すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

 建部清庵とキクラゲ

2020-05-01 18:08:08 | その他
皆さんこんにちは!

こちら岩手県一ノ関市の京呉服すがわらでございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものを作っているんですよー!


さてさて皆さん
いよいよこの時期がやってまいりましたよ!

これですよこれ!

ババーン!

タラの芽ですよー!

ババババーーン!

ウヒョー!

家の周辺に沢山自生しているので採り放題なのです。

天ぷらが忙しいなこりゃ、うほほ。


ところで、ここ一関では

「一ノ関に過ぎたるものが二つあり。時の太鼓に建部清庵」
って子供の頃から聞かされるんですけど、

時の太鼓はまたそのうちお話しするとして、

建部清庵(たてべせいあん)という偉い人が居たんです。
この方はお医者さんで、学者さんで凄い人だったそうなんですが、

その偉業の一つに
「民間備荒録」の編纂があって、その中に

食える野草、食い方、解毒法なんかが纏められているんです。

これが当時としてはかなり画期的でして
冷害や飢饉で苦しむ民衆のためにかなり詳しく図解付きで書かれていて、
「普段から食える野草等を住居周辺に植えて増やして困ったときはそれを食えよ。」と教えているのです。

私は食い意地がはっているので
図らずもその教えを守り、せっせと自宅周辺にタラの木を増やして教えを実践していたのでした。

ふきのとうやワラビ、ミョウガや色々、木の実等も食えるものの在り処は網羅しています。
全部自宅周辺、全部タダ、0円です!

これからのコロナの時代、建部清庵先生の教えを守って生き抜こう!
と心に強く決意しながらタラの芽の事を想うとよだれが溢れる。


そんな訳で
この間見つけた木耳なんですが、
この木です

グミの木です。この辺では「ちゃごみ」っていうんですけど

秋には赤い不思議な美味しい実が生ります。

この木に、ほら!


これ多分きくらげだと思うんですよ!

どう思われますか清庵先生!

小さいのを採って来ました。


天気が良くてカラカラです、正に乾燥きくらげ。

水でもどしてみた

ぷるんぷるんです。

これもうきくらげで良いと思います。


茹でてみた


食べてみました


毒見に食べてみましたが猫がずっと見てる


不審と疑念の眼差しですね
妻にもすごく止められましたが、美味しかったです。

あとはお腹を壊さなければこれは木耳(きくらげ)という事で良いと思います。
それで宜しいでしょうか清庵先生!

毒見したのは今朝の事で、今仕事してる私。

ちゃんと仕事もしています。

お誂えの友禅をしているところです。

お腹痛くなってません、木耳で決定です!
私は木耳が大好物で、木須肉(ムース―ロー)美味いですよね、食いたい。
うほほー!

ちなみに
前回の記事解体新書と一ノ関においての
大槻玄沢(おおつきげんたく)を杉田玄白(すぎたげんぱく)に引き合わせたのが
建部清庵(たてべせいあん)先生です。
ついでに
大槻玄沢の「玄沢」と云う名前は
杉田玄白の「玄」、前野良沢(まえのりょうたく)の「沢」を戴いたものなのでした。


京呉服すがわらは東北の小さな呉服屋ですが、

着物が好きな方、楽しくお召しになりたい方のお手伝いを一生懸命しています。

気になった方はどうぞお気軽にお問合せ下さいねー。


京呉服すがわら ホームページ

http://kimono-sugawara.jp/
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