小沢民主党代表、混乱の責任をとり辞意表明！

■背景に国民の無責任（合成の誤謬）がある？
　民主党代表の小沢一郎氏が辞意を表明しました。昨日からテレビ、新聞が大きく報じています。既に現役ではない私には関係のないことですが、元労働組合政治担当者しては気になるところです。
　新聞などによれば小沢氏は、福田首相との連立政権問題で生じた「政治的混乱にけじめをつける」ために辞職するもののようです。今朝の日経新聞には、連立政権をめざした三つの理由も挙げられていました。
　その理由を認めるかどうかは人により異なるでしょうが、私はその一つである「政権運営の実績を示すことが民主党政権を実現する近道になる」との主張は一理あると思います。私には日本人は自民党的なものが好きであり、次の総選挙で民主党が勝利することは難しいとの判断があるからです。
　それにしても今回の混乱の背景、遠因には、国民の無責任があると思います。衆議院選挙で自民党を勝利させ、参議院選挙で民主党を勝利させた国民の無責任です。これでは国会が混迷・難航するのは当然であり、小沢氏が当面、連立政権以外に打開策がないと思い込むのも無理がありません。
　しかし、これは一人ひとりの国民が無責任と言っているのではありません。一人ひとりの国民の投票行為が結果として「合成の誤謬」（ミクロの視点で正しいことでも、それが合成されたマクロの世界では、かならずしも同じ理屈が通用しないことを指す経済学の用語）になった、と言っているのです。
　小沢氏は「合成の誤謬」を克服しようとしたが、その行動が唐突であり、説明が足りずに失敗したのでしょう。私たちは、小沢氏の行動が説明不足であり、唐突なのは、新進党解散の時に経験済みです。
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