水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

アンサンブル発表会

2022年12月28日 | 学年だよりなど
12月28日(水)
 校内アンサンブル発表会@第一講堂


 一年間、ほんとうにお世話になりました!
 みなさま、よいお年をお迎えください!!

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行ったり来たり

2022年12月27日 | 学年だよりなど
2学年だより「行ったり来たり」




 「○○の成績を上げるのに何をやったらいいですか?」「問題集はどれを買えばいいですか?」という質問を時折受ける。そのつど丁寧に答えているつもりだが、アドバイスを素直にきいて実行してくれる生徒さんは、それほど多くないのではないかと感じることも多い。『ユメタン』の木村達也先生が、こう書いてらした。




~ 教養を深めるためにどうすればいいのでしょうと尋ねられることがよくあります。が、そういう人に語っても、おそらく実行しないように思うんです。……教養は昨日今日始めた勉強では身につきません。昨日のブログにも書いたのですが、視野を広げて教養を深めるためには3つの方法があります。否、3つしかないように思います。
 教養を身につけるための1つめ。人から学ぶことです。特に自分とは違う考え方の人、自分の経験を凌駕するような経験をしている人から学ぶことです。そうすることで、今までとは違う世界に行くことができます。数多くの人に会って話をすることで教養は身につきます。
 2つ目。本から学ぶことです。APU学長の出口先生は「人生の5割は本から学ぶ」と仰っていますが、人から学ぶと言ったって会う人の数がそれほど多くないことを考えると、本からが一番学びやすいのは言うまでもありません。本を読むというのはつまり、著者に会うことです。著者の考えに触れ、自分のそれと比較し、アウフヘーベンさせることです。
 3つ目は旅です。日常(ルーティン)から離れ、いろんな場所に行き、いろんなことを考えます。旅先で人に会い、旅先で書物を繙き、思考を深めます。オプショナルツアーに参加したり、名物を求め歩いたりするような「旅」は旅行です。
 一人か二人で旅をし、自分を見つめ直し、考えを深めることです。ただ、それにしたって人と会ったり本を開いたりしないと、単なる旅行で終わることもあります。
 教養は自由な思考につながります。誰かがSNSでつぶやいたようなことに影響を受けることもなく、しっかりと自分の考えを持ち、さらにはそれを日常的に、カメレオンみたいに、変化させます。間違っていたなと思ったら、方向を転換させます。そのために本を、驚異的にたくさんの本を、繙きます。日々のルーティンに浸らず、内と外を行ったり来たりしながら、どんどん成長していきたいものです。(教養を身につけるための3つの要素「木村達也オフィシャルサイト」)




 「教養」を、学力や体力に置き換えても成り立つのではないだろうか。
 つまり物事を身に付け、自分を豊かにしていくには「人から学ぶ」「本から学ぶ」「旅に出る」の三つが大事ということだ。
 学力をつけるための「旅」って何? と思うかもしれないが、大学見学に出かけたり外の模試を受けにいったりすることが、旅の一つであることは間違いない。
 対外試合をしてみないと、日々の練習の方向性が正しいのかわからなくなるのと同じだ。
 人に学び、本に学び、それも「驚異的にたくさん」学び、それを外に出て試し、自分を見つめ直す……というような、そんな一年に新年はしていこうではないか。よいお年を!!

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ワークショップ

2022年12月26日 | 学年だよりなど
12月26日(月)
 音楽座ミュージカル・ワークショップ
  with朝霞西高校・武蔵越生高校
  合同演奏曲「ラブレター」


  この企画まで含めてのミュージカル体験のかけがえなさ

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クリスマスジョイントコンサート

2022年12月25日 | 学年だよりなど
12月25日(日)
 クリスマスジョイントコンサート@本校第一講堂
  with朝霞西高校・川口北高校・所沢北高校・和光国際高校
  本校演奏曲 「スペイン」「セプテンバー」「You Can't Stop The Beat」


  保護者会のみなさま、うちあげの準備ありがとうございました!!

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プレイリスト(2)

2022年12月24日 | 学年だよりなど
2学年だより「プレイリスト(2)」




 「好きな音楽は?」と尋ねられ、たとえば「あいみょん」と答えたとする。
 尋ねた側が喜んで、「わたしも好き、とくに好きな曲は何?」とさらに訊く。
 「えっと、マリーなんとかってやつ、なかなかいいよね、他のはあまり知らないけど……。」みたいな人がいたら、この人はあいみょん全然知らないのだろうなと聞いた人は感じるだろう。
 「好きって言えるほどでもないけど、毎晩『夜行バス』聴いて寝るかな……」ぐらいだと、意気投合するかもしれない。
 (東高の)入試の面接で、趣味・特技の欄に「読書」と書いてある人に、「印象に残っている本を一つ教えてください」と尋ねてみる。一時、ほぼ全員が「ハリーポッター」と答えたことがあった。もちろん何の問題もないが、それほど本は読まない生徒さんなのかなとも感じた。
 これまで何をしてきたか。これから何をしたいのか。
 大学入試で問われているのは、この二つだ。
 推薦入試では、直接尋ねられる。面接で問われたり、事前に書いて提出したり。
 事前に提出する「志望理由書」を読み、アドバイスさせてもらうことがある。
 たとえば、経済学を学びたい、将来は国際的に活躍したいと書いてある。
 今ひとつ具体性に欠ける文章と感じ「いま世界では、どんな経済的な問題がおこっていると思ってますか?」的な質問をしてみる。その答えが、「え?それだけ……」と感じてしまうようなことが多いのだ。そうとう多かった。
 中学受験用の「時事問題の参考書」レベルにはるかに及んでいないと思えるほどの。
 そのまま添削なしで大学に提出するなら、むしろ「いかに経済学に興味をもっていないか」を証明する書類になってしまう。
 面接でも志望理由書でも、そこで呈示するのは、その時点の自分の「プレイリスト」ではないか。
 それまでの経験と、これからやりたいことへの希望が具象化されたもの。
 実はふつうの試験も、本質は同じと言えるかもしれない。
 大学に入って学部の四年間を学べば、学問の入り口ぐらいは経験させてもらえる。
 それをするために、このレベルの勉強はしてきてねと入試問題が作られている。
 これくらいのことはやってきましたね、これからやりたいことのためには必要ですよと、教えてくれるのだから、そのメッセージをまず読み取らないといけない。
 大学に進学し、勉強し、いろんな経験を積めば、自分のプレイリストは、高校のときのそれとは全くちがったものになっていくだろう。次はそれを持って就職活動にも臨むことになる。
 ただし、あくまでも自分のプレイリストでないといけない。
 自分が心からお薦めできるものをそこに載せないと、伝わらない。
 こんな曲聴いてみる? と誰かに言えるようになるのに必要なのは、やはり経験の蓄積だ。
 親しくなりたいと思った女子にプレイリストを垣間見られて、「素敵!」と思われるためにも。

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プレイリスト

2022年12月21日 | 学年だよりなど
2学年だより「プレイリスト」




 アメリカの天文学者カール・セーガンは、NASAの地球外生命体探索計画のリーダーだった。
 探索のために、無人の探査船ボイジャーを打ち上げ、その中には、異星人に向けたメッセージを搭載した。知能をもつ異星人がそれを発見したなら、何らかの形で解読するに違いないと想定し、地球上の様々な音を録音し、レコードにしたのだ。
 波や風の音、鳥や動物たちの鳴き声、地球上の55の言語による挨拶、そして様々な音楽――バッハ、モーツァルト、ベートーベンにはじまり世界各国の民族音楽。ちなみに日本の音としては尺八奏者山口五郎の「鶴の巣籠り」が収められた。
 これらは、宇宙人向けのプレイリストだった。
 福岡伸一先生の青山学院大学の同僚に、日本の伝統音楽を研究するマイケル・クシェル准教授がいる。




~ クシェル先生は、大学では新入生向けに、文化としての音楽の講義もしている。そこでは学生に“プレイリスト”作成の実習を課しているという。パーソナル、ナショナル、グローバルなプレイリストを作らせて、異なるレベルで後世伝えたい曲目を考えさせるのだ。
 その講義で、グローバルなプレイリストの見本として例示するのが、先に記したボイジャーのゴールデン・レコードなんだそう。地球外生命体にもわかる普遍的なプレイリスト。
 そこでクシェル先生はとても面白い米国のジョークを教えてくれた。それは……
 ボイジャーは永遠とも思える孤独な飛行を続けた。とうとうメッセージは異星人のもとに届いた。その証拠に、返信が地球にかえってきたのだ。それは、たった4つのワードからなっていた。“Send more Chuck Berry”(チャック・ベリーをもっと遅れ)
                 (福岡伸一「パンタレイ・パンタグロス」週刊文春連載)~




 最後のとこのジョークはたぶん、みなさんはわからないだろう。
 チャック・ベリーというミュージシャンのことを知らないだろうから。ロックの始祖的存在だ。
 彼がいなかったら、プレスリーもビートルズもいなかったと言われている。
 あいみょん「君はロックをきかない」も誕生しないことになる。
 みなさんなら、宇宙人向けのプレイリストを作りなさいと言われたら、どうするだろう?
 再来年、青学でこの講義を受ける人もいるかもしれない。
 きわめてパーソナルなプレイリストは作れるかも知れないが、それを人前に出せるか。
 仮に作成したとして、それをいざ発表するとなると、なにか気恥ずかしい思いを抱いてしまいそうな気がしないだろうか。
 その原因は、プレイリストの中身が、「ちょっとこれじゃ貧弱すぎてみっともないかな?」と思ってしまうところにありそうだ。
 プレイリストを作るには、そのためのネタがいる。宇宙人向けのプレイリストが、アニメの劇伴ばかりというわけにはいかない。
 知識や経験の蓄積がないと、作成は難しいのだ。

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アンサンブルコンテスト

2022年12月19日 | 学年だよりなど
第46回埼玉県アンサンブルコンテスト 

高等学校部門県大会@久喜総合文化会館

12月19日(月)23番 13:46演奏予定

川越東高校 サックス5重奏  小田実結子作曲「花街ラプソディー」

 銀賞いただきました。ありがとうございました!!

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戦略(4)

2022年12月11日 | 学年だよりなど
2学年だより「戦略(4)」




 学費コスパで考えるなら、公立中学から本校に特待生として入学し、塾にも予備校にも行かずに、学校の勉強と講習や添削を積み重ねて、現役で東大に合格したN君やM君を思うと、これほどコスパのいい例はなかなかないように思う。
 大学も実家から通った彼らは、日本の学生としてはキングオブコスパではないだろうか。
 高校時代の彼らは、受験に関係ない科目もきっちり取り組んでいた。学校行事も楽しんでいたし、もちろん部活動も最後までやり通した。
 純粋なコスパ論に立つなら、必要最低限の成績だけとって、あとは自分の直接的利益になることだけやればいいようだが、そして実際にそういうタイプの先輩もいたが、結果は芳しくなかった。
 別の方面から考えてみよう。
 たとえば恋愛にコスパという観点は持ち込めるだろうか。どういうのが「コスパのいい」恋愛か。
 声をかけて、すぐつきあってもらえて、デート代もかからないタイプの子で、半年で結婚できるのが、コスパのいい恋愛なのだろうか。
 週に一度ちらっと笑顔を見せてもらえるだけで毎日幸せなら、コスパがいいのだろうか。
 たまたま仕事があいた時に連絡すると会いに来てくれる彼女は、男からはコスパがいいのかもしれないが、それをコスパと表現していること自体、女子はふざけんなと思うのではないか。
 逆にみなさんは、「あの人はコスパのいい人よ」と女性に言われる男になりたいかどうか。
 「コスパ的には真逆だけど、あの人と離れられない」と言われる方がよくないですか?
 好きなことは、コスパでは測れない。
 むしろコスパで考えるとわりに合わないことの方が、最終的に「やりきった感」が得られる。
 ワールドカップのスペイン戦直後に、本田圭祐選手と、岡田武史元代表監督が語り合っていて、そのときの言葉が心に残っている。




~「大事なときはいつくるかが分からない。難しいのはいつか大事なときが来るのを信じて
  最善の準備をすること。」(本田圭介)


 「みんなは運だって言うんだよ。それは神様からのご褒美なんだよ。
  でも神様からのご褒美って、
  本当にやるべきことを積み重ねてきた人しかもらえないんだよ」(岡田武史)~




 難関大学に入った方がいいのは間違いないのだ。最短で4年後、もしくは6年後とかに就職活動を初めてみれば、明らかに、というか切実に実感できるだろう。
 若いうちは、学歴があることで得られるものは大きい。
 それを手に入れるための努力と、努力が結果として表れる度合いを考えたなら、これほどコスパのいいものはなかなかない。
 働き出してしまうと、学歴そのものはそんなに関係なくなる。
 受験勉強で身に付けた学力はけっこういつまでも役立つ。
 受験で身に付けた勉強力や忍耐力は、かなり役立つ。
 日常のあれこれを目先のコスパ優先で過ごしていると、そういうものが身に付かないのだろう。
 むしろ、やるべきことを愚直に蓄積していく準備の先に、何らかのご褒美があるのだ。

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戦略(3)

2022年12月07日 | 学年だよりなど
2学年だより「戦略(3)」




 私立中高一貫校に通う場合、つまり全部公立にする場合と比べ、約1000万円分多くのコストを親がかけた場合、大学ランクが1ランク上がるというパフォーマンスが平均的な事例だと、藤沢氏は言う。それはコスパ的にはどうなのか。




~ 詳細なデータがないので本当のところは何とも言えないが、塾講師や私立中高一貫校の教師など受験産業に関わっている人たちの現場の意見も総合すると、中学受験を経て私立中高一貫校に子供を通わせると、期待値としては大学がワンランク上がるかもしれない、あるいは浪人が現役になるかもしれない、という程度のものだろう。そして、子供の将来の年収などを考えれば、大学がワンランク上がれば、あるいは浪人が現役になれば、1000万円ぐらいの追加負担は確かに報われる、とも言える。おそらく世間の人が思っているほどこうしたものの教育効果は大きくないが、さりとて、こうした受験産業が詐欺的で効果がないものを高く売っているわけでもない。ちょうどいい具合に値付けがされている、というのが筆者の率直な感想である。
(藤沢数希『コスパで考える学歴攻略法』新潮新書)~




 たとえば、フィギュアスケートの選手は、幼い頃から大変な練習を積む。当然その環境は大人がお膳立てする。リンクを借りるお金、コーチへの謝礼、靴や衣装、送り迎えの費用などを足していけば、日本選手権に出場できるレベルへの投資額は1000万円とかでは全く足りないだろう。
 ピアノやバイオリンも同じだ。バイオリンにいたっては、本格的に演奏家の道を目指したいと子どもが言い出したなら、楽器代だけで軽くそれを超えてしまう。
 野球やサッカーでも同じではないか。ゴルフとか。芸能系を目指す場合も。
 幼いことから英才教育をすると、後々で計算した時、そのコストは莫大だ。
 そして、それに見合うだけの結果を得られる比率は、実際に統計をとってみるとものすごく低いにちがいない。
 何がどうなることを「見合う」というのかという問題も生まれる。
 幼いころからダンスのレッスンに通わせました、有名な先生のもとに行きました、ニューヨークへの留学しました……。
 このコストに見合うパフォーマンスとは何か。
 プロになること? しかしプロとはいっても、純粋に「踊ること」だけで生活を成り立たせていけるダンサーさんはひとにぎりだ。
 「コスパ」は、人生の戦略を考える上で重要な観点だが、表面的なそれにとらわれると、本質を見失うことにもなりそうだ。
 たとえば、就職のよさそうな学部・学科を選びたいという考えは、コスパ論だ。でもそうして入った大学で、今一つ面白くないなと思って4年過ごすとしたら、人生的にはマイナスかもしれない。 
 だったら、コスパ的には悪そうでも、自分の好きなことにのめり込める環境に進む方がいい。

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戦略(2)

2022年12月05日 | 学年だよりなど
2学年だより「戦略(2)」




 「コストパフォーマンス」とは、何かをするためにかかった費用(コスト)と、それによってどれくらいの成果(パフォーマンス)が上がったかを表す言葉だ。
 より少ないコストで望ましいパフォーマンスを得られるとき、「コスパがいい」と我々は言う。
 そして、コスパがいいことは、たぶんみんな大好きだ。
 受験で言えば、少ない勉強で難関大に合格できたら、コスパがいいということになる。
 「一週間でマスター!らくらく英会話」みたいな本が売れるのは、みんな少しでも楽に英語をおぼえたいからだ。原価率が低いのにものすごく儲かる商品や、安くておいしいご飯やさんや、いろんな局面で私たちはコスパという考えを持ち込む。
 藤沢数希氏『コスパで考える学歴攻略法』では、中学受験をして私立の中高一貫校に入ったコースのコスパを検討している。少し古めのデータだが、中高一貫の高3と、公立の高3とでは、駿台模試で偏差値3の開きがあるという。駿台模試だから、公立は相当の進学校のはずだ。




~ 前述のように、中学受験をすると塾の費用と私立中高一貫校の学費などで、公立中学→公立高校のコースよりも合計で約1000万円ぐらいは余分に教育費用がかかる。つまり、ここから得られる結論は、約1000万円ぐらい余分にかければ偏差値が3程度は上がるかもしれない、ということだ。もちろん、これはあくまで平均値なので、私立の中高一貫校の環境がよく合って、3よりももっと偏差値が上がる子供もいるし、逆に本当は勉強ができるのに、私立難関校の優秀な子供の中で霞んでしまい、勉強をやる気がなくなり、かえって公立中学に行ったほうが良かった、という子供もたくさんいるだろう。こうした個人間のばらつきは大変に大きく、私立中高一貫校に通わせれば子供の偏差値が3上がる、と単純に考えるべきではない。 ~




 1000万円かけて3の違いか……と一瞬思ったかもしれないが、偏差値65の大学と68の大学という感覚で見てみると、3の違いは大きい。大分生々しくなってきたけれど。




~ 仮に大学受験の偏差値3を1000万円出せば買えるとしたら、たとえば私大だとMARCHが上智ぐらいにはなる。上智が早慶ぐらいにはなるかもしれない。阪大が京大ぐらいにはなるだろう。東工大、一橋大、早慶上位学部に順当に受かる子供なら、偏差値3程度そこから上げることができたら、東大には十分にチャレンジできる。あるいは、同じ大学に行くにしても、浪人が現役になるかもしれない。つまり、この数字だけ見たら、約1000万円出せば、期待値では子供の大学がワンランク上がるかもしれない、というぐらいの相場観だ。~




 中学受験をした子ども達、つまり1000万円かけてきた子たちが勉強に費やした時間を、みなさんはどう過ごしていたのか。
 そこで得られたものの価値も合わせて考えるとなると、お金と偏差値だけでコスパを語れるのかという問題も生まれる。

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