稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

元気だったヒロジイ

2020年08月29日 | トラウト
 今日も元気なのはセミだけ。

 出口の見えない暑さにぐったり。

 セミといえば、知らぬ間にヒグラシの声を聞かなくなった。

     

 あまり涼しくない渓谷、今日はアマゴたちの追う姿が見えない。

 そう思っていると、かなり上がってから姿を現し始めた。

 いつもとは限らないが、
釣り上がりコースには不思議にアマゴたちの「疎」と「密」とが交錯するように思われる。

これはどういうことなのだろう?といつもの自問。

 渓流に入ると考えることがないもので、あれやこれやと・・・。

     

 ところが、コースの中ほどで人影。

 釣り人がいたとは!とがっかり。

 相手を驚かせてはならないと、少し離れたところから「オーイ」。

 すると相手もこちらに気づき手を振る。

 なんと、今季初めて出会うエサ釣り師のヒロジイではないか。

 高齢で釣りをやめたのかと思っていたが、元気でなにより。

 再会を喜び合い、二人で座り込んで最近の釣り談義。

     

 ヒロジイは
「さっぱり釣れんので、生きたクモをつかまえ、それをエサにしとる、
それでも今日は小さいのが3匹だけ。ここの漁協は放流しとらん、釣れん。」
 と今日も盛んに不満をぶちまける。

 そうしてヒロジイは川下へ。

 ぼくはそこから再び上がっていくことになった。

 このあともポツポツ。

     

 水温は高く、小物の追いが目立つけれど成魚も釣れる。

 エサ釣りはこの時季、厳しいものなのか?

 本日 水温 22℃
     アマゴ・ヤマメ 16匹(11~24cm)
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雨なしでもアマゴたちはしぶとく

2020年08月26日 | トラウト
 今日は源流部でもなく、下流部でもないところへ。

 まだ秋の気配なく、ムシ暑さが続く。 

 日陰はまだしも、日の当たるところでは強烈。

     

 水に両腕をひたしても、顔を洗ってもどうも水が生ぬるい。

 測ってみると水温は23℃。

 もうそろそろ限界かな。

 が、アマゴたち、結構ルアーを追ってくるのだ。

     

 例年なら、渇水期になるとぼくは雨待ちで、川には入らないのだが。

 今年はまだ水がなんとかもちこたえている。

 小さいのばかりでなく、成魚クラスも応えてくれる。

     

 今日は結構いい型をかけたがバラしてしまった。

 取り込む際、一瞬釣り糸をゆるめてしまったのがいけなかったのか?

 またまた悔しさにあきらめきれぬ帰路。

 本日 水温 23℃
     アマゴ・ヤマメ 17匹(13~22cm) 
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源流部への道は暑く

2020年08月22日 | トラウト
 暑さを避け、今日は涼しい源流部へ。

 と言っても、林道をしばらく歩かなければならない。

 これがまた猛烈に暑い!

「倒れるんじゃないか?」などと案じつつやっと入渓。

     

 とりあえず座り込んで両腕を肩まで水に。

 冷たさが体にしみこんでくるようだ。

 やっと生き返った。

 ところがこの源流部、以前にも入ったことはあるが、魚影はうすい。

 しばらく歩いて、なんとか1匹、小さなヤマメ。

     

 釣り上がりながら、
『人のあまり入らない源流部。
 ヤマメたちがいっぱいいてもいいはずなのに、なぜこうも少ない?』
 などと自問。

 岩盤質のやや深い落ち込みでイワナ。

     

 あまり大きくはないがうれしい。

 水も少なくなり、これで限界かというあたりで断念。

 魚影は予想以上に薄く、結局歩き続けて4匹。

 再びあの長く暑い林道を引き返す。

 途中に沢があり、いつものようにここで水を飲む。

 「アーッ」ともう一度生き返る思い。

 車に戻り、少し下流に30分ほど入る。

 ここで4匹を追加。

     

 下流のほうがよく釣れる。

 雨は少しも降らないが、今年は結構水がある。

 長い梅雨で山の地中に水がしぶとく残っているのだろうか。

 本日 水温 20℃
     ヤマメ・アマゴ 7匹(12~23cm)
     イワナ 1匹(19cm)
コメント (2)
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お盆が過ぎ

2020年08月18日 | トラウト
 お盆が過ぎ、道路の混雑もなくなった。

 今日は久しぶりに笙の川水系に出かけてみた。

 心配なのはこの猛暑続き、水はどうなのか?

 現地に着くと減水はそれほどでもなく一安心。

     

 梅雨の頃は白泡だらけだった落ち込みも今日は静か。

 ここで早速アマゴが現れた。

     

 ここから釣り上がり開始。

 確かに水は減っているが、今日はポイントがしぼりやすい。

「次はあそこ、その次は・・・」と教科書のよう。

 アマゴたちもよく顔を出す。

 おかげで釣る側の緊張も終日とけることがない。

 小さいが、イワナも。

     

 ただ、大物の気配がしないのだ。

 秋雨前線を待つしかないか?

 ともかく十分に楽しめた日。

 ツクツクボウシが「終盤近し」と告げているかのよう。

     

 本日 水温 20℃
     イワナ  2匹(15~17cm)  
     アマゴ 17匹(12~22cm)
コメント (2)
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産科医師 ゼンメルワイスの学問的良心と誠実さ

2020年08月17日 | 日々
 新型コロナが猛威をふるうなか、
テレビでもペストなど疫病に関する番組がよく放送されている。

 先日、BS(NHK)の『ダークサイド・ミステリー』で
「感染症パニック・・・」があった。

 そのなかで、今日ぼくらが励行する手洗いはもちろん、
医師たちの手指消毒の歴史もたかだか150年だということを教えられた。

 ゼンメルワイスの疑問と研究
 ことの起こりは19世紀半ば、
ウィーン大学病院の産科医師 イグナック・ゼンメルワイスの現場体験。

     
      (ゼンメルワイス NHK番組から)

 この大学病院では、産科病棟が並んで二つあったが、なぜか第一病棟では第二病棟に比べ、
分娩後、母親が産褥熱で死亡するケースが格段に多かった。

 ゼンメルワイスはその違いに疑問をもち、原因を探り始める。

 そうして彼が気づいたのは
 第一病棟では医師と医学生のみが分娩に立ち会っていること
 第二病棟では助産婦のみが立ち会っていること

 前者だけに特徴的なのは、
医師たちが死亡患者の解剖にも従事しており、後者にはそれがないことだった。

 ここからゼンメルワイスは医師たちに「死体粒子」ともいうべきものが医師たちの手指に付着し、
それが母親の産褥熱を引き起こしているのでは?と考えるに至る。

 そこで彼は医師たちに分娩に際して手指の消毒を徹底させる。

 その結果、産褥熱の比率は両病棟がほぼ等しくなったというのだ。

 彼は1861年、その結果を『産褥熱の原因と概念およびその予防法』を出版するに至る。

     
        (著作 同上)

 受け入れられなかった研究結果
 けれども、大学病院と医学会は激怒し、それを黙殺したという。

 このころ、まだ細菌による感染という考えは弱く、
病気は悪い空気によるという「瘴気説」(しょうきせつ)が支配的であったらしい。

 当時の医学会としては、
産褥熱の原因が自分たちの落ち度によるなどとは絶対に認められなかったようだ。

 不幸にしてゼンメルワイスはその後、精神を病み、4年後46歳の若さで他界してしまう。

 彼の考え方の正しさが認められたのは1876年、
有名なコッホの業績を待たなければならなかったという。

ゼンメルワイスは次のように書いている
「私たち医者が数世紀にわたり、墓場に送ってしまった犠牲者の数は神のみがご存じだ。
 こうした認識が医者にとって痛いほど辛くても、秘密にすることは絶対できない。」

 学問的良心と誠実さにあふれる言葉だ。

 彼の勇気と業績を心から讃えたい。
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8月の石田川水系

2020年08月13日 | トラウト
 お盆休みでとにかく車が多い。

 混雑する湖西路を避け、今日はダメ元で石田川水系へ。

 道中、あちこちの川原で家族連れがバーベキューなど。

 現地に着くと、すでに川べりにプリウスが1台。

 これを避けて少し下流へ。

     

 水はずいぶん少なくなった。

 水温を測るとすでに23℃。

 「これでは・・・」とあきらめかけたが、入渓してすぐに1匹。

     

 この状況でもいる!

 しかしやはり予想にたがわず、カワムツが活発。

 そんななか、やや深い落ち込みで小さいのが。

     

 11cm!

 放流がなくなったとはいえ、世代交代は手堅そうだ。

 それにしても暑い!

 車がさらに何台か奥へと入っていく。

 やはりこの連休、釣り人たちも活発なようだ。

 昼過ぎ、汗だくになり、本日は早めの納竿。

 本日 水温 23℃
     アマゴ 5匹(11~17cm)
     カワムツ 猛攻・多数 トホホ
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天然トラウトの谷 さらに上流へ

2020年08月08日 | トラウト
 世のなか一気にお盆休みに。

 道路は混雑をきわめる。

 今日は先日いまひとつだった天然トラウトの谷をさらに上流へ。

 暑いが渓流に入ると陰があり、ひんやり。

     

 まだ水がそれほど減っていないのは幸いだ。

 上流に入ればもっと魚影は濃いか?と期待が高まる。

 入ってほどなく最初のアマゴ。
     
     

 これは幸先がよい。

 と思ったが、それほど甘くはない。

 期待の段々瀬はすべて不在。

 それでも忘れたころにアマゴが顔を出す。

 小さなプールでは小イワナ。

     

 イワナはうれしいが、成魚を見ないのはさびしい。

 やや水深のある落ち込みで、今日一番のアマゴ。

     

 だんだん岩がゴロゴロし、
投げるポイントが少なくなってしまい、ここで納竿。

 気が付くと帽子にもウェイダーにもクモの巣がいっぱい。

 どうやら上流側も魚影はさほど変わりなさそうだ。

 帰路はさらに車の集中で混雑。

 本日 水温 20℃
     イワナ 2匹(13~14cm) 
     アマゴ 7匹(15~22cm)
コメント (2)
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梅雨明け 天然トラウトの谷へ

2020年08月05日 | トラウト
 今日も暑いが天然トラウトの谷を探訪。

 ここは暑い時季こそ活発な谷・・・のはず。

     

 水量はまだ十分だ。

 ところが今年はやっぱり思わしくない。

 忘れたころにルアーにかかるのだが。

     

 アブラハヤだろうか、小さいのが群れでルアーについてくる。

 今年はやたらと多い。

 忘れたころに少し重いのが!

     

 今年にしてはいい型だ。

 それにしてもイワナの姿が見えない。

 また、アマゴの稚魚の姿も・・・。

 どうしたことだろう。

 ここ数年、だんだんさびしくなってきたのは残念だ。

 本日 水温 21℃
     アマゴ 6匹(17~24cm)
 
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梅雨明けの安曇川水系

2020年08月01日 | トラウト
 長い梅雨が明けた。

 今日は5月以来となる安曇川水系へ。

 予想に反し、水の減りが早い。

 川岸に立つ一本杉。

     

 夏空を背に「スックと・・・」という言葉がふさわしい。

 照りつける陽光とセミの声。

「夏が始まった!」という解放感と期待に心躍らせた子供の頃の記憶がよみがえる。

 さて、入渓して間もなく、ルアーに小さい茶色のが釣れた。

『さっそくアブラハヤかヨ」と苦笑したが、ハリを外そうと手にすると小さなイワナ。

     

 この水域ではイワナはめずらしい。

 このあとはしばらく反応なし。

 『夏枯れ?』とがっかりしたが、しばらく上がったところでやっとアマゴ。

     

 で、ここからアマゴが結構顔を出し始めた。

 これは偶然なのか、それともやはり上流の方が濃い季節になったからか?

 残念ながら、バラシの多さに泣く一日となった。

 さて、今年の8月、川はどんなふうになっていくのだろう。

 本日 水温 20℃
     イワナ 2匹(13~14cm)
     アマゴ 5匹(14~21cm)
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