北カリフォルニアのお父さん

家族5人 - 北カリフォルニアに暮らす。

次男 - 2018 ハイライト

2019年01月26日 | 家族
次男です。

一昨年までは背が伸び続け、体格はひょろっとしたかんじでしたが、ずい分と
がっちりしてきました。

まず3月、11年間毎週土曜日に通った日本語補習校を無事に卒業しました。これ
につきましては、書きたいことが多く、ここの部分だけ長くなってしまいますので、
家族5人全員のハイライトが終わった後、改めてまとめようと思います。

さて、次男、現地校では、そこそこの成績を維持して頑張っています。そろそろ
将来の計画も固まってきており、ゆくゆくは、小さい頃から考えていた医療に携わり
たいそうです。アメリカは、日本とシステムが異なり、医学部にあたるのは、大学院
レベルのいわゆる Medical School となります。将来、医師を目指す大学生は、
大学で生物学、化学、物理学等の必須科目をとり、MCAT と呼ばれる統一テストを
受けます。小論文や面接もありますが、大学の成績、MCAT の点数が選考において
大きなウェイトを占めるようです。大学が4年、そして Medical School も4年で
通算8年。気の遠くなりそうな話です。

次男は、2年ほど前から週一回、近くの総合病院でボランティアとして雑用の
お手伝いをしていましたが、これも将来、医療方面に進む際、志望校の願書に
書き添えるためでした。次男から聞く仕事の内容からして本当に時間を犠牲に
する価値があるのかなと思っていた春、転機がおとずれました。家内の数年来の
知り合いの方のご主人が、某大学付属病院内にある研究室の責任者であることを
思い出しました。ダメ元で夏に雑用でも何かお手伝いが出来ないかと、家内を
通して問い合わせてみたところ、少し時間がかかりましたが、簡単な面接があり、
その後、OK をいただきました。世間で言う夏のインターンです。ラッキーでした。
健康診断と簡単な研修を受け、高校は夏休みに入りました。次男 のCaltrainを
使った週5日、1ヶ月半の「通勤」が始まりました。

研究室で次男の周りにいたのは、職員、大学院生と数人の大学生、そして、もう
一人高校生がいたそうです。開かれた有り難い環境だと思います。たった1ヶ月
半でしたが、いろいろなことで助手をさせてもらい、次男が大きな刺激を受けた
ことは言うまでもありません。最後の締めくくりは、周りの大学院生同様、研究室
にいる全員の前でプレゼンテーションだったそうです。次男にとっては、一生の
思い出に残る夏となりました。その後、総合病院の週一回のボランティアの方は
区切りをつけました。

勉強を頑張る一方、サッカーにかける情熱は全く衰えていません。昨年の春は
U-17 と U-19 の掛け持ちでクラブサッカーのシーズンを消化しました。そして
夏休みは、三男と共に南カリフォルニアの某大学主催の3泊4日のサッカー
キャンプに参加しました。実は、この大学の Medical School は全米でも上位に
ランクされています。医療系進学のための必須科目のプログラム、いわゆる Pre
Med もしっかりしており、次男は志望校の一つに挙げていました。また、一昨年の
暮れと昨年1月に二つの異なる大学でサッカーの1日キャンプにも参加しましたが、
主催学校は、どちらもスポーツが強いだけではなく、Medical Schoolは、全米で
上位にリストアップされている大学でした。昨年の夏のキャンプもそうなのですが、
志望校としてのキャンパスの視察も兼ねていました。

サッカーキャンプの方は、参加者は14歳から19歳で総勢90名。その殆どが高校の
SeniorとJuniorでした。彼らの目的は、はっきり言いまして、コーチの目にとまり
推薦入学を勝ち取るためです。よって、カリフォルニア州だけではなく他州からも、
そこそこのレベルの高校生が集まっていました。キャンプ期間中のコーチ陣の
次男に対する評価は悪くなかったようです。但し、例年、全米、国外からも選手を
受け入れており、推薦は、超難関となります。次男は、ここ数ヶ月、主だった大学の
コーチにメールでコンタクトを取ったり、自分のプレーのビデオを送ったりといろいろ
動いているようです。また、様々な大学の Pre Med プログラム、全米の Medical
School のランキング、それぞれの入学難易度、大学サッカーリーグの順位や選手の
出身クラブ等、本人なりに多方面のリサーチをしています。最近では、MCAT の
準備を含めた学業と大好きなサッカーを大学で両立出来るものかと少し思案して
いるようです。

11月に志望校数校に願書を提出しました。入試はありません。高校での各教科の
成績を数値化し、そこから出した全教科の平均値いわゆるGPA、統一テストの SAT、
そして小論文で選考が進められます。GPAは、ずっと良い数字を保ち、SAT の最終
スコアも悪くありませんでした。願書と小論文には、日本語補習校を11年通って卒業
したこと、ずっとサッカーとバイオリンに携わっていること、昨年の夏のインターン
についても触れたそうです。大学から通知が来るのは3月から4月となり、暫くは
落ち着かない状態が続きます。

バイオリンは、個人レッスン、高校オーケストラ、青少年オーケストラの3本立ての
状態が続いています。高校のオーケストラは、昨年よりコンサートマスターを仰せ
つかっていますが、青少年オーケストラの方は、昨年になってようやく第一バイオリン
に選ばれました。かなりレベルが高く、上にはまだまだ沢山のバイオリン奏者が
しのぎを削っています。5歳の時から個人レッスンを受けている先生主催の年一回の
リサイタルは、昨年の11月が次男にとっては最後となりました。レッスン自体は、この
5月の高校卒業まで続きますが、今年の11月のリサイタルで次男を見ることはなく、
少し寂しくはあります。


それでは、写真です。





日本語補習校卒業。11年間の長い学校生活が終わりました。




兄弟3人の中では、一番真面目に日本語補習校に取り組んできました。今でも自分の勉強
机には辞書を置き、努めて漢字と接するようにしています。




6月の日本語補習校中高部の球技大会。毎年、卒業生が審判のボランティアとして戻って
きます。次男も仲の良かった友人達とお手伝い。ちょっとした同窓会で先生方とも歓談し、
楽しいひと時を過ごしました。




6月に参加したサッカーキャンプを主催した大学のキャンパス。広大な敷地の中のごく
一部です。芝生のスペースの両側にドミトリーが並び、奥にあるのは大きなカフェテリア
です。次男、三男、たった4日間でしたが、「大学生風」の生活を満喫してきました。
夕食の後は、夜のセッションがありましたが、2人からのそれぞれの告げ口では、次男、
三男、気にすることなくガツガツ食べたそうです。




大学のドミトリー。必要な手続きを済ませ、カードキーを受け取り、部屋に入ったところ
です。息子達2人と一緒に参加した次男のチームメートが4日間お世話になった3人部屋。
隅々までくまなくチェックです。私は、キャンプ期間中、近くのホテルに宿を取って大学
まで通いました。




三男、そして一緒にキャンプに参加した次男のチームメート。2日目と3日目の夜のセッ
ションの最後は、選抜選手だけによる「All Star Game」でした。2日目にチームメートが
選ばれ、3日目は次男にお声がかかりました。三男は二日とも、退屈もせず熱心に観戦して
いました。次男は、このチームメートとは8年ほどでしょうか、ずっと同じクラブ、そして
チームも殆ど一緒でした。身長は三男より少し低いくらいですが、ここ2年ほどで、技術、
スピード、フィジカル面でもメキメキと頭角をあらわし、今では次男のチームにとっては
なくてはならない存在です。




帰りの飛行機。説明はいりません。




クラブサッカー。U-19 のトーナメントでスコアしました。チームは、決勝戦まで残りました
が、最後は全米でもかなり上位にランクされている手ごわいチーム相手に力尽きました。




U-17 のリーグ戦です。ポジションは昔からセンターミッド一筋です。フィジカル面の強化
は、ずっと次男の課題でしたが、腹筋、腕立て伏せ、懸垂、ダンベル等でこつこつ鍛え、
この頃には、少しずつ成果があらわれてきていました。




32番、球際も目に見えて強くなりました。




秋のシーズンが始まる前に、ドイツからアメリカを訪れていたクラブチームとの親善試合
がありました。クラブがちょっとした宣伝をしたところ、クラブ外から結構、中高生と
その父兄が観戦に集まりました。次男達は、いつもとは違う雰囲気に、少し緊張したよう
ですが、フェアープレーの内容の良い試合でした。




昨年も社会人リーグの試合に参加させていただきましたが、忙しく一試合のみでした。
チームのメンバーは、社会人と大学生で、年齢に関係なく、皆さんとんでもなくハイ
レベルです。




シーズンオフは、三男と自主トレ。自分達で練習メニューを組み、2時間ほどまじめに
練習します。




夏にインターンでお世話になった研究室があるビル。1ヶ月半、週5日、毎日通いました。




高校オーケストラ。コンサートマスターで定着です。4年前、中学校オーケストラ最後
の春のコンサートで、Ms. M のご厚意により、次男の親友のピアノ伴奏で「ハウルの動く
城」のテーマをソロで弾きました。先日聞いたところによりますと、この春の高校最後の
コンサートで同じ曲をカルテットで演奏する話が出ているようです。もう一度聴いてみたく、
少し楽しみです。




次男はこれが最後のバイオリン・リサイタルとなりました。先生は今までに何十人もの
卒業生を出してきましたが、次男との付き合いは長く、演奏中は感慨深そうでした。



以上、次男でした。次回の更新は三男のハイライトとなります。