稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

増水の賀茂川水系できれいなアマゴ

2021年04月30日 | トラウト
 久々にまとまった雨が降った。

 賀茂川水系、昨日は濁っていたがそれもとれた。

 今日は同水系の奥へ。

 入渓すると、水かさは予想どおりの高さ。

 ふだんは浅い流れにもアマゴたちが出ている。

 が、バラシが多く、なかなか顔が見られない。

 よくアマゴが顔を出す流れ込み。

     

 ここで慎重にキンキラミノーを何度も・・・。

 そうしてやっぱり出た。

     

 大きくはないけれど、きれいなアマゴ。 

 その後、直線の流れに到達。

 今日はかなりの深さになっている。

 ここでガッチリくわえこんだ。

          

 体高もまずまずだが、何より朱点がくっきり。

 サビも落ち、「これぞアマゴ!」というきれいな魚体。

 ところがここでポツポツと雨。

 バイクで来ていたので早めの退散。

 また出直し。

 本日 水温 13℃
     アマゴ 3匹(15~18cm)
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源流部はまだ厳しく(笙の川水系)

2021年04月27日 | トラウト
 昨年の今頃よく釣れた中流域に入った。

 しかし減水がひどい。

 川底には濃い緑色の藻、それに泥のようなかぶさりもの。

 まとまった雨がほしいところだ。

 ここを断念して源流部へ。

     

 先日買ったスピアヘッドのキンキラキンを試す。

 間もなくかかった。

     

 アマゴだ。

 このルアー、とても使いやすい。

 金色は遠くからでもよく見えるのがうれしい。

 値段が安いのもいい!

 次いで小さなプールから食いついてきたのはイワナ。

     
     
 さすが源流部!

 と喜んだがあとが続かない。

 中だるみのあと、また魚影が濃くなったきた。

     

 ただ、小さいのが多く、個体数も少ない。

 本格的にはもう少し先のよう。
 
 本日 水温 16℃
     イワナ 1匹(19cm)
     アマゴ 8匹(14~17cm)
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少し早かった?天然トラウトの谷

2021年04月24日 | トラウト
 暑い日が多くなった。

 そんな中、天然トラウトの谷を探訪。

 ここは例年、立ち上がりが遅いのだが、今年なら・・・と。

 さて、入渓。

     

 水温は12℃。

 やはり他よりは低そうだ。

 で、やっぱり釣れない、姿を見せないのだ。

 ダラダラと釣り上がっているうちに何やらモゾモゾ。

 巻き取ったルアーにアマゴがかかっていたのだ。

 しかし、足元で外れ、アマゴは水中に。

 いた!

 気合いがのっていないときはよくあること。

 そうしてやっと深みで
1匹が下から突き上げるようにミノーを口に。

     

 真下から一直線!

 あんなふうに襲うのかと眼前での一瞬に感心。

 数は少ないが、
どんどん釣り上がると、それなりに出会いが・・・。

     

 けれども、みんな一様に細い。

 まだ体力が回復していないのかもしれない。

 今日は反転して去っていくもの、
食いついても甘いのかバレるもの・・・。

 やはりこの谷は本格的な夏こその感。

 これまでの経験から、わかっていることながら。

 それにしてもこの谷、イワナがめっきり少なくなった。

 今日も皆無。

 ともかく一日よく歩いた。

 この渋さのなか、よくがんばったと我が脚を慰労。

 また暑くなったら出直そう。

     

 虫がたくさん川面に飛び始めた夕刻、帰路に。

 本日 水温 12℃
     アマゴ 9匹(14~20cm)
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タンポポの咲く川で

2021年04月21日 | トラウト
 前回に続き、今日も笙の川水系の中流域へ。

 川辺には陽光を受けてタンポポが咲いている。

 誰に植えられたのでもなく、肥料も水ももらわず輝いているそれ。

 毎年その野生の鮮やかさを「ありがたい」と思う。

     

 今日は前回よりも下流部へ。

 ところが、1匹の追いすらない。

 以前、魚影はそれほどでもなかったが、いたのは確かだったのに・・・。

 ここをあきらめ、そのグンと上流部に移動。

 なかなか厳しかったが、ようやく1匹。

      

 漁協が放流をアマゴからヤマメに切り替えて久しい。

 が、ここ一帯で釣れるのはアマゴばかり。

 漁協はヤマメを広く放流するのをサボっているにちがいない。

 それでもアマゴが立派に命をつないでいるのはうれしい。

 ところで、今日の釣りは厳しい。

 こんな場所がいっぱい。

      

 流れ落ちの白泡部分、その右にミノーを落とす。

 トゥイッチすると黒い影が走る。

 けどくわえない、そして続いて二度は決してない、この連続。

 彼らは確実にいるのだが・・・。

 時折りかかるアマゴに破顔しつつも、我が腕の至らなさに嘆いた日。

     

 本日 水温 14℃
     アマゴ 5匹(13~19cm)
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悲しい人の性(さが) 『光と影』(渡辺淳一 1970)から 

2021年04月19日 | 日々
 渡辺淳一の初期の作品『光と影』。

 直木賞を受けた渡辺の、事実を基にした力作だ。

 明治初期の西南戦争で共に右腕に銃創を負った小武敬介と寺内正毅。

 この二人は元々陸軍同期の親しい間柄。

 同じ日に軍医によって手術を受けるが、この軍医は小武の右腕切断処置の後、
「実験」として寺内の右腕は切断せず、砕けた骨片を取り除いたあと縫合と消毒ですませた。

 ここから二人の運命は劇的に変わる。

 小武が退役して軍の外郭団体 偕行社の事務員となった一方、
寺内はダラリとしたままながら「腕はある」ということで、退役せず軍に残る。

 やがて、寺内は士官学校生徒司令副官を経て、その後の日清、日露の戦役の波に乗り、
陸軍中将、大将、陸軍大臣、内閣総理大臣という道を歩む。

 しかし、小武にはそれが納得できない。

「小武には下士官から尉官時代に寺内よりはるかにすぐれていた
という自負心があった」(P68)からだ。

 その後、二人は仕事上の必要から再会するが、
寺内の配慮に「憐憫は不要」と小武が食ってかかり、悲惨な別れとなる。

     

 渡辺は「選集のためのあとがき」でこう述べている。

「ひとりの医師の選択が、まったく予知しないままに、
それまで縁のなかった人間たちの運命を変えてしまう」(P272~273)こともあると。

 また、「こうした人生の明暗は・・・ふとしたことで・・・
わたしたちの日常生活でも起こりうる・・・」(P274)と。

 まさにそのとおりだ。

 主人公 小武はその後精神を病み、廃兵院で孤独のうちに死を迎える。

 この作品では、
二人の負傷者に施された医術の違いがそれぞれに及ぼした影響が扱われている。

 しかし、腕を切断されなかったのが小武だったとしたら、
展開はまた違っていたかもしれない。

 というのも、切断手術後の小武が終生抱き続けたのは
「自分より劣るはずの寺内がなぜ?」という不公平感であり、
そこからくる「ねたみ」意識だったからだ。

 が、考えてみれば、そうした「ねたみ」は決してよその世界のことではない。

 会社、学校、地域はてはヤクザの組織でもそれはあるだろう。

 自分を超えてゆく他人の「立身出世」を素直に受け入れられない、
ましてやその他人が自分より劣るとみなしていたならなおさら・・・これは人の悲しい性か。

 この作品を一読すると、それにこだわり続けて人生を送ることの空しさ、
悲しさを改めて思い知らされる気がしてならない。

 おすすめしたい一冊。
 ( 文中のページは講談社文庫による )
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荒瀬にて

2021年04月16日 | トラウト
 笙の川水系の中流域へ。

 そろそろヤマメたちも動いているのでは?という予測からだ。

 到着して最初の橋の下、橋脚まわりにミノーを投入。

 少しえぐれた川底でやや深いところ。

 早速出た。

     

 これに気をよくし、釣り上がり開始。

 もっとも、浅い瀬ではまだ反応がない。

 その上流で荒瀬に到着。

     

 ここは岩がたくさんあり、深さも腰くらいまで。

 急流だ。

 けれども、急流の脇にはヨレたところがあちこちに。

 そこをねらってミノーを投げる。

 時々そのミノーをねらって、灰色っぽい影が走っては没し去る。

 彼らはやっぱりいるのだ。

 そうしてほどなくかかった。

     

 最近は細い魚体ばかり見てきたが、これは体高のあるヤマメ。

 こうして中流域でもしっかり泳ぎ回っていることを確認。

 もうしばらくすれば浅い瀬でも活発になるはず。

 楽しみ。

     

 本日 水温 13℃
     ヤマメ 9匹(14~20cm)
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望外の尺イワナも (安曇川水系)

2021年04月12日 | トラウト
 年券を買ってはいたが、
今季はまだ一度も行っていない安曇川水系。

 現地に到着し、道の上から川を見下ろすと水が少ない。

 京都市内の賀茂川水系と同じだ。

 とりあえず、支度して入渓。

 こんな渇水で、アマゴたちは出てくるのか?
と心配していたが、浅い流れ込みで早速1匹。

     

 なんと小さなイワナ。

 これは幸先良し。

 次いでアマゴも。

     

 まだサビが残り、魚体もかなり細い。

 それでも元気!

 さて、そんなふうにして釣り上がっていくと、突然重い手ごたえ。

 クネクネしながら水面に浮かんできた魚体。

 一瞬「ウグイか?」と思ったが白い斑点の鮮やかなイワナ。

     

 これはうれしい、測ってみると今季初の尺モノ!

たくさん写真をとっておこうとしたが、暴れまわる。

 横にしておとなしくなったところをカシャッ。

     

 大きな口と歯、それに厚い唇がたくましい。

 釣ったのは小さな流れ込み。

     

 こんなところにいたとは!と改めて驚き。

 イワナはその流れ込みに元気に戻っていった。

 またまた希望が湧いてきた。

 本日 水温 11℃
     アマゴ 9匹(13~18cm)
     イワナ 2匹(14~33cm)
コメント (2)
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期待は大きく外れ

2021年04月10日 | トラウト
 先日の石田川に続き、笙の川水系でも!と期待をもって参上。

 今日選んだ水域は瀬が長く続くところ。

     

 もう瀬でもそろそろという期待からだ。

 しかしその期待、釣り歩くにつれ、なかなか甘くないと実感。

 ミノーを追うヤマメがいないのだ。

 だんだん「これは早すぎたか」とあきらめの境地。

 が、惰性でミノーを投げているとき、ミノーの回りに魚影。

 食わずに反転していく。

 これを目にして「いるんや!」と再び気合い。

 しかし・・・と、この繰り返し。

 さて、今の時季なら絶好のトロ場にさしかかった。

     

 手前から慎重に。

 そうしてやっと竿が曲がった。

     

 待ちに待った今日の初モノ。

 まだいるはず!とねばる。

 そうして同じ場所で2匹目!

 が、これは網を差し出すときに外れてしまった。

 その後はほとんどあたりなし。

 そんなわけで、今日は期待が大きく外れてしまった。
 
 なかなか一直線には上がらない。

 また出直そう。

 本日 水温 13℃
     ヤマメ 1匹(19cm) 
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目覚め始めたアマゴたち

2021年04月07日 | トラウト
 先日の石田川の感触は、明らかに目覚め近しを告げるものだった。

 期待に胸をおどらせ、再び石田川へ。

 最初のトロ場。

      

 早速第1号のアマゴがルアーを追ってきたが、食わずに反転。

 しかし滑り出しは悪くない。

 次のトロ場、今度はかかった。

     

 まだサビの落ちていない黒ずんだ魚体。

 それでもうれしい。

 「念のため」と同じ場所で投げ込んだミノーに再びアマゴ!

     

 そして、その同じ場所に三度目。

 驚いたことに、さらにもう1匹がルアーを追う!

 が、これは食わずに反転してしまった。

 また、ここから釣り上がると、アマゴたちは水かさの高い瀬でも顔を出してくれた。

     

 先日とは大違い。

 地滑り的にアマゴたちは一斉に活気づいているかのよう。

 そんなわけで、脱渓地点まではバラシに泣きつつも、十分楽しませてもらった。

 帰りに、3月半ば、ぼくにはアマゴたちが
惰眠をむさぼっているかに見えた中流部を試してみた。

 このあたりはスイセンがにぎやかだ。

     

 さて、その中流部。

 一投目で重い手ごたえ。

「オッ、これは・・・」と色めき立ったが、上げてみるとカワムツのスレがかり。

 重いわけだ。

 が、肝心のアマゴ、かかったのは1匹だけ。

     

 あとはバラしと反転。

 それでも3月とはエライちがい。
 
 とにかく姿を見せてくれるのだ。

 場所によってバラつきはあるものの、いよいよ上昇が始まった!の感。

 本日 水温 11~14℃
     アマゴ 12匹(14~18cm)
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アメリカでのアジア人に対する暴力行為によせて

2021年04月05日 | 日々
 最近、アメリカでのアジア系市民への暴力行為がよく報道される。

 今日もニュースで、韓国系アメリカ人の経営するコンビニに
鉄パイプをもった男が乱入、店舗内を破壊して逮捕されたとあった。

 彼は「中国人は国に帰れ」と叫んでいたそうだ。

     
        (ANNスーパーJチャンネルから)

 一口にアジア系と言っても、
標的は極東地域出身ののアジア人で、すでに日本人にも被害が出ている。

 発端はトランプさんの「コロナ=中国」という煽動だという声もあるが、そうかもしれない。

 けれども、在米のアジア人がコロナをまき散らしたわけでないことはわかりきったこと。

 不幸にも、在米アジア人たちは不満のはけ口にされているのだろうか。

 いずれにしても、この短絡的なとらえ方と行動には、
根深いアジア蔑視が横たわっているようで胸が痛む。

 が、かえりみれば、日本でも北朝鮮の拉致問題が明るみに出た頃だったか、
在日朝鮮人の生徒たちがツバを吐きかけられたり、暴力を受けたことがあった。

 彼らが拉致にかかわったわけではないのにだ。

 そう思えば、短絡的なとらえ方と行動はぼくら自身に無縁なものではない。

 決して海の向こうだけのことではないことを肝に銘じたい。 
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