稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

串本 久々のアジ

2015年02月28日 | 
 急用で郷里串本へ。

 一夜だけながら串本のアジに挑戦。

 釣り人もほとんどなく、反応も悪い中、三カ所目でライズを確認。
「オッ、おるおる」
 
 ライズは間欠的で数は少ないが、やや大きそう。

 0.4グラムのジグヘッドで攻略したらすぐあたり。
 二度目のあたりでヒット。

        

 久しぶりのアジの重みにうれしさいっぱい。

 が、その後は続かず。

 ライズしている遠くに投げるべく1.3グラムに交換。

 これで2匹目。

 暗い海を木片などが風向きとは別の方向に流れていく。
 潮が大きく、ゆったり動いているようだ。

 この大河のような光景、いつみてもわくわくする。

 しかし、ライズは急に止み、あたりもなくなった。

 アジは移動したか?とここで納竿。

 久しぶりのアジ君、楽しかった。

 本日 アジ 4匹(19~21cm)
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香肌峡温泉にて

2015年02月26日 | 
 鳴海君の住む山里を出発し、予約しておいた香肌峡温泉に到着。
 森のホテル スメール。

 ここは「黄金の湯」といわれる茶濁した温泉。
 前から入ってみたかったが、源泉が24℃と低いのがひっかかっていたところ。

 さて、温泉。

     

 確かに茶色だが、よくみると泥濁りでなく、透けて見える。
 匂いはほとんどなく、肌ざわりも特に・・・。

 泉質は~塩化物冷泉という長い名前。

     

 湯の色以外に個性もなく、がっかりしてしまった。

 が、冬季1泊2食で8900円は安い。

 料理は少し落としているかも・・・と思ったがそんなことはない。
 これはよかった。

 翌朝、食後にホテルのまわりを散歩。

    

 山里の風景がなんともゆったりしていてこれは最高。
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農に傾注する友

2015年02月25日 | 日々
 学生時代、ロシア語の専門書を読んだことがある。

 そのとき額を突き合わせて共に読んだ鳴海君(仮名)。

 彼とは卒業以来一度会ったきりであとは年賀状だけのつきあいだった。

 今年の年賀状には「去年は米の収穫量が増えた」とあった。
 彼は就職先を早期退職して農の道に入っていたのだ。

 今回、彼の住む三重県の山深い里を訪ねてみた。

 出迎えてくれた鳴海君、白髪まじりになってはいるものの、ちっとも変わらない。

 座敷でお茶を飲んだ。
 このお茶も彼がつくったものだという。

 早速見てみたかった田んぼへ。

     

『ほう、これが鳴海君の田んぼか』と思ったが、これは5枚ある田んぼのひとつでしかないという。
『えっ、そんなに』と驚き。

 続いて畑のひとつ。

     

 ここでハクサイ、玉ねぎ、にんじん、サトイモ、そばなど。

 山手に回る。

     

 ここにはクリ、キューイ、しいたけ。
 キューイはまずかったので、別の木に植え替えたところだという。
 しいたけは失敗したとか。

 10年ほどになるようだが、試行錯誤が延々と続いているようだ。

 別棟倉庫を見せてもらうとトラクター、コンバイン、田植え機など。

 ぼくが想像していた貸農園の延長などというものではない。
 本格的な農家にみえる。

 最後に自宅の倉庫で、玄米と白米をもらった。
 彼が出してきたのは低温倉庫からだった。
『こんな設備まで備えているのか』という驚き。

 生業としての農業ではないのだろうが、その傾注ぶりは並みではない。

         

 帰りには彼のレンコン畑からとったレンコンまでもらった。
「レンコン掘りは楽しいよ。宝探しのようで」と言う。

 鳴海君、本当に心底 農を楽しんでいるようだ。
 ぼくにはわからぬ苦労も多かろうが、彼にとってはそれが最高の幸せなのだろう。

 さまざまな人生。

 夕闇迫る山里、ぼくらはお互い手を振りながら別れを惜しんだ。

 時間が短く、聞けないことがいっぱい。
 また改めて訪ねてみたいものだ。
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遠ざかる叔母

2015年02月20日 | 日々
 ぼくは中学、高校時代を叔母宅で過ごした。

 中学時代、ぼくが小遣いで買った「夕焼のトランペット」を飽きもせず聴いていると
「ええ曲やね」と叔母も気に入ったようで、聴くたびにわざと肩をいからせ、リズムをとってはぼ
くを笑わせたものだった。

 叔母は音楽好きで、とにかくひょうきんな人。

 叔母はぼくの聴く曲によっては踊りだしたり、胸をかきむしるしぐさをした。
 歌劇「蝶々夫人」に挿入されたハミング・コーラスを流すと
「ああ切ない・・・私が死んだときはこの曲をかけて」と言った。

 ぼくは笑いながら「わかった、わかった」と言ったことを想いだす。

 その叔母も今や九十九歳で施設に入っている。
 記憶力は弱くなっているものの、話は通じる。

     

 今日、久しぶりにその叔母を訪ねた。
 かねてから考えていたことながら、CDに叔母の好きだった曲をコピーして。

 冒頭には、あの「夕焼のトランペット」。
 が、叔母はじっと聴いていたが「知らない」と言う。
 そして次の曲「真珠の首飾り」も、次の「太陽がいっぱい」も・・・。

『そんなはずは・・・』と思いつつも、これ以上尋ねると叔母を苦しめるようでやめにした。

 結局、二十曲のうち、叔母が覚えていたのは二曲。
「テネシー・ワルツ」(パティ・ペイジ)と「ケセラ・セラ」(ドリス・デイ)だけ。
 あれほど気に入っていたハミング・コーラスも記憶の外。

 やはり叔母の記憶が歳相応に消えつつあることを納得するしかなかった。

 共に過ごしたなつかしい頃を語り合えぬもどかしさ。

 それに気づかされて施設をあとにした日。
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『21世紀の資本』によせて

2015年02月17日 | 日々
 トマ・ピケティさんが世界で一大旋風を起こしている。

 「21世紀の資本」、日本でも専門書としては珍しくベスト・セラーになったそうだ。

 が、あの大著、挑んでみようかという気にはなかなか・・・。

    

 幸い、テレビで連続講義「パリ白熱教室」。
 渡りに舟と飛びついた。

 ところが意外なことに「資本」それ自体は語られていない。

 学生時代、難解な『資本論』に悪戦苦闘したぼくには拍子抜けだ。

「少数の富裕者が世界の富の大部分を・・・」と彼が語るとき、その富裕者とは株式所有者、金利生活者、いわゆる実業家など、その範囲は広く、そこは定義されてはいないかにみえる。

 この書は経済学なのか?
 それとも経済統計なのか?と戸惑ってしまう。

    

 しかし、考えてみれば、格差がますます広がろうとする傾向、確かにそのとおりだろう。
 日本も例外ではない。

 首相の呼びかける賃上げ。
 この要請には少数の好調業績の企業しか応えられないだろう。
 しかも恩恵はそこの正社員だけか?

 首相の格差をめぐる国会答弁
「格差が許容できないほど拡大している、という国民の意識変化は確認されていない」!!
 
 結局、税収確保の矛先は薄く広くの消費税に落ち着くのか。

    

 再びピケティさんに戻れば、ぼくらのような古い頭で個々の用語にとらわれているだけでは新しいものを見落としてしまうのかもしれない。

 社会思想には道具としての側面があるように思える。
 古くは念仏をとなえれば極楽浄土へ行けるという思想にみられたように。

 ピケティさんの理論の当否はともかく、格差是正を求めるうねりのきっかけになればそれにまさるものはない。

 そう思いながら、眠たい目をした聴講生となった次第。
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アジ不漁のニュース

2015年02月13日 | 
 テレビニュースで「庶民の味がピンチ」。
 アジの漁獲量が減り、値上がりしているという。

    

 解説では、アジは60年頃をピークに減り続けているが、特に最近ひどいそうだ。

 専門家の話では原因は乱獲とも、また黒潮蛇行による海水温の低下とも。

    

 昨シーズン、ぼくのアジングはさっぱりだった。
 
 串本方面では、3年ほど前、語り草になるほど釣れたそうな。
 が、ぼくは遅れて乗り込んだため、その幸運にはありつけなかった。

 さっそく串本の釣友 寺島さんに最近の事情を問い合わせたが
「アジング、ますます悪いです」とのこと。

 串本方面のアジングの落ち込み、この傾向の一環?
 
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不可解なアカマツ、俵締めの若木

2015年02月11日 | 日々
 雪もやみ、久しぶりに青空。

 明るい気分で森に入る。

 ここの森、最近では珍しく、アカマツを見つけた。

    

 ツルにからまれているが、青い葉をつけている。
 生きたアカマツを見るのは久しぶりだ。

 そのまわりを見ると5本のアカマツが群生。
 が、それらはみんな枯れている。

     

 なぜここの森ではアカマツが枯れているのだろう。

 足元を念入りに探してみたが、苗は1本もない。
 このままではここのアカマツは全滅しそうだ。

 先日、信州を旅行したとき、大きなアカマツの群生しているのをよくみたのだが。

 ヤマザクラの若木を見つけた。
 直径はかろうじて10cmというところ。

    

 しかし、山フジにからまれて俵締め状。
 上を見ると小枝がついている。
 まだ生きているようだ。
 ツルを切り落とす。

    

 ツルを引きはがすと、幹には深い食い込みがあり、痛々しい。
 生き延びて春には花を咲かせてくれるだろうか。

 谷の奥に入ると杉林。
 山主が植えたのだろうが、放置されているとみえ、ツルだらけ。

    

 杉は途中から曲がっているものが多数。

 この奇怪さを目にすると、ツルに挑む気持ちもなえる。

 樹木の生存競争、ゆったりした時をかけながらも実に激しく厳しい。
 
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久しぶりに銭湯へ

2015年02月07日 | 日々
 我が家の風呂の改修が始まった。

 しばらく風呂が使えないので銭湯へ行くことに。

 が、銭湯といえば学生時代以来久しぶり。

 洗面器は置かれているのか、風呂代は今いくらなのか。
 銭湯が定休日だったらどうしよう?などわからんことだらけ。

 で、銭湯へ。

    

 オッ、風呂代は430円。
 定休日のことを尋ねると「水曜日です」
「市内の銭湯は散髪屋さんのように、休みは一斉ですか」
「いえ、バラバラです」 

 考えてみればそうだ。
 一斉定休だと客にとっては不都合だ。

 さて、中に入る。
 けっこう客がいる。

 電気風呂、クスリ風呂、ジェット風呂、サウナ、水風呂・・・いろいろ。

 なかなか楽しい。
 いくつかを回ると体が熱くなってきた。
 これはけっこう。

 風呂上りに銭湯のおじさんと雑談。
「けっこう高齢の方が多いようですが?」
「そうやねえ。あの人らは家に風呂があるんですよ。
 それでも湯をはったり、そうじしたりがめんどうでここへ来る人が多いんです。
 銭湯の方がぬくもるからという人もいますねえ。

 でも銭湯も減ってきましたよ。○湯さんも廃業したし、○湯さんもやねえ。
 
 この先はわかりません。」

 富士山の絵を期待したが、これは描かれてはいなかった。

 銭湯も外から想像すると「斜陽」にみえる。
 けれども、入れ代わり立ち代わり客が出入りするのを目にすると、まだまだ元気だ。

 しばらくこれもけっこう。
 
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旅行最終日

2015年02月04日 | 
 最終日の予定は安曇野ワイナリーとガラス細工工房の見学。

 見学とはいえ、買い物に連れて行かれるだけ。
 ツアーの泣き所。

 安曇野ワイナリー。

      

 ブドウ畑に囲まれた工場・店舗。
 観光客用にか、清潔な感じに仕上がっている。

 ワイン熟成場 

      

 この熟成用樽はすべてフランスからの輸入だそうだ。

 日本では調達できないのか?と尋ねると
「日本には材料の樫(オーク)が入手できません。材料だけ輸入して日本で組み立てると高くついてしまいますので・・・」とのこと。

 あとは退屈なコース。

 帰りにバスの窓から見た美しいカラマツ林。

      

「ちょっと、停まって」と言いたいが、ツアーの哀しさ。
 またたく間に過ぎてしまう。

 今回の旅行では食事にどこでもサーモンが出た。
 おしながきには「信州サーモン」とか「アルプスサーモン」などと書かれている。

 尋ねると、食用に養殖されたニジマスだとか。

 最近は富山のマス寿司にも使われているとか聞いたが、すごい勢いの感。 

 こうして塩尻からJRで帰路に。

 ともかく白骨温泉、よかった。
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奈良井宿から扉温泉へ

2015年02月03日 | 
 白骨温泉から中山道 奈良井宿に入る。

 一昨年、福島の大内宿を歩いたが、あまり風情はなかった。
 茅葺家屋が並ぶものの、中身は観光客目当ての店舗が多かったからだ。

 ここも同じかと期待してはいなかったが、違っていた。

   

 大内宿がきらびやかであるのに反し、ここは昔の雰囲気をよく残している。
 いや、雪が積もり、人が少ないことも影響しているのかもしれないが。

   

 みやげもの店の多くは閉まっていた。
 案内所で話を聞くと「今は寒いので休業が多いんです」とのこと。

 煙草屋を表からのぞくと、きせるなどが置いてある。
 子どもの頃にみたタバコ、「光」や「いこい」、「ゴールデンバット」それに缶ピース。

     

 父から小銭を渡され、買いに行かされたことを思い出す。

 この宿場の雰囲気、とても気に入った。

 このあと、松本城を経て扉温泉(明神館)へ。

    

 山の中の秘湯とされ、人気のある温泉らしい。

 客室は広く、豪華な造りとなっている。

 客室に設けられた大窓から森と渓流が見える。

    

 シーズン中ならば旅館が2000円で釣り道具を貸してくれて、イワナが釣れるそうだ。

 温泉は単純炭酸泉。
 立ち湯、寝湯など豪勢な造りながら、温泉自体は無色無臭でおもしろみはない。

    

 細かい雪がこやみなく降り続く。
 ここも寒いところだ。
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