NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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企業・組織の無責任、昭和陸軍の無責任!

2006年08月11日 | Weblog
■無責任が蔓延する日本社会!
 夏休みだというのに全国でプールの使用中止が相次いでいます。埼玉県ふじみ野市のプール事故のせいです。プール管理の契約業者は、市との契約に反し、下請け業者に丸投げしていただけではなく、監視員などの要員配置も手抜きし、事故の当日は24名のところ15名しか配置していなかったようです。
 パロマ工業社員の不正改造も相次ぎ、どこかの役所では裏金づくりに奔走しすぎて、貯まったお金の処分に困った職員が現金を焼却処分した、という報道まであります。
 日本人は、なぜここまでの手抜き、不正を行うのでしょう。それぞれがプロとしての誇りと責任はないのでしょうか。
もっとも日本人の無責任は、今に始まった訳ではないようですし、特に組織(企業、役所など)の一員として行動する日本人は、無責任になりやすいようです。
■保阪正康氏の『昭和陸軍の研究』を読む!
 8月6日のヒロシマ忌、9日のナガサキ忌、15日の敗戦記念日が続きますので、どうしても「先の大戦」のことを考えざるをえません。
 昨日から保阪正康氏の『昭和陸軍の研究』を読み始めています。「まえがき」で保阪氏は、二つの点を意識していると述べ、「一つは、戦備の消耗品と化した兵士(国民)の存在、もう一つは、昭和陸軍の誤謬の責任は誰がとったのか」という問題意識を提示しています。
 これから読む本ですので結論を先取りすることはしませんが、『昭和陸軍の研究』を読むことで「組織と個人の責任」の問題点、本質が見えてくるように思います。
 それにしても組織の一員としての日本人は、何故、無責任に堕するのでしょうか。個人の自立と責任感を形成するなにか、例えば宗教、哲学、倫理などが欠如しているからでしょうか。しっかりと考えてみたいと思いますが、暑い夏がよけい暑くなりそうです。
                                以上