものです。
 特に注文を付けたいのは、建設業界にある厳しい労働環境です。新聞報道(28日・読売新聞朝刊)で見る限り、イーホームズの労働環境もかなり厳しいようです。マスコミ報道ですから割引が必要でしょうが、業務拡大・利益追求に走るイーホームズの実態を伝えているように思います。
 藤田社長は2004年に「住宅環境の質の向上に貢献したとして表彰された」と報じられていますが、事実とすれば皮肉なものです。
■建設業界への不信感は消えない!
 昔から怪しい業界、信頼できない業界として知られているのが建設業界と証券業界(失礼)。部外者やシロウトには分かりにくい専門領域が多いからでしょうが、利益至上主義が背景にあると思います。また、プロ意識、仕事への責任と誇りが欠けているのではないでしょうか。
 プロ意識と言えば姉歯元建築士は論外ですが、昨年から不祥事が続いている公認会計士も信頼を大幅に低下させています。さむらい資格(士の付く資格)である建築士や公認会計士が不正を行い、金儲けに走るのは不愉快なことです。
 数学者の藤原正彦氏は一連の著書で武士道精神の大切さを指摘し、クリスチャンの李登輝元台湾総統は『武士道解題ーノーブレス・オブリージュとは』(小学館文庫)で新渡戸稲造の『武士道』を高く評価しています。
 建築士や公認会計士などのさむらい資格の人たちは、「武士は食わねど高楊枝」の心で、誇りと責任を持って仕事に取り組んで欲しいものです。
                                  以上

神奈川県歴史博物館・郵船歴史博物館等を見学!

2006年04月27日 | Weblog
■神奈川歴博「神々と出逢う」展で神仏習合を実感!
 昨26日、神奈川県横浜市内の博物館巡りをしてきました。先ずJRで関内駅へ行き、徒歩移動しながら、①世界の帆船模型展、②神奈川県歴史博物館、③日本郵船歴史博物館を続けざまに見学してきました。
 最初は横浜イセザキ町の有隣堂ギャラリーで開催中の「世界の帆船模型展(横浜帆船模型同好会)」を見学し、会員が製作した60点ほどの帆船模型を楽しんで来ました。「帆船模型展」は5月7日まで開かれています。
 昼食はすぐ近くにあるカレーミュージアムで、インドカレーを味わって来ました。ここはラーメン博物館などと並ぶ食のミュージアム(博物館)で、10店ほどのカレー専門店が出店しており、話題の所です。
 この後、徒歩で7~8分の神奈川県歴史博物館へ移動。「神々と出逢うー神奈川の神道美術」(5月7日まで)を見学してきました。この美術展(入館料1000円。私は学割使用で600円)は、神奈川県神社本庁設立60周年記念特別展ということで、県内の神社等の協力で数多くの神像(人や僧、仏像などの型)が出展されていました。
 日本は神仏習合で、神道と仏教が一体となっていると言われますが、正にその通りで展示されている神像は説明がなければ仏像や仏教美術と間違えてしまいそうです。
■日本郵船歴史博物館で戦没船員を偲ぶ!
 神奈川歴博見学後、さらに徒歩移動。途中、創業天保10年の稲荷鮨「泉平」で、稲荷鮨の詰合せを購入し、日本郵船歴史博物館へ。入館料は500円ですが、ホームページの優待券をプリントしていったので300円。しかも飲み物付きですのでお得です。
 民間の一企業博物館ですが、貿易立国日本を支えてきた海運業の実態を理解することができ、船好きには楽しいところです。また、近くの氷川丸や山下公園と組み合わせて回れば、楽しみは倍加するでしょう。
 常設展示には、太平洋戦争に徴用され犠牲となった船員や撃沈された船の展示・説明コーナーもあり、厳粛な気持ちになります。池川信次郎氏の『戦時艦船喪失史』(元就出版社)によれば太平洋戦争で「撃沈された日本艦船3032隻、商船損耗率52.6%、船員・便乗者の犠牲者数35091人、海上輸送の損害率43%」とされています。
 今回は企画展「日本郵船クルーズ文化ー飛鳥Ⅱ誕生まで」が同時開催され、日本でのクルーズブームの高まりを明示していました。なお日本郵船歴史博物館は、企画展特別講演会(5月13日・「探検船フロンティア・スピリット」、他)やコンサート(5月20日・ヴァイオリン四重奏)を行っていますので、これを楽しみに行くのも良いでしょう。
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コールセンターは地域振興の切り札になるか!

2006年04月25日 | Weblog
■「クローズアップ現代」がコールセンターの実態を放送!
 NHKの看板番組の一つでもある「クローズアップ現代」は昨24日、「苦情と勧誘・電話対応最前線」と題し、コールセンターの特集を行っていました。
 企業に代わり電話で商品の販売、苦情や問い合わせ対応等のサービス業務を行うコールセンターは、経費の節約やサービス業務の効率化を目的に拡大を続けています。IT技術の発展による通信経費の劇的な低下で、場所を選ばすに業務が可能となったコールセンターは、現在、過疎地や人件費の安い地域へ進出しています。海外にコールセンターを置き、サービス業務を行う例も増えています。例えばアメリカの企業が、コールセンターをインドに設置するなど。
 日本では雇用不足に悩む地方自治体が、補助金等を用意してコールセンターの誘致を行っています。
■コールセンターの問題点と疑問!
 番組では、過疎地に進出したコールセンターの事例紹介を行い、また問題点(従業員の中途退職等)を指摘しています。退職理由の多くは、客からのクレームで体調を崩したり、やる気をなくしたりするためのようです。たしかに1日に何十件ものクレームを受けていたのでは、いやになってしまうでしょう。
 「お客様は神様」との建前をとる日本の企業は、不当なクレームであっても客に反論することはありません。このためコールセンター業務を行っている者は、過度の精神的負担を強いられることになります。
 ところでこのコールセンターについて、個人的な疑問があります。それは①税金による優遇措置をいつまで続けるのか、②コールセンターは本当に地元へ利益をもたらすのか、という点です。
 たしかにコールセンターの進出で、若干の雇用拡大と経済波及効果は生じるでしょう。しかし、そこには様々なデメリットも想定されます。例えば①恒久化する優遇措置とそのための税金の投入、②低賃金労働、③働き甲斐のない仕事とそれによる人心の荒廃(ちょっとオーバーでしょうか)等々。
 経済的理由により進出してきたコールセンターは、メリット(優遇措置や低賃金労働者等)が無くなればすぐにも撤退してしまう可能性があります。地方自治体は本当に、このような危険を冒してコールセンターを誘致する必要があるのか、疑問です。しかし、では「コールセンターに代わる地域振興策を出せ」と言われると困るのですが。
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衆院千葉7区補選は、自民党の派閥対決か?

2006年04月24日 | Weblog
■民主党の新人・太田和美氏が競り勝つ!
 昨23日に投開票が行われた衆議院千葉選挙区補欠選挙で、民主党の新人・太田和美(26歳)が自民党候補ら4新人を破り初当選しました。
 今回の補選は、自民党の松本和巳衆議院議員が公職選挙法違反事件で辞職したことによるもので、当初は民主党が有利と思われていました。しかし、その後、民主党による「偽メール」事件で前原代表らが辞任するなどの不祥事があり、また昨年の総選挙での小泉自民党の圧勝もあって、公明党の支援を得た自民党新人候補(前埼玉県副知事、46歳)の勝利が予想されていました。
 これを変えたのが小沢一郎氏の民主党代表就任。「選挙に強い」と言われる小沢新代表の下、民主党は体制を整え、総力を挙げて選挙戦を闘い、低投票率(49.63%)の中、無党派層を取り込んで勝利を飾りました。
■自民・民主の対決は、自民党派閥対決か?
 かつて民主党を支援していた労働組合の選挙担当をしていた私としては、今回の民主党新人候補の勝利は嬉しい限りです。元の職場の同僚も投票日前日、ビラまきのため動員されたと聞いています。
 しかし、19歳の時から選挙戦の一端を担ってきた私としては、最近の選挙はよく分からず、違和感があります。県議を任期途中で辞職して立候補した26歳の民主党女性新人候補、公募で候補者になった前埼玉県副知事・元官僚の自民党新人候補、なぜこのような顔ぶれになるのか分かりません。また、無党派層の日和見主義、選挙のたびに支持政党が変わる有権者、支持政党を支持しない政党支持者(他党候補に投票する支持者が少なくない)も好きではありません。
 最大の違和感は今回の選挙戦が、自民党同士の闘いと見えてしまうことです。小泉総裁・武部幹事長の自民党、小沢代表・鳩山幹事長の民主党という対決の構図を見ていると、自民・民主の闘いと言うよりは、自民党同士の派閥対決とのイメージが浮かんでしまいます。
 40年近くを選挙に関わってきた私の結論は、「日本国民は、本当に自民党(的なもの)が好き」と言うことです。
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ホームレスのための雑誌『ビッグイシュー』を読もう!

2006年04月21日 | Weblog
■ホームレスが販売する雑誌!
 主要駅頭でさえない中高年のおじさん(失礼)が、本(A4版の薄い雑誌)を抱えて立っていたら、それはホームレス支援のための雑誌『ビッグイシュー』を200円で販売しているホームレスの方です。
 4月15日付け『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版』第48号の特集は、「世界のヤング ライフ クライシス」でした。日本の若者の雇用関連記事を皮切りに、フランス・韓国・アメリカ・イギリス・オランダの事例が紹介されています。厳しいの一言です。
 この『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版』は、知る人ぞ知る「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」雑誌(毎月1日&15日発行)で、販売価格200円のうち110円が雑誌販売者であるホームレスの方の収入になります。
■日本では減少するホームレスだが
 日本のホームレスは経済の回復や行政の施策で減少を続けているようですが、まだまだ大阪や東京などの都会を中心に多くのホームレスの方が存在しています。彼らは公園や川岸などに住み着いていますが、大変なのは寒い地方で生活しているホームレス。
 いつかテレビで見た旭川のホームレスは、厳寒の地で生きていくことの厳しさを伝えていました。また、かつて青森に出張した折りに聞いた話では、青森市内に3名のホームレスがおり、冬はビルの排熱があるところに一晩中佇んでいると言うことでした。北国のホームレスは、生き抜くだけでも大変です。今年のような豪雪の年は、一段と厳しかったことでしょう。
 テレビや新聞で見聞する限り、ホームレスになる人たちの理由は様々です。①借金の保証人になったため、②リストラされたため、③病気のため、など色々ですが、残念なのは離職後(無収入になった)、1年前後でホームレスになる人がいることです。
 日頃から一定程度の生活費を貯金しておき、家族で支え合えば2~3年はなんとか生活していけると思うですが、現実は厳しいようです。
 いま私たちにできることは、『ビッグイシュー』を購入し、彼らの生活を間接的に支えることでしょう。株式投資で稼いだ貴方、たまには『ビッグイシュー』を購入し、ホームレスの人たちを応援してください。
                                   以上

日本刀と投資、株式投資との違いは!

2006年04月20日 | Weblog
■日本刀美術館の観客の多くは外国人!
 退職し、時間の余裕ができると、若い頃に関心があったものに引き付けられます。模型飛行機、能・狂言、岩石・鉱石(石ころ)、西洋美術などなど。
 その一つに日本刀があり、昨19日、日本刀美術館(正式には財団法人日本美術刀剣保存協会刀剣博物館。渋谷区代々木)の「古刀新刀名作展」を見に行ってきました。
 日本刀の世界では古い刀ほど評価されているようで、既に江戸時代に「人と刀は、時代が下がるほど悪くなる」という言葉が流行していたようです。たしかに鎌倉時代の刀は、シロウトの私が見ても美しいものです。今後も日本刀とその文化について勉強していこうと思います。
 それにしても「名作展」を見に来ていた人たちの多くが、外国人であったのには驚きました。外国人の観光コースに入っているのでしょうか。
■日本刀は投資の対象になりえるか!
 一般に日本刀は、①極めて高価である、②銃刀法で保有が厳しく規制されている、と思われているようです。たしかに高価ですが、何百年も生き残ってきた歴史の重みに想いを馳せ、また日本刀製作の大変さを考えれば、安価とも言えます。現在は、歴史的に見ても日本刀価格が低下している時代、とも言われています。なお、日本刀保有の銃刀法規制はほとんどなく、教育委員会(美術品なので)に登録すればよいのです。
 最近、この日本刀を投資の対象とする人がいるようです。その理由は、①売却価格が比較的高い(購入価格の50%前後、絵画は20%位?)、②新規供給量が限られている(法的規制有)、③今後の価格上昇が想定される(バブル経済崩壊後、価格が低下)、等々。
 「武士の魂」と言われた日本刀を投資の対象にするのは不謹慎ですが、だれかが購入し、適切に保管しなければ日本刀を後世に引き継ぐことができません。また、誰かが新刀を購入しなければ、日本刀製作の伝統が絶えてしまうでしょう。日本刀への投資は、日本の伝統文化を後世に伝える、という側面があります。
 「株式投資は企業を育み、日本刀投資は伝統文化を育む」ものなのです。日本刀投資は、刀を楽しみ、伝統文化を学びつつ、長期投資(生きている限り保有する)に徹していきましょう。
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「清貧の心」と株式投資!

2006年04月19日 | Weblog
■中野孝次氏の『清貧の思想』!
 中長期の株式投資で「人と企業を育む投資」を実施し、結果として一定の利益を上げ、自分自身の資産形成ができれば言うことありません。
しかし、お金を稼いでも、その活用がポイントです。お金が全て、お金で人の心も買える、と嘯くような人間にはなりたくないものです。
 ところで日本には「清貧の心」があります。バブル経済崩壊後の1992年秋に出版された中野孝次氏の『清貧の思想』は一大ベストセラーとなり、多くの人々に感動を与えました。
 『清貧の思想』については、文春文庫(485円+税)を読んでいただきたいと思いますが、ここで示された清い生き方は、たしかに日本人の一つの生き方でしょう。お金に執着せず、清く、正しく、美しく生きられれば、それは一つの生き方です。
■現代は、「清貧の心」だけでは辛い
 『清貧の思想』で示された生き方は、一つの生き方。しかし、現代に生きる私たちは、「清貧の心」だけでは辛いものがあります。インターネットで世界と繋がり、様々な情報が飛び交う時代、欲しいものもそこそこあり、見たいこと、やりたいことは色々あります。家族の生活も守っていかなければなりません。凡人には、一定のお金・資産が必要です。
 ところで『清貧の思想』に登場する西行は、若くして出家し、歌人として生きた人。正に「清貧の思想」の実践者の一人です。しかし西行は、実家から常に生活費の仕送りを受けていたと言われ、単なる「清貧の人」ではなかったようです。
 仕送りが期待できない私たち一般庶民は、自分で資産をつくり、自分の人生を切り開いていくしかありません。そのため貯蓄なり、株式投資でこつこつと資産形成を図っていく必要があります。
 大切なことは「清貧の心」を持ちつつ、生活と趣味を全うできるある程度の資産を持つことでしょう。株式投資が単なる金儲けでは、寂しい限りです。
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株式投資による資産形成は、自由・独立のため!

2006年04月18日 | Weblog
                          
■株式投資は、単なる金儲けのためか!
 株式投資は、いまやブーム。多くの人たちが株式市場に参入しています。若い人、働き盛りの人、家庭の主婦、定年を間近に控えた団塊世代等々。
 今日のインターネットによる株取引は、極めて参入が容易です。プロ並みに多くの情報が入手でき、ネット証券の手数料は安く、また株式分割による単位額の低下により、5万円、10万円から取引ができるのです。信用取引も簡単にでき、かつてのように敷居が高かった株取引とは様変わりしています。
 このため多くのシロウト投資家が株式市場に参入し、利益を求めてプロと張り合っています。しかし、私たちのようなシロウト投資家が本当に利益を上げることができるのでしょうか。また、金儲けに走ることが、本当に株式投資の目的でしょうか。株式投資は、単なる金儲けのためでしょうか。
■株式投資は「個人の自由と独立」への道!
 私たちは、「企業と人を育む投資」をモットーに、中長期の投資活動を行っています。しかし、個人の立場で資産形成を目標に株式投資に取り組むことも結構だと思っています。それは必要な資産形成を行い、誰からも束縛されない、自由で独立した個人として生きていくための一つの方法だと思うからです。
 よく「アメリカ人は株式投資に熱心であり、お金に執着した人たち」と言われています。たしかに彼らは貯蓄より株式投資を好み、お金儲けに熱心なようです。しかし、それは単なる金儲けのためでしょうか。
 この点について日経新聞4月3日の「経済教室」で香西秦氏が、戦前に蔵相・首相を勤めた高橋是清の見方を紹介しています。それによれば、「米国人がお金に執着するのは金銭欲というより個人の独立を尊ぶからだ」そうです。お金無くして独立はない、と言うことでしょう。
 私たちも若い内はともかく、定年退職後は自由で独立した生き方をしたいものです。そのためにも貯蓄や株式投資は大切です。ゼロ金利で国民生活を破壊する日本政府・日銀に対抗し、株式投資で資産形成を行いましょう。自分の生活、自由と独立は、自ら確立するしかありません。
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賃上げ率1.65%に上昇(日経新聞)!

2006年04月17日 | Weblog
■5年ぶり5000円台回復!
 本日の日経新聞朝刊は、一面トップで「賃上げ率1.65%に上昇、5年ぶり5000円台回復、自動車・電機けん引」と報じています。
 今年の春季生活闘争(春闘。現在、労働組合は「春闘」と言う言葉使っていませんが)は、企業の業績回復により賃金回復が進んでいます。日経新聞がまとめた賃金動向調査(一次集計、4月4日現在)によると主要208社の賃上げ率1.65%・賃上げ額5019円となっています。
 主要企業の調査ですから、これから賃金交渉が本格化する中小企業・零細企業の賃上げは、この水準には達しないでしょう。しかし、全体として今年の賃金は、久しぶりのUPとなる見通しです。結構なものだと思います。組合OBとしては、最後まで後輩の皆さんに頑張って欲しい、と思います。
■賃上げは消費を回復し、経済を成長させる!
 バブル経済崩壊後の長引いた経済不況の中、日本の企業はコスト削減に狂奔し、労働者の賃金を押さえ込むことに全力を注いできました。政府・日銀もゼロ金利政策で後押しし、その結果、ようやく日本経済は再生への道を歩き始めました。
 たしかに労働者の賃金は、コスト要因。経営者としてはなるべく低く抑えたい、との気持ちは強いのでしょう。しかし、労働者には生活もありますし、また賃上げは個人消費を高め、経済を牽引する原動力と言われています。
 賃上げ→個人消費回復→経済成長→賃上げ・・という、かつての日本経済が描いたより良い経済成長サイクルを回復したいものです。株価も上昇し、勤労者個人の資産増加に貢献するでしょう。
 しかし、勤労者個人も経済の大きな流れの中で浮き沈みしているだけではダメでしょう。自力で泳ぎ抜く能力、泳ぐ方向を見極める能力を高めることが必要です。
以上

リスク資産への投資は、株の現物取引で!

2006年04月14日 | Weblog
■今日、ライブドア上場廃止!
 昨年、日本に風雲を巻き起こしたホリエモンのライブドアが本日、上場廃止となります。株価至上主義、時価総額オタクのホリエモンにとって、上場廃止は辛いものでしょう。
 私はホリエモンの経営手法には批判的であり、ライブドア株で損失を被った人たちにも同情できませんが、未だに保釈も認められず、拘置所生活を続けている彼には同情を禁じ得ないものがあります。
 さて昨年から今年にかけ株式投資を始める人が急増しており、マスコミは「個人マネーがリスク資産に向かい始めた」と報じています。たしかにその通りで、私の周辺でも今年から株を始めた人が何人もいます。
■初心者は株の現物取引で!
 リスク資産投資は色々あります。初めての方は「よく分からない」との理由で投資信託を購入するようですが、私は反対です。投資信託は、①手数料が高い、②取引実態が分からない、③ファンド・マネジャーの能力が不明、などの理由でリスクが高いように思います。
 折角、自分のお金でリスク投資を行うのならば、投資→運用→回収の過程がきちんと理解できる株の現物取引が良いと思います。銘柄が分からないならば、①業績が安定している企業、②そこそこの規模と知名度がある企業、③将来に亘って応援したくなる企業、を選べばよいのです。
 また、個々の企業実態が的確に分からなくても、それなりの企業への中長期投資に徹すれば、利益を上げることは可能です。一時的に株価が下がっても押目買い、ナンピン買いのチャンスと思えば良いのです。
 私たちのような株のシロウトが、株価が高いか安いかを判断することは難しいのですから、「上がったら売り、下がったらナンピン買い」の原則でいけばよいのです。私はこの方法で、これまで利益を上げてきましたから。
                                  以上