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カラスは飼えるか 松原始

大好きなカラス研究家のエッセイ集。本書では、カラスだけではなく様々な生き物とりわけ鳥類全般に関する話が科学者の目線で語られている。それでも著者のカラス愛が発露していつのまにかカラスの話になってしまっていてそれが何とも面白い。宗教によって禁忌となっている肉が何故その肉なのかという理由が語られるところでは、最近話題になっている「昆虫食」が普及すると、食料が競合関係になってしまう鳥肉に対する考え方が変わってしまうのではないかなどと想像してしまった。また、題名の「カラスは飼えるか」という問題については、カラスの生態、動物保護の観点などから、さすが専門家という感じの非常に多面的かつ深い考察が披露されていてめちゃくちゃ面白かった。(「カラスは飼えるか」 松原始、新潮文庫)
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