稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

今日もイワナ

2022年03月29日 | トラウト
 先日はかろうじて2匹のイワナ。

 今日も釣れそうなところに的をしぼり、転々。

 川沿いの残雪は少なくなったが、相変わらず水位は高い。

 白泡だらけの川面を見つつ、投げられそうな場所を探す。

 最初に入ったのはこんなところ。

     

 泡の両脇が澄んでいる。

 ここでミノーにすぐ反応、しかしこれはバラシ。

 そうして今日の初イワナ。

     

 次の場所探し。

 なかなかいい場所は見つからず、足で稼ぐしかない。

 やっと片側に泡の切れたところを発見!

     

 ここにミノーを投げるとすぐにかかった。

 が、アミを出すのに手間取っているうちにポチャッ。

 「まだいけるかも・・・」と続けてミノーを投入。

 ゴンッという手応え、かかった!

 が、水中で外れ、反転していった。

 「まだまだ・・・」とさらに攻勢。

 そうして三度目の正直。

     

 ぼくの経験では、さほど大きくないポイントで
イワナが何匹もいるというケースはあまりない。

 早春で、イワナたち、まだ分散せずにかたまっているということか?

 ともかくそんなにしながら今日はよく歩いた。

 歩けばいい釣り場に出会えそうだ。

     

 それにしてもヤマメはなぜ顔を見せてくれないのか。

 今日は虫がよく飛んでいる、始まりを予感させる夕暮れ。

 本日 水温 9℃
    釣果 イワナ 7匹(17~22cm)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笙の川 ようやく初モノ

2022年03月25日 | トラウト
 川に着くと、やはり今日も水がいっぱい。

 しかし濁りが落ち着いてきているのがうれしい。

 今日も甘くはないだろうが、せめて1匹を!
 という気持ちで臨むことにした。

 さて、過去に実績のあるやや深いところを転々。

 そうして、しばらく遠ざかっていたトラウトの感触がついにきた。

 バレんといて、バレんといてと念じつつ、なんとかこの手に!

     

 元気そうに暴れまわるイワナ。

 ようやくの初モノにフーッとため息。

 釣ったのは深くえぐれた場所への流れ込み。

     

 かなり歩き回ったからか、腰が少し痛み出した。

 「そろそろ」と引き上げを考え始めたとき、ミノーを追う茶色の影。

 これはイケルかも・・・と足場をかため直してもう一投。

 すぐにきた。
  
     

 かなり黒く、ちょっと細いが、今度もイワナ。

 イヤア、2匹も釣れるとは思わなかった。

 釣れたのは白泡の出ている急な流れ、その右脇のたるみだった。

     

 増水はまだおさまりそうにないが、これで上向いてくれればと期待。
 
 本日 水温 10℃ 
    釣果 イワナ 2匹(18~19cm)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笙の川 雪解けで一気に増水

2022年03月16日 | トラウト
 暖かい日が続く。

 そろそろ・・・と期待して笙の川へ。

 しかし入ろうと思っていた本流部は増水で濁りも。

 雪解けが一気に進んだようで、もう見ただけで「アカンッ」。

 ならば、と中流へ。

     

 川に入って釣り開始。

 耳の裏が急にムズムズ、さわると虫だ。

 あたりを見回すとまだ少ないけど、飛んでる、飛んでる。

 それはともかく、釣り上がるのは大変。

 とりわけ向こう岸に渡るのは一苦労。

 やむなくここをあきらめ上流へ。

     

 ここはなんとか歩ける。

 それに濁りもまだマシ。

 が、肝心のイワナはさっぱり。

 この早い流れでは・・・と断念。

 あちこちの残雪、しばらく釣りになりそうにない。

 本日 水温 9℃
    釣果 なし
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

完敗 笙の川初釣り(2022)

2022年03月09日 | トラウト
 1匹も釣れないだろう、しかしひょっとすると・・・。

 早春の初釣りではいつも抱くそんな淡い期待。

 道中で福井の山々を眺めると白い。

 また、敦賀に入って渓流を見下ろすと、両岸にすごい残雪。

     

 そんな風景に淡い期待がしぼむなか、釣り開始。

 賀茂川水系と違って水は豊富、いや豊富すぎるというべきか。

 雪解けでこれからさらに増水するかもしれない。

 流れのゆるくなったところや深いところをねらうが沈黙。

     

 久々の川歩きはこたえる。

 と思っていると転倒、左手を川底につけ、かろうじて体を支えた。

 左袖がずぶ濡れ、痛いほどの冷たさだ。 

 それはともかく、依然としてミノーを追う魚影はなし。

 あきらめてイワナの谷へ移動。

 しかし除雪されていない山道。

 足がズボッ、ズボッと雪に沈む。

 10歩も歩けば一息・・・この連続だ。

     

 そうして入川。

 ねらいの深場、ここで十投ほどしたとき、ついに手応え。

 が、水面で外れてしまい、がっかり。

 まだほかにもいるはず!と投げ続けたが後は沈黙。

 寒いやら疲れたわで、初日は完敗。

 それにしても、虫は1匹も飛んでいない。

 まだまだかな。

 本日 水温 7~8℃
    釣果 なし
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ドン・キホーテ」400年のときを経て

2022年03月08日 | 日々
 学生時代にいつか読もうと思っていたこの作品。

 長編であるだけに長く紐解きかねていたが、やっと読むことができた。

 あらまし
 スペインのある村に住む五十歳になろうとする男、幾多の騎士道物語を読みふけるうち、
自ら騎士となって諸国を遍歴することを思い立ち、同じ村の農夫 サンチョを従えて旅に出る。

 二人は多くのできごとに遭遇しつつも、最後にドン・キホーテが決闘で敗れ、
失意のうちに帰郷、そこで己の愚行に気づくとともにその生涯を閉じるというもの。

     

 本書のおもしろさ
 主人公ドン・キホーテは誠実で心優しく、いたってまじめな人。

 ただ、思い込みが激しく、冷静な判断をくだせないのが欠点。

 風車を「巨人」と誤認し、突撃しては跳ね飛ばされたり、
砂埃を上げる山羊や羊の群れを軍勢と誤認しては突っこむなどだ。

 従士サンチョの「あれはただの羊たちの群れに見えまさあ」という意見にも、
ドン・キホーテは悪魔がそのように見せているだけだと信じ込み、聞く耳をもたず等々。

 こうした抱腹絶倒の旅は最後の決闘まで延々と続いていく。

 ドン・キホーテ 臨終の告白
 しかし帰郷後の臨終の場で、ドン・キホーテは騎士への憧れをすべて否定して曰く。
「わしは今にしてああいう書物の馬鹿馬鹿しさと欺瞞とがようやくわかるのじゃ。」

 また
「残念なことは、この迷妄から目覚めるのがあまりにも遅すぎて、魂の光ともなるべき他の種類の書物を読んで、
いくらかのつぐないをする時間がわしに残っていないということじゃ。」と。

 著者 セルバンテスの意図
 解説によると、スペインではたくさんの騎士道物語が出版され、
この時代には下火になりつつあったとはいえ、まだよく出回っていたそうだ。

 セルバンテスはそれらを批判するためにこの作品を著したという。

 実際これ以後、騎士道物語は出版されなくなったというからすごい影響だったのだろう。

 作品中の臨終の告白から推測すれば、著者は世にあふれた騎士道物語を
くだらない通俗的なものとみなし、読書するならもっと良いものを、と考えたのかもしれない。

 作品から転じて思い出すこと
 読み終えて、ぼくはふと政治青年であった自分の若い頃に思いをめぐらす。

 風車を巨人、羊たちの群れを軍勢とみるなど、主人公の妄想ともいうべき誤認。

 それは「日本の夜明けは近い!」などといった当時のぼくらの
独りよがりな時代認識あるいは錯覚に重なりはしないかと。

 あれは多くの日々を狭い範囲の仲間たちだけと過ごしたり、
またその種の書籍だけしか認めなかった、そんな閉じられた世界にいたことの所産ではなかったかと。

 今年の2月、あの連合赤軍事件からもう50年の歳月だという。

     

 ぼく自身は彼らと同じ道を歩みはしなかった。

 とはいえ、政治青年だった多くの者に、
あの暴走と悲劇の可能性は多かれ少なかれ潜在していたし、その根はやはり共通していたという気がしてならないのだ。
 
 参考 「ドン・キホーテ」前篇 1605年出版
             後篇 1616年出版
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賀茂川水系解禁日の風景(2022)

2022年03月06日 | トラウト
 今日は賀茂川水系の解禁日。

 あいにく、みぞれ降る冷たい日。

 様子を見に立ち寄ると、たくさんの釣り人。

     

 が、ルアーを投げている人の姿は見えない。

 それにしても、ここずっとまとまった雨もなく、川底は黒っぽく汚く見える。

 最近、御嶽山麓に住むヒロさんからメールが届いた。

 そろそろ動き出そうと思っているが、
「川のまわりは一面雪で、銀世界」とあった。

     

 ぼくも同じくそろそろ準備にかかろう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする