稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

さらば渓流 2016

2016年09月30日 | トラウト
 9月30日。
 いよいよ今日で終わり。

 笙の川、あいにくひどい増水。

 濁りのないところから入渓。

     

 が、ルアーを追ってこない。

 やはり秋モードかとあきらめかけていたところでようやく1匹。

     

 ときおり成魚が足元を走って逃げていく。
 いることは確かなのだ。

 例年のことながら、ヤマメたちの体に季節の変化が起きているのだろう。

 もうこれ以上はムダ足か、と断念。

 それにしても、今年はひどい渇水だった。
 おかげで8月から9月にかかるいい時季を失ってしまった。

 一方、賀茂川水系については、未知の領域にも足を運んだ年だった。
 賀茂川漁協の人と知り合えたのもうれしかった。

 その熱意と努力には感心する。
 けれども、水系全域にみるおびただしい数の堰堤には幻滅した。

          

 漁協の人々の「やる気」とは別に、ズタズタのこの水系。
 これではアマゴたちも細々と生きるしかない。

 それでも生き延びているアマゴたちはいとおしい。

 遊漁期の終わりにあたり、川の恵みに感謝。
 そして、心ならずもハリ掛かり箇所の悪さゆえに死なせてしまったアマゴたち。
 ごめんよ。

     
      ( 川辺の赤トンボ )

 来年はどんな年になるだろう。

 カネはないが時間はあるという我が年金生活。
 ただ、寄る年波のせいか、疲れやすくなった。

 あとどれだけ通えるかな。
 少々弱気ながら、動ける間はいい渓流釣り生活を楽しみたい。

       

 本日 水温 17℃
     ヤマメ 2匹(14~17cm) 

 
 
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歩き疲れて

2016年09月26日 | トラウト
 笙の川水系、9月最後の日曜日。

 渓流との別れを惜しんでか、釣り人が多い。

 やむなく、イワナの源流部へ。

     
 
 この増水でどうか?

 と思ったが、あたりはほとんどなくわずかに1匹。
 しかも小さい!

     

 釣り人を避け、やむなく魚影に薄いところへ。

     

 ここはやはり苦戦。

 6月頃は追いがよかったのだが。

 増水の流心、その右の泡が切れたところ。

     

 ここでやっと1匹が泡の下から飛び出した。

     

 が、そのあとはポツリポツリ。

 後半は歩いても歩いても気配すらなくなった。

 ぐったりの一日。
 やっぱり9月下旬は厳しい。

     

 本日 水温 18℃
     イワナ 1匹(11cm)
     アマゴ 4匹(12~19cm)
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賀茂川水系 最後のきらめき

2016年09月24日 | トラウト
 増水の賀茂川水系源流部へ。

 今季、8月半ばころ、様子を見に入ったが、渇水ですぐ退散したその同じ場所だ。

 水がなく川底が透けて見えるほどだった。

     

 今は水かさが増え、杉の根元が洗われている。

 にわかな流れ込みがあちこちに見える。

     

 渓流はこうでなくては。

 が、見た目ほどにはアマゴが出てこない。

 ルアーを追う影。
 しかし、食わずに反転。

 2投目は沈黙でそれっきり。
 このパターンが多い。

 やっと1匹。

     

 手のひら以下。

 けれども、ここは賀茂川漁協のいう自然繁殖水域。
 アマゴの命の連鎖というならこれもうれしい。

 源流部としては大きな淵。

     

 ここで重み。

     

 いやはや、これはかなり黒ずんでいる。
 それに腹まわりがプックリ。

 産卵に向け、着々と季節が変わっていることを実感。

 ヒルを気にしながら、またクマを恐れつつ、さらに奥へ。

 流れ込み。

     

 ここでさらに重い手ごたえ。

 暴れまくりながら上がってきたのはイワナ。

     

 この水域には長く通っているが、ここでのイワナは初めて。

 堰堤で細かく分断された水域。
 もうイワナは全滅してしまったと思い込んでいたのだが・・・。

 賀茂川水系、今季はもう来ることはないだろう。
 アマゴ、イワナたち、元気な子孫をたくさん残してくれよ。

     

 本日 水温 17℃
     アマゴ 8匹(11~20cm)
     イワナ 1匹   (25cm) 
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言葉のうつろい

2016年09月23日 | 日々
 文化庁が2015年度「国語に関する世論調査」を発表。

 新聞では「ら抜き言葉 初の逆転」(「朝日」9月22日)とある。

 ら抜き言葉を使わないぼくには、時代の移り変わりを感じざるをえない。

      

 が、記事にはこうもある。

 文化庁国語課の担当者は「尊敬や受け身の意味を含む『られる』から『ら』を抜くことで
『可能』という意味だとわかりやすくなる。長い目で見れば、合理的な変化であるとも考えられる」
という。(以上「朝日」)

 なるほど、そういう受け止め方もできるわけだ。

 この関係で思い出すのは「切れる」。
 この言葉は可能を表すもの。
 が、この言葉の元々は「切られる」だったらしい。

 それがいつしから抜きの「切れる」で定着したわけだ。
 ぼくらがふだん何気なく使う「釣れる」もそうかもしれない。

 そう考えれば、流れはら抜き言葉に転換しているというより、ら抜きの言葉がじわりじわりと市民権を
得ていっているといった方が正確かもしれない。
 
 まさに言葉は生き物の感。

 一方、これとは別に、近頃 気になる言い回し。

 最近のアート・ネイチャーのテレビCM。

     

 「髪を増やす」
  これはいい。

 「密度を増やす」
  これは言葉としておかしいのでは?

 まあ、いちいち気にしないことか?
 でもやっぱり気になるなあ。
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9月の長雨

2016年09月22日 | 日々
 台風による大雨、それに引き続く9月の長雨。

 賀茂川水系も久々に水位が上がった。

 上がったばかりではない。
 ここ最近の雨では、降った翌日にはすぐ元通りだったのが、なかなか下がらない。

     

 台風がらみの雨の量は違うと実感。

 それにしても今年の8月、渇水は長かった。
 8月、こんなに釣りに行かなかったの初めての体験だ。

 先日、ニュースをみていると、琵琶湖の東方面で水道水の異臭。
 墨汁のようなにおいがするとか。

 原因はアオコの発生らしい。

 今年の琵琶湖、発生日数、発生水域数、ともに過去最多だったそうだ。

     

 その原因は猛暑もさることながら、降雨量の少なさ。

 つまり琵琶湖に流入する水が少なく、湖水が滞留し高温化するなどによるそうだ。

 してみれば、ぼくの渇水という感覚も決してぼくだけの思い込みではないことがわかる。

 それはともかく、もう9月の最終盤。
 もう一花咲かせられないか?

 昨日一匹だけ鳴いていたミンミンゼミ。
 今朝はもう聞こえてこなくなった。

 半袖ではもう寒くなってきた。

 
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渓流の秋色は深く

2016年09月18日 | トラウト
 土曜日、今日は上流部へ。

          

 しかし、7月頃に釣れたところはウソのように静か。

 やっと現れた最初の1匹。

     

 小さな12cm。

 さらに釣り上がるが、状況は同じ。

 だんだん大岩のゴロゴロする源流部へ。

     

 ここでも変わらず。

 やはりもう秋色濃厚。

 気分を変えて、この川の左岸に流れ込む小さな沢へ。

 急な傾斜が続くなか、ここでの最初の1匹。

     

 このアマゴがひそんでいたのはこんなたまり。

     

 この日は連休の初日。
 車が混みそうなので、早めに脱渓。

 釣友 森さんから電話があり、落ち合う。

 森さんの話。
 小さいのがおらず、成魚ばかり。
 が、どれもこれも食いが浅く、あるいは反転。

 1匹だけ25cmのいいイワナが釣れた、とのこと。

     

 これは立派なイワナ!

 二人とも今日は早めに帰路についた。

 本日 水温 21℃
     アマゴ・ヤマメ 14匹(10~18cm)
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笙の川 小モノが多くなり

2016年09月16日 | トラウト
 笙の川、水かさはまずまず。

 入渓地点。

     

 初夏には反応が活発だったところ。
 今はすっかり静かになってしまった。

 ここから上がり、小アマゴに続いてやや深い瀬でルアーをくわえたのは成魚。

     

 その後は15cm前後のアマゴ・ヤマメが主流。

 次の落ち込み。

     

 ここで22cmがひそんでいた。

     

 次いでルアーを追って我が足元でパックリ。
 ほっそりした魚体に「これはイワナか!」

 が、よく見ると20cmほどのウグイ。
 笙の川でウグイとは珍しい。

 けれども、その上流であきらめかけていたイワナ君。
 今度はホンモノ。

 9月ながら、まだ相手をしてくれた。

     

 全般に、小モノが多くなってきた。
 成魚は消えたわけではないが、以前ほどには姿をみせてくれない。

 いよいよ終盤かな。

 本日 水温 19℃
     アマゴ・ヤマメ 13匹(13~22cm)
     イワナ      2匹(15~23cm)     
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もう忘れていた 蠅帳

2016年09月14日 | 日々
 先日テレビを見ていると「これは何?」。

     

 思わず「アーッ、なつかしい!!」

 でも、なんていうモノだったか?
 呼び名などなかったような気がするのだが・・・。

 名称は「蠅帳(ハエチョウ)」というらしい。

 食品にハエがたからないようにこれを使ったものだ。

 ついでながら、妹が小さいとき、これの大型をかぶせられて寝ていたものだ。
 ハエよけもあるが、蚊よけでもあった。

 いやはや、もうすっかり忘れていた。
 
 そういえば、今はどこの家庭でも冷蔵庫がある。
 冷やす必要のないものはラップを使うのがふつう。

 思えば生活は変わったとつくづく。

 それ以上に、今はハエが少なくなった。
 トイレの水洗化をはじめとして、全般にきれいになったようだ。
 ゴミ袋を使うことや網戸の普及もそのひとつだろう。

 子どものころ、道ばたに放置された犬のウンコなどはハエで真っ黒になっていたのを思い出す。

 古い道具をネット検索してみてみると、こんなガラスの道具があった。

     

 おばあさんの家にあったのを思い出した。
 ビンの下に酢を入れておくとハエが入り込んで、出られなくなる構造だ。

 あれはもう捨てられたのかな。

 一方、富山市の市会議員たちの政活費不正、とどまるところを知らず。

 政活費にたかる姿、まさに昔のハエのよう。

 議員辞職が相次いでいるが、歳をみるとみんな60代半ば以上。

 所詮 もともと引退の頃合い。
 これでは逃げ切りみたいなもの。

 富山だけでないことを思うと腹の虫は治まらない。

 こんな輩、あのハエとりビンでつかまえたいよ。
 それとも、これもなつかしいハエとりネバネバテープで。
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イワナの谷 源流部まで

2016年09月09日 | トラウト
 笙の川に到着。

 農作業をするおじさんと雑談。
「雨は降りましたか?」
「ンー、昨日はよう降ったで。
 川は泥水やった、けど、今日はもう澄んでる。
 そやけど、あんだけ降ったのに川の水はほとんど増えてないな。」

 確かに。
 梅雨のころは一雨降れば増水で釣りにくかったのに、最近はそうでもない。
 渇水が続くと、雨水も土の中にしみこんでしまうのか?

 それでもどことなく川の雰囲気は違っている。

 やや深い流れ込みでは久しぶりに思い手ごたえ。

      

 26cmのヤマメ。

 明らかに水かさを増した瀬。

      

 梅雨の頃に比べるといまひとつながら、それでも活発な追い。

      
      ( 笙の川ではめずらしい派手な朱点のアマゴ ハシカみたい )

 イワナの谷はどうなっているだろう?
 と、そちらに転じる。

 が、この谷はいまひとつ。

 食いが浅いのか、バラシ。
 あるいは反転。

 やっと1匹。

     

 これも重みのある26cm。

 今日は久々に少々の増水。
 まだ足を踏み入れていない源流部へ。

      

 うーん、やはり浅い。
 これではイワナのひそむところがあまりなさそう。

 川が道路から外れ、クマに出会いはしないかと慎重に。

 そうして小さな1匹。

     

 やはりいる。

 それにしても、この一帯、妙に水が茶色。
 汚れているわけではないが、上流の木々の分布の影響なのか。

 あたりはその後まったくなし。

 梅雨の増水のころならまた違っているかもしれない。
 来季もう一度訪ねてみよう。

           

 本日 水温 20℃
     イワナ 2匹(15~26cm)
     アマゴ・ヤマメ 8匹(14~26cm) 
  
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雨降らなくて豆アジング

2016年09月07日 | 
 雨の予報はあたらず。
 京都市内の川もまたまた水が減ってきた。

 しかたがないので、若狭の豆アジ釣りに。

 夜の漁港、釣り人が多い。
 みんなイカ釣りだ。

 さて、アジング開始。

 ライトを照らすと小さいのがわんさ。

 ときどきコンッとあたる。
 が、のらない。

 やむなくアシスト・フックうをつける。

 早速1匹。

     
      ( 暴れまくるアジ君 )

 小さい。
 8センチ!

 それでも側線といい、なき声といい、生意気にアジ。

     

 何匹か釣るとスレてきた。

 こんなにわんさかいるのに食うのはほんの一部。

 ともかく久しぶりのこの緊張感。
 豆アジでも楽しい。

 本日 豆アジ 10匹(8~12cm) 

 
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