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令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 新川帆立

動物にも人間と同じ権利を認める法律が施行されたり、賭け麻雀の合法化など、架空の法律がもたらすドタバタを描いた短編集。一見突拍子も無い内容だが、架空と現実の境界が絶妙なのと、話の道筋が論理的なので、何故か「もしかしたら現実もそれに近づいているのでは」と思えて少し薄ら寒い感覚を覚える小説だ。特に、賭け麻雀が合法化された世界で何が起きるか、大笑いしながらも着眼点の面白さにすごいことを考えるなと感心させられた。(「令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法」新川帆立、集英社)
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