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2023年本屋大賞

今年の本屋大賞が「汝、星のごとく」に決定。2月の時点での私の受賞作予想では、「最近の候補作は現代日本の生きにくさを綴ったものが多い」「その中で最も壮絶なのが『汝、星のごとく』」として、そうした傾向の作品群の中で最もマイルドな内容の「月の立つ林で」を本命としたが、結果としては最も壮絶な作品が受賞となった。厳しい現実に目をそらすなと言われているような気がする。その他、心底すごいなぁと思った「爆弾」が4位。トップ5のうち「生きにくさ系小説」が多くを占める中でエンタメ系として4位に食い込んだ。ただし、同作品、生きにくさ系でないといっても、尋常でない暗い現代の犯罪を扱っていることには変わりなく、暗い作品の目立つ結果だった。
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