NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

非営利投資NPIを実践し、NPO(非営利組織)をささやかに支援するブログです!

本日、友愛会結成(1912年)から94年!

2006年08月01日 | Weblog
■なぜ労働組合のことに言及するのか!
 このブログは非営利投資NPIや品川投資倶楽部に関連するもの、なぜ労働組合のことを記述するのか、と思う人もいるかもしれません。
 しかし、中長期投資のポイントは、企業が持続的に成長することであり、これは優れた企業経営によってもたらされます。そして優れた企業経営は、安定した労使関係により支えられます。このため労働組合や労働者のことは、個人投資家にとって大きな関心事なのです。
 従業員・組合員の声を代表する民主的な労働組合と、前向きに生きるエンプロイアビリティ(雇用される能力)の高い労働者の存在は、企業経営の要なのです。
■大正元年、キリスト教会で友愛会誕生!
 さて本1日は、日本の労働運動の源流といわれる友愛会が、大正元(1912)年8月1日、東京・芝のユニテリアン教会・唯一館(現友愛会館)で結成されてから94年目。これを記念し、また友愛会創立を顕彰するため「友愛会創立を記念する会」が本日午後、友愛会館で開かれます。
 友愛会を創立したのは青年クリスチャンの鈴木文治で、彼はキリスト教人道主義に基づく中央労働団体として友愛会を結成しました。友愛会はその綱領で、①相互扶助・共済活動、②労働者の人間的成長と職業能力の向上、③労働者の地位の向上、を定めています。
 友愛会は、当時の労働者に強く支持され、急速に組織を拡大していきました。この点について、例えばNHK高校講座「日本史」の教科書(2006年版)は、友愛会が掲げた「労働者の人格承認の要求」に言及し、その意義を高く評価しています。
労働組合は単なる賃上げ団体ではありません。「労働者の人間的成長と職業能力の向上」をめざす組織であり、企業と産業の発展に欠くことのできないものなのです。
以上