北カリフォルニアのお父さん

家族5人 - 北カリフォルニアに暮らす。

長男 高校卒業

2016年07月24日 | 現地校
記事一覧を見てタメ息。毎度のことではありますが、今回は3ヶ月のご無沙汰。

過去の記事を自分で読み返しますと、ログとしての機能をはたし、この2年間の
主だった出来事がサーっと確認出来ます。もっと頻度を増やしてまめに書き綴って
いこうとはいつも思います。残念ながら思うだけに止まります。

息子達の現地校、日本語補習校は既に夏休み、サッカーの春のシーズンも終わり、
この3ヶ月間いろいろありました。学校、サッカーが始まってしまう前に主だった
ものをひろっていきます。

今回は、長男の高校卒業について。

長男が5月に高校を卒業しました。この高校、アジア系アメリカ人が多いことも
あり、学力レベルは高くいわゆる進学校です。ぐーたらな長男は、最初のFreshman
の一年間は苦労しましたが、何とかついていき、めでたく卒業となりました。

アメリカの高校が4年制であることは以前に何回か触れました。4年間、学業以外
では、それぞれのシーズンに合わせ、サッカー部と陸上部に在籍。その一方、年間を
通じオーケストラではバイオリン担当。学校嫌いではありましたが、本人なりに高校
生活をエンジョイしたのではないでしょうか。

高校でのサッカー最終試合については、既に投稿しました。さて、陸上部ですが、
卒業式の一週間前、同じ地区内にある高校を相手に学校対抗の陸上競技大会が行われ
ました。大きな地区トーナメントと異なり、そこそこの記録を持つ選手であれば、
どこかの競技で入賞といったローカルイベントです。最後の対抗戦は、ホストとして
対戦校を迎えました。長男は、400mリレー、走り幅跳び、棒高跳びの3種目に出場。
全て入賞し、帰りはメダルを首から3つぶら下げての帰宅でした。

この対抗戦で印象に残っているのは、競技開始前に Freshman から Junior3学年
の陸上部員がトラックのメインストレッチで2列に並んでつくった「花道」です。
コーチがSenior選手の名前を一人ずつマイクで呼び、呼ばれたSeniorの選手が
下級生に拍手で迎えられ列の中を駆け抜けるといったささやかなセレモニーです。
誰もがニコニコ。微笑ましいひと時でした。

次にシーズンに関係なく4年間続けたオーケストラ。長年ずっと団員をひっぱって
きた総責任者の先生「Mr.M」が、長男達の卒業に合わせて引退されました。いくつ
ものコンペで優勝、入賞を繰り返し、学校の歴史の中でも貢献者の一人です。2年前、
長男のバイオリンが盗難にあった時もいろいろお世話にもなっています。卒業の
数週間前の最後のコンサート。長男は次男と共にファーストバイオリンで隣同士で
着席。最後ということで気合の入った準備もあり、今までのコンサートの中では
一番聴きごたえがあったように思います。毎日の放課後の練習、数々のコンサート、
Disney Land への演奏遠征、大勢のオーケストラ仲間と良い思い出を沢山つくり
ました。

卒業の少し前、長男は「プロム」も経験し高校生活に花を添えました。生まれて
初めてのタキシードはレンタル。ペアを組んだクラスメートのかわいらしいお嬢さん
とは、お揃えにするドレスとネクタイの色について、あーでもないこーでもないと
かなりの時間をかけたようです。当日は大勢の友人達と大いに盛り上がったとのこと。
アメリカではお馴染みの光景です。

さて、卒業式。卒業生全員が一人一人名前を呼ばれ壇上に上がって卒業証書を受け
取って校長先生と握手。これは中学の時と変わりません。違うところは、ガウンに
帽子が加わります。そして全員が証書を受け取り終えますと校長先生からの指示で
帽子についている「タッセル」を右から左に動かします。直ぐに校長先生から卒業
の宣言。その瞬間、全員が帽子を高く放り投げます。これも高校、大学の卒業式では
お決まりの光景です。

卒業式の後は、家族でお祝いとなりますが、この年齢の連中が家でじっとするはずは
なく、日が暮れてから、最寄のビーチで200人以上が再集合しボンファイヤーだった
そうです。長男が GoPro で撮影したビデオを見せてもらいましたが、まるで高校
ドラマの一シーンのようでした。とっぷり暮れた海辺でマシュマロ、ソーダを片手に
大勢で焚き火をかこみ、人気者の男子生徒がウクレレを弾き、皆が合唱。カッコ
良すぎです。残念ながらビデオ入手は出来ませんでした。

不安と共に高校に入学したのが昨日のようですが、体も態度も大きくなり9月から
いよいよ大学生です。



陸上部のテント。どこの高校も通常、スクールカラーにあわせたものを持っています。


花道。長男が駆け抜けます。


400mリレー。長男は3番手でした。アンカーは、大きな大会の100m、200mでも入賞
するような選手。とんでもなく速かったです。


得意の走り幅跳び。


以前、ブログで、トランポリンの施設で行った三男の誕生日会について行き、主賓をさし
おいて長男が一番エンジョイしたといった内容を書きました。バク転、バク宙をマスター
する長男にとって棒高跳びは、水を得た魚でした。


長男の横は彼女ではありません。チームメートです。


高校生活最後のオーケストラ・コンサート。Senior は全員首にレイをかけてもらい
コンサートの最後には、一人一人名前を呼ばれ、下級生、観客からの拍手。


指揮者でもあるMr.M。ご本人もこの高校とはお別れ。お世話になりました。


長男と次男。


そして卒業式。通常、屋外で行われます。前日まで肌寒かったのですが、ポカポカ陽気に
恵まれました。


スクールカラーの赤いガウンと帽子に身を包んだ長男。入場した際、観客席から撮影。
卒業生は、首からレイをかけたり、帽子の上にメッセージ、模様を貼り付けたり、日本の
卒業式とは根本的に雰囲気が異なります。


高校での演奏は、上述のコンサートが最後と思いましたが、卒業式の中でもオーケストラ
の短いパフォーマンスがありました。卒業生はもちろん、ガウンと帽子で参加。本当に
最後となりましたが、長男は次男の横で演奏です。


卒業証書を受け取り、校長先生の指示がありました。卒業生全員、タッセルの位置を変え
ます。


4年間の全てが集約される一瞬です。


卒業式終了後。卒業生、家族、先生方、在校生、握手、ハッグ、笑い声、記念撮影、花束。


長男の高校生活終了。

やれやれ。