更新です。
昨年のイベントに関する更新は、12月末までに全て終わらせるはずでしたが、
間に合いませんでした。引き続き昨年の前半にさかのぼり、今回は次男の
現地校卒業について。(卒業式だけではなく、高校生活4年間にあった現地
校内外での活動についても触れていきます。)
次男が昨年の5月に現地校の高校を卒業しました。長男が2016年春に卒業し、
現在は三男が Sophomore (2年生)として通う高校です。昨年2月の「三男 -
2018 ハイライト」の通り、我が家の息子達は、公立中学卒業後、私達が住む
市の高校に自動的に入学の予定でしたが、長男が、隣の市の高校への越境
入学の抽選に当選し、下に続く次男、三男も同校への入学が認められました。
息子達の仲の良かった中学校の友人全てが、もともと息子達が入学予定で
あった高校に進学。日本の中学生にとっては何でもないことですが、息子達
の場合、仲間から一人だけ離れて他校へ進学することはかなり抵抗があった
ようです。越境が受け入れられた高校は進学校としては評判も良く、取り
あえず長い目で見て、息子達三人それぞれ納得して入学となりました。
その後、三男は少し時間がかかりましたが、息子達は、クラスの内外で少し
ずつ友達の輪を広げていきました。(アメリカの高校は日本とは異なり、
クラス単位で全員が一緒に同じ教室で授業をとって年度を過ごすといった
ことはなく、生徒達は授業ごとに教室を移動し、同じ学年でも生徒間で時間
割は異なります。友達を作りにくい環境かもしれません。)その中でも
次男は友人に恵まれていました。たまたま複数のクラスが一緒で仲が良く
なったグループは、高校オーケストラだけではなく、次男が所属する学外の
青少年オーケストラのメンバーでもありました。また、後に成績が学年
トップに名前を連ねる常連ともなり、それから卒業までずっと彼らから良い
刺激を受け続けました。
バイオリンとオーケストラにつきましては、本ブログで過去何度か触れてき
ました。長男、次男共にバイオリンはプライベートレッスンから始まり、
高校卒業まで13年間。長かったような短かったような。最後までやり遂げる
ことが出来て良かったと思います。高校オーケストラは、長男在学中のバイ
オリン奏者は凄腕メンバーが揃い、長男は、Senior (4年生) になってもコン
サートマスターになることはありませんでした。一方、次男は最終学年に
なって順番がまわってきました。ラッキーでした。但し、その次男も学外の
青少年オーケストラでは、ファーストバイオリンではありましたが、コン
サートの席は前から2~3列目がやっとでした。
高校では、たった一年間だけですが、長男が Senior 、次男が Freshman (1年
生) の年に同じオーケストラで兄弟が席を並べて演奏しました。親としては
嬉しく、年数回の高校のコンサートは観客席から楽しませていただきました。
その年、息子二人の面倒をみていただいた音楽担当の先生、Mr.M は、長男の
学年の卒業に合わせて定年退職され、翌年度から新しく担当となったのは、
Mr. G。前任の Mr. M はかなり固い感じの先生。一方 Mr. G は世代も若く、
すんなりと生徒達の間に溶け込んだようです。前述の通り、次男は仲の良い
友人に囲まれ、Mr. G の指導の下、残りの3年間、高校オーケストラを楽しみ
ました。
高校のスポーツはと言いますと、長男の場合は、シーズンが重ならない冬の
サッカーと春の陸上競技に携わりましたが、次男はサッカーのみ。冬の高校
サッカーシーズンの前後は、クラブサッカーべったりで、季節をずらしても
高校で他のスポーツに時間を費やす余裕はありませんでした。バイオリン
同様、一年間だけ長男、次男、高校で揃ってサッカーをするチャンスはあり
ました。残念ながら、次男が Freshman の年は、クラブサッカーは US Soccer
Development Academy リーグに属しており、高校サッカーへの参加が認め
られず、兄と一緒にプレーすることは、かないませんでした。
そして翌年、Sophomore になった次男は、Academy リーグを終え、冬は
高校サッカーの Varsity(上級生チーム)に合流。昨年の三男同様、上級生に
交じって初めての高校サッカーを楽しみました。毎日学校で顔をあわす仲間と
一緒に練習し、ホームゲームでは、友人達も応援にかけつけてくれ、クラブ
サッカーにはない良さがあるそうです。オーケストラ同様、いい思い出を作り
ました。
さて、卒業式です。5月末の金曜日の午後に行われました。会場は屋外の競技場
となりますので、風が強すぎたり、肌寒かったりするのではと、当日の天気が
心配されましたが、幸い初夏を思わすような卒業式日和となりました。
卒業式の進行は、毎年変わりません。最初に卒業生が競技場ゲートから入場し、
着席後に高校オーケストラの演奏、そして校長先生から始まり、引退する先生
やら生徒会代表、成績優秀者代表のスピーチ、その後、卒業証書授与へと進み
ます。二百人前後の卒業生が延々と名前を呼ばれて檀上に上がり卒業証書を
受け取るわけですが、自分達の子供は勿論、その友人であったり、知り合いの
子供であったりと、参列した父兄、家族、友人、下級生たちは、証書授与が完了
するまで視線はずっとステージにくぎ付けです。卒業生は檀上に上がる前に
名前を呼ばれ、会場からは、拍手、歓声。その大きさが卒業生の4年間の高校
生活がどうであったかを表します。次男がステージに上がった時は、多くの友人
から掛け声、拍手がありましたが、何人かいる「スター」生徒はその比では
ありませんでした。後から次男から聞いた話では、彼らは皆、勉強が出来る
うえに、スポーツで実績を残し、尚且つ、生徒会やら音楽等でも活発に活動し、
仲間をひっぱり性格が良い。当然、人気者であり、例外なく有名大学に進学
していきました。納得です。
式の中で行われた先生方、卒業生のスピーチは、冗談も交えて湿っぽさは無に
等しく、終始カラッとした雰囲気の中、4年間に終止符を打ちました。卒業生の
進学先は、カリフォルニア州内の大学が多いようです。一方、東海岸のアイビー
リーグはじめ、他州、そして日本の大学に進学する生徒もいたそうです。一旦、
大学に入りますと、勉強に追われる日々が始まります。私自身経験がありますが、
絶えず、宿題、ペーパー(レポート)、クイズ(小テスト)、中間・期末テスト
に追われ、息をつく暇もありません。進学する大学、専攻分野は異なりますが、
皆それぞれの道を歩み出しました。
我が家の高校生は、残るは三男のみ。家内の朝と夕方の送り迎えも残すところ後
2年半となりました。
写真です。また、いろいろかき集めました。長くなりますのでご了承を。
次男が Freshman の年の高校オーケストラ。隣には Senior の長男。
Mr. M が定年退職されました。オーケストラをひっぱり、数々のコンクールで入賞に
導いた立役者です。お疲れ様でした。
長男は卒業。次男はコツコツと練習に励みました。Sophomore の年のコンサートです。
余談ですが、隣でヴィオラを弾くのはサッカーのチームメート。昨年の高校サッカーに
関する投稿でも登場していますが、後にキャプテンになる仲間です。この後、もう一度
コメントします。
新しい指導者、Mr. G と。Senior の年になり、コンサートマスターを仰せつかりました。
次男が Senior の年に公演があった高校ミュージカルプログラムです。
そして開演前のオーケストラピットです。(以下少し長くなります。)次男は最初で最後の
参加で、この中でバイオリン演奏を担当しました。この年の2年前、同じオーディトリアムで
「屋根の上のバイオリン弾き」を観ました。出来は大変良かったです。今回、特に大きな期待
はせず足を運びましたが、ふたを開けてみると、この年の「美女と野獣」の質の高さは2年前
をはるかに上回るものでした。スマートフォンを使ってでも写真を撮っておくべきでしたが、
すっかり見入ってしまいました。キャストが素晴らしく、「何、この連中?」と思っていた
ところ、学校の紹介では、主だった出演者は、小さい頃から教会でコーラスやらお芝居をやっ
ていたり、高校在学中も学外で積極的に活動している子供達だったようです。納得しました。
一番の驚きは、エンディングで王子の姿に戻る主役の野獣を演じていた生徒です。前述の次男
のサッカーチームのキャプテンでした。Varsity チーム内では、最終ラインを任されていたディ
フェンスの要。ステージでは、堂々とした演技、歌、踊り。誰もが初めて知った時は「マジっ
すか?」の反応だったと思います。何と本人、長年バレエを習っていたそうです。オーディ
ションで主役と射止めたのも当然かもしれません。歌って踊ってお芝居も出来るこのセンター
バック、卒業後は、University of California のトップレベルの某大学に進学して行きました。
サッカー、バレエは関係なく、勉強に専念するようです。
あっという間に年月が経ちました。いよいよ高校生活最後のコンサート。当日の朝、
演奏曲の難しい部分を何度も何度も練習をしていました。
家内が Senior のオーケストラメンバーの最後のコンサートのために時間をかけて作った
コサージュです。
オーケストラに加え、カルテット、ソロも弾かせていただきました。カルテットの曲目は、
次男が中学の最後のコンサートでソロ演奏し、次男、家内、私にとっても思い出深い
ジブリの「ハウルの動く城」の「人生のメリーゴーランド」でした。再び聴くことが出来
ました。次に写真のソロは、ピアノの伴奏をつけもらい演奏。次男の横でピアノを弾く生徒、
私は最後のコンサートまで彼の存在すら知りませんでした。何故、それまで高校コンサート
に登場しなかったのか分かりませんが、ニューヨークのカーネギーホールで演奏したことも
ある実力だそうです。後で自身のソロ演奏もありましたが、確かに見事としか言いようが
ありませんでした。イケメンの上、成績優秀、性格も Nice とのこと。全てを兼ねそろえた
兄ちゃんでした。進学先は音大ではなく、ニューヨークの某有名大学で音楽とは全く関係の
ない専攻だそうです。
シャツを黒に着替えて定位置に戻り、仲間達と最後の演奏。高校オーケストラ、全てが
終わりました。
さて、青少年オーケストラ。こちらも最後のコンサートです。高校のコンサート同様、
オーケストラを去っていく Senior のメンバーが一人ずつ紹介されました。
次男は2列目。ここまでくるのにも時間がかかりました。オーケストラ自体、かなりの
レベルだと思いますが、感心しましたのは、過去ずっと、このオーケストラ卒業生の中で
音大に進学したり、大学で音楽を専攻するメンバーは殆どいないそうです。切り替えが
すごいです。最後の曲は、次男のおばあちゃん、私の母が生前好きだったチャイコフスキー
のバイオリン協奏曲 第1楽章でした。演奏が天国に届いたかどうかは分かりませんが、
おばあちゃん孝行が出来ました。
まるで結婚式後のパーティーのスナップショットのようですが、最後のコンサートの
ブレーク中に撮影した写真です。両端の二人は同じ高校の仲の良い友人、もう一人は、
他の高校の生徒ですが、サッカーのクラブチームの元チームメートです。ひょっと
すると、10年後くらいにこの中の誰かの結婚式で同じような写真を撮るかもしれません。
サンフランシスコ国際空港ロビーで次男と家内。青少年オーケストラの最後のコンサート
が終わった後でしたが、次男は、毎年恒例の夏のヨーロッパツアーに参加させてもらい
ました。次男にとって最初で最後のツアーの行先はフィンランドのヘルシンキ。集合時間
まで少し余裕があり、待ちます。
過去数年、青少年オーケストラは、イタリア、ドイツ等、クラッシク音楽では本場と
なる主だった国へのツアーを行ったそうですが、例年、お客さんの入りは大したことは
ないそうです。但し、ヘルシンキは予想に反して大入りとのことでした。この写真は、
子供達を帯同した父兄の方が撮ったものを拝借しました。コンサート会場への移動の
様子も別の写真に収められていました。ヘルシンキの歴史的な街を、メンバー全員が
タキシードど黒のロングドレスで通り抜けました。いい思い出になったと思います。
バイオリンは以上となります。サッカー関連に移ります。
Freshman の冬、高校サッカーに参加出来なかった理由です。US Soccer Development
Academy リーグで一年を過ごしました。
さて、長男です。この年、まだ同じ高校でサッカーに加え、陸上競技で頑張っていました。
これは息子達の高校がホストした対抗戦でのリレーのショットです。長男、Senior の年は、
棒高跳び、幅跳び、三段跳びも含め、上位入賞することも何度かあり、スポットライトを
浴びることが多かったです。次男以上に高校生活を楽しみました。
次男、Sophomore の冬になり、ようやく高校サッカーに初参加。Varsity チームに迎え
られました。
翌年、Junior (3年生) の冬です。
Senior の冬。高校生活、最後のシーズンです。前半に怪我があり出遅れましたが、後半は
エンジン全開でした。
三男と共に兄弟で戦ったシーズン。二人とも忘れることはないと思います。
長男と私の合作の Varsity チームポスター。次男と他の五人の Senior
の選手のために作りました。三男も最年少のプレーヤーとして入って
います。
冬以外は、ずっとクラブチーム。過去、所属するクラブの合併が二度あり、その都度
ユニフォームは変わりましたが、背中には 2009 年の小学生の頃より32番。
雨にも負けず。
高校卒業までプレーし続けました。
数試合だけでしたが、サンフランシスコの社会人リーグのチームに参加させていただき
ました。周りの方達のレベルはかなり高く、次男はいい勉強にもなり自信もついたよう
です。チームの皆さん、お世話になりました。
所属するクラブがホームフィールドとして使用した某高校の競技場。こちらもお世話に
なりました。
クラブ主催の卒業試合です。前年の卒業生も数名駆けつけました。何年も一緒にプレー
してきた気心の知れた仲間たち。もう顔をあわすこともありません。私にとっても思い
出いっぱいのいいチームでした。
再び、ポスター。長男と私が次男と彼のチームのために作った
ものです。高校サッカーのポスター同様、私がアーカイブから
プレーヤーそれぞれの写真を選びだし、Photoshop で切り抜き。
ファイルをまとめ、構図だけを長男に指示。その後の作業は、
全て長男でした。昨年の9月より、長男は美術大学で Senior と
なり、現在、プロのグラフィックデザイナーになるために日々
頑張っています。私にとって意味のある大事なポスターです。
まだ続きます。次は、アワード受賞式です。卒業式の10日ほど前に、スポーツ、学業、
それぞれのアワード受賞式がありました。これは毎年恒例のイベントで、主に卒業して
いく Senior を対象としています。スポーツは、陸上、水泳、テニス、バドミントン、
レスリング、ゴルフ等の個人競技から、野球、バスケットボール、アメリカンフット
ボール、サッカー、水球等チームスポーツと盛沢山です。リーグ上位入賞者だけでは
なく、Freshman、Sophomore からコツコツと同じスポーツを続けた生徒も受賞対象と
なり、かなりの人数となります。当然のことながら、複数のスポーツで受賞するスター
も何名かいました。
実は、2016年に長男もサッカーと陸上競技で受賞しましたが、ブログでカバーしません
でした。長男のためにここで改めて。当時の校長先生からメダルを受け取りました。
2019年。次男はサッカーです。チームの Senior 選手全員が表彰されました。次男も
名前を呼ばれ、校長先生からメダルを受け取ります。
次にサッカーのコーチから「Hall of Fame」の表彰です。チーム MVP のようなものです。
このコーチ、次男だけではなく、長男もお世話になり、現在は三男が毎日授業後の練習で
顔をあわせています。
その翌日です。スポーツのアワード受賞式はカフェテリアでしたが、学業のアワード受賞
式は、オーディトリアムで行われました。各科目それぞれの成績優秀者、全科目の GPA
(Grade Point Average) の高得点者が対象となり、一人でいくつも受賞する生徒もいます。
前述のカーネギーの兄ちゃん、オーケストラの仲間、センターバックの王子も複数の
カテゴリーで受賞していました。
卒業式前夜。我が家に次男の仲の良い仲間、男女合わせて20人が集まり、パーティーで
した。アルコールなど勿論ありませんが、夜遅くまでワイワイ楽しそうに盛り上がり
ました。(準備の家内は大変でしたが。)
いよいよ卒業式です。
入場です。先頭の先生方のすぐ後ろは、生徒会の役員と学校により選抜された成績優秀
者です。このグループの席はステージ上に設けられます。
Mr. M の出番です。長男が卒業した時は、卒業生もオーケストラに加わって一緒に演奏
でしたが、この年は下級生のみによる演奏。唯一例外は、例のカーネギーの兄ちゃんの
ピアノのソロでした。最後まで別格でした。
父兄や家族が座る席から見た卒業生席です。多くの生徒が進学先の大学名をキャップに
貼りつけています。一応、規則はあり、卒業式の数日前にガウン、キャップを手渡された
後、あれはするなこれはするなと、いろいろ注意がありました。
次男の番です。名前を呼ばれ、ステージに上がって卒業証書を受け取ります。校長先生と
握手し、ステージ下でスタンバイするプロのフォトグラファーに向かってニッコリ笑顔。
次男の首にかけてあるのは、ファンドレイジング用の生花の首飾り、そして10日ほど前の
アワード受賞式で受け取った Honor Stole と Honor Cord です。
卒業式お決まりの光景。卒業証書の授与が一通り終わり、式の進行係の先生から「Class
of 2019 は卒業!」の宣言があり、卒業生が歓声と共に高々とキャップを放り投げます。
彼らの思い出がいっぱいつまった4年間が終わりました。この後、誰もがしばらく会場に
残り、あちこちで名残惜しい友達、先生と握手、ハグ、記念撮影でした。
とんでもなく長くなってしまいました。この後、一気に次男の9月の大学
入寮まで書き綴ろうかとも思いましたが、一旦ここで終わりとします。ここ
まで読んでいただいた方、お疲れ様でした。続きは、数日のうちにアップの
予定です。
本ブログ、更新は少なくなる一方、文章が長め、写真は多めになる傾向が
あります。我が家の子育ても終盤に入り、これまでマメに更新してこなか
ったために、あれもこれも記録に残しておかなくてはと、今更焦っています。
長男、次男の日本語補習校、現地校、バイオリン、サッカーについては完了
しました。この先は三男に関する内容が増えますが、それも一時期。あと
たったの2年半です。いろいろ考える今日この頃です。
昨年のイベントに関する更新は、12月末までに全て終わらせるはずでしたが、
間に合いませんでした。引き続き昨年の前半にさかのぼり、今回は次男の
現地校卒業について。(卒業式だけではなく、高校生活4年間にあった現地
校内外での活動についても触れていきます。)
次男が昨年の5月に現地校の高校を卒業しました。長男が2016年春に卒業し、
現在は三男が Sophomore (2年生)として通う高校です。昨年2月の「三男 -
2018 ハイライト」の通り、我が家の息子達は、公立中学卒業後、私達が住む
市の高校に自動的に入学の予定でしたが、長男が、隣の市の高校への越境
入学の抽選に当選し、下に続く次男、三男も同校への入学が認められました。
息子達の仲の良かった中学校の友人全てが、もともと息子達が入学予定で
あった高校に進学。日本の中学生にとっては何でもないことですが、息子達
の場合、仲間から一人だけ離れて他校へ進学することはかなり抵抗があった
ようです。越境が受け入れられた高校は進学校としては評判も良く、取り
あえず長い目で見て、息子達三人それぞれ納得して入学となりました。
その後、三男は少し時間がかかりましたが、息子達は、クラスの内外で少し
ずつ友達の輪を広げていきました。(アメリカの高校は日本とは異なり、
クラス単位で全員が一緒に同じ教室で授業をとって年度を過ごすといった
ことはなく、生徒達は授業ごとに教室を移動し、同じ学年でも生徒間で時間
割は異なります。友達を作りにくい環境かもしれません。)その中でも
次男は友人に恵まれていました。たまたま複数のクラスが一緒で仲が良く
なったグループは、高校オーケストラだけではなく、次男が所属する学外の
青少年オーケストラのメンバーでもありました。また、後に成績が学年
トップに名前を連ねる常連ともなり、それから卒業までずっと彼らから良い
刺激を受け続けました。
バイオリンとオーケストラにつきましては、本ブログで過去何度か触れてき
ました。長男、次男共にバイオリンはプライベートレッスンから始まり、
高校卒業まで13年間。長かったような短かったような。最後までやり遂げる
ことが出来て良かったと思います。高校オーケストラは、長男在学中のバイ
オリン奏者は凄腕メンバーが揃い、長男は、Senior (4年生) になってもコン
サートマスターになることはありませんでした。一方、次男は最終学年に
なって順番がまわってきました。ラッキーでした。但し、その次男も学外の
青少年オーケストラでは、ファーストバイオリンではありましたが、コン
サートの席は前から2~3列目がやっとでした。
高校では、たった一年間だけですが、長男が Senior 、次男が Freshman (1年
生) の年に同じオーケストラで兄弟が席を並べて演奏しました。親としては
嬉しく、年数回の高校のコンサートは観客席から楽しませていただきました。
その年、息子二人の面倒をみていただいた音楽担当の先生、Mr.M は、長男の
学年の卒業に合わせて定年退職され、翌年度から新しく担当となったのは、
Mr. G。前任の Mr. M はかなり固い感じの先生。一方 Mr. G は世代も若く、
すんなりと生徒達の間に溶け込んだようです。前述の通り、次男は仲の良い
友人に囲まれ、Mr. G の指導の下、残りの3年間、高校オーケストラを楽しみ
ました。
高校のスポーツはと言いますと、長男の場合は、シーズンが重ならない冬の
サッカーと春の陸上競技に携わりましたが、次男はサッカーのみ。冬の高校
サッカーシーズンの前後は、クラブサッカーべったりで、季節をずらしても
高校で他のスポーツに時間を費やす余裕はありませんでした。バイオリン
同様、一年間だけ長男、次男、高校で揃ってサッカーをするチャンスはあり
ました。残念ながら、次男が Freshman の年は、クラブサッカーは US Soccer
Development Academy リーグに属しており、高校サッカーへの参加が認め
られず、兄と一緒にプレーすることは、かないませんでした。
そして翌年、Sophomore になった次男は、Academy リーグを終え、冬は
高校サッカーの Varsity(上級生チーム)に合流。昨年の三男同様、上級生に
交じって初めての高校サッカーを楽しみました。毎日学校で顔をあわす仲間と
一緒に練習し、ホームゲームでは、友人達も応援にかけつけてくれ、クラブ
サッカーにはない良さがあるそうです。オーケストラ同様、いい思い出を作り
ました。
さて、卒業式です。5月末の金曜日の午後に行われました。会場は屋外の競技場
となりますので、風が強すぎたり、肌寒かったりするのではと、当日の天気が
心配されましたが、幸い初夏を思わすような卒業式日和となりました。
卒業式の進行は、毎年変わりません。最初に卒業生が競技場ゲートから入場し、
着席後に高校オーケストラの演奏、そして校長先生から始まり、引退する先生
やら生徒会代表、成績優秀者代表のスピーチ、その後、卒業証書授与へと進み
ます。二百人前後の卒業生が延々と名前を呼ばれて檀上に上がり卒業証書を
受け取るわけですが、自分達の子供は勿論、その友人であったり、知り合いの
子供であったりと、参列した父兄、家族、友人、下級生たちは、証書授与が完了
するまで視線はずっとステージにくぎ付けです。卒業生は檀上に上がる前に
名前を呼ばれ、会場からは、拍手、歓声。その大きさが卒業生の4年間の高校
生活がどうであったかを表します。次男がステージに上がった時は、多くの友人
から掛け声、拍手がありましたが、何人かいる「スター」生徒はその比では
ありませんでした。後から次男から聞いた話では、彼らは皆、勉強が出来る
うえに、スポーツで実績を残し、尚且つ、生徒会やら音楽等でも活発に活動し、
仲間をひっぱり性格が良い。当然、人気者であり、例外なく有名大学に進学
していきました。納得です。
式の中で行われた先生方、卒業生のスピーチは、冗談も交えて湿っぽさは無に
等しく、終始カラッとした雰囲気の中、4年間に終止符を打ちました。卒業生の
進学先は、カリフォルニア州内の大学が多いようです。一方、東海岸のアイビー
リーグはじめ、他州、そして日本の大学に進学する生徒もいたそうです。一旦、
大学に入りますと、勉強に追われる日々が始まります。私自身経験がありますが、
絶えず、宿題、ペーパー(レポート)、クイズ(小テスト)、中間・期末テスト
に追われ、息をつく暇もありません。進学する大学、専攻分野は異なりますが、
皆それぞれの道を歩み出しました。
我が家の高校生は、残るは三男のみ。家内の朝と夕方の送り迎えも残すところ後
2年半となりました。
写真です。また、いろいろかき集めました。長くなりますのでご了承を。
次男が Freshman の年の高校オーケストラ。隣には Senior の長男。
Mr. M が定年退職されました。オーケストラをひっぱり、数々のコンクールで入賞に
導いた立役者です。お疲れ様でした。
長男は卒業。次男はコツコツと練習に励みました。Sophomore の年のコンサートです。
余談ですが、隣でヴィオラを弾くのはサッカーのチームメート。昨年の高校サッカーに
関する投稿でも登場していますが、後にキャプテンになる仲間です。この後、もう一度
コメントします。
新しい指導者、Mr. G と。Senior の年になり、コンサートマスターを仰せつかりました。
次男が Senior の年に公演があった高校ミュージカルプログラムです。
そして開演前のオーケストラピットです。(以下少し長くなります。)次男は最初で最後の
参加で、この中でバイオリン演奏を担当しました。この年の2年前、同じオーディトリアムで
「屋根の上のバイオリン弾き」を観ました。出来は大変良かったです。今回、特に大きな期待
はせず足を運びましたが、ふたを開けてみると、この年の「美女と野獣」の質の高さは2年前
をはるかに上回るものでした。スマートフォンを使ってでも写真を撮っておくべきでしたが、
すっかり見入ってしまいました。キャストが素晴らしく、「何、この連中?」と思っていた
ところ、学校の紹介では、主だった出演者は、小さい頃から教会でコーラスやらお芝居をやっ
ていたり、高校在学中も学外で積極的に活動している子供達だったようです。納得しました。
一番の驚きは、エンディングで王子の姿に戻る主役の野獣を演じていた生徒です。前述の次男
のサッカーチームのキャプテンでした。Varsity チーム内では、最終ラインを任されていたディ
フェンスの要。ステージでは、堂々とした演技、歌、踊り。誰もが初めて知った時は「マジっ
すか?」の反応だったと思います。何と本人、長年バレエを習っていたそうです。オーディ
ションで主役と射止めたのも当然かもしれません。歌って踊ってお芝居も出来るこのセンター
バック、卒業後は、University of California のトップレベルの某大学に進学して行きました。
サッカー、バレエは関係なく、勉強に専念するようです。
あっという間に年月が経ちました。いよいよ高校生活最後のコンサート。当日の朝、
演奏曲の難しい部分を何度も何度も練習をしていました。
家内が Senior のオーケストラメンバーの最後のコンサートのために時間をかけて作った
コサージュです。
オーケストラに加え、カルテット、ソロも弾かせていただきました。カルテットの曲目は、
次男が中学の最後のコンサートでソロ演奏し、次男、家内、私にとっても思い出深い
ジブリの「ハウルの動く城」の「人生のメリーゴーランド」でした。再び聴くことが出来
ました。次に写真のソロは、ピアノの伴奏をつけもらい演奏。次男の横でピアノを弾く生徒、
私は最後のコンサートまで彼の存在すら知りませんでした。何故、それまで高校コンサート
に登場しなかったのか分かりませんが、ニューヨークのカーネギーホールで演奏したことも
ある実力だそうです。後で自身のソロ演奏もありましたが、確かに見事としか言いようが
ありませんでした。イケメンの上、成績優秀、性格も Nice とのこと。全てを兼ねそろえた
兄ちゃんでした。進学先は音大ではなく、ニューヨークの某有名大学で音楽とは全く関係の
ない専攻だそうです。
シャツを黒に着替えて定位置に戻り、仲間達と最後の演奏。高校オーケストラ、全てが
終わりました。
さて、青少年オーケストラ。こちらも最後のコンサートです。高校のコンサート同様、
オーケストラを去っていく Senior のメンバーが一人ずつ紹介されました。
次男は2列目。ここまでくるのにも時間がかかりました。オーケストラ自体、かなりの
レベルだと思いますが、感心しましたのは、過去ずっと、このオーケストラ卒業生の中で
音大に進学したり、大学で音楽を専攻するメンバーは殆どいないそうです。切り替えが
すごいです。最後の曲は、次男のおばあちゃん、私の母が生前好きだったチャイコフスキー
のバイオリン協奏曲 第1楽章でした。演奏が天国に届いたかどうかは分かりませんが、
おばあちゃん孝行が出来ました。
まるで結婚式後のパーティーのスナップショットのようですが、最後のコンサートの
ブレーク中に撮影した写真です。両端の二人は同じ高校の仲の良い友人、もう一人は、
他の高校の生徒ですが、サッカーのクラブチームの元チームメートです。ひょっと
すると、10年後くらいにこの中の誰かの結婚式で同じような写真を撮るかもしれません。
サンフランシスコ国際空港ロビーで次男と家内。青少年オーケストラの最後のコンサート
が終わった後でしたが、次男は、毎年恒例の夏のヨーロッパツアーに参加させてもらい
ました。次男にとって最初で最後のツアーの行先はフィンランドのヘルシンキ。集合時間
まで少し余裕があり、待ちます。
過去数年、青少年オーケストラは、イタリア、ドイツ等、クラッシク音楽では本場と
なる主だった国へのツアーを行ったそうですが、例年、お客さんの入りは大したことは
ないそうです。但し、ヘルシンキは予想に反して大入りとのことでした。この写真は、
子供達を帯同した父兄の方が撮ったものを拝借しました。コンサート会場への移動の
様子も別の写真に収められていました。ヘルシンキの歴史的な街を、メンバー全員が
タキシードど黒のロングドレスで通り抜けました。いい思い出になったと思います。
バイオリンは以上となります。サッカー関連に移ります。
Freshman の冬、高校サッカーに参加出来なかった理由です。US Soccer Development
Academy リーグで一年を過ごしました。
さて、長男です。この年、まだ同じ高校でサッカーに加え、陸上競技で頑張っていました。
これは息子達の高校がホストした対抗戦でのリレーのショットです。長男、Senior の年は、
棒高跳び、幅跳び、三段跳びも含め、上位入賞することも何度かあり、スポットライトを
浴びることが多かったです。次男以上に高校生活を楽しみました。
次男、Sophomore の冬になり、ようやく高校サッカーに初参加。Varsity チームに迎え
られました。
翌年、Junior (3年生) の冬です。
Senior の冬。高校生活、最後のシーズンです。前半に怪我があり出遅れましたが、後半は
エンジン全開でした。
三男と共に兄弟で戦ったシーズン。二人とも忘れることはないと思います。
長男と私の合作の Varsity チームポスター。次男と他の五人の Senior
の選手のために作りました。三男も最年少のプレーヤーとして入って
います。
冬以外は、ずっとクラブチーム。過去、所属するクラブの合併が二度あり、その都度
ユニフォームは変わりましたが、背中には 2009 年の小学生の頃より32番。
雨にも負けず。
高校卒業までプレーし続けました。
数試合だけでしたが、サンフランシスコの社会人リーグのチームに参加させていただき
ました。周りの方達のレベルはかなり高く、次男はいい勉強にもなり自信もついたよう
です。チームの皆さん、お世話になりました。
所属するクラブがホームフィールドとして使用した某高校の競技場。こちらもお世話に
なりました。
クラブ主催の卒業試合です。前年の卒業生も数名駆けつけました。何年も一緒にプレー
してきた気心の知れた仲間たち。もう顔をあわすこともありません。私にとっても思い
出いっぱいのいいチームでした。
再び、ポスター。長男と私が次男と彼のチームのために作った
ものです。高校サッカーのポスター同様、私がアーカイブから
プレーヤーそれぞれの写真を選びだし、Photoshop で切り抜き。
ファイルをまとめ、構図だけを長男に指示。その後の作業は、
全て長男でした。昨年の9月より、長男は美術大学で Senior と
なり、現在、プロのグラフィックデザイナーになるために日々
頑張っています。私にとって意味のある大事なポスターです。
まだ続きます。次は、アワード受賞式です。卒業式の10日ほど前に、スポーツ、学業、
それぞれのアワード受賞式がありました。これは毎年恒例のイベントで、主に卒業して
いく Senior を対象としています。スポーツは、陸上、水泳、テニス、バドミントン、
レスリング、ゴルフ等の個人競技から、野球、バスケットボール、アメリカンフット
ボール、サッカー、水球等チームスポーツと盛沢山です。リーグ上位入賞者だけでは
なく、Freshman、Sophomore からコツコツと同じスポーツを続けた生徒も受賞対象と
なり、かなりの人数となります。当然のことながら、複数のスポーツで受賞するスター
も何名かいました。
実は、2016年に長男もサッカーと陸上競技で受賞しましたが、ブログでカバーしません
でした。長男のためにここで改めて。当時の校長先生からメダルを受け取りました。
2019年。次男はサッカーです。チームの Senior 選手全員が表彰されました。次男も
名前を呼ばれ、校長先生からメダルを受け取ります。
次にサッカーのコーチから「Hall of Fame」の表彰です。チーム MVP のようなものです。
このコーチ、次男だけではなく、長男もお世話になり、現在は三男が毎日授業後の練習で
顔をあわせています。
その翌日です。スポーツのアワード受賞式はカフェテリアでしたが、学業のアワード受賞
式は、オーディトリアムで行われました。各科目それぞれの成績優秀者、全科目の GPA
(Grade Point Average) の高得点者が対象となり、一人でいくつも受賞する生徒もいます。
前述のカーネギーの兄ちゃん、オーケストラの仲間、センターバックの王子も複数の
カテゴリーで受賞していました。
卒業式前夜。我が家に次男の仲の良い仲間、男女合わせて20人が集まり、パーティーで
した。アルコールなど勿論ありませんが、夜遅くまでワイワイ楽しそうに盛り上がり
ました。(準備の家内は大変でしたが。)
いよいよ卒業式です。
入場です。先頭の先生方のすぐ後ろは、生徒会の役員と学校により選抜された成績優秀
者です。このグループの席はステージ上に設けられます。
Mr. M の出番です。長男が卒業した時は、卒業生もオーケストラに加わって一緒に演奏
でしたが、この年は下級生のみによる演奏。唯一例外は、例のカーネギーの兄ちゃんの
ピアノのソロでした。最後まで別格でした。
父兄や家族が座る席から見た卒業生席です。多くの生徒が進学先の大学名をキャップに
貼りつけています。一応、規則はあり、卒業式の数日前にガウン、キャップを手渡された
後、あれはするなこれはするなと、いろいろ注意がありました。
次男の番です。名前を呼ばれ、ステージに上がって卒業証書を受け取ります。校長先生と
握手し、ステージ下でスタンバイするプロのフォトグラファーに向かってニッコリ笑顔。
次男の首にかけてあるのは、ファンドレイジング用の生花の首飾り、そして10日ほど前の
アワード受賞式で受け取った Honor Stole と Honor Cord です。
卒業式お決まりの光景。卒業証書の授与が一通り終わり、式の進行係の先生から「Class
of 2019 は卒業!」の宣言があり、卒業生が歓声と共に高々とキャップを放り投げます。
彼らの思い出がいっぱいつまった4年間が終わりました。この後、誰もがしばらく会場に
残り、あちこちで名残惜しい友達、先生と握手、ハグ、記念撮影でした。
とんでもなく長くなってしまいました。この後、一気に次男の9月の大学
入寮まで書き綴ろうかとも思いましたが、一旦ここで終わりとします。ここ
まで読んでいただいた方、お疲れ様でした。続きは、数日のうちにアップの
予定です。
本ブログ、更新は少なくなる一方、文章が長め、写真は多めになる傾向が
あります。我が家の子育ても終盤に入り、これまでマメに更新してこなか
ったために、あれもこれも記録に残しておかなくてはと、今更焦っています。
長男、次男の日本語補習校、現地校、バイオリン、サッカーについては完了
しました。この先は三男に関する内容が増えますが、それも一時期。あと
たったの2年半です。いろいろ考える今日この頃です。