「住まいと街の解説者」という中川寛子さんの著作。
( ちくま新書 2015.11.10刊 )
日本全国で増え続ける空き家。
このままなら今後ますます急速に増えるという。
中川さんはその原因と対策を提言する。
とはいえ、ひと口に「空き家」といえども内容は様々。
その解決策と事例を個別に紹介していて本書は興味深い。
ただ驚いたのは、空き家が増えることの原因だ。
もちろん、いろいろあろうが、中川さんによれば国の政策(無策)によるという。
日本では戦後確かに住宅難の時代があった。
が、1968年、数の上では住宅ストックが世帯数を上回るに至ったそうだ。
けれども、国は景気刺激策として住宅建設を奨励してきたというわけだ。
そういえばよく耳にする新築に伴う税制措置などがこれにあたるのだろう。
それが今も続いていることが底流にあるという。
中川さんによれば、もっとも深刻なのは空き家の予備軍。
「最後にババをひくのは30代、40代」だとか。
背筋が寒くなりそう。
空き家をかかえている人、そうなるかも知れない人にはおすすめの一冊。
( ちくま新書 2015.11.10刊 )
日本全国で増え続ける空き家。
このままなら今後ますます急速に増えるという。
中川さんはその原因と対策を提言する。
とはいえ、ひと口に「空き家」といえども内容は様々。
その解決策と事例を個別に紹介していて本書は興味深い。
ただ驚いたのは、空き家が増えることの原因だ。
もちろん、いろいろあろうが、中川さんによれば国の政策(無策)によるという。
日本では戦後確かに住宅難の時代があった。
が、1968年、数の上では住宅ストックが世帯数を上回るに至ったそうだ。
けれども、国は景気刺激策として住宅建設を奨励してきたというわけだ。
そういえばよく耳にする新築に伴う税制措置などがこれにあたるのだろう。
それが今も続いていることが底流にあるという。
中川さんによれば、もっとも深刻なのは空き家の予備軍。
「最後にババをひくのは30代、40代」だとか。
背筋が寒くなりそう。
空き家をかかえている人、そうなるかも知れない人にはおすすめの一冊。