観測にまつわる問題

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激動予測

2011-07-29 00:27:39 | 注目情報
「激動予測」(早川書房)という本が出ている。これがある意味面白い。アメリカリベラルの真っ黒けっけの腹のうちが開けっぴろげに書かれている

ニューヨークタイムズ紙ベストセラーと銘打ったこの本によると、東アジアで最大の懸念は日本の動向(281p)だってさ。そのために依存を引き伸ばし(簡単に言うと安全保障政策の邪魔をするということ)、追いつめないこと(簡単に言うと生かさず殺さず)が重要などと書いている。フザけた連中だ。

経済規模で日本に追いつきこれからも伸びる見込みがあり核武装国の若い中国より老いた日本の方が問題と言い切る根拠は自分がこの本を見る限り確かではない。確かなのは、日本の方が組し易い(安全保障をアメリカに依存しているのだから)ということ。要するにだから叩くということだろう。何時も通りのニューヨークタイムズ偏向報道なのである。

アメリカが支援するのは韓国だそうで。もうそう決めているのだからそうするのだろう。確かに著者が言うように日本をターゲットにするのであれば、日本への対抗心が異常な韓国(サッカーファンにはお馴染み)は使い易いだろう。しかし、こんなこと堂々本に書くかね?傲慢に過ぎるだろう。一方で友好を保つなんて書いているから、堂々したものだ。

日本版の前書きも意味深っぽい。「日本の変革は地震から」「日本は地震型社会」だとさ。日本を押さえ込むぞという本音を隠さない著者においては、要は地震をキッケカケに脱原発で変革して、我々への依存を深めて大人しくしなさいということだろう。日本は中国・韓国の下風に立てということでもある。中国・北朝鮮(著者は統一すると言っている)は核武装国であり、中国・韓国原発国だが、日本だけが原子力を止めなさいと暗に言っている。それに従えば、勿論連中の思惑通り、日本はアジアで3番目になるだろう。

日本がどうすべきかは明白だ。友好を保つと言っているのだから、「仲良くして」外交安全保障を強化、原発も維持すればいい。日本が外交安全保障を強化しようが、原発を維持しようが、アメリカには関係ないこと。日本が「仲良くする」と言っていれば、アメリカは少なくとも表立っては止められない。著者自身も日本は自衛するし海軍力を増強すると書いている。だからこれはとても現実的な案である。アメリカの圧力があるかもしれないが、そこは耐えることが出来るだろう。

日本の方向性を真剣に考える人は、アメリカ少なくともリベラルの有力な部分はこういう本音を持っていると肝に銘じなければならない。それが分った上で、アメリカと上手に付き合いながら、アメリカ依存から脱却していくことが肝要だ。

自分がどうこう言うより百聞は一見に如かず。アメリカという超大国(であり同盟国)の本音(の一部)を知りたい人は是非一読を(キレて喧嘩すると勝ち目はないので、その辺に自信のない人は、適当にサボタージュすればいいと思う。散々挑発したのは向こうでも、キレて殴りかかったら、「正当防衛」でやられてしまう)。

しかし、中国より日本を問題にするのはどうにかならないのかねぇ・・・。

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