稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

笙の川再訪

2013年06月29日 | トラウト
 2年ぶりに福井 笙の川へ。

 さて、どこから?
 と思ったが、以前から好きなクモの巣谷(勝手な命名)へ。

 早速小アマゴが歓迎。



 この谷、延々と浅瀬が続く変化に乏しい谷。



 が、時折り目の前に現れるほんの少し深い瀬、トラウトはここにいる。

 ここはイワナも多いところ。

 今日は留守か?
 と思っていたらイワナ君、やはり登場。



 アマゴよりイワナの方が大きめ。

 ここのアマゴはイワナに蹴散らされているのか?

 と思っていると重たい手ごたえ。
 いいアマゴが出た。



 この谷では一級のやや深い場。



 久々の笙の川、やっぱり楽しい。

 それでもクモの巣と草木の繁茂には難渋。



 だからこそトラウト諸君も別天地なのかもしれない。

 本日 水温 18℃
    アマゴ11匹(11~22cm)
    イワナ 5匹(17~19cm)

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白神の森を訪ねて(3)

2013年06月28日 | 
 最終日、朝から十二湖へ。

 池のひとつ、青池は不思議な色をたたえている。

 言われるようにインクを落したような澄んだ青。



 そのメカニズムはわからないそうだ。

 
 あとは十二湖周辺のブナの森を散策。

 三日間、ブナづくしとなった。



 白神の森の旅、今回やっと念願がかなった。

 が、関係者の話では白神を訪れる観光客は漸減傾向にあるという。

 世界自然遺産指定から20年を経たということもあろう。

 規制が厳しいこともその一因なのかもしれない。

 旅行会社の話では、一般に、ツアー参加の主体は中高年。
 しかし中高年には白神の森の散策は体力面で躊躇(ちゅうちょ)というのが現実。
 それがこのツアーに影響しているという。

 そんなあれやこれやで伸び悩んでいるようだ。

 でも、この白神の森、ぜひもっと多くの人に見てもらいたいという気がする。
 ぼくらが入る川、森、それらを考えるうえでひとつの原点であることはまちがいない。

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白神の森を訪ねて(2)

2013年06月27日 | 
 朝から青森の最高峰 岩木山へ。

 標高1625メートル、バスとリフトで9合目まで。



 ところどころに雪が残る。

 八甲田と並んで真冬は風雪の厳しいところなのだろう。


 青森県西目屋村から白神山地へ

 ここでもガイド二名が案内してくれた。

 マイクロバスで林道を上がる。

 途中、ガイドの指示で停車。
「ここから見る山の風景、みなさんの見慣れた山の風景とどこか違っていませんか?」
 とのガイドの問いかけ。



 一同「・・・」

 答えは「送電線や鉄塔がないことです」
 なるほど、ここは永久的な開発規制山地なのだ。


 下車し、森の道なき道を抜けて小さな広場に。

 そこでガイドが腐葉土を切り取って見せてくれた。



 厚さ5cmほど。
「これで300年から500年ほど積もったものです」という。

『まさか』と思ったが、落ち葉の上には毎年雪が厚く降り積もり、その重みで圧縮されるそうだ。
『なるほど』と納得。

 ガイドは切り取った腐葉土片をていねいに元に戻した。



 この日、いろいろ疑問に思っていたことを尋ねてみた。

 ブナの効用
 ブナは木偏に無と表記し、使い道のない木と言われるが?
「そんなことはありません。
 ブナは強固な建築材として社寺建築や豪邸建築に使われてきました。
 ただ、ブナは水分が多く、乾燥に20年ほどかかります。
 よほどの財力がなければ使えないという事情があります。」

 ブナの森の歴史
 太古の時代、日本列島の相当部分はブナに覆われていたと聞くが本当か?
「そのとおりです。
 太古の昔、日本列島は北海道南部から鹿児島まで、広く分布していました。
 建築材として杉やヒノキを植えるため、また暖房用のために伐採が進みました。
 特に江戸に幕府が開かれて以降、その伐採は加速されました。

 白神でブナが優勢なのはなぜ?
(ここ白神の森では、ホウ、ナラ、カエデなどたくさんの広葉樹が見られる。
 が、ブナがもっともよく茂っている。)

 それはブナの樹齢が平均200年と長いからです。
 ナラ類などは平均100年。
 それらが寿命を終え、倒れれば、その幼木は育つのが困難となります。
 そこで長い寿命のブナが優勢になっていくのです。



 なるほど、なるほどと納得。

 厚く積もった柔らかい腐葉土。
 水をたくわえ、天然のダムといわれるブナの森。

 この日、ぼくらはめったに見る機会のないこの森の姿を堪能した。


 暗門川
 さて、この森には岩木川にそそぐ支流 暗門川が流れている。



 ガイドに魚のことを尋ねてみた。

 ここではイワナだけが生息しているらしい。
 が、全面禁漁だ。

 ただ、ここでも堰堤が連続、チャラ瀬が多い。
 見たかぎりでは、どこもかしこも浅く、かなり荒れた川のようだ。
 林道を造ったことの代償なのかもしれない。

 林道終点の奥はどんな渓谷になっているのだろう。

 白神の深山幽谷の流れ、見果てぬ夢。

 明日は十二湖

 
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白神の森を訪ねて

2013年06月26日 | 

 秋田空港からマイクロバスで白神へ。

 12人という小さくまとまったツアー。

 秋田県藤里町「岳岱(だけたい)自然観察教育林」に到着。



 ネイチャーガイド二人が待ってくれていた。

 白神、といえどもぼくらが行くのは世界自然遺産のそれではない。
 遺産指定地域へは、道なき道。
 とても普通の人には行けないらしい。
 
 というわけで、同じ白神山地ながら、指定地域の外周の森へ。


 ガイド二入の自己紹介
「私らは地元秋田の人間です。
 秋田なまりで聞きづらいときは何度でも聞きなおしてください。
 遠慮なく」とのこと。

 確かになまりはきつい。


 散策地域に向かう途中の光景。



 ここにある杉は天然杉だという。

 太古の森は広葉樹に交じって杉も茂っていたらしい。
 
 今のように密植された人工杉林ではない。
 まばらながら、どれも大木だ。

 紅葉期には緑、黄、紅の対照が大変きれいだそうだ。



 ガイドの案内に従ってブナの森へ。 



 明るい緑の天井、いかにも涼やかだ。。
 ぼくは滋賀の山奥でブナ林を見たことがある。
 が、ここのブナ林、けた外れに広い。



 さらに足元、ブナの落ち葉が敷き詰められている。
 そこに分け入ると、じゅうたんのように柔らかい。
 層の厚みを実感、何やら踏むのがもったいないような。 

 ガイドがブナの幼木のことを教えてくれた。



 この幼木、生き延びるのはむずかしいという。
 なぜなら陽があたらないから、と。

 この近くのブナの成木が倒れたとき、陽があたり、初めて大きくなれるのだと。

 いわば多産多死のひとつの形なのだろう。


 散策の途中、ガイドのおじさん
「これ、知ってますか?」と参加者に問いかけ。



 写真などで知った人はいたが名前が出てこない。

「グウィンリーソウと言うんです。」

 一同「ジンリーソウというんですか?」

「いえ、グウィンリーソウ」です。

 一同、それぞれに
「グンリーソウ?」
「ゲンリーソウ?」

 と口にするが、ガイドのおじさん首を横に振るばかり。

 やがて少しイラつきながら「クィン、グィン、ドゥのグィン」

 一同「ああ、金、銀、銅の銀ねっ!」とやっとわかった。
「ああ、ギンレイソウという名前なんや」と納得。
 別名ユウレイソウと呼ぶらしい。

 秋田弁はむずかしい。


 この地域には米代川の支流藤琴川が流れている。



 ガイドに尋ねると、ここは地元漁協の管轄で有料。

 ほとんどはイワナで、昔は手づかみできたという。

 ガイドの一人も好きで、50cmクラスのイワナを釣ったことがあるそうだ。

 ただ、堰堤がやたらに多いのは気になるところ。

 明日は青森側から入山。
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川 生き返って

2013年06月21日 | トラウト
 京都に戻る。

 久々に降り続いた雨。

 今日も降っているが、やむのを待っていられない。

 で、賀茂川水系上流へ。

 久しぶりに見るとうとうたる流れ、それに水の音。



 「1投目から飛び出してくるやろ」
 ともくろんだが、沈黙。
 「あれエ、こんなはずでは?」

 と釣り上がる。

 最初にかかったのは10cmの小アマゴ。

 増水と活性は別もの・・・?と不安。

 しかし、直角に曲がった流れ込みで初めて灰色の魚影。

 ルアーを追ってビュイン、ビュイン。
 この泳ぎの切れ具合、まさしくアマゴ。

 足元で反転していった。

 間もなくやや長い瀬。
 10日ほど前に入ったとき、水はわずかだったが。



 力を込めて遠投。

 ここで久々の重み。



 24cmのアマゴ。
 しばらくごぶさただった感触。

 ここから以降は間断なくアマゴが顔を出す。
 水かさが増えてこそのにぎわい。

 雨は小やみ。
 目の前の上流、うっすらもやがかかったよう。 

 ここでも24cm!



 たまらない風景。

 また雨が降り出した。

 本日 水 温 18℃
     アマゴ 10匹(10~24cm)

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ダーチャ やまんばのおばさん

2013年06月19日 | 日々
 古座川の支流 小川畔に「ダーチャやまんば」がある。

 あえてダーチャ(「別荘」の意)というロシア語をなぜ?

 という気も手伝って、先日、釣りの帰りに寄ってみた。


  (ホームページから勝手に借用、ごめん)

 が、戸口に立つと

「すんませえん、今日はお休みなんです」
 という声が耳に入ってきた。

「やまんば」というからどんなおばさんか?
 と思ったが、ごく普通の初老(失礼)のおばさん。 

 帰ろうとすると、気の毒そうに
「でも冷たいもの、飲んでって」
 とアイスコーヒーを出してくれた。

 仄聞によれば、このおばさん声楽家。

 7月28日、ここでロシア民謡コンサートをやるとか。



 さばさばした、気さくで快活なママさん。

 小半時ながら、話し込んでしまった。

 コンサート、可能なら聴きに行きたいもの。

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今日もまた晴れ

2013年06月18日 | 
 今日も強い日差し。
 絶好の洗濯日和。

 川は絶望的で足を向ける気にもならん。

 夕刻、シオねらいに串本港へ。

 が、去年の今頃とは違い、沈黙。

 あきらめていたところに1匹。



 16cmの小ぶり。

 明日は雨というが、どんなものか。
 
 カッパを着てでもいい、増水の渓谷に入りたいよ。
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古座川アマゴ 今昔

2013年06月17日 | トラウト
 古座川上流域へ。

 道から川を見下ろすと、いい渓相。



 入ってみるとカワムツ、ウグイばかり。

 すぐに汗だく。

 水温を計ると23℃。
 これではアマゴは出ん!と退散。

 帰りに偶然、古座川水系最奥集落の出身というおじさんに出会う。

 「アマゴ、ワシも20年近く前、狂ったようにやりましたよ、ルアーで。
  休みとなれば必ず行ったもんです。
  でも、あの頃とは川が違う。
  ○○谷もあのころは尺モノが出たんやけどなあ。
  何の意味もない林道を造ってしもてから、川底が埋まり、アマゴも釣れんようになりました。
  古座川では、あちこちにできた林道沿いの川、台風や大雨のたびに埋まっていきます。このとおり。」
 と道路際本流の砂利原を指差した。

   改めて話を聞かせてもらうことを約して別れた。



 人の暮らしになくてはならぬ道。
 されど「意味のない」という工事は確かに疑問。
 
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串本港 アジ復活

2013年06月15日 | 
 串本港、アジはさっぱり。
 釣れるのはネンブツばかり。
 そんなわけでアジングもごぶさた。

 夕方、串本港へ行くと中学生らしきがアジのサビキ釣り。



 豆アジが入れ食い。

 でも、この子はアジをリリース。

 声をかけると「小さいからリリース」だという。
 大きいのをねらっているそうだ。

 ボックスの中を見せてくれた。
 1匹だけだがデカい。



 計らせてもらうと22cm。

 デカく見えたが、それほどでもない。
 豆アジを見慣れるとそうなるようだ。

 夜は久々にアジング。
 
 大半は豆アジ。

 しかしアシストフックの威力。
 豆アジはみんなこれにかかっていた。

 本日 アジ16匹(11~21cm)
 
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きびしい減水

2013年06月13日 | トラウト
 台風による被害を案じたが、結果は逆。

 古座川へ行くと大いなる減水。

 谷川は話にならんやろ、と中流域へ。

 しかし、水が減って、ふだんは立ち込めないところも楽に。



 もっとも釣れたのはカワムツのみ。

 水温は23℃に急上昇。

 これはきびしい。

 この状況、夏には水不足という地方もでてくるのでは?

 早々にひきあげ、夕刻、串本港へ。

 そろそろシオが出ているのでは・・・と思ったが、かろうじて1匹。



 15cmしかない。
 昨年に比べて下降の予感。

 次いで釣れたのはカマスの子。



 これは例年どおり

 海もあかんのか・・・?
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