稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

上桂川 祭りのあと

2011年03月28日 | トラウト
  残雪の花背峠を越える。

 上桂川畔、交流の森に到着。解禁日には人だかりだったのに、今はただの雪原。

 だめもとでミノーを投げるが反応なし。さらに上流へ。ここでも同じ。ミノーが水中で空しく踊るだけ。追う影なし。水温6度。



 腕に赤い腕章を巻いた二人のジッ様が近寄ってくる。検札かと思えば、釣りをしている写真をとらせてほしいと言う。漁協の報告に添付するそうだ。で、ポーズ。

  しばらくジッ様たちから話を聞く。
 上桂川でも最近はアマゴの釣り人が減り、売り上げも年々下降しているそうな。その理由は何なのかと尋ねると。
 「アマゴの釣り人の高齢化、若いモンが来ん。」と。では何故そうなのか?
 「最近の若者の釣り離れ、それにワシラの世代と違うて、男が女房、子どもを放っといて遊びに行く、これができん時代になってシモタ。」と。
 謹聴、謹聴。

  さらに話では、漁協単独の会計では赤字。それを埋めるのは補助金。
 「エッ、どこからの補助金?」
 「国ですがな」
 「なんのための・・・?」
 「雇用対策ですがな」
 んーっ、それは知らなんだ。しかし、思いは複雑だ。何かゆがみを感じてしまうのはぼくだけか。



 さて、この後ずっと下流へ。そこで、エサとルアーの二刀流のおじさんに出会う。エサで3匹、ルアーでゼロとのこと。

 ぼくは奮戦したがBOSE。祭りは終わった。

 帰り際に支流にも寄ってみたが、これも同じ。

 在来のトラウトたちが元気に動き回るにはまだ時間がかかりそうだ。

降りだした雪はやまず。
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ヤマメも岩魚も悲しんだ

2011年03月26日 | 
 日向高千穂を訪う。
 現地の食堂に入るとヤマメの水槽があった。25cmほどのいいヤマメが元気に泳いでいる(写真)。 どうも塩焼きになるのを待っているらしい。涙の日!

 食後、外に出ると小さな淡水魚水族館(入館料大人300円)が目の前に。「ヤマメ、岩魚がいます」との貼り紙。久しぶりに岩魚を見てみたいと中へ。
 水族館の扉を開けたが受付には誰もいない。「こんにちはーっ」、事務所から受付員。切符を買って中へ。なんと小さな水族館。あっという間にひと回り。
 ヤマメ君がいた。きゅうくつそうな水槽の底でじっとしている。仲間もおらずさびしい。 次に岩魚を探す。コイ、フナ、カワムツ・・・岩魚はおらん。
 事務所へ行き、「岩魚はどこですか?」
 「以前、この大きな水槽に3匹ほどいたんですが、みんな死んでしまいました。」???
 表の貼り紙とちゃうがな!怒りの日!
 外に出て高千穂峡をながめる。全国の滝100選のひとつとあってきれい。けれどもトラウトファンのぼくにとって、その濁り、よどんだ様はどうもいただけなかった。

 高千穂から熊本へ抜ける。途中の山道から遥か向こうに稜線が幾重にも連なる。車窓下は谷。が、底は見えない。壮大な風景だ。
 ふと、その昔、西南戦争で敗走する西郷軍がたどったのもこんな峻険な山道ではなかったかと。
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チェーンメール

2011年03月14日 | 日々
震災被害が続々と報道されるなか、高校時代の友人から転送メール。
「関電から関東に送電するので、節電してくれ。ついてはこのメールを広く知人に転送してくれ。」というのがその主旨。
「ホウ、関西から送電できるんや。知らなんだ。それなら!」っと座りなおし、あちこち転送。ぼくにはこんなことくらいしかできんが・・・とやや胸を張る。
 それがいたずらと知ったのは翌々日。しもたァ、のせられたァ!
 またまた必死になって「ごめん」メールを送信。ぐったり。
「何かお役に立ちたい。でも、何もできない。」というぼくらの歯がゆい思い。仕掛け人はここに目をつけ、かついでは愉快がっているのか。許せない。
 だが冷静に考えてみれば、送電などできるのか。それに、いの一番に呼びかけるはずのマスコミも何も言わない等々。いやあ、ウカツだった。 
 ま、恥をかいただけで、害もなくよかった。これがパニックを引き起こすようなことだったら大変だ。関東大震災のとき、流言蜚語で朝鮮の人々がたくさん殺されたことはその最悪の例だ。
 激しく反省。



 写真は鞍馬川(鞍馬本町付近) 本文とは関係ありません。
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賀茂川アマゴ解禁

2011年03月13日 | トラウト
 3月13日、賀茂川のアマゴ解禁。今日もゆっくり出発。
 朝9時、高野川の八瀬比叡山口駅前到着。写真のとおり。


 我が目を疑う。解禁日というのに閑散。例年なら所狭しと人が並ぶはず。
 人っ子一人・・・いや二人いる。一人は電話中。一人は釣り。
 話を聞くと「1匹も釣れん。漁協はサギや」と。
 あきらめて鞍馬川へ。ところが、ここも川筋には人が入っていない。知り合いで漁協の元組合員に出会う。
 ニヤッと笑って「今年の放流は少ないで」と言い残して去る。悪い予感。
 川に入ると二人の釣り人がいた。「少ないでんなあ」の声。
 しかし、やっとスピナーに1匹(18cm)。後は続かず。水温9℃




 あきらめて賀茂川本流の柊野ダム下へ。6人先行。ぼくが降りていくと、もう帰りじたく。「早朝には釣れたけど、もう食わん」とのこと。ここでミノーに2匹(18cm、17cm)。で、おわり。
 帰りに若い漁協関係者に出会う。「高野川も放流しています。今朝、私が自分で放流したので間違いありません。おそらく早朝に釣り切られたんでしょう」と言う。??
「放流量はどれだけ?」と尋ねる。
「5~6パイ」
 1パイは100匹くらいだそうだ。年々縮小気味。
 なお、氏が言うには、何故ギンケのアマゴが多く放流されるか。それはアマゴ養殖業者がサケとアマゴの交雑種を育てるからだと。この交雑種は成長が早く、効率的なのだそうだ。 初めて聞いた。ほんとににそうなんですか?
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「舞姫」のヒロイン・エリス

2011年03月12日 | 日々
 各紙の報道では、「舞姫」のヒロインに新説。エリスのモデルはエリーゼだったと。史料をみるとそうかもしれないという気になってくる。

 「舞姫」のストーリーと鴎外のドイツでの実生活はどこまで重なるのか。恋仲であったことは自然な想像だ。

 ならば、明治の半ば、はるばる日本まで訪ねてきたエリーゼを鴎外はなぜ説得して帰国させたのだろうか。

 外聞? 国を超えての結婚のむずかしさ? 昨今、フィリピン人女性と交際しながら勝手な都合で姿をくらますやからもいる。が、きまじめで若い鴎外がそうだったとも思えない。



あれやこれやと思いながら、明日は賀茂川水系のトラウト解禁。
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上桂川のアマゴ解禁

2011年03月12日 | トラウト
 3月6日(日)上桂川のアマゴが解禁になった。

 花背峠を越えて里に降りるとそこはもう雪国だった、とかなんとか。

 おそまきながら10時、交流の森に到着。予想どおりの人、人。川は広いがポイントに入る余地なし。



 年券を買い求め、人の少ない場所をさがす。そんなものあるはずなし。エサ釣りのおじさんが場所移動だということで上がってきた。

「どうですか?」

「今年はあかん。30匹ほどしか釣れん。去年は60匹ほど釣れたのに」とアマゴを見せてくれた。朝5時から釣っているという。

 そのあたりで川に入る。しかしアマゴのいそうなところはどこも人。

 遠慮がちにミノーを泳がせてやっと1匹(18cm)。さらに1匹(20cm)。干したイワシのようにスリムでシッポも背びれもギザギザ。朱点はあるがパーマークもはっきりしない。
 


 漁協の話では、追加放流は13日、20日のあと2回。

 水温は6℃。釣堀の季節が早く終わってほしいもの。
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