稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

水温の上昇は早く、渇水が心配

2023年07月27日 | トラウト
 先週に続き、再び天然トラウトの谷へ。

 今日は先週入ったところの下流へ。

 やはり入渓すると涼しい。

     

 が、先週と違ってアマゴが姿を見せてくれない。

 やっとモゾモゾという手応えに、上げてみると豆アマゴ。

     

 まさに手のひらサイズ。

 ここで水温を測ると22℃。

 この高さがアマゴたちの活性をそいでいるのか?

 次に釣れたのも小さい。

 そして次に瀬で釣れたのがイワナ君。

     

 この酷暑のなかでエサを待ち受けていた。

 それでもやや深いプール状のところでは成魚。

     

 また、水の流れの強い直線水路では、
いい型のアマゴが二度追尾したものの、ルアーをくわえこまず。

 高水温でも、成魚は姿を消したわけではなかったようだ。

 ただ、天気予報をみると、このさき雨の予報はまったくなし。

 このままだと遠からずひどい渇水にみまわれるのでは?と心配。

 それにしても、今日も体がまだ重く、早めの納竿とした。

     

 本日 水温 22℃
    釣果 イワナ 1匹(17cm)
       アマゴ 8匹(9~20cm)
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一度は消滅した集落でなお

2023年07月24日 | 日々
 Eテレで「消えた故郷へ帰るとき 高知・椿山50年の記録」があった。

 とても心にしみいる記録作品(NHK高知)だった。

 椿山(つばやま)という集落
 高知県仁淀川町、標高700メートルの山間にある集落。

       

 急峻な斜面に家々があり、古くから焼き畑農業や林業を生業としてきた。

 平家の落人によって開かれたとも言われ、800年の歴史があるという。

 が、人口は1965年あたりを最盛期に減り始め、2019年には最後の住人が山を去り消滅。

 中内健一さんという人
 2021年、中内健一さんが高知市からこの椿山に単身で移り住んだ。

 健一さんはこの集落で生まれ育ったが、高知の高校を卒業後、椿山には戻らず、
高知市内で働くようになり、そこに家を構えて家族と暮らしてきた人だ。

 その健一さんが早期退職して戻ってきたのだ。

       

 健一さんは両親とのことを語る。

「両親は(椿山に)帰って来いとは言わなかったが、
帰って来てもらいたいという気持ちはじゅうじゅうわかっていた」と。

 81歳で亡くなった健一さんの母は生前、
「(息子が)高校を卒業して就職したから、それが一番の幸せ」、
また「子どもを大きくしたけん、上等」と語っていたともいう。

 両親の苦しいほどに揺れ動く胸の内が伝わってくる。
 
 健一さんの新たな日々
 さて、誰も住まなくなった椿山では、家々が朽ち始め、草木に飲み込まれそうになっていた。

       

 健一さんは、故郷に移り住んでから、草刈り、
そして父の植えた杉の間伐や手入れ、また20年後に実るというゆずの苗木を植える。

「一気につぶして消滅集落にするのは申し訳ない」と語る。

 健一さんのあとに続く者は誰もいない、それはよくわかっておられるようだ。

 それでも「動けなくなるまで椿山にいるつもりだ」と。

 各地の消滅集落、それぞれの思い
 集落の消滅は決してめずらしいものではなかろう。

 ぼくも郷里の古座川水系の奥深くに釣りに行ったとき、
すでに消滅した集落の跡、また消滅の日が遠くない集落をいくつかこの目にした。

 共通するのは林業の衰退だ。

 時代の波というものは実に容赦ないものだ。 

       
 
 健一さんが汗だくになって格闘する姿を見て、ぼくは思わず「健一さん、
どんなにがんばっても消滅は避けられないのでは?」と言いたくなってしまう。

 が、健一さんの心にあるのはそんなことではなさそうだ。

 両親はじめ、先祖が子や孫のために代々大切に守ってきた畑や山林という贈り物への感謝、
そしてある種の贖罪意識なのかなと感じる次第だ。 

 健一さんのご健康を心から祈りたい。
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久々に試しの釣りに行ってみた

2023年07月21日 | トラウト
 早いもので小指を骨折してから3カ月あまり。

 その後コロナに感染し、体調は今もすっきりしない。

 が、今日は久々に釣りに行ってみた。

 体力も落ちているので、比較的近い滋賀の天然トラウトの谷へ。

 しばらく自然に触れていなかったからか、
草木、岩、クモの巣などに近づくのが何故か怖い。

 果たして今日は釣れるのだろうか?と心配しながらの入渓。

 しかしその心配をよそに、すぐにアマゴがかかった。

     

 これは幸先良しと気分は上向き。

 次いで15cmのイワナも。

 こんな調子で、草木やクモの巣への恐怖心もすぐに消えてしまった。

 体力が落ちてしまった今の自分、
熱中症は大丈夫か?と心配していたが、さすが渓流、涼しい!。

     

 この写真のところで重い手応え!

 上がってきたのは腹まわりがプックリしたイワナ。

     

 この歓迎はうれしい!

 その上流部ではアマゴも。

     

 気分はさらに上向き。

 しかし、このあたりから足の調子がおかしくなってきた。

 太ももに力が入らないというか、力が抜けていくような感触。

 やはり長いブランクのせいかな。

 今日はいつもより1時間ほど早く納竿。

     

  本日 水温 19℃
    釣果 アマゴ 6匹(13~20cm)
       イワナ 2匹(15~26cm)   
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ビッグモーター あきれ果てる悪徳

2023年07月19日 | 日々
 ビッグモーターといえば、テレビのCMでもみたことがある。

 その分野では大手なのだろう。

 それが修理依頼のあった車にさらに傷をつけ、
あるいは壊すなどで不正な保険金請求を繰り返していたというから驚きだ。

 上層部は傘下の工場に不正を勧めていたわけではないという。

 ただ、修理にノルマを課し、厳しく追及していたことは事実らしい。

 実に巧妙なやり方だ。

 修理は相手あってのこと、そもそもそこにノルマなど?とは誰もがもつ疑問だ。

 従業員に対する調査結果では、不正にかかわった者はかなりの数にのぼるという。

 要は組織的で、工場ぐるみと言ってよい状態だったようだ。

 整備したちは、そうしなければそこで働き続けることができなかったのだろう。

 しかし、それは自分のプライドや良識を自らねじ曲げなければできないことだ。

 いや、それも慣れれば淡々とわりきっていくようになってしまうのか。

 が、こちら保険料を長く払い続けてきた身にはバカバカしくなってしまう。

       

 国交大臣が調査すると表明したが、悪徳の栄を許さず、「本気でやれよ!」と言いたい。

 ただ、よくわからい。

 この件を調査し報告した、弁護士らでつくる「特別調査委員会」とはどんな団体なのだろう。
 
 
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新橋のガス爆発 改めて記憶にとどめておきたいこと

2023年07月05日 | 日々
 新橋の爆発事故。

 一時、爆発したのは地中からのメタン?などとも言われたが、
都市ガスで、配管のズレから漏れていたようだ。

 このズレは、爆発の当日、
朝から3階部分で行われていた改装工事に関わるらしいとの報道だ。

 爆発したカフェバーでは、都市ガスは使っていなかったという。

 ライターに火をつけた店長、ガス臭は感じたが、
自店ではガスを使っていないから大丈夫という思い込みがあったのだろう。

 気の毒ではあるが、やっぱりガス臭のあるところ「火気厳禁」なのだ。

       

 それにしても、都市ガスは空気より軽いから上に拡散するというが、
ビルなどでは建築構造により、ガスがどんな経路でどこにたまるかはわからない。

 付近を歩いていた通行人もガス臭を感じたというが、
これはガスがビルの階段を経由して下がり、表通りに至っていたということか。

 とにかく異臭があれば、専門機関に通報してその「元」を究明してもらうしかない。

 それまでは安易に火は使えないということなのだろう。

 この教訓、生活常識として改めて記憶にとどめておきたいものだ。
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防げなかったのか 新橋の爆発事故

2023年07月04日 | 日々
 3日、東京新橋のビルの2階で爆発事故があった。

 ニュースで繰り返し流された爆発映像はすさまじい。

       

 改めてそのおそろしさが身にしみる。

 詳細はまだ調査中のようで、正確なところはわからない。

 ただ、爆発のあったカフェバー店長の
「ガス臭はしたが喫煙室でライターに火をつけたときに爆発した」という供述には驚く。

 「あぶない」という常識感覚がなかったのか?と。

 他方では、同ビル1階の関係者も爆発前からガス臭がしたと証言、
また通行人の一人も付近でガス臭を感じたと証言している。 

 そうだったとすれば、
異臭は2階フェバーだけでなく、かなりの範囲に広がっていたということになる。

 にもかかわらず、誰も通報しなかったのはとても残念だ。

      

 ふと思い起こすのは、学校やデパート、駅構内などでよくある異臭騒ぎのこと。 

 警察や消防が駆け付けると、異常なく、いわゆる「空振り」。

 そんな報道に接するたび、
「ちょっと過敏なのでは?」などと思ってしまうことがある。

 けれども、考えてみれば人々の「もしや」という恐れと心配、
それを一歩進めた通報という行動がこうした大災害を未然に防ぐことにつながっていくのでは?という気がするのだ。

 反対に、今回の事故が人々の無関心の積み重なりの結果だとしたらとても哀しいことだ。
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