稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

まだ眠り続ける賀茂川水系奥

2019年03月31日 | トラウト
 今季初の賀茂川水系は1匹どまりだった。

 そろそろ目覚めてくれたかな?と二度目の釣行。

 深みへのゆったりした流れ込み。

    

 ここは出てもおかしくはないのだが・・・。

 出ない。

 次いで希望を託した堰堤。

    

 ここで飽きもせずミノーを投げ続けたがまったく・・・。

 最後に山道をテクテク歩いて大堰堤へ。

 が、ここは倒木が高々と積み上がり、近付くことさえかなわない。

 やむなく早々と納竿。

 この一帯、まだ眠り続けているようだ。 
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「新日和見主義事件」からほぼ半世紀

2019年03月30日 | 日々
 少々堅苦しい話ではあるが・・・。 

 新刊書 久保 護 著「『分派』と呼ばれた男」(白順社 2019.2.17 刊)を読んだ。

 いわゆる新日和見主義事件が起きたのは1972年。

 当時、共産党内で何かが起こり、たくさんの党員が処分されたらしいと
聞きはしたものの、中身はよくわからなかった。

 それをより詳しく知ったのは、処分された党員の一人 川上徹氏が著した「査問」
(筑摩書房 1997年刊)を読んだときだ。

   

 著者たちによれば、党中央に対する反対意見の表明から「分派」だとみなされ、
厳しい査問の末、処分されたものらしい。

 共産党はその規約で「分派」を禁止しており、それに違反したというもの。

 処分された党員数は三桁にのぼったというから大規模だ。

 ぼくは元来、日本共産党が民主主義を守ることに鋭敏な感覚をもって
妥協せずに取り組んできたことには敬意を払いつつも、
党内の自由と民主主義については違和感を感じてきた。

 この事件はその象徴でもある。

 著者 久保さんの主張は多岐にわたるが、もっとも力を入れておられるのは、
党内の少数意見を排除せず尊重すること及びその具体的方策だ。
 
 ここでその詳細は割愛するが、そのこと自体に異論はない。

 ただ、ぼくに気になることが二つ。

 著者は自説を展開するためにレーニンの党組織に関する著作を多く引用している。

 が、マルクスやレーニンがどう言ったこう言ったという手法は、
聖書をお互いに引用し合って論争する宗教者のように見え、ぼくには頂けない。

 いわゆる「聖典」にこうある・・・ではなく、
著者自身の考えをそのまま展開されてはどうだろう。

 もうひとつ、共産党が禁止している「分派」のこと。

 「分派」あるいは「派閥」などと言うと負のイメージが湧いてしまう。
 けれども、スポーツ団体であれ、地域団体であれ、少数意見を持った者が
その考えを実現するうえで、核となる人々が集まるのは自然でかつ必要不可欠なものだ。

 それが自由に横の連絡を取り合うことも含め、「分派」は容認されて当然ではなかろうか。
 それは組織の発展の原動力なのだから。

 著者はそれに言及されてはいないが、
そこに踏み込まなければ組織内の自由と民主主義は実現できないとぼくは考える。

 そんな思いをもって本書を読み終えた。

   

 最後にそれはとは別に、著者の久保さん。

 本書の「まえがき」で
「今まさに、私も人生を終える時を迎えている」と書かれている。

 事件からほぼ半世紀。
 すでに老境にある久保さんが青春の志に今なおこだわり、
問い続けるという真剣さに心打たれる思いだ。
 
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笙の川 中流域に入る

2019年03月29日 | トラウト
 先日は水位が高く、歩けなかったところ。

 今日はやっと歩けるように下がっている。

   

 最初の深みにミノーを投げ込む。

 早速いい手ごたえ。

   

 上がってきたのは重みのあるヤマメ。

 この水域もヤマメが湧き出したか?
 と思ったが、このあとは追いすらない厳しい状況。

 釣り場を変えた。

 やや深い瀬で早々にヤマメが釣れたものの、小さい。

   

 さらに上流では、これもいい手ごたえ。
 
 細い魚体ながら、いいイワナだ。

   

 今季の3月は歩きやすく釣りやすい。

 けれど、このまま水位が下がり続けると4月は大丈夫か?

 そんなことを案じる3月末。

 本日 水温 10℃
     イワナ 1匹(22cm) 
     ヤマメ 4匹(15~24cm)
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小さいながら初イワナ

2019年03月25日 | トラウト
 笙の川水系 三度目。

 川底が少しえぐれて深くなった瀬。

   

 ここから今日最初のヤマメが飛び出した。

   

 これもまだサビの残っているヤマメ。

 そして上流のこんなところ。

   

 今季初めて、待望のイワナがミノーに。

 初モノは14cmと小さいけれど、イワナはイワナ。

   

 さて、今日も前回の釣行と同じく、よさそうな場所でも追いすらないところが多い。

 いないから追わない?
 それともいるけど追わない?

 盛期になればヤマメたちはあちらでもこちらでもルアーを追う。

 まだどこか物影などで身を寄せ合っているのだろうか?

 そんなことを考えながらの春まだ浅い渓流。

   

 本日 水温 8℃
     イワナ 2匹(14~19cm)   
     ヤマメ 4匹(17~19cm) 

 
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笙の川水系 二度目は活発に

2019年03月22日 | トラウト
 今季、二度目の笙の川。

 入川してほどなくルアーを追うヤマメを確認。

 食わずに反転していったものの、前回は目にしなかった追いの姿。

 それから間もなく1匹。

    

 サビの抜けたきれいなヤマメ。

 びっくりしたのはこれが瀬で釣れたこと。

   

『こんなところにはまだ・・・』
 と思いながらの一投に食いついてきたのだ。

 一時間ほどで食事休憩。
 そこから中流域に下ってみた。

   

 が、歩き始めるとやっぱり厳しい。

 深さはヒザ上程度ながら、流れが早い。

 ここでうっかリ転倒でもすれば、この時季寒くてやっていられない。

 やむなく断念して再び上流へ。

 今日は深みに重点をしぼり丹念に探った。

 そしてやっぱりいた。

   
     (まだサビの抜けないヤマメ)

 我が古きラパラに応えてくれたではないか。

 初日とは違い、追う姿がけっこう見られ、選んだ場所の良さを実感。

 今年は早まりそうな予感。

 それにしても背や腰がだるい。
 およそ半年ぶりの渓流釣り。

 しばらく遠ざかっていた前傾姿勢がこたえる。

   

 本日 水温 10℃
     ヤマメ 6匹(17~19cm)
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泥酔のうえの痴態

2019年03月21日 | 日々
 報道によると韓国の空港で泥酔の日本人が大暴れ。

 きっかけは搭乗前の泥酔客に気付いた空港職員の呼び止めだったそうな。

 動画では空港職員に殴り掛かったり蹴ったり・・・。

     

 座っては「韓国はきらいだ」を繰り返す。 

 人がある国を嫌うのは仕方がない。

 それでも最低限の礼節をわきまえるべきは当然。

 聞くところではこの人、厚労省の課長級職員だとか。

 だが問題はその人の職業的立場ではない、人としてだ。

 ぼくらがその同胞であること、それが実に情けない。
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賀茂川水系の初釣り(2019)

2019年03月19日 | トラウト
 ウグイスの啼き声が響きわたる。

 今年初めて聞くが、例年より少し遅め。

 今日は賀茂川水系の奥に挑戦。

 『目標は2匹!』と心に決めての出発だが・・・。

 さて入川したが、笙の川水系と同じく魚影はなかなか見えない。

 やっと1匹。

     
     
 こんな時季でもルアーをくわえ込むときは電撃的。

 尾びれのとがった天然?あるいは冬を越した居付きのアマゴだ。

 釣れたのは流れ込みでやや深くゆるやかになったところ。

     

 倒木の枝下のたるみから勢いよく現れた。

 『やっぱりこんな場所!』と納得。

 とはいえ、この種のたるみなら必ずいるというわけではない。

 他のそれらしいところで何度も試みたがその後は反応なし。

 そう思えば今日のこの1匹、ぼくにはとても幸運だったのかも知れない。

 ともかく、ここでもやはりアマゴたちはまだ目覚めていないようだ。

 本日 水温 8℃
     アマゴ 1匹(19cm)
 
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笙の川初日(2019)

2019年03月15日 | トラウト
 この冬は雪の少ない年になった。

 例年ならこの時季、雪解け水による増水で渓流は歩くのも大変。

 が、今年は山に雪もないのでは、川の水位も低いのでは?
 との思いから、早めの笙の川初日。

 疋田のローソンで年券を買う。
 店のおばさんに「今年の売れ行きはどうですか?」と尋ねると
「はい、もう年券綴りも3冊目です」との返事。

 よく売れているようだ。

 さて、あちこちを見て回る。

 山を見ると予想に反して残雪がしっかり!

   

 本流を見るとやや白っぽい濁り。
 それでも水位はそれほど高くなさそう。

   

 まずはイワナの谷を目指す。

   

 が、それらしきところにルアーを投げ込み続けても沈黙。

 それではと下流に転じる。

 けれどもルアーを追ってくる気配はまったくない。

「神様、せめて1匹だけでも・・・いやもうカワムツでもエエ」
 などという気に。

 忘れたころに手ごたえ。

 ほぼ半年ぶりに見るヤマメ君。

   

 やや細身ながら20cm。

 もしや1匹も釣れないのでは・・・と不安だっただけにうれしい!

 釣ったのは流れ込みからの開きで、腰高くらいの深み。

   

 流れもゆったりしているところだ。

 今の時季、こんな場所しかいそうにない。

 転じて次の場所でもかろうじて1匹。

 ここも同じくゆったりした深み。

   

 ヤマメたちはいるはずだが、ルアーを追わないだけなのだろう。

 みぞれが降り始め、ここで納竿。

 まだ目覚めていない笙の川、そんな印象の初日。

 帰路、国境の峠は雪。

 昨日 水温 7℃
    ヤマメ 2匹(18~20cm)

 
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東日本大震災から8年 川の生き物たちは

2019年03月12日 | トラウト
 あれから8年。

 鉄道の復旧など復興の足音を聞く。

 それでもたくさんの人々の癒えぬ悲しみには思わず沈黙してしまう。

 併せてとうとう脱原発への転換が図られなかったことも残念だ。

 ところで先日、MBSの「報道特集」で
汚染地域を流れる前田川の生き物たちがとりあげられた。

   
     (「報道特集」から )

 アユ、ウナギ、ヤマメにイワナなど。

 どの魚からも放射性物質が確認されたようだ。

 興味深いのは、上流に生息するイワナやヤマメからも確認されたが、
ヤマメの方に高い放射線量が確認されたこと。

 番組での説明では、ヤマメの方がイワナより
甲虫などの昆虫類をより多く捕食するからではないかとのこと。

   
    ( 調査班が釣りあげたヤマメ 同上 )

 甲虫類は土の中で長期間を過ごすため放射性物質を取り込みやすいというのだ。

 なるほど、コケを食べるアユは比較的数値が低いのはわかる。

 けれども、イワナとヤマメはそんなに食べるものが違っているのだろうか?

 ぼくには確かめるすべはないが、そんな疑問がわいてきた。

   
     ( 調査風景 同上 )

 いずれにせよ、森に降り注いだ放射性物質。

 森の中でそれが循環するとなれば、その低減をじっくり待つしかないとは・・・。

 今後も放射線にさらされながら世代交代をくりかえしていくトラウトたち。

 この先、彼らにはどんな影響が出てくるのだろう。

 生きとし生けるもの、すべてにとってもう繰り返してほしくはないもの。
 
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若狭はタコ釣りの季節?

2019年03月08日 | 
 夕暮れ時、若狭に到着。

 今日はいつになく人が多い。

 岸壁から竿を出したおじさんが竿先を揺すっている。

「何が釣れるんですか?」と尋ねると
「タコねらいや」という。

「今の季節、タコが釣れるんですか?」
「まあまあ・・・」とあいまいな返事。

 ところがそれから数分後、竿先が曲がった。

 タコが上がってきたではないか!

   

 店頭に並ぶゆでダコに比べれば小さいが、それでも立派なもの。

「写真を撮らせてください」と頼むと
「ああ、撮って。
 けど、ルアーは写さんといて、手製の秘密モンやから」と言う。

 このルアー、釣果を左右する微妙なものらしい。

 おじさんは「今日はこれで7匹めや」と晴れ晴れ。

 驚いたのは、他にもおばさんタコ釣り師が二人来ていたこと。

 今はタコの季節なのか?

 さて、ミニガシラ。
 今日も勢いは今ひとつ。

   

 まずめにはアタリが出たものの、
それを過ぎると水を打ったように静まり返ってしまった。

   

 本日 ガシラ 3匹(13~17cm)
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