NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

賀川豊彦資料館と戦没船員資料館に行ってきました!

2008年10月31日 | Weblog
■4年ぶりの出張で大阪・神戸に!
 29~30日のブログを休みましたが、これはボランティア先の出張で大阪に行っていたからです。
 某労働組合本部書記を退職し、ボランティア稼業に入って4年目。初めての出張でしたので絶好のチャンスと思い、会議終了後に神戸を足をのばして賀川豊彦資料館と戦没船員資料館に行ってきました。
 賀川豊彦資料館とはコープ神戸協同学苑の資料館2階にある「賀川豊彦」特別展示室のことで、兵庫県三木市にあります。賀川豊彦はキリスト教伝道者、日本の生協運動の産みの親であり、また労働運動や農民運動、政党運動などに取り組んだ社会運動家として高名な方です。
 戦没船員資料館とは「戦没した船と海員の資料館」のことで、神戸市元町の海員組合神戸支部の一角にあります。ここは1941~1945年の太平洋戦争で失われた戦没船7240隻(一般汽船3575隻、機帆船2070隻、漁船1595隻)、戦没海員6万601人の悲惨な事実を記録し公開している資料館で、「平和について考える」ことを目的としています。
 それぞれの資料館はHPで紹介を行っていますので、関心のある方は覗いてみていただきたいと思います。それにしても4年ぶりの出張、それなりに楽しんできました。
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日経平均が最安値7162円、NPOへの寄付に悪影響!

2008年10月28日 | Weblog
■企業の皆さん、配当金を下げないでください!
 最近の株価暴落には驚くより呆れてしまい、苦笑いしかでません。昨日はバブル崩壊後の最安値7162円を記録しましたから、凄まじい限りです。この影響は様々な分野に及ぶでしょう。
 昨日朝のNHKテレビは株価暴落で企業年金に悪影響が出ており、運用責任者が苦悩していると報じていました。たしかに担当者は大変でしょうし、将来の企業年金受給者も心配しているところでしょう。
 しかし、影響は企業年金だけではありません。金融危機による実態経済の痛み、企業業績の悪化が株式配当の低下をもたらし、NPOなどに深刻な影響が出ています。また、企業倒産による支援打ち切りも出ています。
 私の場合、非営利投資NPIで株式配当金からあしなが育英会やホームレス支援等のNPO・各種団体へ寄付を行っていますが、来春に企業の配当金が下がるとこの寄付への影響がでそうです。
 非営利投資NPIは株式の長期保有が原則ですから、一時的な株価下げや含み損の拡大には痩せ我慢で頑張りますが、NPOなどへの寄付が減少するのは辛いところです。企業の皆さん、配当金の引き下げを可能な限り抑えてください。
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日本版サブプライムローン問題が深刻化!

2008年10月27日 | Weblog
■家を失ってもローンが残る日本のシステム!
 米国では住宅ローンを返済できず、家を失う人が続出しています。いわゆるサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題です。しかし、日本でも住宅ローン問題が深刻化しています。日本版サブプライムローン問題で最近、マスコミが大きく取り上げています。
 これは「景気浮揚のために1998年、小渕内閣が導入した住宅金融公庫の住宅ローン」で、ゆとりローンと呼ばれました。①年収条件の緩和、②頭金ゼロでもOK、③最初の10年を低い金利で貸し出す、などにより本来、住宅ローン借りることの難しかった人たちまでがローンを組んで家を建てることができました。
 しかし、経済停滞で年収が下がったり、ボーナスが削られ、ローン返済に行き詰まる人が続出しました。また、問題は、ローン借り入れから10年経過すると金利が2倍にハネ上がるため、返済額がUPすることです。今年はゆとりローン導入から10年で、返済額が急上昇します。このためローン返済で破綻する人が急増すると予想され、米国のサブプライムローン問題を笑っているどころではありません。
 日本版サブプライムローンは、さらに別の問題を抱えています。家を失ってもローンが残る、ということです。米国は住宅さえ手放せばローン地獄から解放されますが、日本ではローンは自己責任であり、家を失ってもローンは残り、完済まで責任を追及され続けることです。サブプライムローン問題は、日本の方がより深刻なのです。
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円高を楽しみ、豊かな生活を!

2008年10月24日 | Weblog
■円急伸し対ドルで96円台、対ユーロで123円台!
 昨日の日経平均は一時、650円超の値下げで8000円割寸前まで行きました。今年の最安値ですが、連日の大幅値下げですからいまさら驚くことはありません。しかし、気になるのは円高です。
 円が急伸し、対ドルで96円台になり、対ユーロでは123円台になりました。これでは電機や自動車などの輸出メーカーは収益が圧迫され、大変です。例えばソニーは2009年3月期の連結営業利益を58%下方修正し、また想定為替レートを変更しています。トヨタや日産等の自動車各社もまた、円高と輸出数量減で青息吐息です。
 円高により日本に来る観光客も減少するでしょう。日本政府は外国人観光客1000万人誘致を目標に掲げ、観光立国を謳っていますが難しいようです。
 しかし、円が上がることには大きなメリットもあります。輸入企業は価格値下がりで潤いますし、電気やガス料金、輸入食糧品の値下がりで、一般庶民も楽になるでしょう。また、外国旅行も楽になります。
 話しを単純に整理すれば円高は、収入面で厳しく、支出面でやさしい、と云うところでしょうか。収入が不安定で預貯金も少ない現役世代にきついでしょうが、収入が確定し預貯金もそこそこある年金生活者の生活は楽になると思います(長期的には不明ですが)。彼らは円高により豊かな生活を楽しむことができるのです。
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金融危機の4悪人!

2008年10月23日 | Weblog
■株式市場にもプロ野球クライマックスシリーズにも呆れるばから!
 昨22日の日経平均は631円下げと、またまた凄まじい値下がりで、金融危機は正に盛りです。しかし、最近は値下がり額の大きさにマヒして、600円台の値下がりでも驚かなくなりましたが、これはこれで怖いことです。
 世界経済を脅かしている金融危機、一体その原因は何なのでしょうか。マスコミ報道を見ている限り金融危機の4悪人は、①サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)、②レバレッジ(てこの作用)、③証券化商品、④格付け会社のようです。
 もともと貸してはいけない人たちに無理に貸し込むサブプライムローン、何十倍、何百倍もの資金運用を可能にするレバレッジ、リスク分散と称してリスクを世界中に拡散した証券化商品、そしてお金をもらって怪しげな格付けを行ってきた格付け会社、何れも冷静に考えれば危ない、ヘンなものばかりです。なぜ人は冷静に判断できないのでしょうか。
 ところでプロ野球のクライマックスシリーズCS、これもヘンです。頑張ってリーグ優勝しても、CSで敗れれば日本シリーズに出場できないのですから(昨年の巨人)。これではクライマックス(最高のヤマ場、緊張や興奮が最も高まった状態)どころか、白けるばかりです。本当に株式市場にもプロ野球CSにも呆れます。
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日本の教育費の異常な高さ!

2008年10月22日 | Weblog
■世帯年収の56%(年収200万円以上~400万円未満)!
 日本の教育費が世界的に異常な高額であることは今までも指摘されてきたことですが、その実態がマスコミで報じられています。
 日本政策金融公庫が同公庫の教育ローンを利用した世帯を対象にした教育費の実態調査結果をまとめたもので、マスコミ各紙で報じられています。私が読んだのは18日の日経新聞夕刊で、「教育費 高校ー大学で1023万円(一人平均) 年収の56%の世帯も」との見出しで解説記事が掲載されていました。
 調査は日本政策金融公庫が200万円以内で教育資金を貸し付ける「国の教育ローン」の利用世帯を調査し2753件の回答を得たもので、記事によれば「高校入学から大学卒業までにかかる教育費は子供一人当たりの平均で1023万円」とされ、これは「世帯年収に占める教育費の割合は平均で34%」になり、驚くほどに高額、高割合です。
 詳細は略しますが年収に占める教育費の割合は、年収200万円以上~400万円未満の世帯では56%に達している、と解説されています。この年収世帯は賃貸住宅に住んでいる人も多いでしょうから、生活の厳しさは大変なものです。教育費の負担は年収が低いほど重くなる傾向があり、年収200万円以下の母子世帯の厳しさはさらに凄まじいでしょう。
 日本の教育費の異常な高さは、長年の自民党政治がもたらしたもの。しかし、この政党を一貫して支持してきた人たちが日本では多数派なのですから、困ったものです。
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マイカーが一年点検、給油は年1回!

2008年10月21日 | Weblog
■自動車の走行距離に対応した点検、車検の制度を!
 昨20日、マイカーの一年点検を受けました。朝、業者が車を受け取りにきて、夕方に納車されました。私のマイカーは、昨年10月に某社の軽自動車を新車購入したもので、この一年の走行距離は約370㎞、給油は1回だけでした。
 自動車や機械は作られた時が最高の状態で、手を加えないのがベストと思っていますので、走行距離が少ない自動車はなるべく点検を受けない、と言うのが私の方針。しかし、今回はリコール(CVTのオイルクーラーホースの交換)があり、その連絡をしたところ一年定期点検を勧められました。
 一年に1万㎞も2万㎞も走る自動車と僅か数百㎞の自動車が同じ検査とは、納得がいかない面もありますが、定期点検、車検は法律で決まっていることですからやむを得ません。しかし、工夫が欲しいところです。
 かつて知人に「自動車保険は走行距離に応じて決めるべきだ」と話したら、「個別の事情を考慮していたら保険制度は成り立たない」と諭されたことがありましたが、現在では走行距離に応じた自動車保険が登場しています。
 車を利用するのは月に1~2回、走行距離は短い、しかし買い物や親の介護、その他の理由により今後も自動車を持ち続けたい、と言う人は多いようです。自動車の点検、車検の制度は、自動車の走行距離に対応したものにして欲しいものです。
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反貧困ネットワークが集会、19日・明治公園!

2008年10月20日 | Weblog
■17日~19日は国連「貧困撲滅のための国際デー」!
 昨19日(日)午後、東京・明治公園で市民団体「反貧困ネットワーク」(代表:宇都宮健児弁護士」が「反貧困 世直しイッキ大集会ー垣根を越えてつながろう」を開きました。これは国連の「貧困撲滅のための国際デー」にあわせたものです。
 反貧困ネットワークは市民団体や労働組合らが結成した組織で、代表者はテレビでお馴染みの宇都宮健児弁護士。作家の雨宮処凛さんや前連合会長の笹森清(労働者福祉中央協議会会長)氏らが賛同者に加わっています。
 集会は「貧困問題解決に向けて、みんなの思いを自由に表現しよう!」と12の分科会を開催。また、デモ行進も行いました。今朝の朝日新聞が大きく報じています(日経新聞は小さな記事でした)。詳細は新聞記事を読むか、「反貧困ネットワーク」のHPを覗いて見てください。
 働いても働いても貧困から抜け出せないワーキング・プアは、今日の世界と日本の大きな問題です。このような集会が盛り上がり、貧困撲滅に向かえばよいのですが。
 私は年金生活者でいくつものNPOの会員になっていたり、某団体で週3~4回のボランティアに取り組んでいますので、反貧困ネットワークへのカンパ等の協力はできません。しかし、ノーワーキング・プアの一人として精神的な応援はしていきたいと思います。
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東京市場の日経平均、1089円の急落!

2008年10月17日 | Weblog
■長期投資の澤上篤人氏も大変でしょう!
 上がったり、下がったり毎日忙しい株価の動きですが、下がり方は凄まじい限りです。昨16日の日経平均は1089円の急落で、あのスターリン暴落を上回り、1987年のブラックマンデーに次ぐ下落率を記録しました。
 これ程の下落が続けば長期投資で有名な澤上篤人氏も大変だろうと思い、さわかみ投信株式会社のHPを覗いてみました。やや古くなりますが9月19日付けの「長期投資家の皆様へ」というお知らせが掲載されていました。
 関心のある方は覗いてみて欲しいと思いますが、HPには「私たちが世に訴えたいことは、ここでジタバタしたり右往左往するのではなく、しっかり将来を見すえ大地を踏みしめた行動をしていこうということです。まさに、真の長期投資家がもつ本物の強さを世に示す時ではないでしょうか」と記述されていました。
 そして「投資とは将来の納得に対して、現在の不納得で行動するものである」という原則にのっとり、真の長期投資家が敢然と逆境に立ち向う姿を見ていてください。こういう時ほど、『さわかみファンド』の本領発揮で、長期投資家の皆様と断固たる前進あるのみです」と結んでいます。
 どうやら澤上篤人氏は元気なようです。しかし、さらに買い向かうだけの資金が集まっているのでしょうか。現時点で記述する次の「長期投資家の皆様へ」は、どのような内容になるのでしょうか、少し気になるところです。
 それにしても今回の金融危機の原因は、アメリカの怪しげな証券化商品、格付け会社の好い加減さにあります。金の亡者に日本も世界も振り回されています。
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