水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

漢文最終チェック〈故事に基づいて出来た言葉〉

2021年01月15日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック〈故事に基づいて出来た言葉〉

 圧巻(あっかん) …… 他を圧倒するほどすぐれている
 守株(しゅしゅ) …… 古いしきたりにとらわれ進歩がない
 墨守(ぼくしゅ) …… 古い習慣や考えをかたくなに守る
 蛇足(だそく) …… ない方がよいもの
 推敲(すいこう) …… 詩や文章の字句を練る
 杞憂(きゆう) …… 無用な心配
 白眉(はくび) …… 最もすぐれているもの
 断腸(だんちょう) …… はらわたがちぎれるほどの悲しみ
 杜撰(ずさん) …… いい加減
 逆鱗(げきりん) …… 目上の人の怒り
 傾城(けいせい) …… (国を傾けるほどの)絶世の美女
 画餅(がべい) …… 実際の役に立たないもの
 矛盾(むじゅん) …… つじつまがあわない
 助長(じょちょう) …… よくない面を伸ばしてしまうこと

 登竜門(とうりゅうもん) …… 立身出世のために通る関門
 太公望(たいこうぼう) …… 釣り人
 破天荒(はてんこう) …… 誰もなしえなかったことを行う(=前代未聞・未曾有)

 温故知新(おんこちしん) …… 古い事柄を調べ新しい知見を見出す
 朝三暮四(ちょうさんぼし) …… 目先だけ変えてうまくごまかす
 捲土重来(けんどちょうらい) …… いったん敗れたものが再び巻き返す
 呉越同舟(ごえつどうしゅう) …… 敵と味方が同席する
 鶏口牛後(けいこうぎゅうご) …… 大きな集団の下っ端より、小さな集団の頭になる方がいい
 馬耳東風(ばじとうふう) …… 他人の意見を聞き流す
 漱石枕流(そうせきちんりゅう) …… 負け惜しみが強いこと
 画竜点睛(がりょうてんせい) …… 最後の仕上げ
 羊頭狗肉(ようとうくにく) …… 表面は立派だが中身がともなわない
 孟母三遷(もうぼさんせん) …… 子どもの教育には環境を選ぶべき

 烏合の衆(うごうのしゅう) …… まとまりのない群衆
 出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ) …… 弟子が師よりもすぐれる
 髀肉の嘆(ひにくのたん) …… 実力を発揮する機会がないことを嘆く
 背水の陣(はいすいのじん) …… 一歩も引けない気持ちで立ち向かう
 漁夫の利(ぎょふのり) …… 第三者が利益をよこどりする
 無用の用(むようのよう) …… 一見役に立たないものが実は役に立つ
 蟷螂の斧(とうろうのおの) …… 自分の力量も顧みず大きな敵に向かっていく
 他山の石(たざんのいし) …… 他人のマイナスの言動も自分に役立てられる
 塞翁が馬(さいおうがうま) …… 人生の幸不幸は予測できない
 隗より始めよ(かいよりはじめよ) …… 言い出した者から始めよ
 顰みに倣う(ひそみにならう) …… 意味も考えずただまねをする(謙遜にも用いる)
 病膏肓に入る(やまいこうこうにいる) …… 趣味道楽が度を超したレベルになる
 牛耳を執る(ぎゅうじをとる) …… 主導権を握る
 鼎の軽重を問う(かなえのけいちょうをとう) …… 権力者の力量を疑う 
 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) …… 一度した過ちは取り返しがつかない
 人口に膾炙す(じんこうにかいしゃす) …… 世の中に広く知れ渡る
 羮に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく) …… 一度の失敗に懲りて慎重になりすぎる
 李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず) …… 疑わしい行為はしない
 禍福は糾える縄のごとし(かふくはあざなえるなわのごとし) …… 幸不幸は交互におとずれる 
 舟に刻して剣を求む(ふねにこくしてけんをもとむ) …… 因習にとらわれ時代の変化に気づけない
 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ) …… 手段を間違って目的を果たせない
 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ) …… 本質的な差は無いこと
 泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる) …… 約束事を守るために親しい者も厳しく罰する
 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや) …… 小人物に大人物に志を知ることはできない

 知音(ちいん) …… 親友、知り合い、恋人
 刎頸の交わり(ふんけいのまじわり) …… (相手のために首をはねられることさえ厭わない)親密な交友
 水魚の交わり(すいぎょのまじわり) …… (絶対に離れられない)親密な交友
 管鮑の交わり(かんぽうのまじわり) …… (互いを理解しつくしている)親密な交友
 糟糠の妻(そうこうのつま) …… 苦労をともにして支えてきた妻
 琴瑟相和す(きんしつあいわす) …… (琴と瑟の音がよく合うように)夫婦が仲睦まじいこと
 偕老同穴(かいろうどうけつ)  …… (共に生き同じ墓に入るように)夫婦が仲睦まじいこと
 比翼連理(ひよくれんり) …… (翼をならべた鳥、連なる枝のように)夫婦が仲睦まじいこと
コメント
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