水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

よいお年を!

2020年12月31日 | 日々のあれこれ
 まもなく終わりを迎える2020年。
 定期演奏会、西部地区研究発表会、音楽座ミュージカルコンサート、野球応援、吹奏楽コンクール、文化祭ライブ喫茶、にじの家、鶴瀬公民館、バッハザール、男祭り、学校説明会……。
 中止になったイベントなどを思い出してみると、相当数の演奏機会をいただいていたのだなとあらためて思う。
 3月に休校になり、コンクールや文化祭がなくなっていく中で、埼玉県合同発表会や和光国際高校演奏会に参加できたことは、ほんとうにありがたかった。10月に南古谷ウニクスで初めて演奏させてもらった時も、温かい声援をいただいた。
 今月のジョイントコンサートや、ラグビー部壮行会も印象深い。部活ができない期間も、心を閉じることなく、リモート合奏を地道につくってくれた部員たちのおかげで、こんな経験もできたのだ。
 来年も、もとのままの形式で演奏しようのするのは難しいかもしれないが、イベントや演奏会の形式はあくまでも手段だ。
 物理的に密になれなくても、心を密にする方法は、探せばみつかるだろう。
 今年、コロナのおかげで変化させることができたことも、たくさんあった。
 想定外の状況におかれたとき、人間のタイプがいろいろ浮き彫りになるものだなあと勉強にもなった。
 自身を振り返るなら、不要不急の中でやめられなかったのは、本を読む、映画・芝居や演奏会に行く、文章を書く、歌うといったこと。そこそこ勉強もしたかな。このへんが自分の好きなことなのかもしれない。だとしたら今やらせていただいている仕事は天職というしかないから、もういいよと言われるまでご奉公させていただきたい。

 今年も吹奏楽部の活動にご協力いただき、あたたかく見守っていただき、本当にありがとうございました。
 みなさま、よいお年をお迎えください。
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漢文最終チェック③

2020年12月31日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック③ 重要単語〈読み・意味〉

 複数の読み方があるa=複数の意味を持つ → 読み方を知っていればいい
複数の読み方があるb=品詞が異なる → 文中の位置で判断する
 読み方一つ・複数の意味がある → 熟語をつくって判断するor文脈から予想する



 悪「にくム」… にくみきらう〈嫌悪〉
  「あシ」… わるい〈悪習〉
 遺「わすル」… 忘れる〈遺忘〉
  「おくル」… 贈る
  「のこス」… 残す〈遺産〉
  「すツ」… 捨てる〈遺棄〉
 為「なス」… する・みなす
  「なル」… なる〈為人:ひととなり〉
  「つくル」… つくる
  「をさム」… おさめる〈為政者〉
  「~たリ」 … ~である
  「ノためニ」〈前置詞for〉
已「やム」… 終わる・やめる・病気がなおる〈而已:のみ〉
  「すでニ」… すでに〈已而:すでにして〉
 異「ことナル」… 異なる・違う〈異国〉
  「いナリ」… すぐれた・不思議だ〈奇異〉
 易「やすシ」… やさしい・たやすい〈容易〉
  「かフ・かハル」… かえる・かわる〈交易〉
 寡「すくなシ」… 少ない〈寡人〉
 過「すグ」… 通り過ぎる〈経過〉・度が過ぎる〈過信〉
  「あやまチ・あやまツ」… 間違い
 鑑「かんがミル」… 手本とする・みきわめる〈鑑定〉
 諫「いさム」…(目上の人を)注意する〈諫言〉
 願「ねがハクハVセヨ」… どうかVして下さい
  「ねがハクハVン」… どうかVさせて下さい
 期「きス」… (期日を)約束する
 宜「むべナリ」… もっともだ
 挙「あグ」… 手をあげる〈挙手〉・あげ用いる〈科挙〉・数えあげる〈枚挙〉・皆でする〈挙国〉
 休「やム」… やめる〈休道:いフヲやメヨ〉
 強「つよシ」… 強い〈強力〉・すこやか〈強健〉
  「しフ」…強いる〈強制〉
 曲「きょく」… 曲がる〈湾曲〉・正しくない〈曲学〉・くわしい〈委曲〉
 経「いとなム」… いとなむ〈経営〉
  「ふ」… 通りかかる〈経過〉
  「をさム」… 治める〈経世〉
  「たて」〈経緯〉
  「つね」〈経常〉
 詣「いたル」… 行く・来る〈造詣〉
 啓「まうス」… 申しあげる〈啓白〉
  「ひらク」… 開く・導く〈啓発〉
 見「みル」… 目える・会う〈会見〉
  「まみユ」… お目にかかる〈謁見〉
  「あらはル」… 明らかになる〈露見〉
  「~る・らル」〈受身・助動詞〉
 好「よシ」… よい〈好況〉
  「このム」… このむ〈愛好〉
 哭「こくス」… (死者を悼み)大声で泣く
 作「つくル」… つくる〈創作〉
  「なス」… する〈作為〉
  「おこル」… おこる〈発作〉
 之「ゆク」… 行く
  「の」〈N之NorS之V〉
  「これ」〈V之〉
 事「つかフ」… 仕える〈師事〉
  「ことトス」… 問題にする・専念する
 恣「ほしいままニス」… かってにする〈恣意〉
 辞「じス」… やめる〈辞職〉・ ことわる〈固辞〉・別れを告げる〈辞去〉
 弑「しいス」… 目上の人を殺す
 疾「やまひ」… 病気〈疾病〉
  「にくム」… 憎む〈疾悪〉
  「はやシ」… 早い〈疾走〉
 謝「しゃス」… 礼を言う〈謝恩〉・あやまる〈陳謝〉・ことわる〈謝絶〉・おとろえる〈代謝〉
 釈「とク」… 解き明かす〈解釈〉・溶ける〈希釈〉
  「ゆるス」… 釈放する〈釈放〉
  「すツ」… 手放す
 衆「おほシ」… 多い〈衆人環視〉
 終「をフ・をハル」… 終える・終わる
 縦「ほしいままニス」… かってにふるまう〈放縦〉
  「たとヒ」… たとえ~ても
  「ゆるス」… 許す
 相「たすク」… 補佐する〈首相〉
  「あひ」… 互いに〈相談〉
 称「しょうス」… となえる〈呼称〉・つり合う〈対称〉・褒めたたえる〈称賛〉
 勝「まさル」… すぐれる〈景勝〉
  「かツ」… 勝つ〈勝敗〉
  「たフ」… がまんする・こらえる
  「あゲテ」… すべて
 少「わかシ」… 若い〈少年〉
  「すくなシ」… 少ない〈稀少〉
 将「ひきヰル」… ひきつれる〈将軍〉
  「もつテ」… もちいて
  「はタ」… そもそも
  「まさニVセンントす」… 今にもVしようとする
 説「とク」… 説く〈説明〉
  「よろこブ」… 喜ぶ〈=悦〉
 請「こフVセヨ」… どうかVして下さい
  「こフVセン」… どうかVさせて下さい
 然「しかリ」… そうである
 造「つくル」… 作る・営む〈造営〉
  「いたル」… 行く・来る〈造詣〉
 息「やすム」… やすむ・休息する〈安息〉
  「いき」… 呼吸〈嘆息〉
  「やム」… 滅びる・絶つ・やめる〈息災〉
  「そく」… こども〈息女〉・利子〈利息〉
 卒「をはル・をフ」… 終わる・終える〈卒業〉
  「しゆつス」… 死ぬ〈卒年〉
 諸「もろもろ」… いろいろ
  「これヲ」… これを〈=之於〉
 従「したがフ」… したがう〈従属〉・たずさわる〈従事〉・ゆったりする〈従容〉
 対「こたフ」… (目上の人に)お答えする
 題「だいス」… (詩文を)書きつける
 致「いたス」… 送る〈送致〉・官職をやめる〈致仕〉・きわめる〈致知〉・いたる〈致死〉
 中「あツ・あたル」… あてる・あたる〈中毒〉
  「なか」… 内部・あいだ・なかほど〈宮中〉
 誅「ちゅうス」…罰として殺す
 適「ゆク」 … 往く
  「かなフ」 … ふさわしい〈適当〉・よい〈快適〉
  「まさニ」=方
  「たまたま」=偶・会
 道「いフ」… 言う〈報道〉
 拝「はいス」… 官位を授かる〈拝命〉・謹んで行う
 白「まうス」… 語る・申しあげる〈告白〉〈白状〉
  「しろシ」… 汚れがない〈潔白〉・明らか〈明白〉・むなしい〈空白〉・ひかる〈白日〉
 発「おこル」… 起こす〈発起〉
  「ひらク」… 開く〈開発〉
  「あらはス」… 現す〈発現〉
  「あばク」… あばく〈摘発〉
 反「かヘル・かヘス」… もどる・もどす〈反射〉
  「そむク」… さからう〈反抗〉
 比「くらブ」… 比べる〈対比〉
  「ならブ」… ならべる〈比肩〉
  「たとフ」… 喩える〈比喩〉
  「たぐヒ」… 同類〈比類〉
 負「そむク」… そむく
  「おフ」… 背負う〈負担〉・頼る〈自負〉
  「たのム」… あてにする〈自負〉
 封「ふうズ」… 閉じる〈封書〉
  「ほうズ」… 領地を与える〈封建〉
 服「ふくス」… 従う〈服従〉・降伏する〈屈服〉・感心する〈感服〉・薬を飲む〈服用〉
 平「たいらかナリ」… たいら〈平地〉・おだやか〈平穏〉
  「たいらグ」… 討ちしずめる〈平定〉
 弁「べんズ」… わける〈弁別〉・道理を解く〈弁論〉
 亡「ほろブ」… ほろびる〈滅亡〉
  「にグ」… 逃げる〈逃亡〉
  「うしなフ」… なくす〈亡失〉
  「ばうズ」… 死ぬ〈死亡〉
 遊「あそブ」… 他国に出かける〈遊説〉
 容「いル」… 入れる〈容器〉・受け入れる〈受容〉・ゆるす〈容認〉
  「かたち」〈容姿〉
 与「くみス」… 仲間になる〈与党〉
  「ともニ」=俱
  「ともにス」… 一緒に行う
  「あづかル」… 関係する〈関与〉
  「あたフ」… 与える〈贈与〉
  「と」〈前置詞with〉
 利「とシ」… するどい〈鋭利〉
  「りス」… 利益を及ぼす〈利己〉
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漢文最終チェック②

2020年12月30日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック②  接続語〈 接・S・V・O 〉

 ☆ 読み方そのものが問われる。文のつながり、論理のつながりを把握できる
  → 読めるかどうかチェックし、読めなかったものは抜き出して覚えておこう

〈単純接続・因果関係〉
 而「しかシテ・しかうシテ」… そして
 而「しかルニ・しかレドモ」… しかし
 不然「しかラずンバ」… そうでないならば
 然 則「しかラばすなはチ」… そうであるならば
 不 則「しからずンバすなはチ」… そうでなかったら
 然「しかレドモ」… しかし
 然 而「しかリしかうシテ」… そうではあるが
 即「すなはチ」… すぐに
 便「すなはチ」… すぐに・そのまま
 輒「すなはチ」… そのたびごとに
 乃「すなはチ」… やがて・そこで・なんと
 ~、則「~バすなはチ」… ~すると、
 何 則「なんトナレバすなはチ」… それはなぜかというと
 是 以「ここヲもつテ」… こういうわけで
 以レ 是「これヲもつテ」… これが原因で
 於レ 是「ここニおいテ」… そこで
 故「ゆゑニ」… だから
 因「よリテ」… だから

〈仮定〉
 若~・如~「もシ~バ」… もし~ならば
 苟 ~「いやしクモ~バ」… かりにも~ならば
 如レ 是・如レ 此・若レ 是・若レ 此「かくノごとクンバ」… このようならば
 縦「たとヒ~トモ」… たとえ~ても
 雖レ ~「~トいへどモ」 … ~といっても、~だけれど
 使レ ~、「~しメバ」… ~するならば
 不レ ~、「~ずンバ」「~ざレバ」… ~しないならば
 非レ ~、「~ニあらズンバ」「~ニあらザレバ」… ~でないならば
 無レ ~、「~なクンバ」… ~がないならば
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野良犬の値段

2020年12月29日 | おすすめの本・CD

~ 突如としてネット上に現れた、謎の「誘拐サイト」。
  <私たちが誘拐したのは以下の人物です>
  という文言とともにサイトで公開されたのは、6人のみすぼらしい男たちの名前と顔写真だった。
  果たしてこれは事件なのかイタズラなのか。
  そして写真の男たちは何者なのか。
  半信半疑の警察、メディア、ネット住民たちを尻目に、誘拐サイトは“驚くべき相手”に身代金を要求する――。
  日本全体を巻き込む、かつてない「劇場型犯罪」が幕を開ける! ~

 と、いう本。
 上記の“驚くべき相手”は、書いてもネタバレと非難されはしないだろう。
 犯人たちが、莫大な身代金を要求した相手は、新聞社とテレビ局だ。
 人権の大切さをかかげ、人の命は平等と常日頃説くマスコミに対して、浮浪者の命にいくら出せるのかと犯人たちは迫る。
 本当にそんな事件が起きたとき、現代社会は、どう反応するだろう。
 描かれていくマスコミの世界、ネット民の動向、警察組織、政界の様子は、なるほど、まさにそうなるにちがいないと納得させられる。
 犯罪はフィクションだが、想定される事態はまるでノンフィクションだ。
 日常的に「世間」に喧嘩売ったり、偽善をあばいたり、バカとやりあったりしてきた百田さんだからこそ書けた作品だと言えるだろう。ふつうの小説家さんなら改めて取材しないといけない関係各所の生態、実態やものの考え方は、自然に頭に入っているのだ。
 すぐれたエンタメ作品は、現代社会の問題を解決はしないが、するどくあぶり出す力をもっている。
 これは令和の『レディ・ジョーカ―』級の作品だと感じながら、今年一番、読み終えるのがもったいなかった本だ。

 犯人グループの一人に、裏将棋をシノギをしてきた男がいる。
 「心理戦」担当だ。マスコミや警察とのかけひきに、絶妙の力を発揮する。
 その男が、これは将棋の戦いとは違うと語るシーンが印象に残っている。
 将棋のように目の前に盤面がさらされ、相手の手持ちの駒もわかっている戦いでは、戦術にたけていて、相手の出方を読み切れば基本的に負けない。負けた場合には、その原因もはっきりする。
 麻雀は相手の牌は見えない。ひょっとしたら対面と上家とはつるんでいるかもしれない。
 自分の予想がまるっきりちがっているかもしれない。
 手にした情報をもとに判断するしかないが、100%はありえない。
 振り込む確率50%の牌をきるしかないこともある。
 人生は、まちがいなく、将棋ではなく麻雀だと思った。

 年末年始にぜひどうぞ!
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漢文最終チェック①

2020年12月29日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック① 副詞 〈 S・副・V・O 〉

 ☆ 読み方そのものが問われる。文のニュアンスを把握できる
  → 読めるかどうかチェックし、読めなかったものは抜き出して覚えておこう

 勝「あゲテ」… のこらず  
 相「あひ」… お互い・相手に
 敢「あヘテ」… あえて
 遍「あまねク」… すみずみまで
 徒「いたづらニ」… 無駄に
 愈・弥「いよいよ」… ますます
 自「おのづかラ」… 自然と
 徐「おもむろニ」… ゆっくりと
 且「かツ」… その上に
 嘗・曾「かつテ」… 以前・これまで
 尽・悉「ことごとク」… 全部・みな
 故「ことさらニ」… わざわざ
 殊「ことニ」… 特に
 交「こもごも」… かわるがわる
 向「さきニ」… 以前に
 頻「しきりニ」… しばしば
 数「しばしば」… たびたび
 暫「しばらク」… しばらく
 姑「しばらク」… さしあたり
 且「しばらク」… 一時的に
 頗「すこぶル」… かなり
 已・既「すでニ」… すでに
 都「すべテ」… すべて
 抑「そもそも」… そもそも・さて
 絶「たエテ」… 決して
 唯・惟・但・特・直「たダ~ノミ」… ただ~だけ
 立「たチドコロニ」… ただちに
 忽「たちまチ」… ふと・突然
 偶・適・会「たまたま」… 偶然・思いがけず
 毎「つねニ」… いつも
 遂「つひニ」… そのまま・そこで
 終・卒・畢・竟「つひニ」… 結局・とうとう
 具「つぶさニ」… くわしく
 審・詳「つまびらかニ」… くわしく
 与・倶「ともニ」… 一緒に
 俄・遽「にはかニ」… 急に・突然
 果「はたシテ」… 案の定・予想どおり
 甚・太「はなはダ」… 非常に
 私・窃・間・密「ひそかニ」… こっそり
 独「ひとリ~ノミ」… ただ~だけ
 殆「ほとんド」… ほとんど・たぶん
 幾「ほとんド」… もう少しで
 略「ほぼ」… だいたい
 方・適「まさニ」… ちょうど
 先「まず」… 最初に・さしあたり
 益「ますます」… ますます
 ~亦「~モまた」… ~も同様に
 復「また」… 再び
 又「また」… その上さらに
 看「みすみす」… 見る間に自分で
 自・親「みづかラ」… 自分で
 寧「むしロ~トモ」… どちらかといえば・~ても
 尤「もつとモ」… とりわけ
 固「もとヨリ」… 言うまでもなく
 素「もとヨリ」… 日頃から・もともと
 故「もとヨリ」… 以前から
 漸「やうやク」… やっとのことで
 良「やや」… かなり
 稍「やや」… いくらか
 僅「わづカニ」… やっと・かろうじて・すこし

【謙譲の意を表す副詞】
 敢「あヘテ」… おそれながら
 幸「さひわひニ」… おかげさまで
 謹「つつしミテ」 … つつしんで
 窃「ひそかニ」… おそれながら・私といたしましては
 伏「ふシテ」… つつしんで

【論の展開を示す語】
 今「いま」… もしいま・さていま(仮説提示・転換)
 凡「およソ」… おしなべて・そもそも(一般化)
 蓋「けだシ」… 思うに(直後に筆者の推論)
 此「これ」 … これこそ・このことは(主語確認・主たる話題の再提示)
 夫「そレ」… そもそも(直後に筆者の主張)

【疑問・反語】
 豈V「あニ~ンヤ」… どうしてVすようか、いやVしない
 焉V・悪V・烏V・安V「いづくンゾVセンヤ」… どうしてVしようか、いや決してVしない・Vできない
 何・奚・胡「なんゾ」… どうして
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何のため(3)

2020年12月28日 | 学年だよりなど
3学年だより「何のため(3)」


 志望校に合格して、はれて大学生になれたとする。
 この春、世の中がどんな状況になっているかは予想がしにくいが、徐々に大学生としての活動ができる方向には向かっていることだろう。
 サークル活動や合コンも体験できるし、女子と知り合いにもなれるだろうし、その子とさらにいい関係になって、素敵な青春時代を過ごせる可能性もある。
 学問的教養を身に付け、新しい視点を獲得し、世のため人のためになる人間になる――。
 本質的な目標はもちろんそこにあるが、それは同時に、人としての魅力を増すことでもある。
 もっと端的に言うと、モテるようになる。
 自分のことしか考えてない人と、他人にやさしくできる人と、どっちがモテるかを想像すれば、理解しやすいだろう。
 他人の心の痛みを感じることができる人間になるにはどうすればいいか。


~ この世の本質、宇宙の本質をあなたにはお伝えしたい。
 人が最も輝くのは、何かを成し遂げた瞬間ではない。何かを成し遂げる直前、その刹那に人は猛烈なオーラを発するのである。
 何かを成し遂げた人はとてもわかりやすい。なぜならふんぞり返って威張っているからである。
 ふんぞり返って威張るのは、輝きを失ってしまったため、そのオーラの不足分を威張ることでカバーしようとしているのだ。
 それがまた逆効果になってますますオーラが萎み、ますますふんぞり返るという負のスパイラルに突入しているのだ。
 反対に何かを成し遂げるために努力している人は猛烈なオーラを放っており、成し遂げる直前に最高潮に達する。
 だからこの刹那は同性からも異性からもモテモテになる可能性が極めて高い。
          (千田拓哉『本当に「頭が良くなる」ためにやるべきこと』徳間書店) ~


 困難な出来事に取り組み、それを乗り越え、ときには失敗して打ちひしがれ、それでも立ち向かう姿勢を失わないとき、モテオーラがふんだんにあふれだす。


~ 「胸を張って生きよ。
 己の弱さや、不甲斐なさに、どれだけうちのめされようと
 心を燃やせ 歯を食いしばって前を向け
 君が足を止めてうずくまっても時間の流れは止まってくれない。
 共に寄り添って、悲しんではくれない。
 もっともっと成長しろ。俺は信じる。君たちを信じる」 (吾峠呼世晴『鬼滅の刃』8巻)~


 さあ、ラストスパートだ。
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何のため(2)

2020年12月26日 | 学年だよりなど
3学年だより「何のため(2)」


 志望校に合格して、はれて大学生になれたとする。
 大学生になれば、自由な時間がある。
 社会に出て働き始めた同年代よりも、はるかに長く自由な時間を手に入れることができる。
 もちろん勉強し放題だ。
 自分の力では手に入らない本や資料が置いてあり、わからないことを教えてくれる専門家がいる。
 同じ話題について語り合える仲間もいるし、その場所もある。
 コロナ禍の今、多くの大学がその設備を十分には活用できていないが、それでも学ぶ場所としてこれほど恵まれた空間はない。
 学費を払っているからだと思うかもしれないが、同じような空間を自力で用意するのは不可能だ。
 たしかに学費は「高い」と感じるだろう。それでも純粋に学費だけで運営できず、私立大学にも多額の公費が投入されている。
 なぜ、大学生は優遇されるのか。
 学生は将来世の中を支える存在になると想定されているからだ。
 健康な身体と勉強できる能力をもち、そのうえ社会的な恩恵まで受けるのだから、その分お返ししようとするのが人としての筋だ。


~ 「杏寿郎、よく考えるのです、母が今から聞くことを。
 なぜ自分が人よりも強く生まれたのか、わかりますか」
「……うっ、わかりません」
「弱き人を助けるためです。
 生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は
 その力を、世のため人のために使わねばなりません。
 天から賜りし力で、人を傷つけること、私腹を肥やすことは、許されません。
 弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。
 責任を持って果たさなければならない使命なのです。
 決して忘れることなきように」  (吾峠呼世晴『鬼滅の刃』8巻) ~


 どんなふうにお返しするのがよいのか、その形は人それぞれだろう。
 大学で学問的教養を身に付けるということは、足下にビールケース(伝わるかな?)を置くようなものではないかと感じる。
 ビールケースの30㎝高い台に登るだけで、世界は違って見える。
 世の中は、目の前の仕事に懸命に取り組む人々の総体で成り立っている。
 そういう人達が、よりよく力を発揮できるように、もしくは効率よくはたらけるように、もっと言えば「楽」ができるようにと、一段高い視点から考えられる力の基礎となるのが、学問的教養ではないだろうか。
 どういうやり方でそれをするのか、どういう分野でそれをするのか、それができるようになるのかは、大学で見つけられればいい。さあ、勉強しよう。
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私をくいとめて

2020年12月25日 | 演奏会・映画など
~ 芥川賞作家・綿矢りさの小説を原作に、アラサー独身女性と年下男性が織り成す不器用な恋模様を描くラブストーリー。脳内にいるもう一人の自分を相談役にシングルライフを満喫するヒロインが、思いも寄らず恋心を抱く…… ~

 のん(能年玲奈)さんが演じる主人公みつ子は、おひとりさまアラサー女子だ。
 何年も恋人なし。たった一人の親友はイタリアに行ってしまい、ふだん話相手になるのは、職場の先輩で同じく独身のノゾミさん(臼田あさ美)ぐらいだ。会社を離れれば、基本的に脳内の自分と会話するしかない。
 みつ子は、脳内自分のことを「A」と自覚し、「ねぇ、Aはどう思う?」と尋ねたりする。
 「こうではないでしょうか」とかえってくると、「そんなことはわかってるよ!」と言い返したりするが、その声が外にもれてしまうことがある。
 のんとA(声は中村倫也)との会話を推進力にして話がすすんでいくのだが、書いてて気づいた。これは、ふつうだ。
 もちろん、脳内の声がこの作品の能年玲奈さんほどはっきり外に出ることはめったにないけど(人によってはけっこう出てるけどね)、みんな同じではないか。
 出入りの業者さんで少し年下の林遣都くんと知り合って、お互いに心惹かれているのに、もどかしいほど進展しないのも、実にふつうだ。
 Aとのやりとりや、その結果として表現されるのんさんのけっこうはげしい感情表現も、その感情を風船とばしたりアニメにしたりして具象化する表現も、実に映画的だ。
 美男美女が登場し、めくるめく恋愛模様を繰り広げてくれる作品は、たしかに楽しい。ユメは見れるけど、現実とのあまりにちがいにがっかりする時はある。
 のんさんがなかなかアラサーに見えないという点を除けば、この作品の「ふつうさ」は現代を生きる私たちの自意識をこれでもかと描き出し、身につまされ、救いも与えてくれる。
 「年末年始に遊びにおいで」と親友の皐月から手紙をもらい、苦手な飛行機に乗りイタリアに行く。「久しぶり!」と自宅に迎え入れ、「いろいろあったね」と語り合う、のんと橋本愛。なぜか、映画の筋に関係なく泣けてしまったシーンだった。いい映画だった。
 ということで、今年の主演女優賞はのんさんに決定しました。

 2020年 主演女優賞  のん 「星屑の町」「私をくいとめて」
     助演女優賞  恒松祐里 「酔うと化け物になる父がつらい」「スパイの妻」
     新人賞    蒔田彩珠 「朝が来る」「星の子」
     すごい気になったで賞 阿部純子 「Daughters」「罪の声」「461個のお弁当」
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何のため

2020年12月22日 | 学年だよりなど
3学年だより「何のため」


 みなさんは、何のために大学にいくのか――。
 今さら何を言い出したのだろうと思うかもしれないが、一瞬想像してみてほしい。
 頑張って勉強して、見事、第一志望の大学に受かったとする。
 そのとき、誰からも「おめでとう」と言われなかったとしたら、どうだろう?
 自分の成功を誰も喜んでくれない状況に自分がおかれることを想像しにくいのではないだろうか。
 それはそうだ。これだけ、多くの人たちから頑張れと励まされ続けているのだ。
 みなさんの親御さんは、合格という結果を必ずよろこんでくれる。ご家族や友だちからも祝福される。みんなを思う気持ちにおいて、親御さんの足下にもおよばない私たちも、みんなが目標をかなえてくれる姿を心から祝福する。
 大学で学ぶとはどういうことか――。
「自分の将来の夢をかなえるためです。そのために、しっかり勉強します」
 面接を受けた人は、目をきらきら輝かせて上のように答えたと思う。
 その夢をかなえるのは何のためか。なぜ、将来それをやりたいのか。
 それは純粋に自分だけのためなのだろうか?
 みなさんには勉強の才能がある。
 一定時間机に向かい、文字を書き、問題を解き、単語を覚えるという行為をし続ける力は、実は万人に与えられたものではない。
 結果が出なくて焦ったり、疲れたり、面倒になったりすることもあっただろうが、まがりなりにもここまで勉強しようという気持ちを持ち続けてきた。


~ 能力や努力(できる能力)というのははっきり言って先天的なものです。「背が高い」とか「視力がよい」とか「鼻がきく」というのと同じ種類の天賦の資質です。それは天からの「贈り物」です。自分の私有物ではない。だから、独占してはならない。
 能力というのは「入会地」のようなもの、みんなが公共的に利用するものです。それがたまたまある個人に「天が授けた」。だから、背が高い人は高いところにあるものを手の届かない人のために取ってあげる。眼の良い人は嵐の接近や「陸地が見えた」ことをいちはやく知らせる。鼻のきく人が火事の発生に気づいて警鐘を鳴らす。そのようにして天賦の能力は「同胞のため」に用いるべきものなのです。(「WEB内田樹研究室」より) ~


 健康な身体を持ち、衣食の心配も不要で、目先の生活ではなく将来の目標に向かって生きることが許されている。許されているどころか、勧められている。望みさえすれば大学に行かせてもらえる経済的な裏付けもある。
 安心して飲める水を手に入れることさえ難しい土地、そもそも大学が存在しない地域に住む若者が見たら、奇跡にしか見えないだろう。
 それを思うと、合格自体が最終目標だったり、自分の幸せだけが目的だったりしたら、人として小さすぎるではないか。
 お年寄りに席を譲るように、女子の荷物をもってあげるように、勉強しよう。
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ラグビー特番ロケ

2020年12月21日 | 日々のあれこれ
 花園初出場を決めたラグビー部の壮行会。
 高校ラグビー中継のテーマソングとして作られた、スキマスイッチさんの「ハナツ」を、ラグビー部員の前で演奏するという企画が生まれ、そのロケが行われた。
 テレビ中継のクルーが入り、照明までセットされ、ピアノが用意された舞台を見れば、「もしかして」と思った部員もいるかもしれない。
 でも事前に聞かされていた自分は、目の前に二人がお越しいただいても、そんなに実感はわかなかった。
 ちゃんと伴奏できるかの不安も大きかった。
 「びっくりした?」と尋ねられて、うんうんとうなづくだけのシャイな部員達。
 こんなとき女子がいたらテレビさんが求めている「キャーキャー」が出るのだろうなあ。
 音合わせがはじまる。少しテンポがはやくなってしまい、もう少し落ち着いていきましょうと言われる。
 繰り返している内に、歌とピアノに雰囲気をあわせられるようになり、本番が一番いいかんじだった気がする。
 それにしても生歌の力ははんぱない。
 27日の放送が楽しみだ。

「高校ラグビー100回記念大会特番~乗り越える力」
  川越東壮行会風景
   曲目「ハナツ」
   歌・ピアノ:スキマスイッチ
   演奏:川越東高校吹奏楽部

  オンエア予定 12月27日(日)14:00~15:30 TBS系列 お楽しみに!
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